ホラー映画

2017年6月18日 (日)

本日の映画 『アメリカン・バーガー』

 『アメリカン・バーガー』 
 2014年 スウェーデン 監督:ヨハン・ブルマンダー&ボニータ・ドレイク

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 最近、ますますテレビ番組に不満を持つようになってしまった。
 実際、朝と夕飯時くらいしか見ないのだが、その僅かな時間でも気になってしまうのだから、これはもう末期症状かもしれない。

 その一つは、編集にある。
 続きが気になる場面に限って、はいCM。
 もちろん、スポンサーのCMをいかに見てもらうかという策の結果であることは理解できるが、視聴者の感情にストップをかけることになる。
 せっかく盛り上がった感情に、冷や水をかけるかのごとく。
 どの番組でもそれをやるから、結果テレビ全体の面白さを自ら減らしているのでは?

 そして、どのバラエティでも同じようなメンバーのキャスティング。
 視聴率やスポンサーを気にするあまり、冒険できなくなっていると感じてしまう。
 オリジナルティはドンドン奪われ、アイデア枯渇とも思える現象だなあ。

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 さて、本作。
 予告篇みて、すぐに方向性が明らかになりますよ。
 言葉にすれば、ただちに滲み出るタブー感。
 数々のヤバい作品を世に送り出した無敵のテーマ。
 そう、人肉なのです。
 ヤバいよ、ヤバいよ、ヤバイヨクイナ。

 猫まっしぐら、性春まっしぐらなアメリカの学生たちを乗せたバスは、クラケッチ国を移動中。
 クラケッチ国?
 聞いたことないッス。
 思うに、実在国だと都合悪いからかもしれません。
 ホントにあったら、クラケッチ国民に我が無知を謝罪します。

 学生たちは、親や学校からの勧めでヨーロッパ研修に参加した模様。
 その割には、女学生はほとんどチア・ガール姿。
 他にアメフト部のイケ面野郎や、対極のヲタク学生たち。
 車中では、しょうもない下品な悪戯や会話、チア・ガールらの色気が飛び交い、ちょっとしたカオス空間を作っております。

 彼らの目的は、工場見学。
 その工場こそ、アメリカン・バーガーを製造しているのでした。

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 バスが到着し、一人の男が出現。
 初めの友好的な雰囲気も一変、舞台は惨劇の幕を開ける。
 学生たちは次々に命を奪われ、その場を逃れることができたのは数人だった。
 執拗に迫りくる追手たち。
 はたして主人公らの運命はいかに……。

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 はい、それほど凝った描き方をしていないので、ネタバレします。
 アメリカン・バーガーとは、アメリカ人の肉100%で作ったハンバーガーのこと。
 工場見学に来る学生ツアーが原材料という世にも恐ろしい設定ですが、ツアー丸ごと消えたら警察が動きますよね?
 いまいち緊迫感が薄いと思ったら、警官が一切出ませんでした。

 逃げた学生たちのサバイバルがメインですが、豊富に盛り込んだコメディ色効果もあって人肉の禁忌感もかなり薄まっています。
 なんとなくグロいシーンもありますが、私的には消化不良。
 バーガー喰う口元の汚さ、いくつかのゲロという生理的悪寒をくすぐるシーンもありますので、初心者の方は若干の気構えが必要かもしれません。

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 全体的に何となく違和感があって、それは何かといえばスウェーデン産だったことに由来します。
 チア・ガールの一人は逃亡中にドンドン服が脱げていき、段階的にセクシーさがアップ。
 最後はノーパン姿になる訳ですが、アメリカンな描写とはちょっと違う。
 笑いのツボも10度くらいはズレれていて、これを斬新と取るか、イマイチと取るか。
 特殊メイクは特筆すべきシーンもなく、やはり技術または予算不足を思わせてしまいます。

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 アメリカン・バーガー製造までのいきさつが描写されておらず、万が一にも続編が作られるようであればネタには事欠かないでしょう。
 私的にはもっと濃いィ演出を希望しますが…。

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2017年5月28日 (日)

本日の映画 『デビルシャーク』

 『デビルシャーク』

 2015年 アメリカ 監督:ドナルド・ファーマー

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 ウォーキング・デッドの観賞が、止められない。
 本日、シーズン5までを観終える。
 毎日のようにゾンビを観ているのだから、ホラー欲求は充足。
 下手なホラー映画を観賞するより、よほど有意義な気がする。

 だけど、私は戻ってくる。
 ノンストップ、ホラー。
 私も伯爵改めノンホとでも改名しようか。
 能年ちゃんの気持ちを、少しでも解りたい新緑の候。
 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 私は万年5月病で、『ちょっと今から仕事やめてくる』という映画のタイトルに興味津々でございます。

