映画・テレビ

2015年4月19日 (日)

『Xファイル シーズン7 第4話 ミレニアム』

『Xファイル シーズン7 第4話 ミレニアム』
1999年 アメリカ 製作総指揮:クリス・カーター

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『Xファイル』は超常現象をテーマにしたFBI捜査官のドラマで、1993年-2002年に渡り9シーズンが放映されました。
私のドツボにハマったドラマで、全シーズン観賞をライフ・ワークとし、気分に任せて視聴しております。

現在、ようやくシーズン7に突入したところですが、既に製作から15年という月日が経っていることに今更ながら気付き、おまけに今夏新シリーズ製作の報せを聞いて、浦島タロちゃん的複雑な心境に陥っております。
ファンとして、続編はありがたい話しですが、これ以上増やすな!と叫ぶ自分がいるのも事実。
できれば、最終話の達成感と共に自分の死を迎えたいとも考えましたが、『Xファイル』を観ながら死亡した男というレッテルが、世間的にどうよッとも思ってしまう今日この頃。

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さて、この『Xファイル』で私的には嬉しいエピソードがありました。
それがシーズン7 第4話 ミレニアムです。
製作総指揮クリス・カーターに興味をもたれた方は、同じく彼が製作した『ミレニアム』というドラマをご存知でしょう。
ランス・ヘンリクセン主演で、宗教観(聖書)から起こる猟奇殺人などをテーマにした作品です。
こちらは1996年~1999年に放映されましたが、2000年という節目に合わせてまさかのコラボが実現していたのです。

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もちろん、ランス・ヘンリクセンはフランク・ブラック役で登場し、モルダーやスカリーに捜査の助言をします。
まさに奇跡のショット!!
しかも、モルダーを襲うゾンビ集団も出現するなど、マニア狂喜の設定。

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嬉しいのは、ストーリーが『ミレニアム』の結末をベースとした後日譚になっていること。
アメコミ・ヒーローのコラボは珍しくありませんが、やはりテンション・アゲアゲになりますよね。
モルダー・スカリー・フランクのコラボも、それに相当するほどのサプライズでした。

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2014年10月19日 (日)

本日の映画 『トーキング・ディック』

 『トーキング・ディック』
2003年 タイ 監督:キラデート・ケートキンタ

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おそらく、内容に程度の差はあるものの、世界各国にこの手のドラマや映画があるに違いない。
そして、誰もが青春時代を象徴するような、ちょっとエッチな作品を心の奥に無造作に保管しているものだ。

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私の場合、具体例を挙げるならば、それはテレビドラマにも関わらずミポリンが脱いだ『毎度おさわがせします』であったり、フィービー・ケーツがぺロリと半ケツを見せる『初体験リッジモンド・ハイ』であったりする。
その他にも『ポーキーズ』や『超能力学園Z』など、何気に鑑賞した作品は意外と多く、しかも当時はテレビ放送という状況下での鑑賞だった。

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エッチな番組を親の前で鑑賞する度胸もなく、これらの作品を鑑賞する機会は滅多にない。
だから、モヤモヤ度も高く、運良く鑑賞できた作品には愛着が沸く。
作品自体は正直そんなにエロくないのだが、わずかな胸ポロだけでも歓喜の雄叫びを上げたあの頃。
今では持ちえない価値観が、その時代にはあった。

私に無限の時間があれば、この手の作品群も立派なレビュー題材となりえるのだが、残念ながら現在は叶わない。
しばらくは気が向いた時だけ鑑賞するというスタイルを継続するしかない。
面白いレビューが書けそうな予感は120%なのだが……。

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さて、本作。
主人公バームは、平凡な男子学生。
幼馴染みで、ガールフレンドのニン(忍者ハットリ君ではない)とは清い交際をしている。
しかし、気弱なバームも思春期を迎え、エッチな欲望は自ずと湧きあがる。
友人達も、やることなすこと頭はエッチ関係ばかり。

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で、友人達がバームとニンのエッチをビデオで隠し撮りしようとするも、失敗に終わる。
怒ったニンがバームの股間を蹴り上げ、その後遺症でバームのティンコが喋りはじめたという展開。
バームのティンコは暴走し、エッチな妄想をマシンガン・トークで連射。
はてさて、バームの運命はいかに!

