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2023年1月

2023年1月29日 (日)

本日の映画『スプラッター・ナイト 新・血塗られた女子寮』

『スプラッター・ナイト 新・血塗られた女子寮』
 2009年 アメリカ 監督:スチュワート・ヘンドラー  
 ※本記事は、グロテスクな表現を含みます


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 大寒波、到来らしい。
 ついに雪かと思ったが、いまだにこの周囲は降っていない。
 このままの寒さなら、新天地での冬はどうにか越せそうだ。


 山形のアンテナショップで、干し柿を買う。
 昔は目もくれぬ食べ物であったが、一度食べたら忘れられなくなった。
 砂糖は一切使用せず、原材料は柿オンリー。
 この潔さが、称賛に価する。
 水分が抜けて凝縮された柿の甘みは、冬の寒さとマッチする。
 柿=田舎=矢口高雄の漫画と連鎖し、さらに魚紳さんというキャラに結びつく。
 そういえば、彼の正体というか、素性は描かれたのだろうか。
 三平一平氏の葬儀シーンが印象深いが、魚紳さんが駆けつけてくれたことに安堵した読者も多いのではないか。
 ああ、釣りキチ三平読みてぇ。




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 さて、本作。
 『スプラッター・ナイト 血塗られた女子寮』というタイトルに記憶があり、鑑賞となった。
 その作品は1983年公開だが、鑑賞したかどうかは記憶にない。
 80年代当時、私はまだマニアとしては駆け出しの時代。
 情報は『ビデオでーた』などの雑誌のみで、当然ネットという便利なアイテムは一般化されていなかった。
 鑑賞する作品も、自分の好みを優先し、ゾンビやクリーチャーに特化していた。
 タイトルから恐怖の根源が明らかに人間と解る作品は、鑑賞の対象外だった。

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 現在は、とりあえず鑑賞ということが可能になった。
 厳選する必要がなくなったので、マニアウケしそうなネタを拾いに行くこともある。
 こうなると、マニアとしての幅が広がり、他人にとってはどうでもよい情報を蓄積していくことになる。
 私の頭の中のマニア的情報収集力は、有益な対象に向けていれば間違いなく博士級だと自認する。 
 しかし、現実は箸にも棒にかからぬ知識なのだ。
 時代が時代なら、ロジャー・コーマンに弟子入りして、一時代を築いていたかもしれない。

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 で、本作は80年代のリメイク作品となる。
 ストーリーは、タイトルどおり学生寮が舞台。
 「シータパイ」なる固有名詞がでてきて、タオパイパイ(桃白白)などを想起するも、どこかなじめない。
 どうやらこれは、女子寮の名前らしい。
 で、シータパイにはUSAホラーにはお馴染みの”しきたり”がある。
 このしきたりを受け入れて、仲間としての結束を固めるようだ。

 学生生活最後の年を迎え、主人公キャシディ(ブリアナ・エヴィガン)らは女子寮でオープニング・パーティー。
 女子寮とはいえ、パーティーはド派手で、男子もしっかりウェルカム。
 性やドラッグの開放地帯として、ものすごいパーチ―になっています。


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 そこで仕掛けられた悪ふざけ。
 それが思わぬ展開を呼び、死人が出てしまった。
 警察に通報しようとするキャシディと、隠蔽しようとする仲間。

 学生時代最後の年を棒に振るわけ?
 
 正義感と自己防衛の激しい葛藤が見られ、結局事件は隠蔽されることに。


 それぞれが秘密を抱え、ようやく卒業を迎えた。
 再びシータパイで盛大なお別れパーティーが実施されようとしている。
 ところが、キャシディたちに何者からかあの事件に関するメッセージが!
 そして仲間は、ひとりひとり命を落としていく。

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 1983年のオリジナルのみならず、他作でもこのプロットは使われている。
 そのため、斬新性は感じられず、あとは残酷描写や各キャラの個性によって差が生まれてくる。
 本作でもメンバーの人物描写は明確に分けられており、工夫された設定といえよう。
 いやゆるスラッシャー系作品だが、犯人は誰か?とのミステリー要素もしっかり。
 いくつかの伏線を用意し、あら意外ね~的犯人を仕立てている。

