ホラー映画

2020年1月26日 (日)

本日の映画 『処刑軍団ザップ』

 『処刑軍団ザップ』
 1970年 アメリカ 監督;デヴィッド・ダーストン

 *本記事はグロテスクな表現を含んでいます

 

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 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
 久々の更新になりますが、ブログの入力画面がリニューアルされたようで、とまどいコンフューズ。
 数日前に一度本稿を入力したのですが、画像挿入のタイミングで操作誤ってしまいました。
 年初のデータ喪失という仕打ちにモチベーション・ゼロとなり、また今年の更新も最低限になってしまう危惧を抱いております。
 数日経って、幸いにも気分は上々アゲランス。
 この勢いで書いてしまえと、フェニックスのごとく復活したのが本稿です。

 

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 そもそも、本日の映画はホラー・マニアにとって、かなり重要なアイテム。
 作品自体の内容・質というより、製作年に注目したいところ。
 1970年にこのような作品が製作・上映されたという事実は、驚き二郎です。
 これをレビューせずして、マニアを語るべきではない。
 そんな義務と使命感をもって、貴方にチェルシーあげたい。
 (ここまでで一旦下書き保存)

 

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 舞台はアメリカ・バレーヒルズという人口40人の村。
 ダム工事の人間が滞在しているが、それが無ければ本当に小さな村だ。
 ある日、この村に8人のヒッピー集団が流れ着く。
 彼らは自由気ままに行動するが、悪魔崇拝の儀式も執り行っていた。
 その様子を盗み見た村の娘シルビア。
 不運にも奴らに見つかり、慰みものにされてしまう。

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 ショックを受けたシルビアはふさぎ込み、弟のピート少年と保護者の祖父はこれを嘆いた。
 ヒッピー集団は村の空き家を見つけ、そこに棲息するネズミを捕えて食糧にしている。
 どうやら村に滞在するらしい。


 怒りが増幅した爺ちゃんは、銃を片手にヒッピー集団のアジトに乗り込む。
 「よくも可愛い孫娘を~!!」
 しかし、爺ちゃんはあまりに非力だった。
 手にした銃もあっさりもぎ取られ、ヒッピー女の洗礼を受けることに!
 馬子にも衣装、爺ちゃんに麻薬。
 そう、爺ちゃんはLSDを飲まされ、ヘロヘロに……。

 

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 どうにか帰宅した爺ちゃんは、自分の不甲斐なさと薬の影響でシルビア同様に塞ぎこんでしまった。
 ふたりの大切な家族を、こんな風にしやがって……。ガッデム、サーカス!!!!!
 ピート少年は、密かに「ヒッピー・ギャフンと言わせてやる大作戦」を画策。
 子供の悪知恵は、時として大人以上に残酷だ。
 神の助けか、悪魔の姦計か。
 ピート少年は、家の近くで狂犬病にかかったシェパードを目撃する。

 

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 犬を射殺したピート。
 死体から注射器で抽出したものは、そうBLOODだ。
 狂犬病に侵された血液が人体に及ぼす影響は!?
 ピート少年が知る由もない。
 ただヒッピーをギャフンと言わせれば、それでいいのだ。
 何となくヤバそう。
 お腹壊して、のたうちまわれ。
 ピート少年にとっては、狂犬病BLOODはその程度だったかもしれない。

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 抑えがたい怒りを隠し、ピート少年は村の女性が営む店の手伝いにいそしむ。
 隙をみて、商品のミートパイに混入させたのは、かの狂犬病BLOODだ。
 それを購入したヒッピーたち。
 破滅へのカウント・ダウンが始まった。
 (ここまででデータ再保存)

 

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 『ミートパイ狂犬病BLOODソースがけ』の影響は、計り知れなかった。
 食したヒッピーたちの意識は混沌とし、バイオレントに人を襲う者も現れた。
 しかも、それは襲われた者にも感染する。
 被害は拡大し、村全体がカオス状態に。
 果たして、バレーヒルズの運命はいかに。

 

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 1970年らしく、アイデアは科学的根拠のない安直SF。
 だけど、これが楽しい。
 感染者は口から泡を吹くだけの描写で、これに俳優の演じる狂気で恐怖を作り上げています。
 手・足の切断とか、グロシーンは当時を考えればかなりショッキング。
 ヤバい映画として、カルト的人気も頷けます。

 

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 結局、邦題『処刑軍団ザップ』の邦題と内容はかなり乖離がありました。
 もっとバイオレントなヒッピー集団が、アメリカの片田舎で住民を恐怖のズンドコに陥れるような内容を想像していたからです。
 ところが、ヒッピーたちは、それほど悪くはない。
 確かに悪魔崇拝やったり、ネズミ喰ったりしているけれど、基本は自分たちの世界の中だけ。
 シルビアも、覗き見しなければ乱暴されずに済みましたし……。
 どちらかと言えば、ピート少年の所業が気になってしまいます。
 子供ながらの短絡的なアイデアから生み出されたカオス。
 テーマ深し、ピート深し。
 いろいろな意味で、時代を感じさせる作品でした。

 朝の情報番組に似たタイトルがありますが、出演者のタイトルコールを聞くたびに本作を思い出します。
 せーのッ、ザップ!!
 (画像挿入の前に再度データ保存)

 

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2019年8月26日 (月)

本日の映画『THE BITE 変身する女』

 『THE BITE 変身する女』
 2015年 アメリカ 監督:チャド・アーチボルド

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

 久々の投稿でテンション・アゲリシャス!と言いたいところだけれど、必要に迫られて記事をアップします。
 というのは、近々文章を書かねばならぬ可能性があって、こんな駄文でも書いているのといないでは大違い。
 日々の鍛錬の必要性を感じた、ミスター・サマー・タイムなのでした。
 あのこ~ろの~、あっやまちぃ~。

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 さて、本作。
 主人公は、結婚を控えたケイシー。(高峰ではない)
 結婚への不安はあるものの、とりあえず友人2人とコスタリカに独身最後の旅へ。
 女三人でハメを外し、リゾートを満喫。
 現地で知り合ったイケメン?と危い関係になったりして、モラル的にどうよッなんて、真面目な貴方はツッコミを入れるでしょう。
 モラルは大事♪
 幼稚園は園児♪
 興奮したアイツは鼻血、イェイ♪(ラップでどうぞ)

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 そして、事件は起こってしまった。
 観光客は来ない禁断の場所。
 そこにはエメラルド・グリーンの川が流れ、ケイシー達は迷わず遊泳。
 水中で感じた違和感は、正体不明の何かに噛まれたものだった。
 皮膚に空いた小さな穴は、気に留めるほどのものでもない。
 ケイシーは、帰国の途に着くのだった。

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 戻ってからのケイシーは、結婚ムードとはほど遠い距離にいた。
 姑との不協和。
 漠然とした結婚への不安。
 そして原因不明の体調不良。
 やがて、其々が深刻度を増していく。

 何かに噛まれた痕は、特に酷くなった。
 明らかに化膿し、指で押せば膿汁が溢れだす。
 そして、部屋には不気味な異変が……。
 家主でもある姑がケイシーの部屋を訪れた時、事態は最悪の時を迎える。
 果たして、ケイシーの身に起きた異変とは?

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 冒頭がPOV映像のため、不安がよぎる構成。
 正直、POVにはウンザリしてまっせ。
 POV長かったけど、本編は違うので安心を。

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 本作は、SFクリーチャーと分類されるようだけれど、バリバリのSFでもない。
 現象や生態の解説がなく、それを推測する博士も出ない。
 ただ得体の知れない何かに噛まれ、女性がヤバい変貌を遂げていくのだ。
 ちょっとしたドラマの伏線があるが、展開が予想できてしまったので強烈なオリジナルティとはいえない。

 

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 ただクリーチャー描写としては、デザインというより表現に趣向を凝らしていて、そこは印象深いところ。
 どうみても、イクラのジュレといった小道具は、寿司屋で大好きなイクラが喰えなくなる注意報を発令。
 食べようとする度に、思い出すんだろうな、きっと。

 ラストもこじんまりと締めた感はあるが、ジャレッド・ストンピングの非情さに空いた口が塞がらなかった。

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2018年9月24日 (月)

