« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »

2023年2月

2023年2月23日 (木)

本日の映画 『サイコ・ゴアマン』

『サイコ・ゴアマン』
2020年 カナダ 監督:スティーヴン・コスタンスキ

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

Pg004


 

例年だと1月・2月は暇な時期で、平日でも使っていなかった休暇を取るなど余裕のある時期だった。
職場が変わると、暇な時期が存在しない。
毎月締切りもあって、休日でもワークをしなければならなくなった。
せっかく動画作成の知識を獲得したが、あまりに時間がない。
安住の地というのは、とりあえず今のところ存在しない。

スーパーで、スポット販売していた゛こじまの角煮まんじゅう”を衝動的に購入。
甘い味付けは苦手なのだが、素朴なパッケージがいかにも老舗を感じさせたのだ。
長年続いているからには、それなりの理由がある。
こじまは、きっと長崎で超がつくほど有名ではないか?
との憶測である。

結果、意外と甘さは控えめで、肉そのものの味が伝わるまんじゅうだった。
肉も旨いが、皮の具合が非常によい。
だいたい、老舗は絶妙なバランスであることが多い。
次回リピートを決め込む。

Pg005


さて、本作。
ジャケットは、80~90年代SFホラーといった風情。
カルト作品のデジタルリマスターかと見紛うほどのレトロ感だ。
しかし実際は2020年作品である。
監督はおそらく特殊メイク畑出身と思われるスティーヴン・コスタンスキ。
「マンボーグ」という作品も撮っていて、なるほど近しい雰囲気がある。


Pg001

 



物語は、遥か宇宙の惑星ガイガックスで“悪夢の公爵”と呼ばれた破壊王が地球で蘇る。
当然地球は滅亡の危機に晒されるのだが、とある理由で公爵は地球の少女ミミの命令には従わなければならない。
ミミは公爵の本当の怖ろしさを知らず、好き勝手な命令を下す。
事態に気づいたのは、かつて“悪夢の公爵”を封印したパンドラを中心とするテンプル騎士団。
公爵を再び封印すべく、地球に向かう。

Pg002



作風としては、その名のとおりゴア描写を含むホラー・コメディ。
ミミ(ニタ・ジョゼ・ハンナ)の怖いもの知らずなお転婆ぶりと、凶悪な宇宙人との主従関係が面白い。
また、ミミ一家の設定も風変わりで、ブラックさ・シュールさなどを添加している。
パパのキャラクターは他に類を見ない精神設定で、独特な感性を作り上げている。

Pg006


Pg007
ゴアシーンは、予測したほどではなかったが、適度な満足感を得られる。
クライマックスのパンドラ戦では、無機質と血肉のミックスが斬新な残酷性を生み、記憶に残る演出だった。
「スターウォーズ」のように宇宙人のデザインも豊富。
ただし、予算の関係からか平成仮面ライダーの怪人程度のレベルだといっておこう。


Pg008

そのうちのひとつ、ウイッチマスターは流暢な日本語を披露するが、声は女優・黒沢あすか氏が担当。


Pg009


2023年2月11日 (土)

本日の映画 『アントラム 史上最も呪われた映画』

『アントラム 史上最も呪われた映画』
カナダ 2018年 監督:マイケル・ライシーニ、デヴィッド・アミト
※本記事は、グロテスクな表現を含みます

Pdvd_010_20230211083601

久しぶりの降雪。
南降雪・神田川一郎と脳内で言葉が生成され、自分のAIがあったら相当にホアだと嘆く。
始めてカレーチェーンの「インド定食 ターリー屋」を体験。
東京では『ダクシン』『ダバインディア』あたりを利用するので、スパイス的にターリーは刺激不足か。
それでも、昼飯時に利用できる気軽さから今週2回も行ってしまった。
食したのは『キーマカツカレー定食』と『チキンパコラ定食』。
パコラはインド風の唐揚げ。カツも唐揚げも、インド風の味付けが面白い。
ボリューム的には満足でき、比較的入りやすいので昼食候補としてキープ。
ちなみに、近くの『丸亀製麺』を利用したいが、いつでも行列である。
以前の職場近くの店舗は午後1時30分以降ならすんなり入店できたが、こちらでは3時過ぎても混雑。
行列を見ては嘆息を繰り返す日々。

 

Pdvd_016


さて、本作。
「史上最も呪われた映画」との副題をつけ、なんとなく方向性が分かる作りである。
冒頭はドキュメンタリー風になっており、Jホラー『リング』にも触れていて、少々興味が湧いてくる。

1979年に製作された『アントラム』という映画作品の存在を説明。
1988年ハンガリーのブダペストで上映されたが、その映画館で火事が発生し56人が死亡。
1993年アメリカ・サンフランシスコでの上映は、観客が暴徒化。
その際LSDが全員から検出されている。
そしてフィルムは紛失。
ところが、突然フィルムは米国・コネチカット州のオークションに出品された。
史上最も死を招くといわれた作品を、我々はいよいよ目撃する。

Pdvd_003_20230211083601

劇中劇となる『アントラム』。
基本は、少年と姉の物語だ。
少年の飼っていた犬が他界し、悲観した少年を慰めようと姉が弟を「犬の魂探索の旅」に連れ出す。
犬の魂はなぜか地獄に落ちていて、“地獄の門を開ければ開放される”的アイデアらしい。
姉が手に入れたという魔導書に従い、二人は森の中を探索する。

 

Pdvd_009_20230211083601
森の中で、姉弟は不可思議な体験をする。
とある日本人オヤジが出現し、パンツ一丁になって切腹寸前。
陰で目撃した少年は思わず声を上げてしまう。
気づいたオヤジは「何みてんだ、こらッ。あっちいけ」などと捲くし立て、ひとりエキサイト!
散々わめいた挙句、ひとり何かを悟ってお辞儀して去っていく。

 

Pdvd_007_20230211083601
正直、何やコレ!?的映像が淡々と進んでいき、これは他人にお薦めできる代物ではないと判断。
結構な割合で退屈なのだ。
姉と弟の森探索が延々と続き、欧州の文芸作品かとも思う。

Pdvd_000_20230211083601

 


ところが、終盤に動きがあった。
姉が“ハンター”と呼ぶ、二人の男たち。
片方はこれまたパンツ丸出しのヘンテコ・ファッション。
彼らに捕らえられた姉弟の運命は前半の牧歌的なシーンから一転し、緊迫感を伴っていく。
直接的ではなく、うんと遠回りしてHELLといえばHELLという結末。

 

Pdvd_013
そして、再びドキュメンタリー部分が挿入。
はい、今観ていただいた作品ですが、実は科学的分析で恐ろしい細工が施されていたとの説明。
こういう仕掛けがあって、これを見続けた貴方の運命は…という構造。
信心深い人は、こんなもの見せやがって、と激高するかもしれない。
作り物だと思っても、少なくとも1日はもしかして…な不安が続くかもしれない。

 

Pdvd_014_20230211083701

終わってみれば、個人的にはある程度評価している。
おそらくホラーマニアにしか理解できぬスパイスが効いており、それが後からジワリと滲む。
シュールさが魅力か。

 

Pdvd_015_20230211083701

« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »