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2015年5月

2015年5月24日 (日)

本日の映画  『女宇宙戦士スレーブクィーン』

heart01 『女宇宙戦士スレーブクィーン』
 1987年 アメリカ 監督:ケン・ディクソン

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 私的にケン・ディクソン監督の名前は知りませんでしたが、製作はチャールズ・バンド
 B級ホラーを観てきた人は、一度は聞いたことがある名前ですね。
 私はモノグサなので、映画については作品をただ鑑賞するのみ。
 監督や製作が誰なんて気にするようになったのは、ここ数年です。
 ですから、チャールズ・バンドについても知識は皆無。
 チャールズさんのいる音楽バンドだと思っていたぐらいです。

 実はチャールズ・バンドさん、かなり以前からB級ホラーに携わっていたようで、『パペット・マスター』シリーズなんかを手掛けていました。
 その作風は、私が好むアメリカン臭プンプンのB級イズムがタップリ詰まっています。
 タイムリーには、率先して鑑賞する作品群ではありませんでしたが、今ならそれらの魅力がもっと理解できるかも。
 レッツ、チャールズ!!

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 囚われの身であるブロンド美女ダリア(エリザベス・ケイトン)とティサ(シンディ・ビール)。
 あまり悲壮感は感じられないが、とりあえず自由の身になりたいらしい。
 ダリアが渾身の力を込めると、拘束していた鎖を引きちぎることに成功。
 ヌルいアクションで見張りを倒し、宇宙船を奪って逃走だ!!

 どうして彼女らが宇宙船の操縦方法を知っているかって。
 そんな細かいことを、疑問に思っちゃいけないよ。
 だって、B級だからさ。

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 で、宇宙を航行していると、宇宙船は突然操縦不能に陥る。
 そして、奇妙な惑星に不時着してしまうわけ。
 幸い、宇宙船は海に不時着。
 海岸で目を覚ましたダリアは周囲を探索し、とある居住空間を発見する。

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 壁に飾られた多数の毛皮や剥製。
 その家の主は、ゼッドという名の男性だった。
 先に辿りついていたティサとの再会も果たし、一安心のダリア。
 他に2人の先客もいて、皆はそれぞれに部屋をあてがわれた。

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 しかし、ゼッドには秘密があった。
 2体のアンドロイドを従え、狩りを趣味とする。
 そして、その標的には、人間すら含まれていたのだ。
 ゼッドが仕掛けたサバイバル・ゲームに強制的に参加させられるダリアたち。
 はたして、彼女らの運命はいかに。

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 バスト寄せ上げアピール全開の冒頭で、作品の方向性は明確に。
 ターザン仕様の虜囚コスチュームが、終始貴方を刺激します。
 ゼッドは外見的にはダンディな中年男性。
 捕らえた姉ちゃんたちを可愛がろうとするのですが、マッドネスさが不足がちで、緊迫感に欠けます。
 生死を賭けたハンティング・ゲームも、女優さんたちのヌルい演技がプラスして、催眠を誘発してくれるでしょう。

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 ただし、サービス精神は旺盛です。
 主要な姉ちゃんは3人ですが、虜囚コスチュームをはじめ、ランジェリー姿やバストトップ露出まではこなしています。
 SF的要素も、注目ポイント。
 造形の可否は別として、ロボットやミュータント、そしてゾンビまで出現。
 B級マニアが喜ぶポイントは、しっかり掴んでいるぜ。
 製作側の意図が、手に取るように解かる気がします。
 しかし、ここまでベタだと職人風作品となってしまい、このような作品を観て喜んでいた自分を僅かながらに顧みてしまうかもしれません。
 そういう事を繰り返し、貴方は立派なマニアに成長していくのです。

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2015年5月17日 (日)

本日の映画 『モンスター・フライト』

『モンスター・フライト』
2014年 アメリカ・中国 監督:ヴィンセント・チョウ

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 飛行中の航空機内にモンスターが!!!

 航空機はホラーでは重要な閉鎖空間の一種であり、簡単に脱出できないという理由から自ずと緊迫感も増す舞台でもあります。
 これまで○○○・フライトと名のつく作品を幾つか観てきましたが、本作は少しばかり毛色の違う作品となっておりました。
 いつものように、予備知識は入れず、タイトルとイントロだけからの判断で鑑賞しております。

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 空港に向かうバスの中、CAのルオランは悪夢を見た。
 気付いてみれば、機内にいるのは自分一人。
 誰もいない機内は不気味に静まり返り、禍々しい空気だけが周囲に漂う。
 それが夢だと判っても、気分は晴れない。
 本日を最後に、この路線は廃止になってしまう。
 そして、苦楽を共にした機長チャールズとの関係も、これで終焉を迎えてしまうのだろう。