本日の映画 『鬼畜の森 ゴアマスク・ファーマー』

『鬼畜の森 ゴアマスク・ファーマー』
2015年 イギリス 監督:デヴィッド・ライアン・キース

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 タイトルから容易に想像できるアイツ。
 そう、『13日の金曜日』に登場したジェイソンの影を、未だ僕らは追っている。
 続編が幾つも製作され、果ては宇宙までをも舞台に殺戮を繰り広げたジェイソン。
 サイキック少女や悪夢の殺人鬼フレディとの死闘を果たし、もうやり残したことはないと思えたが、何故だか再びそのデビリッシュな所業を目にしたいマニアは消えてはいないはずだ。
 だが、そのままジェイソンが主人公ではいけない。
 彼の残した功績が、飽食作用で塗り替えられてしまう。
 僕らの求めるものは、似て非なるもの。
 『13日の金曜日』エッセンスを感じさせ、さらにオリジナルティが加えられたテイストが必要だ……。

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 さて、本作。
 勝手にジェイの面影を求めたが、原題は『レッドウッド・マサカー』。
 『悪魔のいけにえ』寄りであることが分かった。
 幻聴に取りつかれ、自分の家族をも惨殺した農夫のストーリーだ。
 あっさり殺人鬼の正体をバラして、どうすんねん!!
 そのような関西ツッコミが聴こえてしまうが、本作における殺人鬼の正体など重要なファクターではないといえよう。

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 それは作中、キャンプファイヤーを囲みながら、さほど重要でない人物にあっさりと語られてしまい、以後何の捻りもないまま放置されるからだ。
 ゴアマスク野郎は、何故殺すのか?
 殺して、何をしたいのか?
 奴を止めるには、どうすればよいのか?

 これらの疑問を丁寧に解決すれば、作品に深みが増したような気がするのだが……。

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 期待のゴア描写も、消化不良。
 雰囲気はある程度醸し出しているものの、何か物足りない。
 焼きそばに例えるならば、紅ショウガが無いようなものだ。
 この理由は、おそらく製作国の違いだろう。
 これがアメリカだったら、ジャンク的ハジケが期待できただろうに。

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 どちらかといえば残念な作品だが、目からウロコ要素もなくはない。
 はじめは誰がヒロインか判らないほどキャラが薄く、主役としての華がなかった彼女。
 殺人鬼との絡みでみせる恐怖の表情は、スクリーム・クイーンの称号を授けたいほど。
 楳図かずお先生のホラー漫画に出てくるような表情が実写で見られるので、ヒロインの活躍に目が離せない。

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 最後は、デンプシーロールばりの強連打を喰らうヒロイン。
 最後に立つのは、ヒロインかゴアマスクか。

 ちなみに、予告編には「禁断の実話を映画化!!」とあり。
 マジか~。
 貴方は、そう呟くに違いない。
 そして「鬼畜の有機農夫」というキャッチ・コピーが、腹を抱えるほどの悶絶ボディ・ブローとなって貴方を襲う。

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2018年7月22日 (日)

本日の映画 『クロージング・ナイト 地獄のゾンビ劇場』




 『クロージング・ナイト 地獄のゾンビ劇場』
 2016年 カナダ 監督:セヴェ・シュレンツ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 暑い!!
 暑さのレベルが半端なく、常に熱中症の不安に陥りながら過ごす日々。
 熱中症などかかったことがないから、その兆しをどう判断すれば良いのだろう。
 さすがにクーラーを1日中稼働させるには抵抗があり、窓を開けてみると恐るべき熱風がドロッと吹き込んでくる。
 このような状態では、とてもまともな映画など観ていられない。
 何も考えず、それでも刺激を忘れない。
 そんな作品が、必要だ。
 本作はまさに真夏の、悶絶級暑さの中でこそ威力を発揮する作品だ。

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 ある田舎町に、そのストリップ劇場は存在した。
 姉御肌の経営者ブルージーンは、かつて野球でその名を轟かしたワイルド姉ちゃん。
 しかし、その劇場も終に今夜で閉店となる。

 最後のステージを前に、踊り子たちは様々な思いを馳せる。
 そんな中、炭鉱夫らのグループがやってきた。
 舞台はソコソコの盛り上がりを見せていたが、炭鉱夫の一人に異変が生じた。
 トイレに駆け込んだ炭鉱夫は、大量のブラック・ゲロを放出。
 やがて理性のない殺人鬼に変貌した。

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 ステージの影で繰り広げられる理由なき殺戮。
 やがて、それは他の炭鉱夫らにも感染する。
 モンスター化した炭鉱夫らを止めるべく、ブルージーンの剛腕ピッチが炸裂する。
 はたして、ストリップ劇場の運命はいかに……。

