本日の映画 『アントラム 史上最も呪われた映画』
『アントラム 史上最も呪われた映画』
カナダ 2018年 監督:マイケル・ライシーニ、デヴィッド・アミト
※本記事は、グロテスクな表現を含みます
久しぶりの降雪。
南降雪・神田川一郎と脳内で言葉が生成され、自分のAIがあったら相当にホアだと嘆く。
始めてカレーチェーンの「インド定食 ターリー屋」を体験。
東京では『ダクシン』『ダバインディア』あたりを利用するので、スパイス的にターリーは刺激不足か。
それでも、昼飯時に利用できる気軽さから今週2回も行ってしまった。
食したのは『キーマカツカレー定食』と『チキンパコラ定食』。
パコラはインド風の唐揚げ。カツも唐揚げも、インド風の味付けが面白い。
ボリューム的には満足でき、比較的入りやすいので昼食候補としてキープ。
ちなみに、近くの『丸亀製麺』を利用したいが、いつでも行列である。
以前の職場近くの店舗は午後1時30分以降ならすんなり入店できたが、こちらでは3時過ぎても混雑。
行列を見ては嘆息を繰り返す日々。
さて、本作。
「史上最も呪われた映画」との副題をつけ、なんとなく方向性が分かる作りである。
冒頭はドキュメンタリー風になっており、Jホラー『リング』にも触れていて、少々興味が湧いてくる。
1979年に製作された『アントラム』という映画作品の存在を説明。
1988年ハンガリーのブダペストで上映されたが、その映画館で火事が発生し56人が死亡。
1993年アメリカ・サンフランシスコでの上映は、観客が暴徒化。
その際LSDが全員から検出されている。
そしてフィルムは紛失。
ところが、突然フィルムは米国・コネチカット州のオークションに出品された。
史上最も死を招くといわれた作品を、我々はいよいよ目撃する。
劇中劇となる『アントラム』。
基本は、少年と姉の物語だ。
少年の飼っていた犬が他界し、悲観した少年を慰めようと姉が弟を「犬の魂探索の旅」に連れ出す。
犬の魂はなぜか地獄に落ちていて、“地獄の門を開ければ開放される”的アイデアらしい。
姉が手に入れたという魔導書に従い、二人は森の中を探索する。
森の中で、姉弟は不可思議な体験をする。
とある日本人オヤジが出現し、パンツ一丁になって切腹寸前。
陰で目撃した少年は思わず声を上げてしまう。
気づいたオヤジは「何みてんだ、こらッ。あっちいけ」などと捲くし立て、ひとりエキサイト!
散々わめいた挙句、ひとり何かを悟ってお辞儀して去っていく。
正直、何やコレ!?的映像が淡々と進んでいき、これは他人にお薦めできる代物ではないと判断。
結構な割合で退屈なのだ。
姉と弟の森探索が延々と続き、欧州の文芸作品かとも思う。
ところが、終盤に動きがあった。
姉が“ハンター”と呼ぶ、二人の男たち。
片方はこれまたパンツ丸出しのヘンテコ・ファッション。
彼らに捕らえられた姉弟の運命は前半の牧歌的なシーンから一転し、緊迫感を伴っていく。
直接的ではなく、うんと遠回りしてHELLといえばHELLという結末。
そして、再びドキュメンタリー部分が挿入。
はい、今観ていただいた作品ですが、実は科学的分析で恐ろしい細工が施されていたとの説明。
こういう仕掛けがあって、これを見続けた貴方の運命は…という構造。
信心深い人は、こんなもの見せやがって、と激高するかもしれない。
作り物だと思っても、少なくとも1日はもしかして…な不安が続くかもしれない。
終わってみれば、個人的にはある程度評価している。
おそらくホラーマニアにしか理解できぬスパイスが効いており、それが後からジワリと滲む。
シュールさが魅力か。
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