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 さて、久しぶりに手を出した作品が、事もあろうに『下手な』作品にあたってしまった。
 ゾンビほどではないものの、ホラー映画界はサメの存在を忘れてはならない。
 『ジョーズ』以降、どれだけのサメ映画が世に公開されてきたことだろう。
 サメは、ホラーマニアを刺激して止まない存在なのだ。
 

 そして、もうひとつ過去の名作から派生した絶対存在のテーマがある。
 それが『エクソシスト』だ。
 同名のウィリアム・フリードキン監督作は、ホラー映画の金字塔。
 カラス神父の死様に心を打たれたマニアは、少なくはないだろう。

 この二つの要素をミックスしたら、そりゃあ大ヒット間違いなし。
 そういう大胆かつ安直な発想で作られたであろう本作は、リハビリ兼ねた私の脳内に膿汁を注ぎ込み、高速ヘッドバンキングを強いるようなダメージを与えてくれたのでした。

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 最初に登場する謎の修道女。
 君の名は?
 はい、リンダ・ブレアです。
 いきなりのジャブは、まるでフリッカー。
 何かが起きて、彼女は信仰を失ってしまったようだ。
 その何かは本作においてとても重要に思えるのだが、観客の想像に委ねられている。
 
 修道女が突然現れた女性を殺害し、死体を湖に突き落すと、デビル・シャークの登場だ。
 レイザーラモンCGの称号が相応しい、リアル感まったく無しの代物です。
 背景がブルーで、波や湖底の様子も全くゼロ。
 サブゼロ、Win状態で、ある意味たいしたもんだよ蛙のションベン、見上げたもんだよ屋根屋のふんどし。
 結局、サメ描写は全編通してフルCGでした。

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 その後は主人公らしきガールを中心に、水着シーンを散りばめて。
 スレンダーからメガ・ポッチャリまで、なんだって揃えて見せるぜ!!
 まるでAチームのフェイスマンのような仕事ぶりです。
 ウザい霊能者女性は何かに憑依され、ゲロ吐いたり俳諧したりの意味不明演出。
 サメの恐怖も感じられなければ、悪魔の脅威もナッシング。
 それでも登場させたマイケル神父は、グダグダな悪魔祓いをわずかに行っただけ。
 天からデビルシャークが降臨するシーンは、さながらバンカーアタックのよう。

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 他にも、同じBGMが何度も繰り返されて不快感を生んだり。
 劇終かと思っても、役に立たないシーンが不死鳥のように続いたり。
 制作側の意図をくみ取ることは容易でないことは確か。
 考えてみれば、シャークなのに人を食いちぎるシーンが皆無。
 悲鳴があがって画面はブラックアウトなんて小技も採用しとるで~。

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 国語の最高偏差値80.4の私の頭脳を持ってしてもストーリーの説明が難しい本作。
 池上彰氏の解説を期待して止みません。

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男性の肩に注目!!
『父』って、どうよ。

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2017年2月27日 (月)

本日の映画 『デビルズ・メタル』

 『デビルズ・メタル』
 2016年 ニュージーランド 監督:ジェイソン・レイ・ホーデン

 *本記事は、グロテスクな映像を含みます

 久々の更新であ~る。
 年初から何をしていたかというと、ともかく観賞を繰り返しておりました。
 『ウルトラマン・オーブ 全話』。
 『ウェイヤード・パインズ シーズン1』。
 『ウォーキング・デッド シーズン1』。
 そして『タンクトップ・ファイター 全話』。
 もちろん、ホラー映画も忘れてはいない。
 レビューは書かないが、観賞ペースはイジリー岡田。

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 さて、本作。
 あまり期待できないぞっ、UQって感じのスタンスで臨む人が多いのでは?
 ジャケ写もパッとしないし、どうやらコメディ部位も混入しているらしい。
 さらにニュージーランド産ときたもんだ、モンデ酒造。
 これで期待しろというには、ムロツヨシ。

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 オープニングは、予想どおりの金属ギター音全開メタル。
思わずヘッドバンキングして、舌を出した貴方。
 メタルの絆を感じたかい!?
 おっと、視線は画面から動かさないでくださいよ。
 
 尻から脱糞のごとく飛び散るBLOOD&小腸。
 バンドマンの奏でるギターは、チ○コ。
 ヘンテコ・アニメが作品のクオリティを期待させます。

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 主人公は、ブロディという高校生。 
 当然のごとくメタラーな訳で、ギターを担当。
 しかし、彼の境遇はかなりヘヴィ・メタルだぜ。

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 母親がヤクにはまり、商店街でサンタのナニをFェラ。
 当然のごとく、精神病院に収容されてしまった。
 ブロディは叔父の家に引き取られたものの、メタルな趣味が受け入れられなくて孤立。
 いとこのデヴィットともソリが合わない。
 学校で人気No1女性メディナに一目ぼれするも、彼女はデヴィットの恋人だった。