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……という内容。
ティンコのトークが面白ければ、立派なお色気コメディとして成立するものの、さすがに字幕だけでは面白さが伝わってこない。
滑りまくりのような気がするのは、私だけか?

ヒロインとなるニンと、いちおう恋敵的役割のメイに魅力があるので、とりあえず鑑賞はノンストップなれど、作品としての魅力は万人にウケるかは疑問。
下ネタだけでなく、きちんと青春ど真ん中な描写も盛り込んで、ちょっとだけ胸キュンなテイストが隠し味。

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2014年10月13日 (月)

本日の映画 『アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー』

『アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー』
2012年 アメリカ 監督:ケヴィン・オニール

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タイトル聞いただけで、ニヤリcatface
B級ファンしか観ないよ、こんな作品って思うけど、実際にアメリカではどんな観客層なんでしょうね。
まあ、このタイトル⇒ロジャー・コーマンと直ぐに連想できる方、相当なB級マニアです。
B級にハマればハマるほど、ロジャー・コーマンって凄いなあと思う。
最近、『コーマン帝国』を観たのも影響しているけれど、B級にかける揺るぎない信念が感じられます。
これがB級だ!!
あんたら、こんなものを待っているんだろうって。
A級にはA級の、B級にはB級のテリトリーがあって、ランクは違えど人間の感情を揺さぶることには変わりない。
下品は悪と思われがちだけど、上品と下品の割合って、どうだろう。
全く下品でない人間って、どのくらいいるの?

人前では隠す下品を、公然と世に曝して、ああ下品ね!って確認する。
なんだ、お前もか!
俺も下品だ!
って肩組んで、相手と距離が一歩縮まったような気がして。
掘り下げていけば、下品にだって、様々なランクがあるよ。
映画に表現できる下品って、下品の上位じゃない?
本当の下品は、公開なんてできないよ、きっと。

B級を好きで良かった。
下品を好きで良かった。
そうでないと、ロジャー・コーマンの偉大さなんて理解できなかったと思う。
未だに、こういう作品を送り出すことのできる才能と権力に、マニアとして敬意を表し、惜しみない拍手を送ります。

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キャシーの専攻は、生物化学。
カイルと共にヒッグス教授の助手を務める毎日。
彼女の母は同大学の伝説的チア・リーダーで、当然がら娘に過度な期待を求めてしまう。
何とか母の期待に応えたいキャシーだったが、ルックスもパッとせず、運動能力も人並み以下ではどうしようもない。

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思い余って、教授が開発した化合物リニューを自らに投薬するキャシー。
やがて、変化が現れた。
肌は潤い、体型はグラマーに。
運動能力も飛躍的に向上。
周囲からも注目を集めるようになったが、チームリーダーのブリタニーにとっては面白くない結果となった。

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しかし、薬の効果はキャシーに更なる効果をもたらした。
ブリタニーのシゴキの為に飲んだ大量のウイスキーが、思わぬ副作用を生んだのだ。
身長は50フィートに至り、巨大化してしまうキャシー。

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助けを求めたはずの製薬会社は、キャシーで金儲けを企み、彼女を捕獲しようと躍起になっている。
キャシーの味方は同僚のカイルとルームメイトの二人だけ。
カイルは解毒薬を開発してキャシーを救おうとするが、キャシー巨大化の秘密を知ったブリタニーも誤ってリニューを投薬してしまう。

巨大化したブリタニーは、興奮状態で大暴走。
それを止めるべく、キャシーが立ち向かうのだが…。

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SFお色気学園コメディというところでしょうか。
B級定番路線をひたすら真っすぐ突っ走っています。
終わってみれば、意外とチア・リーディングシーンが少なかった気がしますが、鑑賞中は気になりません。

