本日の映画『ヤミー』
『ヤミー』
2019年 ベルギー 監督:ラース・ダモワゾー
※本記事は、グロテスクな表現を含みます。
うーん、なんだ、この作品は。
最近は全く予備知識を入れず、映画鑑賞するスタイルになりつつある。
ジャケ写とわずかな作品紹介だけで判断するのだが、本作を見つけた時の率直な感想がこれだ。
どうも80年から90年代っぽい作りのようだが、この時期のホラー作品は大抵知っている。
掘り出し物か?
昔のカルト作が再発売されてのではないか?
未知なる発見への期待は、新種を発見するがごとく。
ツチノコ発見を夢みる子供のように、ワクワク感を味わう。
ところが、これが2019年作。
しかもベルギー産ときた。
チョコとワッフルが頭に浮かぶが、さらにこのワードでブログ記事を書いたような記憶もかすかに。
まだまだレアではあるが、ベルギーホラーは初めてではないな、きっと。
昔飲んだワインの味を辿るがごとく、ホラーの記憶を思い返すも、該当作品思いつかず。
ああ、いよいよ記憶力も衰え始めたか。
車にパピーだけは鮮明なのだが、ヤミーってなんだっ!?
さて、本作。
ヒロインは巨乳に悩むアリソン。
どこに行っても成人男性の視線はコンセントレーション。
あからさまに下卑た視線は真面目なアリソンにはストレスとなり、悩ましい日々を送る。
彼氏のミカエルは少々残念に思いつつも、アリソン・ファーストの態度で臨む。
アリソン念願の『乳房縮小手術』に付き添い、巨大美容整形病院にやってきた。
ようやく普通の生活が送れると手術を熱望するアリソン(マイケ・ネーヴィレ)だったが、どうも病院が胡散臭い。
異変に気付いたミカエル(バルト・ホランダース)は、病院内で一人の患者と遭遇する。
それは、まるでゾンビのような女性だった。
ミカエルは、アリソンを連れて病院を脱出しようと試みるが……。
巨大病院を舞台にしたゾンビ・パニック。
ゾンビメイクは満足できる水準で、適度なグロさも心地良い。
主人公の巨乳からしてフザけているが、もっと放送禁止のギャグも用意されている。
このボカシがすんごくて、観客の想像はフル回転。
ボカシの裏に何がある?
そこに愛はあるんかと問えば、あるでしょうと師のたまわく。
ディレクターズカットあるんかと思い、海外版ならもしかしてパートⅡ。
そういう余計なことに気を持っていかれる作品なのでございます。
想像通りのスプラッター度で、下半身消失ゾンビなども出たり。
半裸女性のゾンビ・ウォークに味があったりもする。
結構なハッチャケ具合ながら、やはりアリソンの一挙一動が気になって、作品への集中力はハンパねぇ。
コメディ要素も強いが、ホラー演出はしっかり。
これがアメリカなら、間違いなくカルトな人気を得るだろう。
B級ホラーマニアのツボを押さえており、ベルギーホラーの可能性を示す作品だ。
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