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2022年11月

2022年11月13日 (日)

本日の映画『誕生日はもう来ない』

『誕生日はもう来ない』
1981年 カナダ 監督:J・リー・トンプソン

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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巷では岐阜市の「ぎふ信長まつり」が世間の注目を集めた。
参加者46万人との表記を見つけたが、これはもうキムタク効果の何者でもないだろう。
たしかに木村拓哉氏扮する信長は見栄えよく、ポスター一枚とってもカッコ良い。

自治体が主催する祭りにおいて、歴史上の人物に有名人が扮することは少なくない。
私自身は祭りに参加するなど吸血鬼が太陽を浴びるがごとしである。
自ら人混みに埋もれていくシチュエーションは、何としてでも避けたいのだ。

とはいっても、過去に一度だけ祭りで有名人をみたことがある。
その人物は、ルイルイ・太川陽介氏だ。
まだテレビ東京のバス旅で脚光を浴びる前だったので、失礼ながら昔のアイドルとしか思えなかった。
静岡まつりで確か徳川家康に扮していたはずだ。
バス旅ブレイク後だったら、気合を入れて見学したかもしれない。

それにしても、キムタク起用は相当な仕掛けだったといえる。
全国のニュースにも取り上げられ、相当な広告効果を得たはずである。
今回の盛り上がりは大成功かもしれないが、勝手ながら来年の心配をしてしまう。
次回は、誰が信長役なのか。
まさか一般人というわけにもいかなくなり、キムタク級有名人となるとかなりハードルが高くなってしまう。
あ~あ、信長まつりは果たして持続可能なのか。
おおきなお世話だが、日本の片隅でこんな心配をしている人間がいることを紹介しておこう。

ちなみに私の考えは、織田信成氏の起用である。
本当の子孫で、あれだけ教科書掲載の画にクリソツなのだから、効果は十分ではないだろうか。
歴史的にとても感慨深いと思うが……。

 

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久々のブログ更新で、前置きが長くなってしまった。
さて、本作。
製作1981年と私の好物である80年代ホラー作品である。
『13日の金曜日』などと比較するとメジャーではないが、タイトルは何となく聞いたことがあるという人もいるのではないだろうか。
原題は『HAPPY BIRTHDAY TO ME』。
相手に祝ってもらう言葉が、自分自身に向けられている。
つまり、誰にも誕生日を祝ってもらえない”ボッチ”バースデイという訳で、これだけで隠れた悲哀を感じさせるのだ。


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物語は、学校を舞台にしたスラッシャー・ホラー。
トップ10と言われる優秀で金持ちな学生たちがつるみ、時に他人に迷惑をかけながら学生生活を謳歌している。
やがてメンバーに忍び寄る謎の人物。
ひとりまたひとりと消えていくメンバー。
果たして犯人は誰なのか。
そして、その動機は?
という、サスペンス・スリラーを中心に構成されている。

 

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幾重のミスリードを引き起こす空かし。
もうこれで犯人確定と思ったら、まだ裏があって仰天。
しかも、そこに説得感はなく、かなり強引なオチが貴方をウェイティング。

 

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反面、残酷シーンにあまり派手さはない。
(といっても、当時レベルでは十分に見応えあり)
バイクの車輪にマフラー巻きつけて顔面グラインダー。
ウェイトリフトの重さマシマシ、股間にとどめのストーン。
ケバブもビックリ、肉串のディープスロート。
特筆すべきは、開頭手術シーンがインパクトあって、時代を考えればかなりヤバイ描写ともいえる。

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ここまでは小粒なホラーだけれど、ラストシーンにカルトな魅力あり。
嵐の中で、ひっそり準備された地獄のバースディ・パーティー。
アイデアも描写も唯一無二かもしれない。
親父さんの絶望感に感情移入し、気分は澱む。
そして明かされる犯人に、なんでやねん!のツッコミを。
家族や友人に祝ってもらうことの尊さと裏腹に、そうでない人々が世の中にはたくさんいるであろうことも気づかされる。

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ヒロイン・バージニアを演じたのは、メリッサ・スー・アンダーソン。
『大草原の小さな家』が代表作といえるだろう。
農場ホームドラマの俳優が、ホラーでスクリーム。
なかなか感慨深い作品でした。

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