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2015年10月

2015年10月12日 (月)

本日の映画 『ハウリング』

『ハウリング』
1981年 アメリカ 監督:ジョー・ダンテ

5分前は、人間だった……」

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 最近のホラーも悪くないのですが、無性に80年代ホラーのノリを求めてしまう時があります。
 その中でも、本作は非常に印象深い箇所があり、かなりのインパクトを与えてくれました。

 まだホラーに馴れていない時期でしたので、その効果は倍増だったかもしれません。

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 物語は、ニューヨークのTVレポーター・カレンが連続殺人鬼エディと接触を試みるところから。
 あまり詳細には描かれていませんが、エディはカレンに何か惹かれるものがあって、カレンに連絡をしたのでしょう。
 警察のバックアップを得て、カレンはエディの誘いに乗ります。
 指定された場所でカレンはエディと遭遇するのですが、警察のドジっぷりに怖ろしい体験をしてしまいます。
 どうにか警官がエディを射殺したものの、カレンは心に深い傷を負ってしまいました。

 テレビの仕事に復帰できない彼女。
 カウンセリングを施した医師は、コロニーという施設での休養をカレンに薦めます。
 夫と共にコロニーを訪れたカレン。
 しかし、その一方で射殺されたはずのエディの死体が行方不明に。
 カレンの仕事仲間が調査を始めますが……。

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 ホラー作品の中ではあまりに有名なので、この先はネタバレであることを明言して、続けたいと思います。
 

 本作は、いわゆる狼男がテーマの作品。
 この題材で数々の作品が作られましたが、私は本作が一番気に入っています。
 それまでの狼男は、ビジュアル的な観点から、どんなに頑張っても怖くないという宿命がありました。
 変身とはいっても、果ては狼。
 顔面が崩壊したゾンビに比べれば、実在の動物になる訳で、怖いはずがないのです。
 しかも、特殊メイクの技術的な問題もあって、改善はかなり困難と思われました。

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 その常識を破ったのが、本作の特殊メイクです。
 人間が狼に変身する過程が斬新で、このシーンだけでも本作の価値を高めたといっても過言ではないでしょう。
 ケンシロウに秘孔を突かれたが如く波打つ額。
 爪が伸び、口がせり出す。
 狼と人間のパーツが混在し、その割合が次第に変化していく過程は、特殊メイクを担当したロブ・ボッティンを一躍有名にしました。
 当時を知らない人には、本作は単なる古典とみられているようですが、私的には現在でも十分にワクワクできるシーンだと思います。

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 B級ホラーと考えれば、本作は変身シーンだけでも価値ありですが、もうひとつ衝撃を受けたものがあります。
 それはラスト・シーンで、主人公のテレビ・リポーターという職業を活かした設定です。
 完全にネタバレして話したいところですが、本作のミソなのでハッキリとは書きません。
 ちょっと、残念ですが……。
 テレビの公共性と、人狼の秘匿性を逆手に取った、タブーへの接触というテーマが素晴らしいとだけ申しておきましょう。

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 さてさて。
 思い入れのある作品で贔屓しておりますが、あらためて鑑賞してみますと、アラも結構みつかります。
 まずは、中盤もしくは終盤までの刺激の少なさ。
 エディの人格描写やストーリーの進行具合に物足りなさを感じます。
 そして、エディのシーンと比較して、『どうしちまったんだ、ロブ!!』と叫びたくなるほど質が異なるもう一つの変身。
 想像するに、どっかから圧力がかけられたような気がしますが、ディー・ウォレスの哀愁たっぷりな表情に果たして相応しかったデザインかどうか。
 愛玩犬かよッ!!
 そうツッコんだ人は、私以外にも必ずいるはず。

 最後に。
 当然ながら、本作は続編が作られました。
 本作にも登場の、狼クイーンお姉タマがメインになっていますが、私の記憶が確かならば、全然つまらなかった気がします。
 その後もハウリングを冠した作品は製作が続き、少なくとも『ハウリング5』までは完成したようです。
 日本でどこまで発売されたかは不明ですが、私は『3』までは鑑賞しました。
 コンプリートを試みたのですが、『2』の入手が困難です。
 それなりの金額を出せば可能ですが、つまらないという記憶が阻止しております。
 ちなみに『3』~『5』はDVD入手済みなので、気が向いたらレビューします。

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