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 それでも、ブロディの周囲には仲間が集まる。
 オタクな友人ジャイルズとディオン。
 そしてワイルドなメタラー・ザック。
 彼らは『デスガズム』という名のバンドを組んだ。

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 ザックの手引きで忍び込んだ家は、伝説のメタラー、リッキー・ダガーズの家。
 そこで手に入れた楽譜は、恐ろしい秘密を含んでいた。
 『黒い讃美歌』が奏でられる時、町は邪悪なものに包まれる。
 それは世界を破滅に導く魔王の復活だった……。

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 笑いのツボは、人それぞれ。
 本作の笑いも、人を選びます。
 まあ、下ネタ多発注意報を発令しておきましょうか。
 悪魔化した使徒たちと戦う武器が、ゴム製チ○コやア○ル開発系器具か、ヴァイブ。
 この戦いは、ヤバいと思います。
 そうかと思うと、チェーンソー二刀流の華麗な舞があったり。
 おゲヒーだけでない何かをきちんと含んでいます。

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 誤解のないように言っておきますが、そういう小道具があっても直接的な裸表現は少ないのでご安心(?)を。
 悪魔化した人間は、デモンズに近いですかね。
 何となく『ブレイン・デッド』や『死霊のはらわた』を匂わせる雰囲気も持っています。

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 ハチャメチャな部分も多いけれど、友情・恋愛・孤独など青春要素もしっかり加味されて、それを笑いでコーティング。さらにブラッド・ソースをたっぷりと。
 もちろんバックにはご機嫌なメタル・ナンバーが豊富に用意されて、ユーもミーも思わず叫ぶよ、ファック・オ~ッフ!!

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2017年1月23日 (月)

本日の映画 『デビルズ・トレイン』

 『デビルズ・トレイン』
 2015 イギリス 監督:ポール・ハイエット

 *本記事は、グロテスクな表現を含んでいます。

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 新春一発目のレビュー。
 それに相応しい大作がもっとないものか!
 と、お叱りを受けるかもしれませんが、観賞しちまったものはしょうがない。
 ホラーは、気分でいこう!
 
 今日は、チョイ・グロって気分!?
 本日は、ゲロ・グロでいきたいわ!とか。
 うぉお、今日はギガ・グロがいいぜっ!!!
 ……なんて、貴方の周りにもいるでしょう?
 
 その日の体調。
 思考能力。 
 対人関係。
 昨日食べた夕飯。
 恋人の有無。
 そういったものがミックスされて、自分に相応しい作品を選択するのです。

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 さて、本作。
 主人公は、冴えない感が滲み出ている鉄道会社勤務のジョー君。
 仕事に喜びを見出している訳でもなく、俺このままでいいのかな的オーラに包まれた青年だ。
 転機を見出そうと、昇格試験を受けるも残念な通知が。
 挙句の果てに同僚はバッチリ合格し、しかも夜行列車車掌の代行を命ぜられる始末。
 ジョーが乗った列車は、イーストボローに向けて出発する。

 途中で事件が発生する。
 列車が何かに衝突し、緊急停止してしまった。
 運転士が状況を確認しに車外に出るも、戻ってくる気配がない。
 ジョーは乗客たちを落ち着かせるが、彼らは得体の知れぬ怪物に狙われていた……。

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 ベースは、まるで80年代作品のよう。
 いわゆるクリーチャー王道パターンです。
 適度なグロシーンと緊張感が、バランス良く配置されています。
 斬新な感じはしないのに、飽きが来ないのは監督の力量でしょうか?
 単純な追いかけっこにもならず、ラストまでの処理も申し分なし。
 私的には、評価高いですよ。

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 予想以上に良かったのは、クリーチャー・デザイン。
 題材を言ってしまうと魅力減になってしまうけれど、私が好きな過去作に通じるものがありました。
 このデザインや、そこそこのグロ表現は、アメリカ作品と見間違うほど。
 イギリス作品の品質進化を実感させます。

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 乗客の人物描写もしっかりしていて、感情移入しやすいですなぁ。
 ゲス男には、しっかりと腹立ちましたよ。
 そういえば、昔の作品は腹立つキャラがいて、こいつ殺されろ!!と何度も思ったものでした。
 キル、ヒム。
 狼は生きろ!ゲスは死ね!
 なんてキャッチ・コピーありましたなぁ。
 えっ、ゲスじゃない!?
 アッ、豚だったか……。
 これまたトン(豚)だ勘違いを……。

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2016年12月 4日 (日)

本日の映画 『水野美紀 サム・ヘーゼルダイン in 甲冑師団 コマンダー731』

 『水野美紀 サム・ヘーゼルダイン in 甲冑師団 コマンダー731』
 2013年 アメリカ・インドネシア 監督:スティーブン・シェイル

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 まずは、長尺さに困惑しつつも、何か惹かれてしまう邦題に注目!!
 水野美紀さんは、十分にその名が知れ渡っている女優。
 TOPフィーチャにアメージングはないが、忘れていけないのは、本作が外国作品ということ。
 しかもホラーでB級と来たもんだ。
 私的認識では、水野さんはトレンディ俳優といっても過言ではないポジション。
 ハリウッド進出のドリームを賭けたチャレンジだったのだろうか?
 他にもバリバリのアクション作品出演など、並みの女優ではないソウルを感じさせます。

