本日の映画 『ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー』
『ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー』
2015年 トルコ・アメリカ 監督:ジャン・エヴェルノ
*本記事は、グロテスクな表現を含みます
10月も下旬というのに、気温は微妙な感じです。
先週も、ほぼ通勤は半袖で通しました。
事務所の中は暑く、窓が開けられない。
外は涼しくても、自然の風が通らないなんて、しょうがないビルだよ、まったく。
その上、未経験の業務を担当することになって、また時間が足りない生活に舞い戻ってしまいそう。
それでも今更ながらにハマった『ER緊急救命室』で、新たな人生の教訓を得ている毎日。
自分でも驚きますが、ここ数カ月でシーズン8までを一気通貫。
カーター(吹替:平田広明さん)の声色が真似できそうで、業務の電話でも徐々にシンクロさせています。
これでも部下5人率いるリーダーだから、人生って不思議よね。
電話でカーター。
会議でカーター。
俺、カーターを語る。
さて、本作。
まずはジャケ写に注目。
邦題の『ヘルケバブ』で、ガツーン。
まるで大谷の165㎞のような直球だ。
これでマニアは作品の方向性と内容を推測する。
そして秀逸ともいえるキャッチ・コピー、『おいでよ、肉フェス』。
世間は、肉である。
肉フェス、肉バル。
異性を誘う口実にも最適だ。
ヘイ、彼女。肉食いにいかない?
そのような誘い方をする輩は、おそらくこの日本には存在しないだろう。
男も肉、女も肉。
この傾向は、いつからだろう。
ニク、ダイスキデス。
そういう風に公言する女性は、昔は少なかった気がする。
しかし、潜在的な欲求は、昔も現在も変わってはいない。
やはり、時代がオープンになった証だろう。
本質は、そのままに。
無理に隠してはならない。
それをカバーするのが、食のマナーだ。
肉といっても、綺麗な女性が血を滴らせ、唸りを上げて咀嚼する訳ではない。
フォークとナイフを優雅に使い、そっと口に運んで、小さく口を動かす。
歯間に挟まった肉カスを、爪でほじる仕草もしない。
肉は、オシャレ。
そういう時代が始まっているのだ。
しかし、本作は決してオシャレではない。
いってみれば、肉の原点回帰。
血の滴る肉片を、唾液を垂らしながら喰らう。
肉と欲。
森崎友紀の写真集のような響きだが、もっと下級な意味を狙ったに違いない。
そして、私もそれを想像していたのである。
おそらくは、ゾンビもどきが人肉食ってバアアーーン。
腕がちぎれ、腸が飛び出してドサァ。
私の期待は、まさにソレだった。
しかし、その期待は見事なまでに裏切られたのである。
物語は、数人の警官を中心に展開。
仲間内で下品な会話をした後、救援要請を受ける。
その場所は、インチャージ地区。
噂では、普通の人間は寄りつかない場所だという。
到着した警官たちは、闇の中に不気味に佇む旧い警察署を発見。
そこで信じられないものに遭遇する。

正直いえば、全体のバランスは良くない。
40分以上かけた前振りが、長すぎるのだ。
一応、小技の描写を盛り込んでいるが、本筋にかかわるものをもっと早い段階で挿入するべきであろう。
しかし、旧警察署の発見から、緊張感は増していく。
禍々しい雰囲気は、想像以上。
よく見れば、特殊メイクにあまり予算がかかっていないようだが、それでも雰囲気は損なわれていない。
謎の集団と儀式。
既存の作品とは少し趣向が異なっていて、オリジナルティは高い。
想像よりは、グロ度は低め。
雰囲気は、なかなかのもの。
ただ、何が起きているのか、もう少し描写を求めたいところ。
おそらく、低級ホラーに馴れていない観客には、何がなんだか意味不明の印象を持たれてしまうだろう。
最後に。
一つだけ、スカされた場面を紹介しておこう。
山羊の面を被った豊満女性の出現。
とんでもない怪物を期待させておきながら、その後の展開にオープン・マウスが塞がらない。
お子様厳禁。
なんとも微妙な、どちらかといえば失笑もしくは鬱い感覚が貴方の内に湧きおこる。
ああッ、なんと禍々しく、汚らわしいのだろう。
ヘルケバブ、マニアならドント・ミス・イット。
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