健康的なお色気感たっぷりで、サカリのついた学生達がすぐに抱き合ってしまうB級ホラーとは一線を画します。

役者さんもそれぞれ個性豊かで、安定した配役といってよいでしょう。
ラストの巨大キャシーとブリタニーの闘いは予想外で、出し惜しみないトップレス・ファイトはアメリカン親父が鼻を鳴らして興奮する様を想像させます。
決め技スコーピオン・キックにタダモノならぬ演出の妙が感じられて、ノリの良いテーマ・ソングがいつまでも耳に残ります。

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2014年7月26日 (土)

本日の映画 『オーガストウォーズ』

『オーガストウォーズ』
2012年 ロシア 監督:ジャニック・フェイジエフ

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ジャケ写を見ると判るのですが、巨大ロボらしきものが写っている。
同時期に某巨大ロボ映画が注目を浴びていたので(パシ●ック・リムね)、これはパチもんに違いないと勝手に判断。
その種の期待を胸に、嬉々と鑑賞したのですが、実はかなり真面目な作品でした。

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クセーニアは軍人の夫と別れ、息子のチョーマとモスクワで暮らしていた。
新しい彼氏もできて、二度目のゴールインも間近。
彼氏との婚前旅行を迷っていると、元夫からの電話。

息子チョーマをしばらく預けてくれないか?

悩むクセーニアだったが、彼氏との旅行の誘惑が勝った。

元夫が住む場所は、ロシアとグルジアの国境付近。
無事に到着したチョーマは、父や祖父母と楽しい時を過ごす。
しかし、事態は急転した。
グルジア軍の侵攻によって、戦争は開始された。

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そのことを知ったクセーニアは元夫と連絡を取るが、途中で音信不通に。
彼氏との旅行をキャンセルし、クセーニアはチョーマの待つツフィンバリへと向かう。

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いわゆる『母は強し』テーマですが、様々な要素を詰め込んでいます。
冒頭はディスニー?かとビックリ。
コメディっぽさもあるなぁと思っていたら、クセーニアが息子を追うあたりから、ハラハラ・ドキドキの緊迫シーンが続きます。
チョーマに訪れる残酷な運命で、一気にテンション・ブルーへ。
兵士と行動を共にするクセーニアも、ありえねぇと思いつつも引き込まれてしまいますね。

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色々なモノを詰め込んだ代償として、意見が分かれるかもしれません。
しかしながら、私的には随分と印象に残る内容と画でした。
ロシア映画なれど、質は悪くありません。
主役のスヴェトラーナ・イワノーワさんが、現代っぽさを巧く表現したシングル・マザー像を演じています。

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2014年5月 5日 (月)

本日の映画 『バトル・オブ・アトランティス』

『バトル・オブ・アトランティス』
2013年 アメリカ 監督:ジャレッド・コーン

巨大怪獣に立ち向かうは、僕らの巨大三色ロボ レッド&ブルー&グリーン!!

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原題は『アトランティック・リム』。
最近、似たような響きの巨額製作費作品を観ましたが、おそらくそれにインスパイアされて作られた作品ではないかと想像できます。
向うは、太平洋。
こちらは、大西洋。
同じような題名ならば、巨大ロボも登場するに違いない。
少年の頃からロボットに惹かれて数十年。
私の心は、ロボと共にあった。
生きているうちに、巨大ロボを操縦してみたい。
そう思うのは、私だけだろうか。
たとえ、それがヘタレなロボだったとしても……。

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大西洋のとある海域。
調査を行っていた潜水艇が音信不通となり、ベースの石油リグが消失する事件が勃発。
その調査を担うことになったアメリカ軍は、NASAで極秘に行われていた『アルマダ計画』を実践。
三体の巨大ロボを捜索に向かわせた。

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ロボのエース・パイロット、ウォーターズは、海底で謎の巨大怪獣と遭遇する。
怪獣は海岸へと浮上し、甚大な被害を人類に与えた。
上層部の命令を無視し、暴走するウォーターズ。
どうにか怪獣を倒すものの、命令違反で軍に拘束される。

だが、事件はこれだけに留まらなかった。
原油の中に眠っていた怪獣の卵は、2個あったのだ。
再び怪獣の脅威に曝される人類。
マンハッタンに上陸した怪獣たちは、破壊の限りを尽くす。