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 ヒロイン・ブルージーンは女性ながら、元実力派野球選手という珍しい設定。
 常に野球ボールを身につけ、時には武器として使用。
 正直、私のタイプとは程遠いが、ラスオチのストリップ・シーンと、子供には理解できないであろうヤバいボール技に何かを得た気がする。

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 同様に、他のストリッパー達もかなり個性的。
 BPS(ブリッジ・ピス・スプラッシュ)で観客の度肝を抜くベイビー。
 その名のとおりオムツ着用のコスプレは、かなりヤバめ。
 出産間際の妊婦フランキーも、その死様を含めて他店にはない演出を用意。

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 予算が低いのか、怪物メイクはただの黒塗りながら、雰囲気は出ている。
 チープながらもスプラッター・シーンは強め。
 人物描写などもきちんと盛り込み、随所に仕込んだ伏線もきちんと処理。
 低予算ながらも、作りはしっかり耐震性を確保しているなぁ。

 いわゆるエロ・グロ・ナンセンスという内容ながら、隠れた技術を見過ごしちゃいけない。
 良し悪しで判断すれば、良いお下劣さ。
 ラストもかなりヤバい演出を含んでいて、それを喜べる自分は立派な下劣症候群。

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 某ミュージシャンも、ゲスの極みなんてバンド名にするから、ずっとゲス○○なんて言われ続けている。
 違う名前だったら、ここまで引っ張られなかったかもしれない。
 ゲスと下劣。
 ニュアンス的に、貴方はどちらに軍配を上げる?

 さあ、本作を観賞して、心の中でシャウトしよう。

 おゲッツ!!

 夏の暑さを吹き飛ばせっ。

 

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2018年7月16日 (月)

本日の映画 『リバイアサンX 深海からの襲来』

 『リバイアサンX 深海からの襲来』
 2016年 イギリス 監督:スチュアート・スパーク

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます
 *また、ネタバレを含みます

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 本日はAmazonのプライム・デー。
 楽しみに待っていたものの、自分の欲しいものが安くならない。
 唯一、Xbox one sが予想以上に安く、飯を食ったりして悩んでいたが、遂に購入を決意。
 PC開いたら、好評につき売切れの表示。
 終了まであと○○時間と表示され、購入度合いの表示はなかったことから、数量限定でないと勘違いしてしまった。
 いつも思うのだが、Amazonの表示は分かりづらいぞ、チキショー。

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 さて、本作。

 リバイアサンというえば、かつて深海に潜むクリーチャーを題材としたモンスター映画。
 その後も深海テーマならリバイアサン何とかという邦題が付けられた作品が存在しました。
 本作も、一番胡散臭い『X』が付与されているので、低級映画マニアはその実力を測り知ることができるでしょう。
 かくいう私も、開始早々姿を見せてしまったクリーチャーに肩を落とし、首に巻いたタオルをシュッシュッとこすったものです。
 ええ、縁側では三毛の小太郎が、暑さに負けてひっくりかえっていましたよ。
 風鈴の音も、猫には効かぬものですなぁ。

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 氷を入れた麦茶を飲み、私は再び深海へと意識を同調しましょう。
 あれ、ヒロイン、陸に上がっちゃいましたよ。
 深海で未知のクリーチャーとバトルじゃないですか、普通。
 嫌な予感が滾々と湧いてきます。

 ヒロイン・オリーブは、海洋生物学者。
 自分の開発した次世代潜水服(アイアンマンのマスク内のようなデータ表示がカッコイイ)をもって、フレッチャー博士の研究助手に志願した。
 深海調査の過程で、問題が発生。
 オリーブは、強硬に調査を続行した。
 そこで遭遇した未知の生物。
 オリーブは意識を失い、どうにか一命を取り留めた。

 潜水服を破損し、博士の怒りを買ったオリーブ。
 助手は解雇となり、恋人マットとの生活に戻る。
 しかし、彼女は潜水服内に付着した異様な物体を持ち帰っていた。
 やがて、それは何かの卵であることが判明する。
 孵化したそれは異様な外見をしていたが、なぜかオリーブは愛情を感じていた。

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 密かに謎の生物を育てるオリーブ。
 生物は物を食べず、衰弱していく。
 やがてオリーブは、その生物の食糧が人血であることに気付く。

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 序盤で姿を現したそれは、まあタコです。
 本作のレビューを見ても、『意味不明』『タコを飼育する内容』『見て損』などの否定的意見が多数。
 確かに、リバイアサンを期待した以上、これは当然の感想。
 それに予算の低さも窺えます。

