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2015年6月

2015年6月21日 (日)

本日の映画 『レギオン』

 『レギオン』
 2010年 アメリカ 監督:スコット・スチュワート

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 最近、仕事の関係で大学生向けのプチ講師を担当。
 学生さんの興味を引く為に、とある映画を話題に出しました。
 関ジャニの錦戸さん、堀北真希さんが出演した作品なので、比較的メジャーだと思っていたのですが、反応は激薄。予想外の展開に心は乱れ、その後の展開もグダグに。
 やっぱり人前で話すには、それなりに訓練が必要です。
 その時、私は決めました。
 いつか、B級ホラーを題材に、講義をしよう!!
 …って、無理かな。
 あの時、あの場所で私の話を聞いた諸君、貴方達は最初で最後かもしれない怪奇伯爵の講義を聞いたのだよ。
 人生とは、不思議なものじゃないか!

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 さて、本作。
 深夜の街に突如した謎の男。
 傷を負った彼は、大量の武器を集め、パトカーを奪って逃走。

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 舞台は変わり、砂漠の一軒家的ガソリンスタンド兼ダイナー。
 チャーリーは、出産を控えたウェイトレス。
 自分の子供ではないにもかかわらず、必死にチャーリーを支えようとする男ジープ。
 客として訪れた老婆が凶暴に変異し、店内は大パニック。
 テレビもラジオも作動せず、ダイナーは孤立状態になった。
 そこへ謎の男が現れ、敵の襲来を告げる。
 ジープらは半信半疑で男に協力するが……。

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 アクション性の高い作品で、恐怖演出に比重は置いてません。
 どちらかといえば、SFでしょう。
 主演ポール・ベタニーと監督スコット・スチュワートのコンビは、『プリースト』という作品でも見られます。

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 神の存在をテーマにしていますが、アイデア的には壮大です。
 おそらく、製作側のイメージを制限なく実現したら、途方もない予算になってしまうでしょう。
 それを回避するためか、舞台は砂漠の一軒家に。
 このギャップ、私的にはあまりに大きすぎるという感想です。
 とはいっても、画的な安っぽさは殆ど感じません。

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 消化不良な部分は、結構あります。
人間にとって敵となるレギオンの描写。
 その動機などは、安直といえるでしょう。
 ミカエルと最大の敵との闘いも、設定が微妙に思えてしまいます。
 敵が敵だけに、描写に制限ができてしまったのもマイナスです。
 もっとグロいデザインであれば、エンターテイメント性は増すのですが……。

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 もちろん、見所もあります。

 邪悪な婆さんが不愉快な言葉を吐いて、ゴキブリのように天井を這うシーン。
 アイスクリーム屋のワゴンから出てきた兄ちゃんのスパイダー・ランニング。
 デニス・クエイドの親父臭バッチリな演技など。

 ダイナーに居合わせた娘オードリーの容姿もお忘れなく。

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オードリー演じるは、ウィラ・ホランドhappy02

 
 

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2015年6月13日 (土)

本日の映画 『ホラー・シネマ・パラダイス』

 『ホラー・シネマ・パラダイス』
 2010年 アメリカ 監督:ジョシュア・グランネル

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 某名作をもじった邦題。
 見るからに低級っぽさを醸し出すジャケ写。
 端から敬遠する方も多数いるのでは?
 かくいう私も、鑑賞するか否か、ギリギリのラインでの攻防がありました。
 とりあえず鑑賞に踏み切ったのですが……。

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 町の一角に佇むヴィクトリア劇場。
 オーナーのウィリアムには、夢があった。
 娘のデボラをスターにし、果ては劇場を観客で埋め尽くしたい!!
 かくして、幼いデボラは観客の前に立ち、歌を披露することになる。
 しかし、極度の緊張のためか、ステージはグダグダ。
 デボラは観客の目前で失禁し、床に伝った小便が電気コードと接触。
 感電して、意識を失うという大失態のうちに、デボラのショーは幕を閉じる。

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 時を経て、図書館員として目立たぬ生活をしていたデボラの元に、父死去の知らせが届く。
 悲しみに暮れるデボラだったが、劇場の相続人として、新たな使命を得ることになった。
 劇場はホラー専門の映画館として、細々と存続。
 数少ない常連だけが、唯一の頼みとなっていた。
 

 相続後間もなく、デボラの元を訪れる女性。
 それはソリの合わない継母で、劇場のもう一人の相続人だった。
 継母は劇場の売却をデボラに強要。
 強引な性格の継母に圧倒されるも、使命感と堆積した鬱憤がついにヘル・ファイアー!
 『ファック・ユー・マザーッ!!』
 叫びと共に繰り出されたボールペンは、継母の喉元に深々と突き刺さる。
 『キル、マミー!!キルッ!!』
 『13日の金曜日』べッツィー・パーマー演じるボーヒーズ夫人が乗り移ったかのように、継母をメッタ刺しにするデボラ。
 その様子は監視カメラに記録され、誤って劇場のスクリーンに投影されてしまう。
 人生の終わりを覚悟したデボラだったが、観客は劇場オリジナルの短編映画と勘違い。
 デボラは拍手喝采の賛辞を得ることとなった。

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 父によって育まれたスター気質が、再びデボラの背中を押す。
 彼女は実際の殺人を映画とし、劇場の観客は次第に増えていった。
 劇場を満席にするために、もっと映画の質も上げねばならない。
 デボラの行為は、次第にエスカレートして……。

