本日の映画 『ホラー・シネマ・パラダイス』
『ホラー・シネマ・パラダイス』
2010年 アメリカ 監督:ジョシュア・グランネル
*本記事は、グロテスクな表現を含みます
某名作をもじった邦題。
見るからに低級っぽさを醸し出すジャケ写。
端から敬遠する方も多数いるのでは?
かくいう私も、鑑賞するか否か、ギリギリのラインでの攻防がありました。
とりあえず鑑賞に踏み切ったのですが……。
町の一角に佇むヴィクトリア劇場。
オーナーのウィリアムには、夢があった。
娘のデボラをスターにし、果ては劇場を観客で埋め尽くしたい!!
かくして、幼いデボラは観客の前に立ち、歌を披露することになる。
しかし、極度の緊張のためか、ステージはグダグダ。
デボラは観客の目前で失禁し、床に伝った小便が電気コードと接触。
感電して、意識を失うという大失態のうちに、デボラのショーは幕を閉じる。
時を経て、図書館員として目立たぬ生活をしていたデボラの元に、父死去の知らせが届く。
悲しみに暮れるデボラだったが、劇場の相続人として、新たな使命を得ることになった。
劇場はホラー専門の映画館として、細々と存続。
数少ない常連だけが、唯一の頼みとなっていた。
相続後間もなく、デボラの元を訪れる女性。
それはソリの合わない継母で、劇場のもう一人の相続人だった。
継母は劇場の売却をデボラに強要。
強引な性格の継母に圧倒されるも、使命感と堆積した鬱憤がついにヘル・ファイアー!
『ファック・ユー・マザーッ!!』
叫びと共に繰り出されたボールペンは、継母の喉元に深々と突き刺さる。
『キル、マミー!!キルッ!!』
『13日の金曜日』べッツィー・パーマー演じるボーヒーズ夫人が乗り移ったかのように、継母をメッタ刺しにするデボラ。
その様子は監視カメラに記録され、誤って劇場のスクリーンに投影されてしまう。
人生の終わりを覚悟したデボラだったが、観客は劇場オリジナルの短編映画と勘違い。
デボラは拍手喝采の賛辞を得ることとなった。
父によって育まれたスター気質が、再びデボラの背中を押す。
彼女は実際の殺人を映画とし、劇場の観客は次第に増えていった。
劇場を満席にするために、もっと映画の質も上げねばならない。
デボラの行為は、次第にエスカレートして……。
本作は、ホラー・コメディですね。
冴えない女性が殺人映画を撮る事によって、カルトなスターになっていく。
メイン・ストーリーに添えられるのは、数々の映画作品へのオマージュ。
その中でもホラー作品は80年代以前の作品が多いようです。
80年以前ですと、私の守備範囲を超えてしまい、どれだけパロっているのか、その真価を判断できません。
ただ、『13日の金曜日』ネタには爆笑で、センスの良さが垣間見えます。
明確ではありませんが、他にも『デモンズ』『サイコ』『ブラッド・ピーセス』『ダイハード』等を想起させるようなシーンがあり、コテコテのパロディよりも上質な演出が施されているように思えます。
とはいっても、ネタはマニアックなので、マニア以外の方には真価はほとんど伝わらない可能性もあります。
劇場で上映予定のタイトル名が『血の祝祭日』。
マニアは、これだけでニヤリ。
何のことか、さっぱり?
…なんて人には、本作はC級レベルのあまり笑えないホラー・コメディと評されるかもしれません。
ゴア描写も、刺激的なレベルが用意されています。
ギロチンで乳房を切断される女。
唇を針と糸で縫われる女。
双子の殺人姉妹なんかも登場し、少なくともマニアは退屈しない作品となっています。
私的には、クライマックスにピーター・ジャクソン『ブレインデッド』ばりのスプラッシュを期待したのですが、さすがにそれは無理な願いでした。
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