 深海という舞台も、メインは家の地下室になるのですから、皆さんのお怒りはごもっとも。
 あまり、一般人にはお薦めが難しそう。

 ヒロインの異常行動も唐突です。
 光に過剰反応したり。
 異常な食欲を見せた反面、黒いゲロを吐いたり。
 この辺の処理が、少々説明不足かと。

 クリーチャーの安っぽさも、少々キツいかなぁ。
 なんとなくグロさは感じられますし、ラスト付近の胴体真っ二つシーンはしっかりスプラッターしているので、非常に頑張っている感はあるのですが……。

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 驚いたのは、ラストまでのオチ処理。
 気付く人が少ないかもしれませんが、某オカルト作家の暗黒神話じゃありませんか、これ?
 これに気付けば、まさかの展開な訳で、驚きはショパンの調べ。
 たこ焼きをクトゥルー焼きとして売り出せば、きっと私も大儲け。
 ミスカトニック大学でMBA取りたい。
 

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2018年2月12日 (月)

本日の映画 『マミーVSフランケンシュタイン』

 『マミーVSフランケンシュタイン』
 2015年 アメリカ 監督:ダミアン・レオーネ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 さあさあ、久し振りにやって参りました。
 対決ものです。
 エイリアンVSプレデター。
 フレディVSジェイソン。
 ハリウッドは、これまでホラー界・夢の対決を作品化してきました。

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 本作も『ハムナプトラ』シリーズで人気を博したマミーと、幾度も作品化されている人造人間・フランケンシュタインのWキャストで夢を広げてくれます。
 しかし忘れてならぬのは、低級映画界の法則。
 こういうタイトルの作品には、Z級含有率が極めて高いことも覚悟しなければなりません。
 さすがにマミーが母親だったなんて設定はないものの、造形はピンキリ。
 かつて『イエティVSゾンビ』なんて作品を観たら、イエティは着ぐるみで、ゾンビはゴムマスクを被っただけ、なんてのに遭遇しました。
 はい、怖いですね、怖いですね。

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 本作は、そこまで心配することはありません。
 まあ、低予算ながらの努力賞って位に落ち着きます。
 ストーリーは安直ですかね。
 医学部の教授ヴィクターと、考古学教授ナイラのラブ・ロマンス。
 これに人造人間と、エジプトで発掘されたウセルカラー王のミイラが絡みます。
 ウセルカラー⇒失せるカラー⇒不良かよッて、連想した貴方!
 私と同じ思考の持ち主です。
 低級映画に文句を言わない心優しき人物とお察しします。

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 さて、本作。
 直接的なゴア描写は少しだけ。
 舌や鼻をナイフで切り落とされるシーンに、ペインを感じます。
 そして前段に示唆した言葉に従って、急所切断を思わせる描写力にブラボー・フラグを掲げましょう。
 ああ、チ○コが痛たたたたたたた、ホワッチャー。
 お前はもう、切られている。
 なんてケンシロウのセリフが聞こえるよう、吉田羊。

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 フランケンとマミーの対決は、それなりに楽しめます。
 バチバチのメンチを皮切りに、フランケンの体重を乗せたチョッピング・ライトが炸裂。
 マミーは、ナイフで応戦だ。
 ちょと戦い方が人間くさいけど、渋いっちゃ渋い。
 だって、二人とも元は人間だもの。
 人間って、いいな。 

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2018年1月29日 (月)

本日の映画 『口裂け女 IN L.A.』

 『口裂け女 IN L.A.』
 2015年 日本 監督:比呂啓・廣瀬陽・小川和也・曽根剛

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 日頃から思っていました。
 口裂け女のビジュアルって、他国のホラー作品で見かけないと。
 日本独自の都市伝説なんですかね。
 もちろん、日本で流行した現象が他国に伝わって、模倣例はあったとは思います。
 それでも、映画のキャラとしては浸透しなかったのでしょう。

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 ホラー映画キャラのビジュアルとしては、決して他国に引けはとりません。
 鋏というウエポンも、『バーニング』と同等。
 そう、口裂け女は、海外でも十分に活躍できるキャラなのです。