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 そして、作品を牽引するもう一人の俳優、サム・ヘーゼルダイン。
 正直、彼の名は知りませんでした。
 出演作も数本は存在するようですが、どうにもピンときません。
 ディス・イズ・ア・ピン。
 ディズ・イズ・ア・アッポー。
 あわせてピンナッポー。
 ウケんのか、こんなギャクで……。
 ジャスティンよ、オレのネタでも笑え。

 とりあえず、ヘーゼルダインという名前は音的な響きに魅力があります。
 思うに、ターミネーターあたりからくる音感データを誘引し、サイバーダインという単語と結合。ダインの法則に従って、脳にプラスの影響を施すのでしょう。
 

 ちょっと、実験してみましょう。
 単語にダインを組み合わせるのです。
 ヘルダイン。地獄の兵器で強そうなイメージです。
 ゴッドダイン。巨大ロボのネーミングとして、使えそうです。
 バトルダイン。これも兵器ロボ系に当てはまりそうです。
 ヒャダイン……。

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 まあ、そのような効果を知ってか知らずか、サムさんの名は邦題にプラスの影響を与えていると言えます。
 そして、本作の主たるキャラである甲冑師団。
 ホラー作品において、恐怖の源しずかちゃんを考えた場合、それは殺人鬼やクリーチャーなどが該当します。
 本作のソレは甲冑師団であることを邦題で主張し、甲冑愛好家に猛然とアピール。
 甲冑マニアで、ホラー好き。
 ナイスな観客層の選別で、大ヒット間違いなし!!
 う~ん、ファンタスティックなマーケティングにまいっちんぐ。

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 さらには、ラストワードのコマンダー731。
 初見で気付かぬ私の愚かさや未熟さを笑ってくれい、ジャスティンよ。
 (ちなみに私はジャスティン・Bのことをまるで知らない)
 劇中に判ることだが、これは人体実験の噂が絶えない石井731部隊のことだったのだぁ。
 これに気付かぬようでは、ワシもまだまだよのう。
 自戒の念と共に、愚かな自分にブラックローズの花束を…。

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 さて、内容は至極単純です。
 アメリカかどっかの会社CEOの息子プライスが、インドネシア・ウナウナ島にやってきた。
 金にものをいわせたのか、現地姉ちゃんを同伴。
 そして彼に雇われているのが、日本の歴史研究家リエ(水野美紀)。
 プライスらは兵士たちを雇い(そのうちの一人がサム・ヘーゼルダイン)、廃坑を探索する。
 その廃坑は、旧日本軍のものだったらしい。
 実はプライスらは、伝説の山下将軍が隠した財宝を探していたのだ。
 
 真の目的を知らず、廃坑を探る兵士たち。
 しかし、そこには想像を絶する存在が棲息していた……。

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 恐怖ファクターは、石井部隊の実験によって生存していたクリーチャー。
 および邦題どおりの甲冑師団。
 日本兵の生き残りもいたりして、けっこうブッ飛びの構成だ。

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 賞賛すべきは、低予算を窺わせながらも、世界観をしっかり出せていること。
 日本人にウケるか疑問だが、甲冑師団のディテールは海外で効果を発揮するかもしれません。
 『ディセント』+『エルゾンビ』×JAPANテイスト÷水野美紀×サム・ヘーゼルダイン。
 雰囲気を表現すれば、こんな感じでしょう。

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 肝心の水野さんは、やはりおとなしめの演技。
 ホラーの定石どおり、タンクトップ姿で熱演するのだけれど、ハリウッドのB級肉感姉ちゃんと比較すると、やはりパワー負けはしょうがないか。
 ただ、恐怖に目を向くシーンはやたら印象に残って、女優魂を見せつけてくれます。

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 私的には、もっとスプラッター度や色気をアップすれば、かなり満足度の高い作品になったと思ってます。
 しかし、よくよく考えてみれば、第二次世界大戦時に日本兵は甲冑と刀で戦っていたことになり、時代考証の大切さを考える今日この頃でした。

 最後に一発ギャグを披露。
 ピカチュウ、甲冑、ハイチュウ!! 

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2016年10月24日 (月)

本日の映画 『ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー』

 『ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー』
 2015年 トルコ・アメリカ 監督:ジャン・エヴェルノ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

 10月も下旬というのに、気温は微妙な感じです。
 先週も、ほぼ通勤は半袖で通しました。
 事務所の中は暑く、窓が開けられない。
 外は涼しくても、自然の風が通らないなんて、しょうがないビルだよ、まったく。
 

 その上、未経験の業務を担当することになって、また時間が足りない生活に舞い戻ってしまいそう。
 それでも今更ながらにハマった『ER緊急救命室』で、新たな人生の教訓を得ている毎日。
 自分でも驚きますが、ここ数カ月でシーズン8までを一気通貫。
 カーター(吹替:平田広明さん)の声色が真似できそうで、業務の電話でも徐々にシンクロさせています。
 これでも部下5人率いるリーダーだから、人生って不思議よね。
 電話でカーター。
 会議でカーター。
 俺、カーターを語る。

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 さて、本作。
 まずはジャケ写に注目。
 邦題の『ヘルケバブ』で、ガツーン。
 まるで大谷の165㎞のような直球だ。
 これでマニアは作品の方向性と内容を推測する。
 そして秀逸ともいえるキャッチ・コピー、『おいでよ、肉フェス』。
 世間は、肉である。
 肉フェス、肉バル。
 異性を誘う口実にも最適だ。
 ヘイ、彼女。肉食いにいかない?
 そのような誘い方をする輩は、おそらくこの日本には存在しないだろう。

 男も肉、女も肉。

 この傾向は、いつからだろう。
 ニク、ダイスキデス。
 そういう風に公言する女性は、昔は少なかった気がする。
 しかし、潜在的な欲求は、昔も現在も変わってはいない。
 やはり、時代がオープンになった証だろう。
 本質は、そのままに。
 無理に隠してはならない。
 それをカバーするのが、食のマナーだ。
 肉といっても、綺麗な女性が血を滴らせ、唸りを上げて咀嚼する訳ではない。
 フォークとナイフを優雅に使い、そっと口に運んで、小さく口を動かす。
 歯間に挟まった肉カスを、爪でほじる仕草もしない。
 肉は、オシャレ。
 そういう時代が始まっているのだ。

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 しかし、本作は決してオシャレではない。
 いってみれば、肉の原点回帰。
 血の滴る肉片を、唾液を垂らしながら喰らう。
 肉と欲。
 森崎友紀の写真集のような響きだが、もっと下級な意味を狙ったに違いない。
 そして、私もそれを想像していたのである。

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 おそらくは、ゾンビもどきが人肉食ってバアアーーン。
 腕がちぎれ、腸が飛び出してドサァ。
 私の期待は、まさにソレだった。
 しかし、その期待は見事なまでに裏切られたのである。

 

 物語は、数人の警官を中心に展開。
 仲間内で下品な会話をした後、救援要請を受ける。
 その場所は、インチャージ地区。
 噂では、普通の人間は寄りつかない場所だという。
 
 到着した警官たちは、闇の中に不気味に佇む旧い警察署を発見。
 そこで信じられないものに遭遇する。

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 正直いえば、全体のバランスは良くない。 
 40分以上かけた前振りが、長すぎるのだ。
 一応、小技の描写を盛り込んでいるが、本筋にかかわるものをもっと早い段階で挿入するべきであろう。

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 しかし、旧警察署の発見から、緊張感は増していく。
 禍々しい雰囲気は、想像以上。
 よく見れば、特殊メイクにあまり予算がかかっていないようだが、それでも雰囲気は損なわれていない。
 謎の集団と儀式。
 既存の作品とは少し趣向が異なっていて、オリジナルティは高い。

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 想像よりは、グロ度は低め。
 雰囲気は、なかなかのもの。
 ただ、何が起きているのか、もう少し描写を求めたいところ。
 おそらく、低級ホラーに馴れていない観客には、何がなんだか意味不明の印象を持たれてしまうだろう。

 最後に。
 一つだけ、スカされた場面を紹介しておこう。
 山羊の面を被った豊満女性の出現。
 とんでもない怪物を期待させておきながら、その後の展開にオープン・マウスが塞がらない。
 お子様厳禁。
 なんとも微妙な、どちらかといえば失笑もしくは鬱い感覚が貴方の内に湧きおこる。
 ああッ、なんと禍々しく、汚らわしいのだろう。
 ヘルケバブ、マニアならドント・ミス・イット。

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2016年9月21日 (水)

本日の映画 『クリスマスまで開けないで』

 『クリスマスまで開けないで』
 1984年 イギリス 監督:エドマンド・パードム

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 表があれば裏がある訳で、聖なる夜が生々しい男女の営みベストデイと勘違いする輩もいたりする。
 そういう世の中に渇を入れたかった訳でもなかろうが、天邪鬼発想がこういうジャンルの作品を生み出しているという事実を我々は認識しておくべきである。

 けがれを知らぬ子供たちに、夢を配る職業。
 ザ・サンタ。
 世界中に、その名を知らぬものはいないだろう。
 しかし、ここで冷静に考えてみよう。

 僕は、大きくなったらサンタになりたい。
 私は、サンタのお嫁になるわ。
 そういう言葉を、貴方は子供から聞いたことがあるか。
 あるかも知れないが、それは少数意見だろう。

