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2015年4月

2015年4月29日 (水)

本日の映画 『スキャナーズ 最終章』

 『スキャナーズ 最終章』
 1994年 アメリカ 監督:スティーブ・バーネット

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 『スキャナーズ』といえば、デビッド・クローネンバーグ監督作が真っ先に頭に浮かびます。
 当時は、確かVHSの時代。
 超能力合戦と、頭部破壊描写が強烈なインパクトを残してくれました。
 その後続編が製作されたようで『スキャナーズ2』『スキャナーズ3』と続き、VHSでは『スキャナーズ 新章』が発売されて、本作へと続いたようです。
 『新章』と本作『最終章』の原題は、『スキャナー・コップ』と『スキャナー・コップ2』。
 なんとも屁が垂れそうなタイトルですが、世界観だけ共有されたスピン・オフ的作品と捉えた方が良さそうです。

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 ちなみに、本作は『新章』の続編らしいのですが、それほど壮大なストーリーではなく、前作を知らずとも楽しめる内容ではあります。
 マニアとしては、前作も鑑賞したいのですが、何故かDVD化はされていないようです。

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 さて、本作。
 妊婦用鎮痛剤の副作用によって、超能力を備えた赤子たちが誕生。
 しかし不安定な能力は、自身の生死をも脅かすもの。
 彼らはエフェメロルという薬を服用し、一般人と同等の生活を送ることができるようになっていた。

 ある日、一人の男が保安官に拘留された。
 男は不思議な能力を使い、保安官らを殺害。
 逃亡を図る。
 そう、男はスキャナーだったのだ。
 他のスキャナーたちを次々に狙う男の目的は?
 
 捜査に乗り出したサム・ステジアック刑事。
 彼もまた、強力なスキャン能力を有していた。
 やがてサムは、男の正体がかつて自分が逮捕したヴォルキンだと知る……。

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 ストーリーとしては、ありきたりのSFに近いですが、ソコソコの面白さは維持していると思います。
 ただ、なんといってもスキャナーズの魅力は、頭部爆裂オッパッピー
 脳漿ぶちまけ

 『北斗の拳』実写版と同じところに魅力が詰まっている訳で、この表現が抑えられてしまうと作品全体の評価も下げざるを得ません。

 超能力戦の緊張感は得られましたので、久々に1作目が鑑賞したくなります。
 余談ですが、1作目の超能力バトルは忘れられないシーンですね。
 アイデアの斬新さといい、妥協ない特殊メイクといい、まさにホラー史に残る名シーンです。

 作品では超能力という形を取っていますが、ムカつく相手に心の中で『BE不幸』のサインを送る事ってありますね。
 こういう感覚が、超能力に置き換わっていると考えられます。

 会社の中でも、ココロの内では様々なダーク念が飛び交っていると思われますね。
 うっかり部下を叱ろうものなら、たちまち『課長、シね』なんて念を返されたりして。
 反抗的な態度を感じとった課長は、『部下、シね』という念を放出。
 お互い、言葉には出さないけれど、イメージはドンドン膨らみます。
 課長の眉間に皺が寄り、部下の額に血管が奔る。
 両者は目を見開き、顎を突き出し、お互いが頭部爆裂のイメージをぶつけ合う。
 ああ、人間の心の内なんて、超弩級ダークの塊かもしれないぜ
 『スキャナーズ』には、とんでもないテーマが隠されているかもしれません。

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超能力バトルの行く末は……

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カッパ黄桜か!?




  

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2015年4月20日 (月)

本日の映画 『ブラディ・ムーン 血ぬられた女子寮』

 『ブラディ・ムーン 血ぬられた女子寮』
 1981年 ドイツ・スペイン 監督:ジェス・フランコ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 かつてVHSビデオで日本発売されたことがある、80年代ホラー作品です。
 監督のジェス・フランコはユーロ・トラッシュ映画の帝王と呼ばれているそうで、作品の出来は想像がつきそうですね。
 現時点では入手困難そうなので、レア・カテゴリーに分類です。
 本ブログのレア・カテゴリーも、かなり充実してきたと自負しております。
 特に80年代からのホラー・マニアの方、これからマニアになろうという方は、是非是非覗いてみてください。
 広げよう、ホラ友の輪!!