立ちあがるのは、三体の巨大ロボ。
新たに開発された神経系統シンクロ装置ハローを携えて、ウォーターズらは最後の闘いに挑む。

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え~っと、なんていいましょうか。
結構、ブッ飛んでいる内容です。
ツッ込みどころ多数あり。
B級ネタの玉手箱や~って、作品です。
製作会社は、あのアサイラム。
当然といえば、当然なのですが……。

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気になる点を、箇条書きで挙げてみましょう。

・ロボの操縦者たちは、軍所属の兵士。なのに、命令を全く聞かない。
・ロボは極秘プロジェクトなのだが、主人公が全く気にせず公言する。
・闘いの最中、操縦者たちは文句タラタラ。
・軍の司令部が、会社のオフィスと変わりない。
・操縦者たちの、しょーもない三角関係
・大統領の決定すら覆す軍中将USAトクミツさん
・神経シンクロのため、ロボの受けた攻撃は操縦者に直接伝わるというシステムの不可解さ
・ヒロインの、あまりに画にならない間抜け戦闘シーン
・ロボ接近専用武器の形状が、蝿タタキとピコピコ・ハンマー。
などなど。

極めつけは、主人公ウォーターズの人物描写です。
確かに怪獣を倒したのですが、彼の武器(ビーム・レイルガン)によってビルが倒壊。
多数の死者を目の当たりにしても、怪獣を倒した興奮が先行。
俺は英雄だと豪語し、仲間が犠牲者たちの救助をしていても、本人はパーティーなんぞに出席していまう。
これが改心して、自分の命を犠牲にして人類を救うのであれば、僅かながらに葬快感も得られるのですが……。

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ちなみに、ヒロイン役ジャッキー・ムーアさんはダレ○ガレ明美さん風。
ヘタレな操縦っぷりと、やる気のなさそうなランニング・シーンが記憶に残ります。
主人公の彼女らしいのですが、グリーン・ロボ操縦のジムとも関係を持ってしまったようで、複雑な立場におります。
この人間関係を利用して、最後はお涙頂戴・自己犠牲と友情と愛情と……なんてパターンにすれば良かったのですが、不思議なくらいノータッチ。
そのような設定であることを、製作側自ら忘れてしまったかのような扱いを受けています。

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思えば、昔の縁日では、テレビや漫画で見たこともないようなロボットのプラモデルが売っていました。
全体的なフォルムは、たとえばガンダムに似ている。
しかし、顔やパーツは、明らかにショボい。
そのようなパチもんが、出回っていたのです。
それでも、子供心に惹かれてしまう何かが其処にはありました。
そう、それこそがロボの持つ魅力。
何故だか、ロボはカッコ良い。
ロボ自体に罪は無い。
ロボが輝くかどうかは、それを操縦する人間にかかっている。

そんなことを考えた、ゴールデンウィークの午後。

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2013年9月30日 (月)

本日の映画 『ビーチ・スパイク』

『ビーチ・スパイク』
2011年 香港 監督:トニー・タン

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本作、どのような観客をターゲットにしているのでしょうか。
私のように、今年の夏は海に行かなかったから、せめて映画で!なんて人でしょうか。
それとも、ただ水着のお姉ちゃんが見たいという欲望を日々募らせている人でしょうか。
ともかく、スポ魂としての熱くたぎるような眼差しで臨む人はいないでしょう。
ところが……。

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舞台は香港の、田舎ビーチ。
地元民が愛して止まない、人情味あふれる地。
シャロンは少しばかり気の強い女の子で、いとこのレイチェルとビーチバレーのチームを組んでいた。
地元では相当の腕前で、プロにも肉薄する実力があった。

ちょっとしたトラブルから、シャロンは地元の有力者の御曹司ティムと知りあう。
次第に縮まる二人の距離。
いつしか、それは恋愛にと発展していた。

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一方、ティムの母親が経営するボー開発は、ビーチ近郊で大規模なリゾート開発を進めていた。
ようやく政府の許可が下りたが、一つの条件を呑まなければならない。
その条件とは、ビーチの埋め立てだった。

地元民は。当然のごとく猛反対。
ティムも母親を説得しようとするが、交渉は難航する。
実は母親にも迷いがあった。
このプロジェクトには、亡き夫の悲願がかかっていたからだ。
反発するティムは家を出て、シャロンたちと暮らすようになる。

