本日の映画 『サイコ・ゴアマン』
『サイコ・ゴアマン』
2020年 カナダ 監督:スティーヴン・コスタンスキ
※本記事は、グロテスクな表現を含みます
例年だと1月・2月は暇な時期で、平日でも使っていなかった休暇を取るなど余裕のある時期だった。
職場が変わると、暇な時期が存在しない。
毎月締切りもあって、休日でもワークをしなければならなくなった。
せっかく動画作成の知識を獲得したが、あまりに時間がない。
安住の地というのは、とりあえず今のところ存在しない。
スーパーで、スポット販売していた゛こじまの角煮まんじゅう”を衝動的に購入。
甘い味付けは苦手なのだが、素朴なパッケージがいかにも老舗を感じさせたのだ。
長年続いているからには、それなりの理由がある。
こじまは、きっと長崎で超がつくほど有名ではないか?
との憶測である。
結果、意外と甘さは控えめで、肉そのものの味が伝わるまんじゅうだった。
肉も旨いが、皮の具合が非常によい。
だいたい、老舗は絶妙なバランスであることが多い。
次回リピートを決め込む。
さて、本作。
ジャケットは、80~90年代SFホラーといった風情。
カルト作品のデジタルリマスターかと見紛うほどのレトロ感だ。
しかし実際は2020年作品である。
監督はおそらく特殊メイク畑出身と思われるスティーヴン・コスタンスキ。
「マンボーグ」という作品も撮っていて、なるほど近しい雰囲気がある。
物語は、遥か宇宙の惑星ガイガックスで“悪夢の公爵”と呼ばれた破壊王が地球で蘇る。
当然地球は滅亡の危機に晒されるのだが、とある理由で公爵は地球の少女ミミの命令には従わなければならない。
ミミは公爵の本当の怖ろしさを知らず、好き勝手な命令を下す。
事態に気づいたのは、かつて“悪夢の公爵”を封印したパンドラを中心とするテンプル騎士団。
公爵を再び封印すべく、地球に向かう。
作風としては、その名のとおりゴア描写を含むホラー・コメディ。
ミミ(ニタ・ジョゼ・ハンナ)の怖いもの知らずなお転婆ぶりと、凶悪な宇宙人との主従関係が面白い。
また、ミミ一家の設定も風変わりで、ブラックさ・シュールさなどを添加している。
パパのキャラクターは他に類を見ない精神設定で、独特な感性を作り上げている。
ゴアシーンは、予測したほどではなかったが、適度な満足感を得られる。
クライマックスのパンドラ戦では、無機質と血肉のミックスが斬新な残酷性を生み、記憶に残る演出だった。
「スターウォーズ」のように宇宙人のデザインも豊富。
ただし、予算の関係からか平成仮面ライダーの怪人程度のレベルだといっておこう。
そのうちのひとつ、ウイッチマスターは流暢な日本語を披露するが、声は女優・黒沢あすか氏が担当。