ホラー映画 レア

2015年11月15日 (日)

本日の映画 『RAHTREE REVENGE』

 『RAHTREE REVENGE』
 2009年 タイ 監督:YUTHLERT SIPPAPAK

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 タイ国のホラー作品は、結構豊富に製作されているようです。
 最近は日本で発売されるDVDの勢いが減っているようで、何とも残念無念、ぼく珍念!!
 タイ語は全く解からないのですが、英語字幕が入ったものもあるため、日本未発売の作品でも根性で鑑賞。
 たまにタイ・ホラーが恋しくなる自分は、既に中毒になっているかもしれません。
 まだタイ・ホラーを体験していない貴方、タイの幽霊たちにサワディ・カー。

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 さて。
 タイ・ホラーにおいて、かなりメジャーなネタが存在します。
 本作も同様に、609号室の幽霊がメイン題材。
 元ネタが何かは知りませんが、相当に有名な話らしく、様々な作品で見ることができます。
 
 本作では、主人公は優男系ラン(Rung)君。
 大学生っぽいのですが、親元を離れて一人暮らしをしています。
 ある日、アパートの廊下ですれ違った女性は、彼の幼少の頃のカテキョー(家庭教師)・ブッパ姉さんでした。
 実はラン君、子供ながらにブッパ姉に恋心を抱いていて、まあこれが彼の初恋だった訳です。

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 成長したブッパ姉はさらに美しさに磨きがかかっていましたが、どこか憂いがある。
 元教え子のラン君との再会も、ただただ驚いた様子で、違和感丸出し。
 それでも、ラン君は初恋の人が同じアパートに住んでいたことで気分は上々。
 何かと理由をつけて、ブッパ姉の部屋を訪れたりします。

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 とある日。
 ブッパ姉の部屋の扉が開いていて、ラン君が声を変えても返事がない。
 思い切って入ってみると、そこには怖ろしい姿の少女が……。
 実はこのアパート、出るんです。
 複数の霊魂が宿る、化物アパートだったのです。
 そして、ブッパ姉もまた、既に他界した存在なのでした。

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 まあ、このようなストーリーを、多少コメディ仕立てにした作品と言っておきましょうか。
 早々に警察の方々もアパートの霊の存在を知るのですが、警官たちのビビり演技がコメディ・パートのメインとなっています。
 他に僧侶や祈祷師も登場し、はてはインドネシアのお化けPokongまで登場。

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 アパートの一室で行われているカジノのゲストがユエン・ウーピン(ジャッキー・チェン主演『蛇拳』『酔拳』を初め、数々のカンフー映画を監督・製作した人)と名乗り、まさか本物かと疑いましたが、別人でした。
 このユエン、チビッ子キョンシーを呼び出し、これが少女霊と対決。
 カミソリでメッタ斬りにされるという、遊び心たっぷりな演出も入っています。

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 コメディといっても、メインとなる女霊の造形は良。
 白目に顎が引き裂かれたデザインは、死亡時のエグさを想起させます。
 これがカミソリ持ってアパート中を走りまわり、ちび●子のようなガニマタで目前に立とうものなら、私は間違いなくチビりますよ、マチルダさん!!

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2015年8月16日 (日)

本日の映画 『種鬼 / SEEDING OF A GHOST』

『種鬼 / SEEDING OF A GHOST』
1983年 香港 監督:楊權(ヨン・キュン)

*本記事は、グロテスクな表現を含みます。
また、ストーリー的にほぼネタバレしています。

鑑賞予定の方、ご注意くださいませ。

 本作は、1983年香港、ショウ・ブラザーズの製作によるホラー映画です。
 ショウ・ブラザーズといえば、カンフー映画のイメージがありますが、ホラーも製作していたようですね。
 華の80年代ホラーだけあって、当時の名残を感じさせる演出がバンバン。
 かなりのカルト作品になっています。

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 正直いえば、香港ホラーは『人肉…』シリーズのイメージが強すぎ、ドグロ腹蔵なイメージ。
 ジメジメ度が高く、私の求めるアメリカン・ホラーとは確実に一線を画す存在で、当時から敬遠しておりました。
 今回、鑑賞に踏み切ったのは、偶然動画サイトでハイライト・シーンを目にしたからです。
 まさかのクリーチャー出現!?に、マニア魂は揺さぶられたのでした。

 なお、本作は現状、入手困難な作品。
 鑑賞できない方も多いと思われますので、レビューも詳細(ネタバレ)なものとしております。

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 タクスィ・ドライバーのチョウ。
 ある日、彼が運転する車の前に男が飛び出し、衝突。
 すぐに車を降りて確認するチョウだったが、男の姿は消えていた。
 運転席に戻ると、後部座席にピンピンした男が座っている。
 男は黒魔術師で、人骨を墓から盗んだところを村人たちに見つかり、追われている最中だったのだ。
 結果として、男を助けることになったチョウ。
 そのまま男を自宅まで届け、帰途についた。

 

 チョウには、結婚3か月になる新妻アイリーンがいた。
 アイリーンはカジノの雇われディーラーcoldsweats01
 そのカジノの常連であるファン・ミンの目にとまり、ファンは猛烈アタックを開始する。
 甘いマスクのファンは、夫チョウ(野村さん演じる飛猿のごとし)とは全く別のタイプ。
 次第に心惹かれるようになり、遂に恋の炎が点火された。