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そこで、ビーチの運命をかけて、一つの提案がなされた。
ビーチバレー全香港大会で、シャロンらのチームが優勝すればリゾート計画は中止となる。
かくして、シャロンたちの優勝に向けての特訓が開始された。
彼女たちに立ちはだかるは、近代的なトレーニングでプロ並みの実力を持つボー姉妹。
はたして、ビーチの運命は?
そして、シャロンとティムの恋の行方はいかに。

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ジャケを見るとラブコメっぽいのですが、やはり入っていました、カンフー要素。
シャロンたちが働く店のオーナー(親戚)の中年夫婦は、揃ってカンフーの達人なのです。
ボー姉妹は、近代的ジムにてムエタイを取り入れたトレーニング。
シャロンらは、獅子舞で足腰を鍛え、太極拳の八卦歩法を取得。
更にまさかの海底秘密特訓。
これが強烈なスパイクを生み出します。

とはいても、『カンフー・サッカー』のようなカンフー重視ではありません。
ロマンスの比重が大きく、カンフーはサラリ。
主役のシャロン役にモデルとしても活躍のクリッシー・チャウ。
相棒レイチェルは、香港のモー娘テレサ・フー。
イケメン・ティムにヒム・ロー。
敵役にジェシカ・Cと、当時の香港ムービー界ではナカナカのメンツ。
その後、ゴシップ騒動なんかもあったようですが……。

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作中では、もちろんそのようなことはなく、爽やかラブロマンスしています。
特筆すべきは、ボール顔面直撃シーン。
なぜか主要選手全員がこのシーンに挑んでます。
インパクト大ですが、必要あるのか、このシーン。
香港の女優さん、まさに体当たり演技ですcoldsweats02

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2013年9月 1日 (日)

本日の映画 『那些年 我們一起追的女孩』

『那些年 我們一起追的女孩』
2011年 台湾 監督:ギデンズ・コー(九把刀)

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今回は、台湾の青春映画を取り上げます。
たまにはホラーや格闘から離れて、こんな映画も観ています。

つい数年前までは、台湾映画など全く興味を持たなかった私。
ただ映画マニアという気質から、外国に行くときはその地が舞台になった作品を事前に鑑賞する癖がつきました。
台湾もしかり。
これまでに数作を鑑賞してきました。

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ただし、本作を知ったのは、全く別のきっかけがあったのです。
それはYouTubeにて、この作品の主題歌を発見したことにあります。
歌手の名前は胡夏さんといって、おそらく台湾出身と思われます。
明らかに実力のある歌声と、日本のフォークに通じるメロディが、一聴しただけで耳に残りました。
加えて、PVは全編を映画のシーンで構成。
曲が持つ魅力と映像が、見事にマッチしているのです。

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私的には、この曲のメロディが大いに気に入り、毎日のようにYouTubeで再生。
ひょっとして、何か昔の日本のヒット曲ではないかと疑ったのですが、違っていました。
ただ、作曲は日本人の木村允利さんいう方で、どこか懐かしさの残るメロディの理由が理解できたのです。

さて、何回もPVを眺める毎日に、この映画の全編が気にならないわけがありません。
実は日本でもどこかの映画祭で上映された経歴があるのですが、現時点で日本版DVDは発売されていないことが判明。
ええい、それなら台湾で買ってやろうじゃないか。
映画マニアの私に、その行為は勲章ともいえる決断です。
そうして、ようやく本作を鑑賞できたのでした。

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さて、本作は監督でもある九把刀さんの自伝的作品という内容です。
日本の高校生にあたる時期から大学、そして就職後にかかる時期までを、仲間とともに過ごした青春時代の思い出として描いています。
ちなみに、監督の九把刀さんは作家としてのキャリアが有名らしく、現地の漫画の原作なども手掛けていて、けっこう活躍しているようですよ。

