本日の映画『ザ・レイド レディ・ミッション』
『ザ・レイド レディ・ミッション』
2017年 インドネシア 監督:ヘルフィ・カルディット
イコ・ウワイス主演の『ザ・レイド』は、インドネシア産格闘映画の存在を一気に高みに押し上げた。
私はイコがそれ以前に主役を務めた作品『タイガー・キッド』から注目せずにはいられなかったが、今度は女性が主役の作品が出現。
女性格闘映画は香港が突出しているが、本作にも期待感を抱かずにはいられない。
本作のストーリーは、極めて単純。
テロリストが大使の娘を誘拐、とある島に立て篭もる。
政府に無茶な要求をし、従わない場合は人質の島民を殺すと脅迫。
偵察のヘリが島に近づくと、テロリストはRPGで撃墜。
今度怪しい動きしたら、人質の命は無いよとテロリスト優位な状況に。
これは迂闊には動けない。
軍では極秘特殊作戦が練りに練られた。
軍が動けなければ、格闘技の達人を集めた特殊チームを結成すればよいではないか。
しかも女性なら、テロリストは気付かないだろう。
極めて無謀とも思える作戦は何故か承認され、メンバーのスカウトが始まる。
シラット、カンフー、テコンドー、クラヴ・マガなど、格闘技その他のスペシャリスト総勢10人が集う。
これを束ねるのは、女鬼軍曹。
徹底的なスパルタ教育は、一般人をわずかの期間で軍人に仕上げた。
テロリストに占拠された島で、人質奪還作戦が開始される。
10人は、多いのではないか?
その心配は、的を得ていた。
せっかくの格闘技全部盛りも、あまりクローズアップされずに終わる。
それでも女性によるシラット、クラヴ・マガ披露は珍しく、、格闘映画マニアには少なからず感動をギブる。
内容は予想よりハードよりで、香港映画にあるようなコミカル部分は少ない。
一般人ながら軍の教えを守り、任務遂行のために命も顧みない女性らの心的変化もお国柄を反映しているのかもしれない。
島潜入時のカモフラージュである水着モデル装いシーンが適度な色気を放出。
テロリストとの戦闘は、必死感溢れる流血大バトル。
テロリスト側の使い手も、良い味出しています。