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2018年7月

2018年7月22日 (日)

本日の映画 『クロージング・ナイト 地獄のゾンビ劇場』




 『クロージング・ナイト 地獄のゾンビ劇場』
 2016年 カナダ 監督:セヴェ・シュレンツ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 暑い!!
 暑さのレベルが半端なく、常に熱中症の不安に陥りながら過ごす日々。
 熱中症などかかったことがないから、その兆しをどう判断すれば良いのだろう。
 さすがにクーラーを1日中稼働させるには抵抗があり、窓を開けてみると恐るべき熱風がドロッと吹き込んでくる。
 このような状態では、とてもまともな映画など観ていられない。
 何も考えず、それでも刺激を忘れない。
 そんな作品が、必要だ。
 本作はまさに真夏の、悶絶級暑さの中でこそ威力を発揮する作品だ。

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 ある田舎町に、そのストリップ劇場は存在した。
 姉御肌の経営者ブルージーンは、かつて野球でその名を轟かしたワイルド姉ちゃん。
 しかし、その劇場も終に今夜で閉店となる。

 最後のステージを前に、踊り子たちは様々な思いを馳せる。
 そんな中、炭鉱夫らのグループがやってきた。
 舞台はソコソコの盛り上がりを見せていたが、炭鉱夫の一人に異変が生じた。
 トイレに駆け込んだ炭鉱夫は、大量のブラック・ゲロを放出。
 やがて理性のない殺人鬼に変貌した。

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 ステージの影で繰り広げられる理由なき殺戮。
 やがて、それは他の炭鉱夫らにも感染する。
 モンスター化した炭鉱夫らを止めるべく、ブルージーンの剛腕ピッチが炸裂する。
 はたして、ストリップ劇場の運命はいかに……。

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 ヒロイン・ブルージーンは女性ながら、元実力派野球選手という珍しい設定。
 常に野球ボールを身につけ、時には武器として使用。
 正直、私のタイプとは程遠いが、ラスオチのストリップ・シーンと、子供には理解できないであろうヤバいボール技に何かを得た気がする。

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 同様に、他のストリッパー達もかなり個性的。
 BPS(ブリッジ・ピス・スプラッシュ)で観客の度肝を抜くベイビー。
 その名のとおりオムツ着用のコスプレは、かなりヤバめ。
 出産間際の妊婦フランキーも、その死様を含めて他店にはない演出を用意。

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 予算が低いのか、怪物メイクはただの黒塗りながら、雰囲気は出ている。
 チープながらもスプラッター・シーンは強め。
 人物描写などもきちんと盛り込み、随所に仕込んだ伏線もきちんと処理。
 低予算ながらも、作りはしっかり耐震性を確保しているなぁ。

 いわゆるエロ・グロ・ナンセンスという内容ながら、隠れた技術を見過ごしちゃいけない。
 良し悪しで判断すれば、良いお下劣さ。
 ラストもかなりヤバい演出を含んでいて、それを喜べる自分は立派な下劣症候群。

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 某ミュージシャンも、ゲスの極みなんてバンド名にするから、ずっとゲス○○なんて言われ続けている。
 違う名前だったら、ここまで引っ張られなかったかもしれない。
 ゲスと下劣。
 ニュアンス的に、貴方はどちらに軍配を上げる?

 さあ、本作を観賞して、心の中でシャウトしよう。

 おゲッツ!!

 夏の暑さを吹き飛ばせっ。

 

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2018年7月16日 (月)

本日の映画 『リバイアサンX 深海からの襲来』

 『リバイアサンX 深海からの襲来』
 2016年 イギリス 監督:スチュアート・スパーク

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます
 *また、ネタバレを含みます

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 本日はAmazonのプライム・デー。
 楽しみに待っていたものの、自分の欲しいものが安くならない。
 唯一、Xbox one sが予想以上に安く、飯を食ったりして悩んでいたが、遂に購入を決意。
 PC開いたら、好評につき売切れの表示。
 終了まであと○○時間と表示され、購入度合いの表示はなかったことから、数量限定でないと勘違いしてしまった。
 いつも思うのだが、Amazonの表示は分かりづらいぞ、チキショー。

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 さて、本作。

 リバイアサンというえば、かつて深海に潜むクリーチャーを題材としたモンスター映画。
 その後も深海テーマならリバイアサン何とかという邦題が付けられた作品が存在しました。
 本作も、一番胡散臭い『X』が付与されているので、低級映画マニアはその実力を測り知ることができるでしょう。
 かくいう私も、開始早々姿を見せてしまったクリーチャーに肩を落とし、首に巻いたタオルをシュッシュッとこすったものです。
 ええ、縁側では三毛の小太郎が、暑さに負けてひっくりかえっていましたよ。
 風鈴の音も、猫には効かぬものですなぁ。

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 氷を入れた麦茶を飲み、私は再び深海へと意識を同調しましょう。
 あれ、ヒロイン、陸に上がっちゃいましたよ。
 深海で未知のクリーチャーとバトルじゃないですか、普通。
 嫌な予感が滾々と湧いてきます。

 ヒロイン・オリーブは、海洋生物学者。
 自分の開発した次世代潜水服(アイアンマンのマスク内のようなデータ表示がカッコイイ)をもって、フレッチャー博士の研究助手に志願した。
 深海調査の過程で、問題が発生。
 オリーブは、強硬に調査を続行した。
 そこで遭遇した未知の生物。
 オリーブは意識を失い、どうにか一命を取り留めた。

 潜水服を破損し、博士の怒りを買ったオリーブ。
 助手は解雇となり、恋人マットとの生活に戻る。
 しかし、彼女は潜水服内に付着した異様な物体を持ち帰っていた。
 やがて、それは何かの卵であることが判明する。
 孵化したそれは異様な外見をしていたが、なぜかオリーブは愛情を感じていた。

