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2023年2月11日 (土)

本日の映画 『アントラム 史上最も呪われた映画』

『アントラム 史上最も呪われた映画』
カナダ 2018年 監督:マイケル・ライシーニ、デヴィッド・アミト
※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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久しぶりの降雪。
南降雪・神田川一郎と脳内で言葉が生成され、自分のAIがあったら相当にホアだと嘆く。
始めてカレーチェーンの「インド定食 ターリー屋」を体験。
東京では『ダクシン』『ダバインディア』あたりを利用するので、スパイス的にターリーは刺激不足か。
それでも、昼飯時に利用できる気軽さから今週2回も行ってしまった。
食したのは『キーマカツカレー定食』と『チキンパコラ定食』。
パコラはインド風の唐揚げ。カツも唐揚げも、インド風の味付けが面白い。
ボリューム的には満足でき、比較的入りやすいので昼食候補としてキープ。
ちなみに、近くの『丸亀製麺』を利用したいが、いつでも行列である。
以前の職場近くの店舗は午後1時30分以降ならすんなり入店できたが、こちらでは3時過ぎても混雑。
行列を見ては嘆息を繰り返す日々。

 

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さて、本作。
「史上最も呪われた映画」との副題をつけ、なんとなく方向性が分かる作りである。
冒頭はドキュメンタリー風になっており、Jホラー『リング』にも触れていて、少々興味が湧いてくる。

1979年に製作された『アントラム』という映画作品の存在を説明。
1988年ハンガリーのブダペストで上映されたが、その映画館で火事が発生し56人が死亡。
1993年アメリカ・サンフランシスコでの上映は、観客が暴徒化。
その際LSDが全員から検出されている。
そしてフィルムは紛失。
ところが、突然フィルムは米国・コネチカット州のオークションに出品された。
史上最も死を招くといわれた作品を、我々はいよいよ目撃する。

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劇中劇となる『アントラム』。
基本は、少年と姉の物語だ。
少年の飼っていた犬が他界し、悲観した少年を慰めようと姉が弟を「犬の魂探索の旅」に連れ出す。
犬の魂はなぜか地獄に落ちていて、“地獄の門を開ければ開放される”的アイデアらしい。
姉が手に入れたという魔導書に従い、二人は森の中を探索する。

 

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森の中で、姉弟は不可思議な体験をする。
とある日本人オヤジが出現し、パンツ一丁になって切腹寸前。
陰で目撃した少年は思わず声を上げてしまう。
気づいたオヤジは「何みてんだ、こらッ。あっちいけ」などと捲くし立て、ひとりエキサイト!
散々わめいた挙句、ひとり何かを悟ってお辞儀して去っていく。

 

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正直、何やコレ!?的映像が淡々と進んでいき、これは他人にお薦めできる代物ではないと判断。
結構な割合で退屈なのだ。
姉と弟の森探索が延々と続き、欧州の文芸作品かとも思う。

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ところが、終盤に動きがあった。
姉が“ハンター”と呼ぶ、二人の男たち。
片方はこれまたパンツ丸出しのヘンテコ・ファッション。
彼らに捕らえられた姉弟の運命は前半の牧歌的なシーンから一転し、緊迫感を伴っていく。
直接的ではなく、うんと遠回りしてHELLといえばHELLという結末。

 

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そして、再びドキュメンタリー部分が挿入。
はい、今観ていただいた作品ですが、実は科学的分析で恐ろしい細工が施されていたとの説明。
こういう仕掛けがあって、これを見続けた貴方の運命は…という構造。
信心深い人は、こんなもの見せやがって、と激高するかもしれない。
作り物だと思っても、少なくとも1日はもしかして…な不安が続くかもしれない。

 

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終わってみれば、個人的にはある程度評価している。
おそらくホラーマニアにしか理解できぬスパイスが効いており、それが後からジワリと滲む。
シュールさが魅力か。

 

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