 ファンは、妻帯者だった。
 アイリーンはそれを承知していたが、メラメラと燃えた恋の炎は既にヘル・ファイアーと化していた。
 ファンに離婚を迫り、痴話喧嘩を開始。
 ファンの煮え切らない態度にアイリーンは激怒し、デート先でファンの車を降りてしまう。
 夫に迎えの電話をするアイリーンだったが、運悪くギラついた兄ちゃん二人組と遭遇。
 アイリーンは暴行され、建物の屋上から転落死となった。

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 妻の連絡で指示された場所に到着したチョウ。
 当然ながら、妻の姿はない。
 そこへ、本部からの連絡。
 妻は、○○マンションにいるという。
 そこへ向かったチョウは、妻の遺体と対面することとなる。

 妻の死を警察に届け出たチョウだったが、警察は彼が犯人ではないかと疑う。
 タクシー本部は、妻の居場所が変わり、○○マンションという連絡はしていなかったからだ。
 実は、これは超常現象で、死んだ妻がチョウに送ったメッセージだった。
 
 事件の捜査から、妻の愛人ファンの存在が発覚。 
 また、チョウがマンション付近ですれ違った車の持ち主も発見され、事件の全容が見えてきた。
 妻を殺害した二人組は、先手を打ってチョウも殺害しようとするが返り討ちにあう。
 その勢いで、今度はチョウがファンを襲撃するも、今度は彼が返り討ちにあった。

 足を負傷し、自分の力ではどうにもならないことを悟ったチョウ。
 以前に助けた黒魔術師の元を訪ねる。

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 黒魔術による復讐は危険だ。
 いずれ己の身に降りかかることになる。

 黒魔術師は忠告するものの、人骨を盗んだことをネタに、チョウは黒魔術師を脅迫。
 仕方なく協力することになった魔術師は、亡くなったアイリーンの遺体を掘り起こし、魔術を施す。
 すると死体は蘇り、怨念パワーを駆使して、まずは二人組に復讐開始。

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 続いてターゲットは、ファンへ。
 彼の妻に憑依し、妻は体調悪化。
 これがアイリーンの復讐だと気付いたファンは、導師に依頼して祓いの儀式を実行。
 これが導師VS黒魔術師の念力対戦と化し、辛うじて導師の勝利となった。

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 黒魔術師を失い、全ての支えを失ったチョウ。
 しかし、妻を失った怒りと悲しみは、消えることがない。
 チョウは自らの血液を妻の遺体に輸血し、禁断の法を実行。
 それは自らの命を賭した、最後の執念。
 これがファン夫妻の元に、最大の恐怖をもたらすことになる。

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 コンセプトは、魔術による復讐モノ。
 魔術のツールに死んだ妻の身体を利用するのだけれど、土葬されたものだから状態は腐乱ちゃんになっている。
 これが魔術によって息を吹き返すのだけれど、あまり動けないところがミソ。
 明らかにグロいのだけれど、魔術師は旦那(チョウ)にキスしろとか無茶ぶりして、旦那もそのリクエストに従うシーンがメテオ級のインパクトでした。

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 他にも汚濁系演出は、しっかり。
 怨念パワーは、何故か水を溢れださせる芸当を披露。
 コップの飲み水が溢れ、ボトルの酒が溢れる。
 それは水道に移行し、果てはトイレにまで影響を及ぼす。
 便器の汚水が次第に勢いを増して溢れ、家の配電盤が爆発。
 犯人の兄ちゃんは、凄まじくも子供じみた復讐を受けてしまうのです。

 もう一人の兄ちゃんは、焼きそば食っている最中、母親に文句を言われている。


 このごく潰し息子、早く働きなさいよ。


 そして、怨念発動!!
 食べていた
焼きそばが、ミミズに変わっちゃっている~!!


 
ウゲェッ~てなパターン。
 他に、ココナッツが脳みそに替わるパターンもあり、さすが人肉シリーズの香港、ハンパねぇ~なレベルです。

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 こういう展開だから、次は何が起こるのか?という好奇心が勝り、ストーリーはどうでも良くなってきます。
 復讐を依頼したリュウも呆気に取られ、ただただ魔術師の手伝いに従事するのみ。
 極めつけは、犯人の一人の末路。
 怨念によって背骨が露出し、命からがら到着したところは魔術師の家。
 彼はアイリーンの死体に覆い被さって息絶えるが、その魂は肉体を抜け出し、空中浮遊したアイリーンの死体とスピリチャル・SEXを開始。
 その結果、アイリーンの腹は膨らみ、デモン・チャイルドを妊娠。
 デモン・チャイルドは、ファンの妻の身体に乗り移ってしまう。

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 異常を訴えたファンの妻は、腹が爆発して死亡。
 ぶちまけた肉塊の一部がクリーチャー化し、ファンやその親族らを襲撃するという展開。
 ちなみにクリーチャーは、デッドリー・スポーンのようで、口の中から『バスケット・ケース』のべリアル似の顔が収まっています。