 思うに、子供たちはサンタという人間を超越した存在を、自然と区別しているのだろう。
 それは、神の一種に近い存在かもしれない。
 だから、自らそれになろうと考えたり、嫁に行こうなどとは考えられないのである。

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 本作のサンタに目を向けてみよう。
 本作は、紛れもないホラーである。
 ホラーであるから、人が死ぬ。
 犠牲者は、サンタに扮した人間である。
 クリスマス、町はサンタでいっぱいだ。
 超越的な存在のコスプレを、軽々しくしやがって。
 犯人の怒りは、宗教的なものか?
 次々にサンタに扮した人間が、とてつもない残酷な死に方をしていく。

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 後頭部から口中への槍貫通。
 顔面バーベキュー。
 至近距離から口中への弾丸発射。
 放尿中のティンコ、カミソリ・カット。

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 犯人の目的は?
 親父を殺されたヒロインと、捜査を進める警部が犯人を追いつめていく。
 そして、予想だにしなかった怒涛のラストは、まさに80年代に埋蔵された地雷が爆発したかのような衝撃。

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 聞くところによると、監督エドマンド・パードムはカルト作『ブラッド・ピーセス』に学長として出演していたという。(『ブラッド・ピーセス』は、本ブログでもレビュー済)
 おそらくは、その時に深い感銘を受けたのだろう。
 まちがいなく『ブラッド~』と同じようなテイストが、全体的に施されている。

 あまり必要性のないお色気シーンも豊富で、イエス・サンタッ!!の掛け声必至。
 サスペンスとセクシー、そしてスプラッター。
 不思議とB級要素を多数装備し、奇跡のホア作品(アホの反対。一般人にはどうしようもない内容だが、マニアにはその逆)を堪能しよう。

 イエス、サンタッ!!!

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2016年9月19日 (月)

本日の映画 『残穢 住んではいけない部屋』

 『残穢 住んではいけない部屋』
 2015年 日本 監督:中村義洋

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 前回の記事更新から、また時間が経ってしまいました。
 夏はホラーというけれど、クーラーのない私の部屋はDVD観るのも我慢大会のごとし。
 滴り落ちる汗は、背筋の凍る映画を見ても止まりません。
 自ずとホラーから遠ざかり、ここ1、2カ月は今更ながら『ER 緊急救命室』にハマっていた次第であります。
 既にシーズン5を終えた観賞スピードは過去最速で、死ぬ瞬間に思い出すであろう映像作品の最有力候補といっても過言ではありません。
 しかし、ERのファイナルはシーズン14。
 とりあえず、フェバリット・キャラのダグが去っってしまったので、ホラーに戻る事にしましょう。

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 さて、本作。
 原作は、小野不由美氏の小説。
 私の読書領域ではよく聞く作家さんです。
 
 プロモーションから感じ取れた感想は、ホラーらしいがジャンルが曖昧。
 バリバリのホラーなのか。
 それとも、ミステリーなのか。
 CM観ても微妙で、結局のところ観てみなければ話にならない。
 作品観賞後だから言うけれど、確かにプロモーションが難しい作品であります。

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 雑誌の企画で、実話怪談も手掛ける作家の『私』(竹内結子)。
 女子大学生・久保(橋本愛)からの手紙に興味を持った。
 一人暮らしのために借りたマンションの部屋に、違和感を覚えるという。
 何度か連絡を取りあっているうちに、『私』はその部屋の過去に触れていく。
 何故、その現象は起きるのか。
 何かの祟り?
 呪い?
 死者の魂が、現在もその場に留まっている?
 調査が進むたびに浮かび上がる驚愕の真実。
 闇の歴史の原点とは?

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 という感じの内容です。
 まずは、静かで微妙なセンスを醸し出す竹内結子さんのキャラがツボ。
 どこか冷めたようで、理知的で、作品雰囲気作りの重要なファクターですね。
 そのパートナーとして橋本愛さんもベスト・マッチしています。

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 全体的には『実話怪談』がテーマと見受けました。
 実際、怪談雑誌『幽』編集部の名がエンドロールで出ていますし、『私』の協力者として登場する平岡芳明は怪談界で高名な平山夢明氏、三澤徹夫は福澤徹三氏であるとピンときます。
 

 私も素人ながら『幽』ホームページの創作怪談に寄稿し、2作だけ掲載していただきました。
 正直、私的には怪談界に足を踏み入れるには未熟の域ですが、知識のある方はニヤリとする箇所も多いはず。

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 Jホラーはどうしても『リング』や『呪怨』と比較される傾向がありますが、本作は別物と考えたほうが良いでしょう。
 連鎖的な部分、過去の関連など、連想してしまう箇所がない訳ではありませんが、巧く違うベクトルに流しています。
 なにより、ビジュアル的な怖さに重きを置かず、かつ産毛が逆立つ程度の恐怖感を盛り込んだ点は、監督のセンスが光ったのでしょうか。