 鋏で攻撃という手段を考えれば当然外傷型ということになり、イコール血飛沫となります。
 そう、口裂け女はスプラッターに辿り着くのです。
 スプラッターの本場、アメリカに彼女が渡ったら、どうなるか?
 正直、観賞前に抱いた期待は、富士マウンテンのごとく。
 口裂け女よ、お前の鋏で色欲に満ちたアメリカン・グラフティを切り裂いてくれぃ。
 そんな興奮が迸るほど、本作のコンセプトは希望に満ちたものでした。

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 ところが。

 いざ、観賞を始めると、期待はドンドン後退。
 その勢いを止めることはできません。

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 メイド三人娘のこっくりさんプレイ。
 陰陽師と名乗る風来坊の活躍。
 悪魔神父とサタンにゾンビを添えて。
 あまりに荒唐無稽なカンフーアクションとかめはめ波。
 貞子似、不気味女の登場に『君の名は?』と問えば、その名はウメコです。
 そう、本作は口裂け女を主軸としたオムニバスだったのです。

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 辛うじて各話に通じる接点はあるものの、肝心の口裂け女が際立たない。
 ずさんな計算と表現力で、作品はまさにカオス状態。
 ロサンゼルスに日本の都市伝説を持ち込んだはいいが、その結果はまさに闇鍋。
 出演者の演技も、お世辞にも巧いとはいえない。

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 口裂け女に絞って、鎌片手にビバリーヒルズを疾走させたほうが良かったよ。
 そんでもって、それを追うのが、エディ・マーフィー。
 または、フレディVS口裂け女も観てみたい。
 

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位牌の戒名がスゲェ!!


  

 

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2018年1月22日 (月)

本日の映画 『キャビン・フィーバー (リブート)』

 『キャビン・フィーバー (リブート)』
 2016年 アメリカ 監督:トラヴィス・ザルーニー

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 キャビンと聞けば、多くの男性はアテンダントとつなぐ。
 それは、男性の中に宿る、確固たる絆。
 それは、男性が崇拝して止まない職業への確かな憧れ。
 ザッツ・ワードには、明らかに陽の感情が吹き込まれている。
 YO、YO、陽。
 口に出すたび、ポワンと宿るYO、小さな恋の炎。
 恋は好意、恋よ来い、鯉は味噌煮。
 男のCAもいるんだYO!

 …なんて、航空ラップを披露したけれど、本作のキャビンは全く別物。
 キャビンは小屋という意味で使われているから、ご注意ください、チューバッカ!
 直訳すれば小屋熱?
 ちょっと体制悪いので、フィーバーは熱病と訳してみる。
 小屋熱病。
 これでも、まだ格好悪い。
 『注意一生、小屋熱病』なんつって……。
 邦題の付けづらいタイトルです。
 イメージ的には感染ロッジとか、感染バケーションか。
 感染をもう少しいじって、死に近付けてみよう。
 ロストバケーションって、ちょっと待てよ!?

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 さて、本作。
 大学生(男3女2)が、休暇を利用して郊外の別荘へ。
 途中、立ち寄ったガソリン・スタンドで何となく不気味な出来事が発生。
 
 気を取り直して別荘に到着すれば、素敵なバケーションの始まりだ。
 改造ガン片手に森を探索する者。
 青春を謳歌する者。
 ベッドルーム突撃で、即効愛の確認行為に耽るカップル。
 典型的?アメリカン大学生の営みが展開される。 

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 事件は、突然に起きる。
 彼らのもとに血まみれの男が現れ、助けを求めてきたのだ。
 しかし、そのあまりに異様な姿は、学生らを躊躇させた。
 皮膚がベロベロ、腐ってやがる!!

 パニックになった学生たちは、男を助けられなかった。
 やがて、仲間の一人カレンに男と同じ症状が出現。
 彼らは感染病の存在に気付くが……。

Cf005

 本作のオリジナルは、2002年の同タイトル作品。
 監督は、現在ホラーの帝王とまで呼ばれるイーライ・ロス。
 低予算ながら、描写のグロさで一躍有名になったことは記憶に新しいですね。

Cf007



 

 そのイーライ・ロスがプロデューサーとして自作品をリメイク。
 きっと、思い入れと自信に満ちた作品なのでしょう。
 オリジナルは2002年制作ですが、私が観賞したのは2010年。
 そのためか、「えッ、もうリメイクしたの?」って感覚ですが、すでに16年の月日が経っていた訳です。