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 80年代という時代を考えれば、グロさもかなりのレベル。
 おまけに、エロ演出も多い印象をうけます。
 アイリーン役のマリア・ジョーは、ミス・コリアの称号を持つ女優。
 惜しげもなくヌードを曝し、濡れ場も披露。
 トップレスで浜辺を走り、上下に揺れるバストは丁寧にもスローモーションでたっぷり拝観。

 きちんと調べた訳ではありませんが、本作は日本でもビデオ発売されていた様子。
 香港映画は、ストーリーや展開が読めない作品が多いけれど、本作は紛れもないカルトに認定。
 決して家族とは、観ないでください。
 

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2015年5月24日 (日)

本日の映画  『女宇宙戦士スレーブクィーン』

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 1987年 アメリカ 監督:ケン・ディクソン

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 私的にケン・ディクソン監督の名前は知りませんでしたが、製作はチャールズ・バンド
 B級ホラーを観てきた人は、一度は聞いたことがある名前ですね。
 私はモノグサなので、映画については作品をただ鑑賞するのみ。
 監督や製作が誰なんて気にするようになったのは、ここ数年です。
 ですから、チャールズ・バンドについても知識は皆無。
 チャールズさんのいる音楽バンドだと思っていたぐらいです。

 実はチャールズ・バンドさん、かなり以前からB級ホラーに携わっていたようで、『パペット・マスター』シリーズなんかを手掛けていました。
 その作風は、私が好むアメリカン臭プンプンのB級イズムがタップリ詰まっています。
 タイムリーには、率先して鑑賞する作品群ではありませんでしたが、今ならそれらの魅力がもっと理解できるかも。
 レッツ、チャールズ!!

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 囚われの身であるブロンド美女ダリア(エリザベス・ケイトン)とティサ(シンディ・ビール)。
 あまり悲壮感は感じられないが、とりあえず自由の身になりたいらしい。
 ダリアが渾身の力を込めると、拘束していた鎖を引きちぎることに成功。
 ヌルいアクションで見張りを倒し、宇宙船を奪って逃走だ!!

 どうして彼女らが宇宙船の操縦方法を知っているかって。
 そんな細かいことを、疑問に思っちゃいけないよ。
 だって、B級だからさ。

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 で、宇宙を航行していると、宇宙船は突然操縦不能に陥る。
 そして、奇妙な惑星に不時着してしまうわけ。
 幸い、宇宙船は海に不時着。
 海岸で目を覚ましたダリアは周囲を探索し、とある居住空間を発見する。

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 壁に飾られた多数の毛皮や剥製。
 その家の主は、ゼッドという名の男性だった。
 先に辿りついていたティサとの再会も果たし、一安心のダリア。
 他に2人の先客もいて、皆はそれぞれに部屋をあてがわれた。

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 しかし、ゼッドには秘密があった。
 2体のアンドロイドを従え、狩りを趣味とする。
 そして、その標的には、人間すら含まれていたのだ。
 ゼッドが仕掛けたサバイバル・ゲームに強制的に参加させられるダリアたち。
 はたして、彼女らの運命はいかに。

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 バスト寄せ上げアピール全開の冒頭で、作品の方向性は明確に。
 ターザン仕様の虜囚コスチュームが、終始貴方を刺激します。
 ゼッドは外見的にはダンディな中年男性。
 捕らえた姉ちゃんたちを可愛がろうとするのですが、マッドネスさが不足がちで、緊迫感に欠けます。
 生死を賭けたハンティング・ゲームも、女優さんたちのヌルい演技がプラスして、催眠を誘発してくれるでしょう。

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 ただし、サービス精神は旺盛です。
 主要な姉ちゃんは3人ですが、虜囚コスチュームをはじめ、ランジェリー姿やバストトップ露出まではこなしています。
 SF的要素も、注目ポイント。
 造形の可否は別として、ロボットやミュータント、そしてゾンビまで出現。
 B級マニアが喜ぶポイントは、しっかり掴んでいるぜ。
 製作側の意図が、手に取るように解かる気がします。
 しかし、ここまでベタだと職人風作品となってしまい、このような作品を観て喜んでいた自分を僅かながらに顧みてしまうかもしれません。
 そういう事を繰り返し、貴方は立派なマニアに成長していくのです。

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2015年5月 5日 (火)

本日の映画 『Heaven and Hell』




 『Heaven and Hell』
 タイ 2012年 監督:複数

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 最近のアジアン・ホラーは、オムニバス形式のものが増えてきました。
 タイ国でも量産されているようで、私も何作か鑑賞しています。
 各話毎に異なった監督を起用することが多く、様々なテイストが味わえるのも特徴のひとつですね。

 第1話 『幽霊伝説』

 大豪邸で起きた殺人事件。
 死亡した富豪の遺産を受け継ぐことになったジャンとジャオの姉妹。
 知人を招待するも、知人は屋敷内で行方不明。
 屋敷内に仕掛けられた監視カメラのモニター室を発見した姉妹は、カメラ越しに知人が殺害される姿を目撃する。 
 容疑者として不気味な庭師が逮捕されたが……。

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 4人の女性の腐乱死体が詰まった金庫が印象的。
 ストーリーにあまりヒネリがなく、結びも期待外れの評価。
 二人の姉妹は良い雰囲気を醸し出していますが、過去の出来事などかなり描写不足でした。