主人公は、監督の分身となる柯景騰。
昔馴染みの友人たち数人とろくに目標も持たぬまま学校生活を謳歌しています。
友人らは教室のマドンナ・沈佳宜に夢中で、柯も心惹かれていきます。
やがて二人は相思相愛となるのですが、ボタンの掛け違いというのはどこにもあるもので、それを修正するには二人は精神的に未熟でした。
お互いの想いは一緒だったはず……。
未練と後悔と意地と……。
若かりし頃に、誰にでもありそうな甘く、そしてホロ苦い思い出。
台湾と日本との違いはあっても、なんとなく頷ける青春映画といえるでしょう。

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正直言えば、主題歌のPVがあまりに完成度が高いため、本編には過度の期待をしてしまいました。
主人公である柯景騰役の柯震東、ヒロインの陣妍希(ミシェル・チェン)、共にかなりの魅力がありますが、ストーリー的にはやたら感動できるという内容ではありません。
人生の岐路を回帰し、あの時ああしていたら、どうなっただろう?
私的には、そのようなことを感じさせる作品でした。

ちょっと興味を惹いた箇所を挙げましょう。
主人公・柯が、大学で総合格闘技の闇試合をします。
このとき、なんと実写版デンプシーロールを披露。
また、学生たちの夜のオカズは、なんと日本のAV。
聞いたことのある女優さんの名が登場。
これらから、台湾の若者は少なからず日本の影響を受けているようです。
台湾でDVD物色していると、未だに飯島愛さんの作品に出逢えるのも納得かも。

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本作は、台湾では大ヒットしたらしいのですが、なかなかDVDが見つかりませんでした。
ようやく見つけた店も、棚のはるか上部に置いてある始末。
台湾も洋画に人気が集中するようですね。
そして、さらなるショックな出来事が発覚。
一部の情報で、本作が9月に日本公開とのこと。
それって、いずれ日本版DVDも発売されるってこと!?
あの苦労は、何だったのか。
まさに本タイトルのごとく『あの頃、DVDを追いかけた……』ってことですよね。
マニアって、辛いッス。

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せっかくだから、この時のDVD探しの旅行記を書いてあります。
パブーという電子書籍投稿サイトで公開していますので、興味のある方は読んでいただければ幸いです。

リンク(クリックすると、パブーのサイトでご覧いただけます)

・『奇怪伯爵のオタ・カル漬丼in台湾 2012年12月①巻』

・『奇怪伯爵のオタ・カル漬丼in台湾 2012年12月②巻』

・『奇怪伯爵のオタ・カル漬丼in台湾 2012年12月③巻』

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2012年3月 4日 (日)

本日の映画 『モンスターズ/地球外生命体』

『モンスターズ/地球外生命体』
2010年 アメリカ 監督:ギャレス・エドワーズ

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130万円の低予算で作られたという謳い文句で宣伝されたSF映画です。
題名から異星人と人類の闘いというイメージがありますが、実際には違います。
ド派手な内容を期待すると、そのギャップに戸惑うかもしれません。
否定的な意見も見かけましたが……。

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本作は、一応ストーリーがありますが、私的解釈ではあまり重要ではありません。
どちらかといえば、地球外生命体が飛来し、そのまま棲息している世界の描写にこだわっています。
というか、低予算でできることを考えた結果と言えるでしょう。
主人公たちは、その世界に入り込んだいわば部外者(=旅人)であり、観客の案内人的な機能を果たしているのです。

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ですから、その世界観を楽しめるかどうかがポイントで、ストーリーとして起承転結を求めると違和感を覚えるのですね。
モンスターに破壊された後の景色、いつ遭遇するかもわからぬ緊張感など、私的には意外に楽しめる作り。
印象に残る画もありますし。
廃墟が好きな方とかに、ウケが良いかもしれません。
130万円という製作費の捉え方にアレコレあるそうですが、いずれにせよ低予算であればアイデア賞ものでしょう。

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2012年2月15日 (水)

本日の映画 『スナイパー』

『スナイパー』
2009年 香港 監督:ダンテ・ラム

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香港警察特殊任務部隊SDUの狙撃班を舞台に、かつて仲間であった男達の愛憎劇を描く。
香港映画の狙撃モノということで、目を引く作品。