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 残酷描写であるが、スプラッターと冠するわりには、控え目かもしれない。
 事件の発端となったタイヤ・レバーが、後に改良され凶悪な武器と化している。
 その割には直接的な描写を避けているので、タイトル期待で鑑賞すると、物足りないかもしれない。


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 意外性が高いのが、寮母ミセス・クレンショ―の描写。
 終盤にはショットガンを構えた勇壮な姿が印象深い。
 この演出が不思議だったが、エンドロールでキャストをみると納得。
 なんと『スター・ウォーズ』レイア姫でお馴染み、キャリー・フィッシャーだった。
 こういう発見が、マニアならではの喜びである。


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2023年1月27日 (金)

本日の映画『プラネット・オブ・ピッグ 豚の惑星』

『プラネット・オブ・ピッグ 豚の惑星』
 2020年 カザフスタン・ブルガリア  監督:ヴァレリー・ミレフ

 ※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 仕事内容はガラリと変わったが、すんなり終わらないようになった。
 休みの日さえ、仕事を気にしなければならない。

 Youtubeで外人のオッサンが激ウマなデビルマンの唄を披露し、それを見てニヤリとする。
 ヘンテコな振り付けを一緒に真似し、軽快なリズムを刻む。
 デービールッ。
 その叫びには、哀愁が込められている。
 裏切り者の名を受けて、すべてを捨てて戦う男。
 なんとカッコ良い歌詞ではないか、シビれるゼ。

 そういえば、シビれるなんて感覚、久しく失っていた。
 続いて、今日は串田アキラで魂をウォッシュしよう。

 

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 さて、本作。
 カザフスタン・ブルガリアという珍しい産地である。
 まったく予想がつかず、日本側の配給は彩プロと、これまたスペシャルな組み合わせ。

 冒頭は、荒廃した街で、いきなりガン・アクション。
 画質は荒く、主人公は中村獅童氏と山本代表を足して割ったような風貌。
 ボバ・フェットならぬボバ・ファット。
 ジェットパックで豚人間が飛来し、ガトリングガンを撃ちまくり。
 背負ったパックには小人が潜み、これまたマシンガンを乱射。
 主人公やその助手の女戦士と激しい銃撃戦を披露する。

 

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 物語の舞台設定も、面白い。

 第3次世界大戦。
 豚と人間の配合で生み出されたマズル(豚人間)は、超人兵としての役割を担っていた。
 ところがマズルは人間に反乱を企て、立場が逆転する。
 人類は約70%が死に絶え、残りの30%も生殖機能を失った。
 マズル側には、マザーと呼ばれる女王豚がおり、彼女だけが新たな生命を生み出すことができる。
 人類はマザーの抹殺を画策し、英雄と崇められているロブに運命を託すのだった。

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 汚物感たっぷり。
 SFサイバーホラーともいえる。
 そして、独特なコメディ感。
 もちろん、スプラッター感も忘れていない。

 

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 英語棒読みに近いセリフ回し。
 豚人間は簡易的だが、作風には十分マッチしている。
 主人公の姉は、私負けないので系のスーパーウーマン。
 濡れ場もあり、かなりグラシアスなボディだが、髭が生えている。
 同じくヒゲなオッサン・アンドロイドもインパクト大。

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 マザーの居場所を知っているという怪人物ベネディクト・アスホールの名が記憶に残ってしょうがない。
 顔も相当ヤバイデザインで、まさに尻穴なので要注意だ。

 

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 個人的にツボだったのは、ほぼ全裸の美尻ナルシスト・ラファエル。
 彼が登場すると、さわやかな風が吹き、長髪がフワり。
 どうしても目が向いてしまうキワドい股間は、セクシャルバイオレット・ナンバーワン。
 クライマックスでみせる演舞は意味不明だが、常に股間露出リスクにさらされながらバレエのごとき躍動をみせる。

 そして、最大の楽しみであったマザーの正体は!?