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 さて、本作。
 若者たちが、仮面を被って踊り狂う学生寮でのパーティーにて。
 発情カップルは、あちこちでチュッチュ。
 その様子を覗き見る青年ミゲル。
 彼も思春期を迎えた男で、突き上げる性の衝動に駆られていた。
 しかし、彼には女性とまともにつきあえない理由があった。
 顔の右半分を覆う醜い痣。
 これが理由で、女性は気味悪がって逃げてしまうのだ。

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 情事に耽るカップルの脱いだ仮面を拾うミゲル。
 それは、ミッキーマウスのお面だった。
 お面を被り、セクシー姉ちゃんをナンパするミゲル。
 アルコールが入って気分が高揚したセクシー姉ちゃんは、すんなりミゲルの誘いに乗る。
 部屋に入ってベッドに傾れ込み、服を脱ぐ二人。
 しかし、いつまでもミッキーのお面を被っているわけにはいかない。
 お面を取ったミゲルの顔をみて、セクシー姉ちゃんは思い切り悲鳴を上げる。
 逆上したミゲルは鋏を手に取り、姉ちゃんの腹に執拗に振り下ろすのだった。

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 五年後、ミゲルは精神病院を退院し、姉マヌエラと共に叔母の所有する学園で暮らすようになる。
 学園には女子寮があり、その様子を眺めて暮らすミゲル。
 アンジェラという娘に心惹かれたミゲルは、彼女の周囲に度々出没する。

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 ある日、アンジェラは自室内で殺害された友人の姿を目撃。
 外に助けを求めると、戻った時には死体は消えていた。
 誰が?
 何のために?
 不安に慄くアンジェラを、更なる恐怖が襲う。

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 犯人探し的ミステリの要素がメインですが、上質のミステリとはいえません。
 あからさまに怪しいヤツが続出しますが、なんとなく犯人が判ってしまう程度。
 ここはやはり、80年代の残酷描写に注目しましょう。

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 まず、学園オーナーの婆さんは、松明で火を点けられて焼死。
 アンジェラの友人は、背中から乳首にナイフ貫通。
 ヘビは、鋏で首チョンパ。
 もひとつ、女性も大型固定電動ノコでダイナミック・首チョンパ。
 殺害現場を目撃し、逃げる小僧を車で轢殺。

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 そして、こちらもアカラサマ過ぎるチョイ・エロ描写。
 プールサイドの女性たちがトップレス。
 上半身裸で窓辺に佇むマヌエラ・カットが随所に。
 ミゲルとマヌエラの、禁断寸前官能シーン。
 もろに中身がまる見え、スケスケ・ブラウスの女。

 ある意味、凄さを感じる作品です。 

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2015年4月19日 (日)

『Xファイル シーズン7 第4話 ミレニアム』

『Xファイル シーズン7 第4話 ミレニアム』
1999年 アメリカ 製作総指揮:クリス・カーター

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『Xファイル』は超常現象をテーマにしたFBI捜査官のドラマで、1993年-2002年に渡り9シーズンが放映されました。
私のドツボにハマったドラマで、全シーズン観賞をライフ・ワークとし、気分に任せて視聴しております。

現在、ようやくシーズン7に突入したところですが、既に製作から15年という月日が経っていることに今更ながら気付き、おまけに今夏新シリーズ製作の報せを聞いて、浦島タロちゃん的複雑な心境に陥っております。
ファンとして、続編はありがたい話しですが、これ以上増やすな!と叫ぶ自分がいるのも事実。
できれば、最終話の達成感と共に自分の死を迎えたいとも考えましたが、『Xファイル』を観ながら死亡した男というレッテルが、世間的にどうよッとも思ってしまう今日この頃。

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さて、この『Xファイル』で私的には嬉しいエピソードがありました。
それがシーズン7 第4話 ミレニアムです。
製作総指揮クリス・カーターに興味をもたれた方は、同じく彼が製作した『ミレニアム』というドラマをご存知でしょう。
ランス・ヘンリクセン主演で、宗教観(聖書)から起こる猟奇殺人などをテーマにした作品です。
こちらは1996年~1999年に放映されましたが、2000年という節目に合わせてまさかのコラボが実現していたのです。

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もちろん、ランス・ヘンリクセンはフランク・ブラック役で登場し、モルダーやスカリーに捜査の助言をします。
まさに奇跡のショット!!
しかも、モルダーを襲うゾンビ集団も出現するなど、マニア狂喜の設定。

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嬉しいのは、ストーリーが『ミレニアム』の結末をベースとした後日譚になっていること。
アメコミ・ヒーローのコラボは珍しくありませんが、やはりテンション・アゲアゲになりますよね。
モルダー・スカリー・フランクのコラボも、それに相当するほどのサプライズでした。

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2015年4月12日 (日)