 逆をいえば、怖さが不足しているという感想を導きかねない危うさがあります。
 私的には、本作を怪談の発生源追求ルポとして楽しみました。
 視覚的恐怖も期待したい気もしますが、全体的なバランスを考慮すれば現状がベストかもしれません。

 
 

 

 
 
 

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2016年6月26日 (日)

本日の映画 『エボラ・シンドローム』

 『エボラ・シンドローム』
 1996年 香港 監督:ハーマン・ヤウ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 芸能人の不倫騒動などで脚光を浴びたワード『ゲス』。
 昔から存在していた言葉ながら、頻繁に目にすることはありませんでしたね。
 それが、ほぼ毎日目に入るようになりました。
 
 漢字で書けば、『下衆』。
 成り立ちや真の意味を知らずとも、何となく最低な人間を意味することは感じられます。
 ちょっと、考えてみましょう。
 貴方の周囲に、ゲスの称号を授けたい人間がいますか?
 嫌いな人間はいても、ゲスまで達するレベルは思い当たりますか?
 ●●ちゃん、性格良くないけれど、ゲスまでは達していないな。
 △△課長、威張っているけれど、ゲスと云えるかどうか自信ない。

 

 そう、ゲスとは、相当低いレベルに達していないと、なかなか戴けない称号なのです。
 周囲にそういう人がいない方、幸せですね。
 しかし、ゲスがこれほど広まってしまった今日、我々にはゲスに対する更なる理解が必要ではないでしょうか。

 YES、GESU。
 NOT、GESU。
 あいつは、ゲスだ。
 君は、ゲスではない。
 
 ダンディ坂野のギャグが『ゲッス』と変わらないうちに、私達は様々なゲスと向き合い、理解を深める必要があります。
 ゲスとは何ぞや?
 ゲスを齧った私たちは、更なるステージへと上っていきます。
 そのために重要なヒントが、本作『エボラシンドローム』に隠されているといっても過言ではありません。

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 ストーリーを紹介しましょう。
 とある組織の下っ端カイは、ボスの奥さんと浮気三昧。
 ある日、それがボスにバレて、絶体絶命の危機に。
 しかし、カイは火事場のファッキン・パワーを発揮し、逆にボスらを殺害して国外逃亡。

 10年後、カイの姿は南アフリカ・ヨハネスブルグにあった。
 知人のチャイニーズ・レストランで、職に就いていたのである。
 しかし、オーナーの妻からは見下され、生活は最低レベル。
 鬱憤の溜まる毎日だった。

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 ある日、店で調理する豚肉の仕入れでトラブルがあり、オーナーとカイは新たな調達先として原住民の村を訪れる。
 到着してみると、村の様子がおかしい。
 病人が続出し、村の祈祷師が一心不乱に対処している。
 目当ての豚肉を手に入れ、二人は村を後にした。
 が、途中に口論となり、二人は別々に行動することとなってしまった。

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 カイの目前に現れた原住民の女性。
 彼女も何らかの病気らしく、意識も朦朧としていた。
 そのような状態にもかかわらず、女性の半裸姿はカイの欲情を刺激した。
 アフリカの大地をベッドに、思わずヤッちまったカイ。
 実は女性はエボラ出血熱に冒されており、当然ながらカイの体内にウイルスが侵入。

 店に戻ったカイは、予想通り高熱に冒される。
 普通なら発症し、それは死に至るはずだった。
 しかし、1000万人に一人は、発症しない人間がいるらしい。
 そして彼は、エボラ・ウイルスのキャリア(保菌者)となった。

 奇跡の復活を遂げたカイは、病中に冷たい仕打ちを受けたオーナー夫妻を殺害。
 しばらくは店を切盛りし、エボラ感染した豚肉やオーナー夫妻の人肉でバーガーを調理。
 それを客に提供するというキング・オブ・ゲスの行為に耽る。
 そして、運命の再会。
 香港で殺害したボス夫婦の娘が、店にやってきたのだった。
 娘はカイの顔は覚えていなかったが、彼に染みついた血の臭いが記憶を呼び覚ますのだった。

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 先に気付いたカイは、香港に戻ることを決意。
 エボラ・ウイルスと共に、再び香港の地を踏む。
 殺害したオーナーの金を元手に、高級ホテルに宿泊。
 娼婦を買い、金もエボラもばら撒くよ。
 ああ、香港。
 一人のゲスな男によって、とてつもない脅威が迫る。

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 監督ハーマン・ヤウと、主役カイを演じたアンソニー・ウォンのコンビは、1993年の『八仙飯店之人肉饅頭』でホラー映画史上に名を残しています。
 私もタイムリーで知っていましたが、好みのテーマではなかったために当時はスルーしていました。
 『人肉饅頭』のインパクトは絶大で、それに次ぐ本作、および『タクシー・ハンター』という三部作をスーパー・クレイジー極悪列伝と称してアピールしているようです。