 オリジナルは、ブラック・ユーモアをトッピング。
 私も一度観賞しただけで、記憶はすっかり薄れてしまっております。
 うる覚えで比較しますので、違っていてもご容赦のほどを。

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 全体的に、やはり本作は洗練されています。
 不安&恐怖を盛り上げる小技が意図的に練りこまれていて、マニアを唸らせます。
 噛みつき小僧?
 オリジナルにはいなかったような?
 感染犬もいなかったような?
 どうしてもバイオハザードを思い出しますが、この感染ハチ公が重要なシーンを担うのです。
 

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 グロさも、しっかりキープされています。
 ただ、これ以上はヤバい!って手前で止めていて、ただのグロ自慢にならない方針が見え隠れします。
 この辺も、緻密な計算と言えましょう。
 

 核となる事件発生要因も、オリジナルと比較してクリーピーさが増しました。
 これによって、作品の持つ雰囲気にコクというか深みが追加。
 リメイクながら、続編すら期待してしまいます。
 私的には、リメイク成功の評価を。

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2018年1月14日 (日)

本日の映画 『屍憶』

 『屍憶』
 2015年 日本/台湾 監督リンゴ・シエ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 アジアン・ホラーの醍醐味は、ウエット感にある。
 多湿という気候はあまり関係なく、宗教観が主たる要因だと思う。
 だからホラーもアメリカの怪物系が多いのに対し、日本は心霊・幽霊系が圧倒的な数を誇る。
 興味深いのは、日本にも怪物文化はしっかり存在していて、それが妖怪といえよう。
 ただ妖怪ホラー作品は、とてもメジャーとはいえないジャンルだ。
 妖怪の、どことなくユーモラスな外見は、ホラー作品としてのビジュアル化に適していないのかもしれない。

 例えば、河童。
 頭に皿。
 落武者的ヘアーカット。
 好物きゅうり。
 やべぇ設定であること、この上ない。
 これにホラーを感じるだろうか?
 しかし、その特性をきちんとビルドしてみよう。
 人の肛門に手を突っ込み、内臓を引っ張り出す。
 その場面を想像すれば、これは明らかにスプラッターだ。
 念仏の鉄よりずっと凄まじい殺害方法である。

 …と、千恵子は今日もいふ。

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 さて、本作。
 

 主人公ハオは、餃子ではなくテレビプロデューサー。
 結婚目前の恋人イーハンと暮らしている。
 仕事は順調で、結婚式の準備と共に多忙気味な日々を過ごしている。
 
 異変は、『冥婚』をテーマにした番組を制作した時から始まった。
 霊能者に助言を求めると、異変の原因は前世から続いているという。
 ハオは、友人と共に過去の出来事を調べる。

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 一方、女子高生インイン(水泳部)の周囲でも、尋常でないことが起きていた。
 周囲で起こる心霊現象に、当惑する彼女。
 やがてインインは、祖母も霊視能力を持っていたことを知る。

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 二人の周囲で起こる超常現象。
 その因果関係は?
 果たして、二人の運命はいかに……。

Sok004

 制作に『リング』『呪怨』などのプロデューサー・一瀬隆重氏。
 ベースは、モロにJホラーです。
 台湾ホラーは珍しく、正直期待感はありませんでした。
 未発達だから、品質は低いだろうって。

 ところが、私的評価は予想以上にアップ。
 Jホラーの良さと台湾素材を見事にマッチさせています。
 ストーリーを追っていくと、実際かなり不安になります。
 ハオとインインの行動が全くクロスせず、二つの物語が別に進行しているかのように思えるのです。
 しかし、そこにはラストに向かう緻密な計算が隠されているのでした。
 そう、いわゆるドンデン返しです。

 韓国やタイのホラーは、このドンデン返しが重視されています。
 推理小説的要素ですね。
 Jホラーは作品の品質がマチマチで、これが抜けている作品も多く見られます。

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 幽霊描写(特殊メイク)も、期待以上の出来栄えでした。
 特に冥婚の妻である女性の容姿。

 奇病に因る顔面崩壊。
 それを苦にしての自殺という設定で、ビジュアル的恐怖を確保しました。
 その家族が弛緩した女性の遺体を懸命に支え、結婚の杯を交わそうとする場面の不気味さ。イッツ、ディスガスティング!!