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 本作は、ホラー・コメディですね。
 冴えない女性が殺人映画を撮る事によって、カルトなスターになっていく。
 メイン・ストーリーに添えられるのは、数々の映画作品へのオマージュ。
 その中でもホラー作品は80年代以前の作品が多いようです。
 80年以前ですと、私の守備範囲を超えてしまい、どれだけパロっているのか、その真価を判断できません。
 ただ、『13日の金曜日』ネタには爆笑で、センスの良さが垣間見えます。
 明確ではありませんが、他にも『デモンズ』『サイコ』『ブラッド・ピーセス』『ダイハード』等を想起させるようなシーンがあり、コテコテのパロディよりも上質な演出が施されているように思えます。

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 とはいっても、ネタはマニアックなので、マニア以外の方には真価はほとんど伝わらない可能性もあります。
 劇場で上映予定のタイトル名が『血の祝祭日』。
 マニアは、これだけでニヤリ。
 何のことか、さっぱり?
 …なんて人には、本作はC級レベルのあまり笑えないホラー・コメディと評されるかもしれません。

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 ゴア描写も、刺激的なレベルが用意されています。
 ギロチンで乳房を切断される女。
 唇を針と糸で縫われる女。
 双子の殺人姉妹なんかも登場し、少なくともマニアは退屈しない作品となっています。
 
 私的には、クライマックスにピーター・ジャクソン『ブレインデッド』ばりのスプラッシュを期待したのですが、さすがにそれは無理な願いでした。





  
 

 
 

 

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2015年6月 8日 (月)

本日の映画 『スウィング・オブ・ザ・デッド』

 『スウィング・オブ・ザ・デッド』
 2012年 アメリカ 監督:ジェレミー・ガードナー

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 最近、映画やDVDの雑誌も、読まないようになってきました。
 『ビデオでーた』(現在の『DVD&ブルーレイでーた』)創刊から購読し続けていて、毎月発売されるソフトのチェックは欠かさなかったのですが……。
 今はレンタルDVDサイトなどでチェック出来てしまうのも、その原因の一つ。
 月刊誌の発売が待ち遠しかったあの頃。
 これも時代の流れですかねー。

 さて、本作も邦題に付された『~・オブ・ザ・デッド』のみで鑑賞を決定。
 ゾンビ出てくれば、とりあえずチェック。
 もう、ロメロ・ゾンビの感動は得られないと感じてはいても、淡い期待を捨て切れずにいる。
 これまで低級映画に費やした全ての時間を、すべてA級映画に使っていたら?
 自分の人生は、さぞ高尚なものになっていたかもしれません。
 感動の涙を100リットル流し、自分の愚かさを流し出していたら?
 死に際にA級映画の名シーンが走馬灯のようにめぐり、神への感謝を口にすることでしょう。
 現在のままの私が死に際に見るのは、悪魔がケツ穴見せて高笑いしている光景かもしれません。
 グロいシーンにヒーハーhappy02
 スクリーム・クイーンにハート・ヴァイブレーションheart02
 ああ、我こそキング・オブ・ゲ~ス~。

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 前置きはこれぐらいにして、作品レビューに入ります。
 メイン・キャラクターは、ベンとミッキーの二人組。
 かつてピッツフィールドの野球チームに所属し、キャッチャーとピッチャーを務めておりました。
 これが原題『The Battery』の由来で、ゾンビが蔓延しちゃった世界を旅するロードムービー仕様となっています。

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 何カ月も他の生存者と遭遇していない彼らでしたが、トランシーバーの交信に他人の声を聞きます。
 ミッキーは声の主アーニーに心惹かれるのですが、彼女らの集団は二人とのコンタクトを拒否。
 二人の宛てのない旅が再び続く中、ようやく彼らは生存者と遭遇。
 しかし、その出会いは最悪な結果を招くのでした。

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 低予算を感じさせる、インディーズ・ムービーですね。
 大半が田舎を旅する二人組の青春映画のようになっています。
 某サイトをみれば、予想通り、かなりの酷評。
 無理もないかもしれません。
 グロ・シーンは、殆ど皆無。
 ゾンビの特殊メイクも、かなりの簡易バージョン。
 動きは鈍く、襲撃される緊張感も描かれず。
 ゾンビ映画に観客が期待する要素が足りないのです。

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 ただ、豊富に使用されるBGMは印象的ですし、良く解釈すればアートな雰囲気も含まれています。
 クライマックスも少々驚く展開でしたが、ゾンビに襲撃されて車内籠城するシーンのバランスが悪く、イライラを募る描写も否定できません。
 真意は不明ですが、製作側の描きたかったものは青春・友情といった至極真っ当なものだったのでしょう。
 それをゾンビ世界に投げ込むことは、ある程度成功しています。
 しかし、青春にばかり気を取られて、ゾンビ愛に溢れた観客の欲求を具現化できなかったような気がします。
 そのためか、再鑑賞したいと思わせるシーンは皆無。
 その上100分というホラーにしては長尺な上映時間が、まるで後ろを見ずに歩むバスガイドのように観客を置いていきます。

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 一般ピープルにはかなり厳しい作品と言えます。
 が、青春とゾンビがベスト・マッチしたシーンは、マニアは是非ご覧いただきたいところ。
 安住の地を探す放浪生活は、やはり相当のストレスが溜まります。
 当然、異性との接触もない。
 欲求不満のミッキーは、ノーブラ&タンクトップのゾンビ女にムラムラ。
 車のウインドウに圧しつけられるバストは、フェロモン全開サイクロン。
 ゾンビでオナるミッキーの姿に、 僕はエスパー魔美で欲情していた友人の姿を思い出していました……。
 

 

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