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 第2話 『天国と地獄』

 コンビニ強盗で、店員が殺害される事件が発生。
 防犯カメラには、その様子が写っていなかった。
 カメラの点検を依頼された二人の修理工。
 しかし、カメラに異常は見当たらない。
 そのまま帰り支度を始めたが、再度チェックしたモニターには死んだはずの店員が映っていた……。

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 こちらも、ヒネリはなし。
 売れない芸人コンビのような修理工が、カメラに映った幽霊にビビるという内容。
 両頬にスネークの刺青を大胆に施した兄ちゃんが、一番のインパクト。

 第3話 『ヘブンイレブン』
 
 第2話と同じコンビニが舞台。
 殺人事件後の設定で、バイトの確保が厳しいらしく、オーナーは自分の娘ジックにバイトさせる。
 悪い噂が広まっているのか、客足は皆無。
 そこに友人サムからの電話。
 友人ヌーとマックスのベッドイン動画がネットにアップされたとのこと。
 絶望のあまり、ヌーは自殺を図るが……。

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 最終的に、ジックがコンビニ内で幽霊たちに追いかけられるのですが、ちょっと尺が長すぎで飽きがくる。
 実はジックには秘密があったというオチにヒネリを感じられるが、幽霊描写にもう少し恐怖演出がほしいところ。
 突然、甘い歌声のポップスが流れ、180度雰囲気を変える強引なラストはタイならではの演出でしょうか?

 某コンビニ・チェーンの名前をもじった『ヘブンイレブン』にややウケ

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 第4話 『HELL No.8』

 とあるマンション。
 女性がエレベーター内で腹部をめった刺しにされて死亡。
 以来、その女の幽霊が出現。
 恨みを晴らすべく、エレベーターに乗った男性を襲う。

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 こちらもヒネリは、ありません。
 逆恨みもいいところですが、第2話に出てきた修理工二人が再度出演。
 高速でナイフを突き刺す女の幽霊がドイヒーすぎます。
 その女8階に住んでいたらしく、8階が恐怖のフロアになっているのでした。
 

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2015年4月20日 (月)

本日の映画 『ブラディ・ムーン 血ぬられた女子寮』

 『ブラディ・ムーン 血ぬられた女子寮』
 1981年 ドイツ・スペイン 監督:ジェス・フランコ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 かつてVHSビデオで日本発売されたことがある、80年代ホラー作品です。
 監督のジェス・フランコはユーロ・トラッシュ映画の帝王と呼ばれているそうで、作品の出来は想像がつきそうですね。
 現時点では入手困難そうなので、レア・カテゴリーに分類です。
 本ブログのレア・カテゴリーも、かなり充実してきたと自負しております。
 特に80年代からのホラー・マニアの方、これからマニアになろうという方は、是非是非覗いてみてください。
 広げよう、ホラ友の輪!!

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 さて、本作。
 若者たちが、仮面を被って踊り狂う学生寮でのパーティーにて。
 発情カップルは、あちこちでチュッチュ。
 その様子を覗き見る青年ミゲル。
 彼も思春期を迎えた男で、突き上げる性の衝動に駆られていた。
 しかし、彼には女性とまともにつきあえない理由があった。
 顔の右半分を覆う醜い痣。
 これが理由で、女性は気味悪がって逃げてしまうのだ。

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 情事に耽るカップルの脱いだ仮面を拾うミゲル。
 それは、ミッキーマウスのお面だった。
 お面を被り、セクシー姉ちゃんをナンパするミゲル。
 アルコールが入って気分が高揚したセクシー姉ちゃんは、すんなりミゲルの誘いに乗る。
 部屋に入ってベッドに傾れ込み、服を脱ぐ二人。
 しかし、いつまでもミッキーのお面を被っているわけにはいかない。
 お面を取ったミゲルの顔をみて、セクシー姉ちゃんは思い切り悲鳴を上げる。
 逆上したミゲルは鋏を手に取り、姉ちゃんの腹に執拗に振り下ろすのだった。

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 五年後、ミゲルは精神病院を退院し、姉マヌエラと共に叔母の所有する学園で暮らすようになる。
 学園には女子寮があり、その様子を眺めて暮らすミゲル。
 アンジェラという娘に心惹かれたミゲルは、彼女の周囲に度々出没する。

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 ある日、アンジェラは自室内で殺害された友人の姿を目撃。
 外に助けを求めると、戻った時には死体は消えていた。
 誰が?
 何のために?
 不安に慄くアンジェラを、更なる恐怖が襲う。

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 犯人探し的ミステリの要素がメインですが、上質のミステリとはいえません。
 あからさまに怪しいヤツが続出しますが、なんとなく犯人が判ってしまう程度。
 ここはやはり、80年代の残酷描写に注目しましょう。

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 まず、学園オーナーの婆さんは、松明で火を点けられて焼死。
 アンジェラの友人は、背中から乳首にナイフ貫通。
 ヘビは、鋏で首チョンパ。
 もひとつ、女性も大型固定電動ノコでダイナミック・首チョンパ。
 殺害現場を目撃し、逃げる小僧を車で轢殺。

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 そして、こちらもアカラサマ過ぎるチョイ・エロ描写。
 プールサイドの女性たちがトップレス。
 上半身裸で窓辺に佇むマヌエラ・カットが随所に。
 ミゲルとマヌエラの、禁断寸前官能シーン。
 もろに中身がまる見え、スケスケ・ブラウスの女。