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 本作を知ったのは、とある映画本の記事。
 何やら凄いらしいということは判ったので、観賞する機会を待っていました。
 中古でもなかなかの金額が付いていましたが、レンタルも解禁になったようで、一頃よりはかなり身近な存在になっています。 

 前評判どおり、エロ・グロは当たり前。
 蛙の調理シーンにオェー。
 人間の頭部をドアに挟んで手動開閉。脳味噌ドロリ。
 倫理観を踏みにじり、身勝手街道まっしぐら。
 通常、アウトブレイク系作品は、自分の身を犠牲にしても仲間を救うプロットが埋め込まれるはずですが、本作は真逆。
 美談で終わらせず、ゲスな人間がどのような行動に出るかを直感的に描いたともいえます。

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 香港映画にはありがちですが、およそエボラ出血熱をきちんと研究して作ったかどうかは怪しく、チープさは否めません。
 また、本来ならば事件解決のカギとなるであろうボスの娘も、あまりに中途半端なポジション。
 尻切れトンボ的な扱いに、計画性の無さを感じてしまうでしょう。

 しかしながら、カルトの称号は相応しく、当時の香港映画のバイタリティは存分に表現されています。
 かなり観客を制限してしまう作品ですが、これもまた映画の文化の一つかと。
 まあ、かなりの確率でゲスを理解していただける作品だと思います。

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2016年6月19日 (日)

本日の映画 『クラウン』

 『クラウン』
 2014年 アメリカ 監督:ジョン・ワッツ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 ピエロの起源って、何でしょうか?
 本作によれば、明確な答えはないようです。
 
 子供はピエロ好きのようですが、私自身はそうではありませんでした。
 あの濃厚なメイクは、なんなのでしょう。
 何となく不気味で、狡猾さが感じられます。
 だから、マックのキャラ・ドナルドも素直に受け入れられなかったのです。

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 何となく怖いドナルド。
 あそこまで世界に浸透したピエロ・キャラが怖いとは、変人じゃないか?
 そういう声が恐ろしくて、何も言いだせませんでした。

 CMに出ているドナルドに疑惑の目を向けていた、あの頃。
 それは、ミッキーマ●スを気持ち悪いネズ公と思う感覚に等しいのかもしれません。
 このようなことを公言したら、友達は私の元を去っていくでしょう。
 世間から白い眼で見られ、両親の監督責任が問われるかもしれません。

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 ところが、本作は愛すべきピエロを魔物として描きました。
 私の胸に秘めた感情を代弁してくれるかのようなテーマです。
 世間には、アンチ・ピエロ派がいることが判りました。
 彼らもまた、ひっそりとピエロを信用していなかったのです。
 ピエロに隠された魔力に気付き、自分は騙されないと生きてきた人々です。
 その想いが、ようやく陽に当たる場所を作り出したのです。
 ピエロ、ファッ●・ユー。
 もう、ピエロを愛するふりは、ノーサンキュー。
 奴は魔物だ。
 ジェイソンやフレディと同じ、根っからのキラーなんだ!!

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 さて、本作の内容について。
 

 息子ジャックの誕生日パーチー。
 依頼していたはずの出張ピエロが、来れなくなったわッ!!
 妻メグの憔悴しきった電話を受けた不動産業者ケント。
 担当している中古物件の家から、偶然にもクラウン(ピエロ)のコスチュームを発見。
 渡りに船、渡哲也にグラサン。
 ケントは自らクラウンに扮し、パーチーは盛況のまま終わった。

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 父として面目躍如だった一日。
 少しばかりの充足感を味わって、ケントはクラウンのコスチュームを脱ごうとした。
 あれッ。
 あれれッ。
 何故か、コスチュームを脱ぐことができない。
 服も、赤い鼻も、カラフルなヅラも。
 なんじゃ、こりゃあ~。
 ってな事になって、ケントは悪戦苦闘。

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 やがて、彼は知る。
 このコスチュームは、呪われた存在であることを。
 かつて、北欧ではクラウンが子供を餌食にする魔物であったことを。

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 製作にイーライ・ロスの名。
 「ホステル」や「キャビン・フィーバー」とは違った毛色の作品。
 80年代モンスター系ホラーが骨格を形成し、現代風なアレンジを施したような印象です。

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 普通のサラリーマン・パパが、何も悪いことをしていないのに呪われてしまう。
 徐々に魔物に変化していく様が、腕の見せ所です。
 最終形態のデザインは、私的にはGOOD。
 シリーズ化できるほどのキャラではないかもしれませんが、デモン系キャラとして心に残ります。
 ネジ一本抜いて、過激度プラス50%のスプラッター・バージョンにすれば、大ヒットするポテンシャルありますね。

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