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 本日の乗客は、全部で9名。
 それと機長と副機長、CAが3名。
 路線廃止になっても仕方がない。
 ボーイング747は、一路シンガポールに向けて飛び立った。

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 離陸後しばらくして、CAの一人が惨殺死体となって発見される。
 体には鉤爪のような裂傷があり、毒の痕跡も見受けられた。
 機内に動物の持ち込みはできない。
 人間による犯行か?
 しかし、それもまた確証を得るには至らない。
 そして、また新たな犠牲者が……。
 恐怖に駆られる乗客たちを、正体不明の怪物が再び襲う。

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 鑑賞中は、香港映画と思っていました。
 モンスター・ホラーなのですが、若者グループらの恋愛トライアングルが描かれたり、ファーストクラスの白人夫とアジア人嫁のクズぶりが描かれたり。
 未来を描くことができる少女まで出現して、寄せ鍋風の作りとなっています。
 実際、モンスターの正体とか出現の経緯は随分と安直なので、コア・ストーリー自体は魅力薄です。
 サイドの肉付けが独特なので、B級のヘタレさを楽しめる人には良いアピールとなるでしょう。

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 意外だったのが、プチ・エロ描写もしっかり盛り込まれていること。
 CAの一人は、機内のトイレで乗客とバッチリ。
 AVにすら出てこないシチュエーションに、貴方の背徳感は限界の悲鳴を上げるかも。
 ヒロインのCAルオランも、ちょっとヤバいです。
 ボディラインを浮き彫りにする純白ブラウスとタイトスカートのコンビ。
 溢れるフェロモンを隠しきれず、それだけで視聴時間30分は稼いでいます。
 ルオランを演じるは、チュウ・チュウ。
 初めて遭遇した女優さんですが、元KARAのニコルの目を鋭くしたような印象です。

 やった! やったよ Ohh
 はじめてのチュウ。
 君とチュウ。
 アイル ギービュ オーマイラー
 BY あんしんパピー

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 さて、最大の見どころにいきましょう。
 いよいよ怪物が姿を現します。
 この登場シーン、ある意味破壊力抜群です。
 トッ、トッ、トリュフの大爆笑~!!
 こんなに笑ったのは、久し振りです。
 ヤバイよ、これは!?
 
 繰り広げられる乗客と怪物の死闘。
 怪物が見せるローリング切り裂き。
 劇場では3Dで公開だったらしく、その場にいたら声を上げていたこと間違いなし。
 一般客は笑わないよ、たぶん。
 マニアだから解かる面白さが、そこにあります。
 
 エンドロールも、ジャパネット・タカタ真っ青のアピール。
 出演者が作品をベタ褒めして、自画自賛ストームが吹き荒れる。
 あなたのハートに、何が残りましたか?
 何も残らねー。

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2015年5月10日 (日)

本日の映画 『MONSTER モンスター(2012)』

 『MONSTER モンスター(2012)』
 2012年 アメリカ 監督:ブルース・デイヴィソン

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 この手のジャンルは、できるだけ怪物の正体をできるだけ隠し、効果的にその真相に迫っていくのがセオリーです。
 しかし、本作は冒頭20秒の原題が表示された時点で正体が判明。
 あ~あ、やっちゃいましたよ。
 邦題でいくら隠しても、原題は100%暴露なのだから、どうしようもない。
 あまり期待していなかったのに、モチベーションさらにサゲサゲ。
 最悪のスタートを切っちまった訳です。

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 舞台は、グッド・モーニング・ベトナムならぬ、グッド・モーニング・サウス・ダコタ。
 親父世代のDJ、ハーレーの軽妙なトークが、町のラジオを通して響き渡る。
 季節外れの大雪となったが、町はビッグ・イベントを控えて意気揚々。

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 ハーレーは、イベントの興行主でもあった。
 80年代ロック・フェスティバルの開催で、町に5000人の集客を見込んでいたのだ。
 会場の整備のため大規模な森林伐採を指示するも、環境保護を訴えるサイモンたちに作業を阻まれる。

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 かつてハーレーとサイモンは同じバンドで活躍したミュージシャンだったが、今では犬猿の仲。
 ハーレーがサイモンの母親とヤッちまったのが原因らしい。
 彼は、リアル・マザー・ファッカーだったのだ。