 ある意味、凄さを感じる作品です。 

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2015年4月12日 (日)

本日の映画 『鬼醫院 SUSTER KERAMAS2』

 『鬼醫院 SUSTER KERAMAS2』
 2011年 インドネシア 監督:FINDO PURUONO

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 台湾のDVD店で発見しました。
 タイ映画だと思っていましたが、インドネシア映画だったのでビックリ。
 冒頭に出てくる出演者のスーパーをみて、二度目のビックリ。
 SORA AOI。
 脳内グーグルが、自分の記憶を高速サーチ。
 SORA AOI=蒼井そら
 検索終了。
 ええッ~、あの蒼井そらかぁ!?
 ジャケ裏の画像写真みても、わからないぞ~。
 と、思っていたら、ジャケ表の最下部にしっかりと『蒼井空』の表記。
 かつて、アジア人のホラー映画レビューブログをみていたら、確かに蒼井そらがホラー映画に出演しているとの記述はあった。
 幸運にも、その作品と出逢ってしまったのだぁ!!
 それでは、レビュー・スタート。

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 公道でレースまがいにバイクをすっ飛ばす3人。
 ジャック(男)とタンドー(男)とセリー(女)。
 セリーが事故って、足に大けがを負う。
 ジャックとタンドーは、セリーを連れて病院へ。
 

 一方、インドネシアを旅行で訪れた日本人・幸子(蒼井そら)。
 迎えにきた現地ガイドの男が指を車のドアに挟み、病院へと付き添う。

 2組が到着した病院は、どことなくおかしな雰囲気が漂っていた。
 セリーが治療中、ジャックとタンドーはセクシィ・ナースやフェロモン全開ガール・幸子と出逢い、お色気大作戦を展開。
 しかし、その病院には、この世のものでない存在が潜んでいた……。

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 全体を貫くは、コミカルな演出。
 いわゆるホラー・コメディ+お色気です。
 幽霊が出現して、ワー、キャー、デターの大騒ぎ。
 頻繁に女優の胸元を強調し、もっこり表現まで飛び出します。
 色気のボリュームは多めですが、バスト全体は映さない。
 これがインドネシアの基準なのかもしれません。
 各国の基準を知れば、社会もみえてくる。
 ホラーでオゲヒーな作品でも、立派な社会学となりうるのです。
 そう、私はグローバルな視点で社会学を学ぶべく、ホラーを観賞しているのです。
 そこにエロがあったとしても、それは社会を投影した鏡。
 決して自己の趣味ではないことを、ここに宣言しておきます。
 そこんとこ、よろしく。

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 さて、皆様が最も気になると思われる蒼井そらさんの役について触れておきましょう。
 そのまんまの日本人役で、一人旅の旅行者と思われます。
 台詞は日本語で、ときたま片言の英語。
 ストーリー上、きちんとした構成にはなっています。
 チョイ役ではなく、準メイン級の扱いで、色気の筆頭株主といった扱いですね。
 当然ながら、女優の中では最も露出が多いのですが、それでも肝心の部分は制限されています。
 インドネシアのエロレベルは判りませんが、人気爆発しそうな雰囲気。
 しかし、インドネシアのホラー映画に出演って、リスペクトせざるを得ませんね。

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 最後に。
 本作には、インドネシアでは超有名らしい幽霊POCONGが登場します。
 その存在は知っていましたが、映像でみたのは初めて。
 ちょっと感動したのですが、POCONG自体はあまり怖い存在とは思えません。
 死体を布で包んだような外見なのですが、昔の納豆やトウモロコシなんかを想起させます。または、ミルキー!?
 形状が形状ですから、アクションも冴えません。
 あの形のまま移動し、せいぜい標的に倒れかかるのが関の山。
 うむむ、不思議だぜ、POCONG。
 いつか、全貌を暴いてみせるぜ。

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これがPOKONGだ!!

 

 

 
 

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2015年4月 5日 (日)

本日の映画 『核変異体クリーポゾイド CREEPOZOIDS』

『核変異体クリーポゾイド CREEPOZOIDS』
1987年 アメリカ 監督:デビッド・デコトー

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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久し振りの、レア・カテゴリー作品となります。
日本未発売と思っていたのですが、VHS化されていました。
おそるべし、日本メーカー!!
レンタル・ビデオ隆盛時代に発掘された作品群は、まさに低級バブルの申し子と呼んでも過言ではないでしょう。

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本作の時代設定は、1998年。
製作年が1987年ですから、当時は近未来の設定ですね。
核兵器によって世界は荒廃。
第三次世界大戦が勃発してしまったようです。

ほぼ廃墟と化した街を探索する5人の男女。
施設の一つに潜入しますが、そこには得体の知れぬ怪物が!!
果てして、彼らの運命はいかに。

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……と、これだけの内容です。
各メンバーの性格や背景も描かず、ストーリーとしてのヒネリも皆無。
スクリームクイーンであるリネア・クウィグリーの色気と、蟻をモチーフとしたエイリアン・タイプのクリーチャーに全てを賭けている感じです。

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クリーチャーの生態も大雑把で、人間を襲うもすぐには殺さない。
何か意味があるのでは?と思っていても、単なる演出上の都合だけのようです。
リーダーのジェイクなど何度も遭遇していながら、その度に脱出しています。

クリーチャーに襲われると、どうなるか?
この点も曖昧。
黒い血を吐きまくって、手や顔がグログロに変異するパターン。
魔女のごとき容姿になって、仲間を襲うパターン。
全く統一感がなく、更には微妙に変異した巨大ネズミも登場する始末。
思いつきで撮ってるぅ!?感が濃厚に香ります。

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まあ、これで終わるのだろうな。
平凡だな。
クリーチャーの倒し方も、酷いもんだよ、オッカさん。
西の海で、かもめが啼いてらぁ。
ふと窓の外を眺めてみれば、今日はどしゃ降りサンデー・イブニング。
ハォッ、ハォッ!!
意味のない掛け声で自分を奮い立たせ、再び画面に目を戻す。
低級映画のシンドさは、意図的に抜いてやらねばならぬ。

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そしたら、画面に何かを発見。
死んだと思った怪物から、何かが出てくるではないか。
ウワォオ!!
もしかして……。
そいつはゆっくりと、しかし着実に姿を現した。
あえて名づけるならば、ベイビーゾイドか。
表情が素敵テキテキムテキング。
たまらねぇぜ、この造形。
こんなネタ、隠していやがったのか。

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噴出するアドレナリンは、まるでマギーちゃんheartをテレビで見かけたときのよう。

神様、ありがとお~ぉ。
僕に友達をくれて。


ラスカルの主題歌が脳内で回転し、羽をはやした自分がスキップで跳びまわる。

拝啓、クリーチャー愛好家の皆様。
ベイビーゾイドのお姿を、貴方にも分けたい。

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2015年1月17日 (土)

本日の映画 『THE BASEMENT』

『THE BASEMENT』
1989年 アメリカ 監督:Tim O’Rawe

Blog


昨年からレビューがストップしておりましたが、ようやく時間と気力に改善の兆しが見えてきました。
更新しなくても、予想以上に我がブログの閲覧数は減らず、これもまた励みとなっております。
今年もよろしくお願いします。

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さて、早速レビューといきましょう。
本作はCAMP MOTION PICTURESという、おそらくはインディーズな製作会社の作品です。
製作年1989年ですから、私の好みである80年代ホラーの範疇ですね。
ただ、本作の存在は認識がありませんでしたので、日本ではビデオすら販売されていない可能性もあります。

鑑賞といきましょう。
粒子粗い画像から、インディーズ臭プンプン。
冴えない男女4人が、見知らぬ場所に立っている場面から。
この4人、互いの面識はなく、自分らが何故にその場にいるのか解っていないようです。
倉庫のような建物の扉が開き、中から怪人が出現。
そいつは、どうやらサタンの化身のようです。
何故、貴様らがここに居るのか、語ってやろう。
サタンは4人のエピソードに披露します。

①『Swimming Pool』

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ビクトリアは、性悪な女。
プールにモンスターが潜むのを知り、嫌いな人間をプールに誘い込み、犠牲者はモンスターの餌食となる。
数人を抹殺したものの、最後は別の人間に気付かれて、自分が怪物の餌食に。

怪物の姿は一瞬しか現れず、部分的な露出に限られていた。
私の目撃したそれは、緑色をしたゴムホースのようで、先端が若干ながら大人の玩具に似ていた。

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②『Trick or Treat』

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チャールズが妻エミリーの墓参りをする。
エミリー、君と別れて寂しいよ。
なんて言葉を吐くが、彼は他人には冷酷だった。
性悪ながらも、彼の職業は教師。
授業中、自分が生徒を皆殺しにする妄想を抱いてしまうほど、精神は歪んでいる。

彼は、憂鬱だった。
ハロウィーンの夜がやってくる。
子供たちが、お菓子をねだりにやってくる。
見知らぬガキ共に、菓子などくれてやる謂れはないわッ!!
一人、怒りの炎を燃やすチャールズ。
しかし、彼の夢の中に妻エミリー(なぜか姿はゾンビ)が出現し、彼をたしなめる。
チャールズ、これは貴方が成長するチャンスなのよ。
妻エミリーの言葉もむなしく、訪問してくる子供たちにマジギレのチャールズ。
その報いとして、彼は次々に出現する怪物に命を狙われるのであった。

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ETのゾンビではない。これが妻エミリーだ

チープながらも、怪物たちの造形に味がある。
妄想シーンながらも、生徒の顔面に鉛筆を突き刺し、両手にダブル・ブレードで切りつけるチャールズに唖然とする。
次に銃を取り出し、数人の生徒を射殺。生徒役俳優(たぶんド素人)の演技が全く痛そうでなく、画面に向かって叱りつけたほどの大根ぶり。リアルさは皆無。
チャールズ役がセレブさの欠けたグラハム・カーのようで、私的にはツボだった。

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③『Zombie Movie』

ヘタレなゾンビ映画製作現場。
ゾンビメイクは白塗りで、革ジャン着たヘビメタファンと相違ないダメッぷり。
さすがにスタッフが監督に苦言を呈する。
もっとロメロのような作品を作りましょう。
しかし、監督は聞く耳持たず、逆ギレ。
その夜、理由もなく墓からゾンビが甦り、スタッフたちを襲う。
女二人を連れ込み、イチャついていた監督もゾンビの襲撃を受けた。
監督は、女二人をゾンビの群れに送り込み、自分だけ助かろうとするが……。