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 役者はほとんどが知名度ないが、主人公らの父親としてダニー・トレホが登場する。
 相変わらず凶悪な顔だが、神を信じるなという教えは説得力がある。

 全体を通して、お下劣大百科に収録するレベルナリ。

 

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2023年1月16日 (月)

本日のゲーム『SAS ZOMBIE ASSULT4』

『SAS ZOMBIE ASSULT4』


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ニュージーランド・Ninja Kiwiによる垂直見下ろし型シューティングゲーム。
もとはスマホ用らしいが、2017年にSTEAM版がリリースされた。
ちょっとレトロな感じがあり、サクッと遊びたいときに重宝している。

STEAMを利用してから、昔とは比較にならぬほどゲームが安価に手に入る。
しかも、海外ゲームまで入手可能。
日本語に対応していないゲームもあるが、やりたい気持ちが先行し、ゲーマーの勘だけを頼りに制覇してきた。
やはり好きなジャンルは、ホラーゲームである。


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ホラー映画と共に、ホラーゲーム遍歴も長い。
ただ、なかなかゲームは紹介しにくいと個人的には感じていた。
しかし、動画であれば、楽しみを共有できそうである。



早速覚えたての知識を使って、動画制作。
その第一弾に本作を選んだ。
正直、操作が複雑なゲームが多い気がする。
学習し、慣れるという余裕も覇気もなく、それでもホラーゲーに浸っていたい。
夕方になると、カスミ目で視界も不良。
ゲームをできない日もあるのだ。
ゲーマーとしての引退を目前にして、私はYoutubeへの動画投稿を決意した。
本ブログ同様、ゲームでもマイナー路線を歩み続けるつもりだ。
来る日に備え、ホラーゲーの記憶を刻んでいきたい。

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今回の『SAS ZOMBIE ASSULT4』は、単純明快。
スペースポートで発生したバイオハザード。
これによって、ゾンビが大量発生だ。
プレイヤーは、銃やグレネードで奴らを倒すのみ。
あまり深く考えないで、ひたすらジョイスティックを倒してゾンビをエイム。
連射の爽快感に浸りながら、旧き良きグラフィックスを楽しもう。


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2023年1月15日 (日)

本日の映画『処刑!血のしたたり』

『処刑!血のしたたり』
 1989年 アメリカ 監督:スコット・スピーゲル
 本記事は、グロテスクな表現を含みます

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正月休みが完全に終了し、せわしない日常に戻る。
年末・年始の特別感に浸り、調子に乗ってワイン福袋に3万円の大散財。
さらに産地直売のコメは旨いはずだと仮説を立て、ネット注文を試みる。
品は到着したが、買い置きしていたコメが大量に残っていた。
味見は、春を迎えるかもしれない。

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さて、本作。
公開当時は、まったく関心を寄せなかった作品である。
当時は化物やクリーチャーが絡まないと、鑑賞対象としていなかった。
要は、人間が犯人と明らかにわかる作品は避けていたのだ。
おそらく、公開当時に何らかの情報は得ていたが、作品の雰囲気から興味をそそられなかったのである。

 

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ホラーマニアとして経験値を積むと、本作は鑑賞マストアイテムだと理解。
『死霊のはらわた』に関わる関係者たちが多数参加。
脚本を務めたスコット・スピーゲルは、本作では監督である。
サム・ライミやブルース・キャンベルは、俳優として出演。
さらに、80年代を象徴するスプラッターシーンありとなれば、これはもう間違いない。


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舞台は、売り場面積が比較的広いスーパーマーケット。
その名もウォルナット・レイク・マーケットという。
夜も更け、閉店間近なこの店に、不審な男が現れる。
レジ係ジェニファーの元カレ・クレイブだ。

 

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彼はジェニファーに未練があり、復縁を迫る。
見かねた職場のメンバーと乱闘が始まり、ようやくクレイブは店外に追放。
安心したのも束の間、実は従業員が驚くサプライズ発表があった。
その後、各人は翌日営業の準備に従事するが、得体の知れぬ殺人鬼が店内に出現。
ひとり、またひとりと命を失っていく従業員たち。
そして、魔手はジェニファーの身にも伸びる。