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 最後に、本作のテーマとなった『冥婚(メイコン)』について。
 メイコンとは、姪との合コンでもヤギの結婚でもありません。
 結婚せずに亡くなった者を家族が不憫に思い、死後に結婚させる風習。
 地域も台湾のみならず、中国や韓国、フランス、そして日本にもあるとのこと。
 ただ、地域によって内容は異なるそうです。

 本作では、女性を対象にしています。
 冥婚を行おうとする娘の家族は、赤い封筒に彼女の髪、または大切にしていたものを入れて、それを道端に置きます。
 その封筒を拾ったものが、死者の娘を娶ることになるのです。
 私はよく台湾に行きましたが、こんな話は知りませんでした。
 もし私が拾っていたら、知らぬ間に台湾デッドとウェディングになっていたわけで…。

 恐ろしいこと甚だしいのですが、この因習が存在している事実に着目しましょう。
 仮にその対象が自分の家族だったら?
 自分の娘・姉・妹が結婚を目前にして不慮の死を遂げたら?
 それが結婚直前なら尚更です。
 その無念さは、計り知れないでしょう。

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 家族への不憫さと愛情が、喪失感に拍車をかけます。
 『冥婚』が、残された家族の心の救済を果たすと言えないでしょうか?
 亡くなった者に婚約者がいれば、その男性は喜んで冥婚を受け入れるかもしれません。
 無関係な人には迷惑な話かもしれませんが、死者への愛情、残された者たちの心の慰めという意味で、冥婚の存在意義が判るような気がします。
 
  

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2018年1月 8日 (月)

本日の映画 『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース』

『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース』
2012年 アメリカ/カナダ 監督:スティーヴン・C・ミラー

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 陽あれば、陰あり。
 楽しい場所や時間は、実は恐怖を倍増させる効果もあります。
 楽しいサマー・キャンプ。ジェイソン・どおォオーン。
 おめでたい誕生日。誕生日は、もう来ない。
 そして、本作のようにクリスマスを舞台にしたホラーも数知れず。
 サイレントナイト・デッドリーナイト。
 サンタが殺しにやってくる。
 地獄のクリスマス・キャロル。
 聖し血の夜。
 クリスマスまで開けないで。

 ああ、なんて不吉なタイトルたち。
 人の幸福の裏に、不幸も存在することを忘れちゃいけないゾ。

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 さて本作。
 主人公オーブリーは、女性保安官。
 どうやら最近夫を亡くし、まだその傷は癒えていないらしい。
 クリスマスイブを両親と過ごす予定でいたが、同僚の替わりに出勤することになった。

 今宵、この小さな町はささやかながらサンタ・パレードが行われる。
 皆、その準備に大忙しだ。

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 しかし、サンタの格好をした人物が子供を泣かせているという苦情が発生。
 オーブリーは怪しい人物と接触するが、その後同僚の惨殺死体を発見する。
 それを皮切りに、次々と起こる殺人事件。
 保安官事務所の所長は応援を要請せず、自分たちだけで犯人を逮捕すると息巻く。
 犯人がサンタの格好をしていることを知り、オーブリーらは一人の容疑者を追うが……。

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 なんとなく感じたチグハグさ。
 それもそのはず、本作は80年代作品『悪魔のサンタクロース 惨殺の斧』のリメイクなのでした。
 昼夜を問わず殺しを行うサンタ。
 今なら監視カメラにバンバン映るよね~。
 なんて感想は、『NCISロサンゼルス潜入捜査班』を見過ぎたせいか?
 こういうことが気になると、作品を純粋に楽しめなくなってしまいます。

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 作品としてのコアは、こんな酷いことをやっているのは何処の何者だってこと。
 いわゆる犯人探し要素が、背骨です。
 主人公の背景や容疑者との絡みが重要なのですが、どうもこの辺は力量不足?
 犯人像、犯行動機が不明のまま終了っていう荒業を心配しましたが、さすがにそれは避けたようです。
 まあ、唐突感は否めませんが…。

 オリジナルを観ていない、または忘れているので比較はできません。
 が、おそらく特殊メイクは少し派手になったのでは、と予想されます。
 
 斧は当然のバトル・ウエポン。
 他にカイザー・ナックルによるマウント打撃。
 ハラワタはみ出た惨殺死体。
 半裸女性を巨大芝刈り機に押し込んで爆風ミンチ。
 火炎放射器は、ターミネーターの香り。

 こんな映画をクリスマスに観ていたら、絶対サンタにプレゼントなんてもらえないゾっと。
 

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