 ハーレーはサイモンに環境保護の歌を披露する場を与え、どうにかフェスティバルを開催に漕ぎ着ける。
 フェスティバル当日。
 サイモンの曲は全く場違いで、ロックを求めている観客はドッチラケ・ムード。
 続いて出演したアリス・クーパによって、冷めた観客のロック魂は再び燃え始めたが、大音量に激怒した怪物が会場に乱入。
 人々を踏みつぶしたり、胴体を真っ二つにしたり、その所業はHELL以外の何者でもない。
 デッド・ウッドの町は、史上最悪の恐怖と混乱に陥るのだった。

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 怪物をめぐり、世論は保護派と抹殺派の真っ二つに分かれる。
 相対するハーレーとサイモンも、そのぞれの思惑で行動を起こす。
 収まりのつかない怪物は、やがてラピッド・シティをも襲撃。
 事態を重く見た州は、軍隊を派遣。
 はたして、町の運命はいかに。

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 怪物の演出は、モロCGです。
 ソコソコの技術は見受けられますが、合成度に適当な余力を残しています。
 デザイン性は低く、私的好みとは全くかけ離れたもの。
 ブルドーザーを放り投げたり、車を投げてヘリに当てたり。
 人間を踏みつぶして圧殺したり、ヘッドを齧って切断したり。
 車以上のスピードで走るという芸当も披露。
 恐怖よりも、面白味にスポットを当てた演出といえるでしょう。

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 ストーリーも、基本路線は薄っぺらで滑らかなエアリズム。
 しかし、意外と飽きがこないのは、B級マニアにしか判らないような細かなネタを散らしているためでしょうか。
 ロック・フェスにスティングを呼んだが、雪で来れなくなった。
 その替わりがアリス・クーパー(なんと本人が出演)で、怪物に蹴られてすっ飛んでいきます。

 事件を解決しそうな熟女保安官は、それらしい雰囲気を随所に醸し出すものの、結局活躍しません。

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 怪物保護派の女性グループたちは、その意志と裏腹に、次々と怪物の犠牲になって死んでいきます。
 適度に蒔いた不条理のタネが、本作を風変わりなコメディな作品に育てあげるのです。
 これらの作りから推測すると、製作はアサイラムかと思ったら、やはりビンゴ!でした。

 あのラシュモア山を舞台にしたラストは、本作最大の見どころです。
 歴代大統領の彫刻と怪物の配置は、トランスフォーマーで見たオプティマス・プライム(私的にはコンボイ)とスフィンクスの香り。
 戦闘機が放ったミサイルが、リンカーンの顔直撃。
 足場が崩れ、落下寸前のハーレーの腕を掴んだサイモン。
 その後のシーンは、ある意味B級映画の至宝ともいえるバカさ加減がエメラルド・スプラッシュ!!
 アンビリーバボーな画を見せてくれるのが映画の真髄なら、本作も立派にその役割を果たしています。

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 B級馴れしていない方には、この面白さは感じられないかもしれません。
 実際、とあるサイトにはクズ映画との酷評も見られます。
 この作品の真価を語るには、ある程度の低級映画経験が必要です。
 大胆かつ直感的な演出は、選ばれた者にしか許されない行為だと言っておきましょう。
 ちなみに、ハーレーとサイモンを演じている2人は、1970年代ポップカルチャーのアイコンと言われる方々らしいです。
 こういう配役も、知る人ぞ知る評価ポイントでしょう。
 ドント ミス イット! 

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2015年5月 5日 (火)

本日の映画 『Heaven and Hell』




 『Heaven and Hell』
 タイ 2012年 監督:複数

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 最近のアジアン・ホラーは、オムニバス形式のものが増えてきました。
 タイ国でも量産されているようで、私も何作か鑑賞しています。
 各話毎に異なった監督を起用することが多く、様々なテイストが味わえるのも特徴のひとつですね。

 第1話 『幽霊伝説』

 大豪邸で起きた殺人事件。
 死亡した富豪の遺産を受け継ぐことになったジャンとジャオの姉妹。
 知人を招待するも、知人は屋敷内で行方不明。
 屋敷内に仕掛けられた監視カメラのモニター室を発見した姉妹は、カメラ越しに知人が殺害される姿を目撃する。 
 容疑者として不気味な庭師が逮捕されたが……。

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 4人の女性の腐乱死体が詰まった金庫が印象的。
 ストーリーにあまりヒネリがなく、結びも期待外れの評価。
 二人の姉妹は良い雰囲気を醸し出していますが、過去の出来事などかなり描写不足でした。

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 第2話 『天国と地獄』

 コンビニ強盗で、店員が殺害される事件が発生。
 防犯カメラには、その様子が写っていなかった。
 カメラの点検を依頼された二人の修理工。
 しかし、カメラに異常は見当たらない。
 そのまま帰り支度を始めたが、再度チェックしたモニターには死んだはずの店員が映っていた……。