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 密かに謎の生物を育てるオリーブ。
 生物は物を食べず、衰弱していく。
 やがてオリーブは、その生物の食糧が人血であることに気付く。

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 序盤で姿を現したそれは、まあタコです。
 本作のレビューを見ても、『意味不明』『タコを飼育する内容』『見て損』などの否定的意見が多数。
 確かに、リバイアサンを期待した以上、これは当然の感想。
 それに予算の低さも窺えます。

 深海という舞台も、メインは家の地下室になるのですから、皆さんのお怒りはごもっとも。
 あまり、一般人にはお薦めが難しそう。

 ヒロインの異常行動も唐突です。
 光に過剰反応したり。
 異常な食欲を見せた反面、黒いゲロを吐いたり。
 この辺の処理が、少々説明不足かと。

 クリーチャーの安っぽさも、少々キツいかなぁ。
 なんとなくグロさは感じられますし、ラスト付近の胴体真っ二つシーンはしっかりスプラッターしているので、非常に頑張っている感はあるのですが……。

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 驚いたのは、ラストまでのオチ処理。
 気付く人が少ないかもしれませんが、某オカルト作家の暗黒神話じゃありませんか、これ?
 これに気付けば、まさかの展開な訳で、驚きはショパンの調べ。
 たこ焼きをクトゥルー焼きとして売り出せば、きっと私も大儲け。
 ミスカトニック大学でMBA取りたい。
 

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2018年7月15日 (日)

本日の映画 『スーパー・ボディガード』

 『スーパー・ボディガード』
 2016年 中国 監督:ユエ・ソン

 *ネタバレあり

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 暑さが、止まらない。
 天気予報を見ても、30度を軽く越える地域が続出だ。
 いつの間にか、蝉の鳴き声が当然のように日常に紛れているが、カレンダーでまだ七月半ばと思い知る。
 それでも、週一のジョギングだけは、何とか続けている。 
 昨年、旧友に逢ったことで思い出された高校生時代・夏合宿の記憶。
 うだるような暑さの林道を、何時間歩いたことか。
 何年も忘れていた記憶の封印が解かれ、不快な暑さの中に妙な懐かしさが顔を出す。

 さて、本作。

 監督・脚本・主演は全てユエ・ソンと、格闘映画にはありがちなパターン。
 現在の時点では、おそらくユエ・ソンの知名度は高いものではないだろう。
 ユエ・ソンの漢字の表記は、岳松。
 岳松さんと覚えれば、それは赤塚不二夫の某漫画を知っている我々には馴染み深く感じるかもしれない。

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 この岳松さん、武術の基本は截拳道。
 そう、かのブルース・リーで有名な武術だ。
 本作を位置付けるなら、エンタメ系アクション・ジークンドー映画と分類できるだろう。

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 残念ながら、本作のストーリー自体に特筆すべきものは見当たらない。
 昭和の頃の少年漫画が基本と呼べるような作りだ。
 ある人物が、何者かに追われている。
 そこに遭遇した主人公ウー(ウルトラマンに登場した雪の怪獣ではない)。
 結果として、男を助けることになった。
 それが縁となり、再び再会した両者。
 男はウーに何かを感じ取り、自分の娘フェイの護衛を依頼する。

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 フェイは、何者かに狙われていた。 
 その事件に関しては、かつての兄弟子ジャンも絡んでいた。
 ジャンのボスである影の支配者フーが、事件の黒幕だったのだ。
 そして、ウーはフーとの知られざる確執を知る。

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 激しい闘いの中、ジャンの送り込んだ精鋭たちに敗れてしまうウー。
 フェイは拉致され、その命が奪われるのは時間の問題だった。
 奇跡の復活を果たしたウーは、再びジャンの護衛会社に乗り込む。
 格闘のプロたちが集結したビルは、闘技場と化した。
 無数の敵を相手に、遂にウーの百八蹴拳が炸裂する!!

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 主人公ウーは、鉄足拳という武術を習得。
 その奥義が、百八蹴拳だ。
 中盤まではターミネーターのような強靭さを誇るウー。
 この時点で、まだ真髄を見せていない。

 ウーを表現するなら、

 ・時代遅れの野暮なスタイル(バンダナがヤバい)
 ・所構わずの開脚訓練
 ・車と同じ速度の脚力
 ・走行中の車に真正面からドロップ・キックする破天荒さ

 …と、なる。

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 実は両足に鉄靴なるものを履いていて、その重量は片方で25㎏。
 その状態で車と同じぐらいのスピードで走るのだから、足枷が取れた時の力量は半端ないって。
 これがクライマックス、百人相手の無双脚劇に繋がっていく。
 一度負けた相手へのパワーアップ・リベンジは、格闘映画のお約束。
 攻撃時のレントゲン画像挿入による骨折描写は、仕事人・念仏の鉄。
 二本指で秘孔突きは、北斗の拳・ケンシロウ。
 80年代に思春期を迎えた方々は、親指立てて賞賛する演出も。

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 ヒロイン・フェイの影がイマイチ薄い気がするものの、大富豪のワガママ娘という役どころは、演じたリー・ユーフェイの雰囲気とマッチ。
 前作『キング・オブ・ザ・ストリート』から比較すれば、進歩と言えるだろう。

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 ストーリーに特徴がなく、ワイヤー多発。
 (CG使用は無しとの触れ込み)。
 格闘映画として最高峰とは言い難いが、エンド・クレジットのメイキングを見ると製作の苦労や熱意が伝わってくる。
 格闘映画ファンなら、観賞して損はないだろう。

 
 

 

 

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