かなりドイヒーな内容。
単純にゾンビを出したかっただけのようで、ヒネリも何もない。
全体のバランスを考えれば、ここでゾンビは正解の気もするが、食人シーンも準備できていないので、効果なし。
監督が両目を指で潰される(もろ『死霊のはらわた』)シーンだけ、インパクトあり。

④『Home Sweet Home』

若い男。
遺産を相続し、家の購入を考えている。
不動産屋を訪れ、物件の写真をみせてもらうと、これは!!と思う物件があった。
しかし、不動産屋は浮かない顔。
そこは事件のあった物件なんですよ。
6年前、22人が激しい拷問を受けて、殺害された場所なのです。
ところが、男は譲らない。
それでも構わない。僕はこの家が気に入りました。
不安の残る不動産屋は、男に試泊を促した。
それでは、実際に泊まって様子をみてください。

男は、不動産屋の提案に従い、一夜を過ごす。
友人のピーターが合流し、二人で酒盛り。
しかし、ピーターは家の中で怪物に殺害される。
ピーターの死体に驚く男だったが、何故か翌日も宿泊。
しかも、今度は彼女を連れてきた。
案の定、男が目を離した隙に、彼女は殺害される。
途方に暮れる男の前に、別の男が出現。
それは6年前の事件の犯人だった。
お前も悪魔に魅入られたのだ。
その一言で、男は二人を殺害したのが実は自分だったことを知る。

私は墓地の傍に住んでみたいとマジに考えていますが、さすがに22人が拷問を受け、殺害されたサディスティック・ハウスは遠慮したいです。
この主人公、まともな感覚ではありませんね。
怪物の姿は、手のみ出現。
しかしながら、ピーター殺害シーンのゴア度は本作で一番高く、顔面を潰されて脳摘出までの経緯が描かれています。(照明がない状況設定なので、鮮明ではありません)
彼女は、天井から吊るされた状態で発見されますが、あばら骨が見えるほどの惨殺ぶり。
でも、ちょっと待ってください。良くみる必要もなく、違和感を覚えます。
そう、聡明な貴方ならお気づきでしょう。
これは白いタンクトップに、ペイントしただけです。
ザッツ・アイデア。
初めて見ました。低予算の工夫が、観客の胸を打ちます。
がんばれ、インディーズ。

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あばら骨がペインティングされていることがわかる
日本のショッカーに酷似

こうして4つのエピソードが終わり、サタンな人物は4人をドアの中に招き入れます。
単なる地下室のようですが、その先にはマグマが噴出する世界が広がっていました。
これぞ、HELL。
どっかの火山資料映像を使用しただけみたいですが、地獄感は十分に窺えます。
最後まで、低予算の工夫を意識させる作品なのでした。

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サタンな怪人

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2014年10月31日 (金)

本日の映画 『ビヨンド・ザ・ダークネス 嗜肉の愛』

『ビヨンド・ザ・ダークネス 嗜肉の愛』
1979年 イタリア 監督:ジョー・ダマト

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

本作も、マニアには有名と思われるカルト作。
1979年製作ながら、なかなかにエグい場面が用意されていました。
イタリアンなホラーは、エロ・グロの指向が強いですが、本作もその特性は顕在。
当時は、かなり衝撃作だったのでは!?なんて思っちゃいます。

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青年フランクは、親の遺産を受け継ぎ、郊外の邸宅に家政婦と住んでいる。
彼にはアンナという恋人がいるが、病床に伏していた。
秘かにフランクに想いを寄せる中年家政婦アイリスは、アンナの存在を消そうと呪師のもとを訪れ、望みを叶えてしまう。

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アンナの死を受け入れられないフランク。
葬儀の夜、埋葬されたアンナの死体を盗み出してしまう。
剥製作りの知識を活かし、死体に防腐処理を施して、アンナの遺体をベッドに寝かせた。
遺体運搬の途中に拾ったヒッチハイカーに現場を見られたが、口封じに殺害。
その様子を目撃していたアイリスは、淡々と死体を解体し、証拠隠滅を図る。

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フランクのベッドには、常にアンナの遺体が横たわっている。
突然の別離に気持ちは整理できず、喪失感と愛おしさが複雑に交差する。
フランクの精神は、崩壊の一途を辿る。

アイリスの慰めを受ける一方で、アンナへの想いも強くなる。
若い女性を家に招き、アンナの遺体の横で抱き合うフランク。
時折アンナに視線を投げながら、彼女との性交を思い描いての行為だった。
女性に気付かれてしまうと、口封じにまたも殺害。
再び、アイリスと証拠隠滅の行動を繰り返す。

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アイリスと結婚するに至ったフランクだが、アンナへの想いは変わらない。
しかし、彼に疑惑の目を向ける者もあった。
彼の罪を暴こうと、証拠を集める男。
フランクは、それに気付かない。

そのような矢先、フランク宅に予想外の人物が訪れる。
それは、アンナとそっくりな妹、エレナだった。

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愛し過ぎちゃったが故の、ドロドロ愛憎劇。
一言でいえば、そんな物語です。
フランクの愛、アイリスの愛。
それが発端で、人が死んで、グログロな事象が起きて、皆が破滅。
ラヴ イズ オーヴァー。
それでも愛は素晴らしい?

