本日の映画 『RAHTREE REVENGE』
『RAHTREE REVENGE』
2009年 タイ 監督:YUTHLERT SIPPAPAK
*本記事は、グロテスクな表現を含みます
タイ国のホラー作品は、結構豊富に製作されているようです。
最近は日本で発売されるDVDの勢いが減っているようで、何とも残念無念、ぼく珍念!!
タイ語は全く解からないのですが、英語字幕が入ったものもあるため、日本未発売の作品でも根性で鑑賞。
たまにタイ・ホラーが恋しくなる自分は、既に中毒になっているかもしれません。
まだタイ・ホラーを体験していない貴方、タイの幽霊たちにサワディ・カー。
さて。
タイ・ホラーにおいて、かなりメジャーなネタが存在します。
本作も同様に、609号室の幽霊がメイン題材。
元ネタが何かは知りませんが、相当に有名な話らしく、様々な作品で見ることができます。
本作では、主人公は優男系ラン(Rung)君。
大学生っぽいのですが、親元を離れて一人暮らしをしています。
ある日、アパートの廊下ですれ違った女性は、彼の幼少の頃のカテキョー(家庭教師)・ブッパ姉さんでした。
実はラン君、子供ながらにブッパ姉に恋心を抱いていて、まあこれが彼の初恋だった訳です。
成長したブッパ姉はさらに美しさに磨きがかかっていましたが、どこか憂いがある。
元教え子のラン君との再会も、ただただ驚いた様子で、違和感丸出し。
それでも、ラン君は初恋の人が同じアパートに住んでいたことで気分は上々。
何かと理由をつけて、ブッパ姉の部屋を訪れたりします。
とある日。
ブッパ姉の部屋の扉が開いていて、ラン君が声を変えても返事がない。
思い切って入ってみると、そこには怖ろしい姿の少女が……。
実はこのアパート、出るんです。
複数の霊魂が宿る、化物アパートだったのです。
そして、ブッパ姉もまた、既に他界した存在なのでした。
まあ、このようなストーリーを、多少コメディ仕立てにした作品と言っておきましょうか。
早々に警察の方々もアパートの霊の存在を知るのですが、警官たちのビビり演技がコメディ・パートのメインとなっています。
他に僧侶や祈祷師も登場し、はてはインドネシアのお化けPokongまで登場。
アパートの一室で行われているカジノのゲストがユエン・ウーピン(ジャッキー・チェン主演『蛇拳』『酔拳』を初め、数々のカンフー映画を監督・製作した人)と名乗り、まさか本物かと疑いましたが、別人でした。
このユエン、チビッ子キョンシーを呼び出し、これが少女霊と対決。
カミソリでメッタ斬りにされるという、遊び心たっぷりな演出も入っています。
コメディといっても、メインとなる女霊の造形は良。
白目に顎が引き裂かれたデザインは、死亡時のエグさを想起させます。
これがカミソリ持ってアパート中を走りまわり、ちび●子のようなガニマタで目前に立とうものなら、私は間違いなくチビりますよ、マチルダさん!!
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