本日の映画 『呪(のろい)』
『呪(のろい)』
2013年 カナダ 監督:スティーヴン・R・モンロー
ついに気温が30度を超えてきました。
自然をこよなく愛する私は、クーラーなぞに頼らない。
決して貧乏な訳ではなく、ケチな訳でもありません。
主義でやっているのですよ、主義で![]()
だから、夏場のDVD鑑賞は、かなり風の具合に左右されます。
風が窓から吹き込まなければ、さあ大変。
顔から汗が吹き出し、20分毎に顔をウオッシュせねばなりませぬ。
家の者や近所に配慮して(ホラーは悲鳴が多いので)、音声はヘッドフォンを着用。
耳に汗がたまるわ~、汗が!!!
……というわけで、夏場は風が吹いた時だけレビューが公開されます。
悪しからず。
女子大生マイコの元に、実の母からの手紙と遺品が届いた。
マイコは4歳にして養子となり、カナダへと移住していたのだ。
実母は自殺したらしく、遺体も発見されていない。
マイコは短期交換留学で日本を訪れ、仲間たちと母の供養をすることにした。
その様子は、ドキュメンタリーとして製作する予定だった。
母が命を絶ったのは、青木ケ原の樹海。
自殺の名所と言われる地で、マイコらの撮影は開始された。
途中で出会った日本人ジンに案内を頼み、マイコらは母の自殺現場を探す。
しかし、知人らの仕掛けたイタズラが、死者を冒涜。
樹海は、その空気を一変させる。

メンバーに迫りくる不可解な現象。
死者への冒涜が、許されぬ怒りを買ったのだ。
そして、マイコは実母の死の真相を知る……。
Jホラーにインスパイアされた外国人が作りました的作品。
ディテールはかなり問題あるものの、私的には予想以上にマトモな作りだったので驚きました。
とはいっても、一般的にはあまり評価されていないようで、ちょっと残念。
ヒロイン・マイコを演じるケイトリン・リーヴさんは、外見的に整った顔立ちで、しっかり日系の趣も兼ね備えております。
まあ、配役としては成功ですね。
難点は、日本語が堪能ではないところ。
クライマックスで「お母さん!!」と日本語で話すのですが、「オカチャン!!」と聞こえてしまいます。
私の元同僚に岡村さんという方がいて、「オカチャン」と呼ばれておりました。
ええ、もちろん余談ですけど……。
他にも、日本の描写で変なところは数多くあります。
たとえば、日本の警官。
日本語がカタコト過ぎて、違和感ありあり。
ヒロインを逮捕する手段にスタンガン利用してますし、遺体と一緒に拘留するという暴挙に出てしまいました。
パトカーも、明らかに変。
そのくせ、樹海に掲げられた「全員死ぬ」などの呪いの文は、綺麗な日本語で書かれています。
この違和感探しが、本作を楽しむための一つの方法かもしれません。
本作は、どうやら劇場用映画でなく、テレビ用映画のようです。
そのためか、多少のブラッディさはあるものの、ゴア度はかなり低めです。
ただ、クライマックスは、私的には十分な価値あり。
Jホラーを徹底的にアメリカ(カナダ)ナイズドした描写は、マニアに訴えかけるものがあるでしょう。
正直、オチにはちょっとガッカリ。
けれど、どんでん返し的ストーリー構成もあり、外国人にはウケそうな気がします。
舞台は富士の樹海。
ただし、ロケは日本ではないと思われます。
また、ヒロインたちが短期留学している大学が「山梨国際大学」。
供養を「施餓鬼」というなど、もっともらしい描写も興味深いところ。
樹海を走り抜ける着物姿の女。
結構、様になっています。
そして今の季節は、サマー。

