OJは、ある事件でSDU狙撃隊隊長のフォンと出逢う。
腕を見込まれ、OJはSDUに入隊。
そこで、隊長とライバル関係であったリンジンの存在を知る。
彼は、唯一500メートルの狙撃が可能な男だった。

卓越した技術を持ちながら、リンジンは投獄されていた。
過去のある事件が、全てを狂わせていたのだ。
そして、刑期を終え、出所したリンジン。
彼はSDUの前に姿を見せるが、復讐の念は消せずにいた。
明らかでない事件の真相。
かつての天才スナイパーは、SDUの敵として再びライフルを構える。

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フォン隊長にリッチー・レン。
OJにエディソン・チャン。
なかなかのハマり役ですが、ベストはリンジン役ホアン・シャオミンでしょう。
孤高の天才スナイパーという雰囲気が滲み出し、さらに哀愁と狂気を孕んだ難しい役にマッチしております。うーむ、カッチョええ!!
主役かと思われたOJを完全に喰ってしまいました。

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スナイパーモノのウンチクがもっと欲しかったり、ラストの勝負演出に疑問が生じたりと気になる点はありますが、リンジンのキャラがツボすぎ。
ラストはね、やっぱり飛距離勝負にして欲しかったですねー。
これじゃ、ほとんど西部警察ですよー。
まあ、警察チーム壊滅は、香港映画らしいですけど。

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2011年12月26日 (月)

台北旅行 2011年12月⑨ 18禁不禁

さて、光華商場のDVD屋で発見した『18禁不禁』とは?

元ネタは、You tubeで発見しました。
ドラマのヒロインとなる小薰が、MVでクリアな歌声を披露していたのです。
そのMVにはドラマの場面が挿入されており、私の嗅覚は何かを感じました。
以来、その曲『甜甜圏』を毎日のように視聴し、ドラマ自体に思いを馳せるようになりました。
ちなみに、主人公の阿傑を演じる阿本が、何となく堂本光一君に似ていたのもポイントでした。
『甜甜圏』では、なんとラップ・パートで小薰とデュエットです。

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ドラマ自体は、2007年作品。
台湾の八大電視にて放映。
既に4年が経過しており、ドラマのDVDは光華商場の中でも1軒の店しか発見できませんでした。

発掘した品は、4巻組で1巻あたりDVD2片入り。
つまり全部で8枚になりますので、結構な重さと厚み。
30分悩んだあげく、購入いたしました。
450元でしたので、両替時のレートで1200円ちょっと。
安すぎるぜーっと心の中で言い聞かせながら、レジに向かいました。
若い兄ちゃんでしたが、随分と丁寧に『謝謝』と言ってくれたのが印象的。
心の中では『今頃、18禁不禁かよ』とツッコミを入れていたかもしれませんが……。

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ドラマ自体は、簡単に言うとチョイ下ネタの入った学園ラブコメのようです。
字幕が中国語のみなので、雰囲気しか理解できないのが残念。
光一君ライクな主人公が三枚目を演じ、仲間達とおバカをやりながら、意中の夏念喬ちゃんと恋を育んでいくストーリー。
なかなか二枚目の阿傑君ですが、ドジで女子に白い眼で見られてしまうような役。
そのような役なのに、演じているのは台湾のアイドルグループ『棒棒堂』の阿本君。
ヒロイン夏念喬には台湾のモー娘『黒澀會美眉』の小薰ちゃん。
その他、男性キャラに『翼勢力』のY美と小草など、アイドルがこぞって出演。
人気も高かったのではないでしょうか。

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保健の先生がやたら短いスカートで色気タップリという日本的お約束もバッチリ。
女子はやたら気が強く、S気たっぷり。
あんまり誰が誰を好きとか、恋のライバルがどうとかのストーリーではなく、きちんとカップルが決まっている中での話なので、下ネタ入っても展開が微笑ましいです。
間違っても女性の裸なんぞは入りませんので、男性諸君は過度な期待を持たぬように。
台北の風景などがたまに映されるので、これは嬉しい誤算。

とにもかくにも、この時期に台湾で『18禁不禁』を捜した日本人は、そう多くはないでしょう。
もう引き返せないのだよ、マニアというものは。

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