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2016年1月15日 (金)

本日の映画 『少林寺への道』

 『少林寺への道』
 1976年 台湾・香港 監督:ジョセフ・クオ

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 私がジャッキー・チェンを知ったのは、確か中学時代。
 彼の主演作がきっかけで、長きに渡る格闘マニアの道に足を踏み入れたのです。
 友人が雑誌の切り抜きをコレクションしていて、これは誰だろう?と思ったのがきっかけ。
 何となく興味を持ちながらも、しばらくはジャッキー作品を観賞するまでには至りませんでした。

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 ある日たまたま立ち寄った電気店。
 陳列されたテレビに流れていた名も知れぬカンフー映画が流れていました。
 今でも作品名や俳優すら判らない作品ですが、それまで特撮ヒーローの格闘シーンしか見たことのない自分には、あまりに異色な闘いが繰り広げられていたのです。
 これが、カンフーか。
 スゲェぜ、カンフー。
 多感な時期に出逢ったカルチャー・ショックは、私の中に確実に種を蒔きました。
 そして、実際にジャッキー作品を観て、その種は実を結んだわけです。

 ひととおりジャッキー作品を観賞し、私の興味は他作にも移っていきました。
 ブルース・リーやジェット・リーは元より、白人アクターなどにもその対象は拡大。
 結局、その興味は失せることなく、本日まで続いています。
 本作にはジャッキーは出演しておらず、作品のタイトルだけは聞いたことがあった程度の認識でした。
 何故かデジタル・リマスターとなって発売されたようで、私的には格闘映画マニアの原点を思い出させるような存在です。
 また、ビジュアル的にも凄まじいインパクトがあり、一度観たら絶対忘れないレベルと言えましょう。

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 さて。
 本作の時代背景は、明朝末期。
 明と清の争い激化する中、明の関将軍邸が襲撃に遭います。
 将軍らは殺害され、一歳の赤ん坊・少龍だけが従者の手によって救いだされます。
 少龍は物心ついた頃には、少林寺に入門。
 カンフーの腕を磨き、修業の日々を過ごします。
 時には兄弟子のサポートを受けながら、少龍は最難関の三十六房に挑戦。
 少林寺に潜む十八銅人の試練に耐え、免許皆伝になるまでが実質の第一部。

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 そして、親の敵である『黒い鷹』とよばれる将軍を倒すのが、第二部として構成されています。 
 このパートでは、同じ目的をもった許嫁と兄弟子である鉄君との協力体制でバトルを繰り広げます。
 凄腕三人が揃う訳ですが、敵である『黒い鷹』も少林寺最大の奥義・十八羅漢拳を既にマスターしており、勝負の行方は全くわからず。
 そして『黒い鷹』は複数の影武者を用意し、その影武者の数が必要以上に多すぎるという異色さも、本作の魅力の一つといえるでしょう。

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 見どころとしては、やはり少林寺での修業シーン。
 ジャッキー作品とは異質のものですが、常人離れした内容は顕在。
 飛び道具が次々に襲う部屋や、針が迫る通路など、ギミック的にも楽しめます。
 失敗したら、絶命必至の仕掛けも多数。

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 また、十八銅人のデザインは当時だから許されるレベルですが、見た人間にしか判らない不思議な達成感を得られます。
 流行りの言葉に置きかえるなら、『とにかく,金色な坊さん』。

 ホワーイ、少林ピープル?
 金色である意味に説明を求む。
 そして、私のようなマニアは秘かに思っていることでしょう。
 少林寺の十八銅人は、はたして実在したのか?と。
 金粉塗って、本当に闘っていたのだろうか?
 金粉、高けーし。
 汗で落ちるし。
 もったいねーし。
 ……と、まあ、歴史的興味が次々に湧きおこること間違いなし。

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 その他にも、修業僧が大きな鐘の中に入って、外部からそれを突く。
 当然、中の修業僧の耳を轟音が襲うわけで、主人公なぞは鼻血流して悶絶
 見るからにキツそう。
 鼓膜なんか、鍛えられるんですかね?
 科学的でないなんて言ったら、ダメよー、ダメダメ。
 こういう修業が、カンフーの魅力なのです。

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 作品自体は、やはり旧さは否めません。
 ジャッキー・チェンの初期作品、リー・リンチェイ主演の『少林寺』や『阿羅漢』、ショウブラザーズ作品を好む方にのみ、面白さの真価が発揮される作品と言えます。

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