監督は、イタリア職人系監督のジョー・ダマト。
エロ・グロ・ナンセンス職人のような方らしいのですが、マニア向けのアイデアは十分に評価できます。
途中数か所、同種の演出を他作で観た気がして、調べてみたら『ブラッド・ピーセス』の監督でした。
『ブラッド・ピーセス』の原点的作品ともいえるでしょう。

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印象に残るシーンは随所に。
アンナの遺体を剥製にするシーンでは、腹部の内臓抜き取り。
内臓は結構リアルで、動物のものでも使っているのかな~って印象。
心臓を取り出したら、あまりの愛おしさにガブリ。
しっ、心臓食べとるcoldsweats02
動脈から、残っていた血がピュッと吹き出して、ビビるフランク。
むぅ、これって究極の愛かもしれん。
なんて思っていると、今度は鼻にチューブ突き刺して、何かを抜いとる。
なんや、何をしているんや?
管の中をピンクのシェークみたいなものが流れ、バケツにボトボト落ちる。
しょえ~、脳みそ抜いとるんか!!
お初のシーンに驚きとリスペクトが同時に訪れ、本作の凄さを徐々に感じる休日の朝。

続いての餌食は、ポッチャリKY(空気読めない)のヒッチハイカー。
飛んで火に入るおデブちゃん。
フランクの剥製作りを目撃し、恐怖でパニック。
普通は逃げようとするが、何故か逆上してフランクの首を絞めて殺害しようとする。
しかし、所詮は女の力。
逆上したフランクに両手の指爪を全てペンチで剥離され、後に死亡。
死体処理のためにバスタブに硫酸をナミナミと注ぎ、髑髏が浮かぶ地獄風呂が完成。
処理後、アイリスは平然と煮込み料理を食するが、それが溶解した肉片を彷彿させて、世にも悪趣味な逆グルメシーンが披露される。

その後幾つかの恐怖シーンを経て、やはりショッキングなラストへと突入。
アンナにそっくりなエレナの存在には、さすがにアイリスも動揺せざるを得なかった。
いくら愛情を注ごうが、アンナは既に死んでいる。
しかし、今後はフランクの心がエレナに移っていくに違いない。
早々にエレナ殺害を目論むアイリスだったが、フランクはそのことに気付いていた。

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エレナを殺させはしない。
アイリスと対峙するフランク。
壮絶な戦いが繰り広げられ、フランクは片目を抉られながらも、アイリスの喉笛を噛み切って勝利する。
しかし、フランクの受けた傷も、あまりに深いものであった。
アンナへの想いと共に、フランクの運命は終わりを告げる。

過激で悪趣味なシーン多発警報。
されど、なんとなく憎めない。
それどころか、ある意味これはフランクの純愛でもあり、倒錯した愛でもある。
この多様性によって、単なるグロバカ映画とはいえない何かを持ち得てしまったのではないでしょうか。

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2014年10月26日 (日)

本日の映画 『ドール・ハウス / DOLLY DEAREST』

『ドール・ハウス / DOLLY DEAREST』
1990年 アメリカ 監督:マリア・リース

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本作は、人形題材のホラー映画です。
人形というと、まず頭に浮かぶのはチャッキー。
『チャイルド・プレイ』で有名なので、ホラー・ファンにはお馴染みの存在です。
『チャイルド・プレイ』が1989年なので、本作はそのヒットによってインスパイアされた作品ではないかと推測しています。

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メキシコの片田舎。
古代マヤの遺跡を発掘する、どっかの大学教授。
秘密の部屋の扉が開かれて、何か邪悪なものが解放された。
それは、発掘現場に隣接するショボイ工場に置かれた人形に憑依する。
教授は、邪悪なパワーによって命を落とす結果に。

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そうとは知らず、父の新たな事業のために移住してきたジェシカたち。
件の工場は、父が人形製造のために買収したものだった。
新天地で、新しい生活に期待する家族たち。
工場も見学して、あまりのボロさにビックリするものの、ジェシカはお気に入りの人形ドリーをみつけて大喜び。
その日から、ジェシカはドリー人形を手放さなくなった。

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やがて、ジェシカの様子がおかしくなっていく。
奇妙な画を描いたり、庭に建てられたドールハウスに長時間こもったり。
たまたま訪れた牧師や十字架に異常な反応をみせたり。
そう、それはドリー人形に取り憑いた邪悪な霊の仕業だった。
ジェシカを救うべく、家族は悪魔に立ち向かう。

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まあ、ホラーとしては、それほどスケアードではありません。
グロい場面はありませんので、人形の不気味さだけですね。
チャッキーに比べると、行動も地味といえるでしょう。

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本作は、日本ではビデオで発売されたようですが、DVD化はされていない?ようです。
カルトな魅力もないので、熱烈なファンもいないと思われますが、邪悪に歪む人形の表情が魅力といえば魅力。
家のインテリアとして、揃えておきたいアイテムです。

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さすがに子役は可愛らしい子を選んでいますね。
ちょっとトボケたカツオのような兄役も、良い味だしています。
1990年ですが、80年代ホラー臭漂う作品です。

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