 

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スーパーという閉鎖空間で行われるスラッシャー。
安直・単純なようでいて、実は伏線も用意されている。
殺人鬼はジャック・ニコルソンのような狂気には及ばないものの、味のあるキャラとして描かれた。
殺人が始まるまでの時間がやや長めのようだが、カメラアングルを変えるなどの細かな努力が感じられる

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終わってみれば、殺人鬼の動機と従業員のデス演出には違和感を感じる。
職人芸と呼ぶにふさわしいスプラッター・シーンの数々は、どれもサービス精神旺盛といえるだろう。
状差し(伝票等を刺しておく文房具)を使っての眼球貫通。

後頭部・牛刀振り下ろし切断。
プレス機による頭部圧縮。
頭部フック吊り。
極めつけは、電動スライサーによる顔面切断。
尺は短いが、ホラー史上でも上位の残酷シーンといえる。

 

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2023年1月 9日 (月)

本日の映画『スペースバンパイア』

『スペース・バンパイア』
1985年 アメリカ 監督:トビー・フーパー
※本記事は、グロテスクな表現を含みます


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仕事の都合上、動画編集について調べざるを得なくなった。
YouTubeなど初期の頃はニーズなどないと思っていたが、一度観てみると止まらなくなった。
自分には先見の明は、まるでなかったことを悟る。
しかし、つまるところ、素人動画での強い牽引力は、『乳』でないかとも思う。
そういうジャンルに目を奪われて、無意味な時間を過ごす。


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そして、ひととおりの動画編集過程を学ぶと、自分でも作れるような気になってきた。
実際、機能説明の簡易的なショート動画も作成してみる。
今回、無料ソフトで作成したが、かなりそれらしいものが出来上がった。
今年の目標を、ユーチューバー・デビューに再設定した。



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さて、本作。

ホラーマニアには必須と言っても過言ではない、80年代SFホラー作品である。
作品のインパクトは強烈で、その理由は2つある。

1つは、SFXの魅力。
犠牲者のミイラ然とした描写や、スペースバンパイア自体のデザインに味がある。
そして最大の魅力は、女バンパイアを演じたマチルダ・メイのインパクトだ。
そう、これも『乳』がすべて。
しかも、登場シーンの全裸率が極めて高い。
こんなキレイな人が、全裸かよッ。
これはAV創世期を経験した同胞たちが共感する感想であろう。
現在のように、あらゆるフェチが網羅された時代でなく、需要と供給はアンバランスだった。
本作のような供給はあまり事例がなく、それ故にいつまでも記憶に残る作品となったわけである。

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宇宙船チャーチル号は、米英の混成チームを乗せて打ち上げられた。

地球に接近するハレー彗星の研究が目的である。
レーダーで捕捉した謎の巨大物体。
乗組員が調査を開始すると、それが宇宙船であることが判明。
内部調査の結果、クリスタルな容器に収棺された全裸の男女を発見。
それを回収したのが、運の尽き。
3人は、スペース・バンパイアだった!!

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そうとは知らずに地球に到着する宇宙船。
バンパイアは目を覚まし、人間のライフ・フォースを吸収。
そう、宇宙のバンパイアは人間の血ではなく、精気をエネルギー源とするのだった。
劇中でも彼女らは吸精鬼と呼ばれ、描写次第ではかなりAVよりな内容ともいえるだろう。


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監督は、『悪魔のいけにえ』などのトビー・フーパー。
個人的には大好きな監督だが、本作の展開はイマイチ。
最終的に町は大パニックとなり、スケールも大きいのだが、何かが足らない。
ただ前述のように、全裸とSFXのインパクトが高すぎて、マニアとしては外せないだけだ。
展開の面白さが加われば、また違う感想になったかもしれない。
結局は、『乳』優位にひれ伏すしかないのか。

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