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 こちらも、ヒネリはなし。
 売れない芸人コンビのような修理工が、カメラに映った幽霊にビビるという内容。
 両頬にスネークの刺青を大胆に施した兄ちゃんが、一番のインパクト。

 第3話 『ヘブンイレブン』
 
 第2話と同じコンビニが舞台。
 殺人事件後の設定で、バイトの確保が厳しいらしく、オーナーは自分の娘ジックにバイトさせる。
 悪い噂が広まっているのか、客足は皆無。
 そこに友人サムからの電話。
 友人ヌーとマックスのベッドイン動画がネットにアップされたとのこと。
 絶望のあまり、ヌーは自殺を図るが……。

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 最終的に、ジックがコンビニ内で幽霊たちに追いかけられるのですが、ちょっと尺が長すぎで飽きがくる。
 実はジックには秘密があったというオチにヒネリを感じられるが、幽霊描写にもう少し恐怖演出がほしいところ。
 突然、甘い歌声のポップスが流れ、180度雰囲気を変える強引なラストはタイならではの演出でしょうか?

 某コンビニ・チェーンの名前をもじった『ヘブンイレブン』にややウケ

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 第4話 『HELL No.8』

 とあるマンション。
 女性がエレベーター内で腹部をめった刺しにされて死亡。
 以来、その女の幽霊が出現。
 恨みを晴らすべく、エレベーターに乗った男性を襲う。

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 こちらもヒネリは、ありません。
 逆恨みもいいところですが、第2話に出てきた修理工二人が再度出演。
 高速でナイフを突き刺す女の幽霊がドイヒーすぎます。
 その女8階に住んでいたらしく、8階が恐怖のフロアになっているのでした。
 

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2015年5月 3日 (日)

本日の映画 『死霊館』

『死霊館』
2013年 アメリカ 監督:ジェームズ・ワン

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 地味なジャケ写と、安直な邦題。
 かなりハードルを下げて鑑賞したら、メーカーがワーナーでちょっとサプライズ。
 おっと、ニュー・ライン・シネマじゃないですか!
 ようやく監督がジェームズ・ワン(SAWやインシディアス)と知って、居ずまいを正しました。

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 冒頭から、1968年のアナベル事件に触れ、これは実話に基づいていますと言われた日には、晩御飯をトンカツと決めこんだ心境に陥ります。 
 ストーリーはいわゆる幽霊屋敷系。
 魅力のあるジャンルであることは違いないのですが、派手さに欠けるという欠点も併せ持ちます。
 相当の腕前を披露しなければ、期待外れのレッテルを貼られること間違いなし。
 先に結論からいえば、私的にはその心配は無用でした。
 さすがは、ジェームズ・ワン監督と言いいたいですね。
 かなり満足度の高い作品になっています。

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 メイン・ストーリーは、1971年ローズアイランド州ハリスビルが舞台。
 夫ロジャーと妻キャロリン、そして娘5人coldsweats02の一家が、引っ越してきます。
 やがて、家族は怪現象に見舞われ、心霊研究家であるエド・ウォーレンとその妻ロレイン・ウォーレン(透視能力を持つ)に助けを求めるというもの。

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 注目したいのは、エドとロレインの夫婦。
 実在の人物で、アメリカでは有名らしいです。
 幾つもの心霊事件を解決しているようですが、私は初めて聞きました。
 ただ、本作のラストにエドが気になる台詞を放ちます。
 次の依頼はアミティビルだ!
 これって、まさかの……!?
 とんでもない夫婦がいたものです。
 もし、あの作品に関連しているとしたら、ホラー・マニアとしてはリスペクトしないわけにはいきませんね。

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 余談ですが、劇中に出てくる、エド&ロレインが収集したいわくつきの品々は、Haunted Artifacts Museumとして公開されているようです。
 アナベルの人形は、容姿が映画とは全く違うのですが、これも存在しているようです。

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 ジェームズ・ワン監督とエド役パトリック・ウィルソンのコンビ、おまけに幽霊屋敷ネタという組み合わせは、『インシディアス』を思い出させます。
 類似作に思え、最初は心配もしましたが、そのような懸念は払拭されました。
 クライマックスの盛り上げ方など、見事です。
 俳優さん、それぞれの個性もしっかり光っていますね。

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 私的には、他の有名作品へのオマージュ的要素が多分に感じられました。
 アナベル人形は『チャイルド・プレイ』、野鳥激突シーンは『鳥』。
 『エクソシスト』の要素などもあります。
 どちらかといえば、斬新さより集大成的魅力に詰まった作品といえるのではないでしょうか?

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