本日の映画 『鬼醫院 SUSTER KERAMAS2』

 『鬼醫院 SUSTER KERAMAS2』
 2011年 インドネシア 監督:FINDO PURUONO

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 台湾のDVD店で発見しました。
 タイ映画だと思っていましたが、インドネシア映画だったのでビックリ。
 冒頭に出てくる出演者のスーパーをみて、二度目のビックリ。
 SORA AOI。
 脳内グーグルが、自分の記憶を高速サーチ。
 SORA AOI=蒼井そら
 検索終了。
 ええッ~、あの蒼井そらかぁ!?
 ジャケ裏の画像写真みても、わからないぞ~。
 と、思っていたら、ジャケ表の最下部にしっかりと『蒼井空』の表記。
 かつて、アジア人のホラー映画レビューブログをみていたら、確かに蒼井そらがホラー映画に出演しているとの記述はあった。
 幸運にも、その作品と出逢ってしまったのだぁ!!
 それでは、レビュー・スタート。

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 公道でレースまがいにバイクをすっ飛ばす3人。
 ジャック(男)とタンドー(男)とセリー(女)。
 セリーが事故って、足に大けがを負う。
 ジャックとタンドーは、セリーを連れて病院へ。
 

 一方、インドネシアを旅行で訪れた日本人・幸子(蒼井そら)。
 迎えにきた現地ガイドの男が指を車のドアに挟み、病院へと付き添う。

 2組が到着した病院は、どことなくおかしな雰囲気が漂っていた。
 セリーが治療中、ジャックとタンドーはセクシィ・ナースやフェロモン全開ガール・幸子と出逢い、お色気大作戦を展開。
 しかし、その病院には、この世のものでない存在が潜んでいた……。

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 全体を貫くは、コミカルな演出。
 いわゆるホラー・コメディ+お色気です。
 幽霊が出現して、ワー、キャー、デターの大騒ぎ。
 頻繁に女優の胸元を強調し、もっこり表現まで飛び出します。
 色気のボリュームは多めですが、バスト全体は映さない。
 これがインドネシアの基準なのかもしれません。
 各国の基準を知れば、社会もみえてくる。
 ホラーでオゲヒーな作品でも、立派な社会学となりうるのです。
 そう、私はグローバルな視点で社会学を学ぶべく、ホラーを観賞しているのです。
 そこにエロがあったとしても、それは社会を投影した鏡。
 決して自己の趣味ではないことを、ここに宣言しておきます。
 そこんとこ、よろしく。

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 さて、皆様が最も気になると思われる蒼井そらさんの役について触れておきましょう。
 そのまんまの日本人役で、一人旅の旅行者と思われます。
 台詞は日本語で、ときたま片言の英語。
 ストーリー上、きちんとした構成にはなっています。
 チョイ役ではなく、準メイン級の扱いで、色気の筆頭株主といった扱いですね。
 当然ながら、女優の中では最も露出が多いのですが、それでも肝心の部分は制限されています。
 インドネシアのエロレベルは判りませんが、人気爆発しそうな雰囲気。
 しかし、インドネシアのホラー映画に出演って、リスペクトせざるを得ませんね。

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 最後に。
 本作には、インドネシアでは超有名らしい幽霊POCONGが登場します。
 その存在は知っていましたが、映像でみたのは初めて。
 ちょっと感動したのですが、POCONG自体はあまり怖い存在とは思えません。
 死体を布で包んだような外見なのですが、昔の納豆やトウモロコシなんかを想起させます。または、ミルキー!?
 形状が形状ですから、アクションも冴えません。
 あの形のまま移動し、せいぜい標的に倒れかかるのが関の山。
 うむむ、不思議だぜ、POCONG。
 いつか、全貌を暴いてみせるぜ。

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これがPOKONGだ!!

 

 

 
 

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2015年4月 5日 (日)

本日の映画 『核変異体クリーポゾイド CREEPOZOIDS』

『核変異体クリーポゾイド CREEPOZOIDS』
1987年 アメリカ 監督:デビッド・デコトー

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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久し振りの、レア・カテゴリー作品となります。
日本未発売と思っていたのですが、VHS化されていました。
おそるべし、日本メーカー!!
レンタル・ビデオ隆盛時代に発掘された作品群は、まさに低級バブルの申し子と呼んでも過言ではないでしょう。

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本作の時代設定は、1998年。
製作年が1987年ですから、当時は近未来の設定ですね。
核兵器によって世界は荒廃。
第三次世界大戦が勃発してしまったようです。

ほぼ廃墟と化した街を探索する5人の男女。
施設の一つに潜入しますが、そこには得体の知れぬ怪物が!!
果てして、彼らの運命はいかに。

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……と、これだけの内容です。
各メンバーの性格や背景も描かず、ストーリーとしてのヒネリも皆無。
スクリームクイーンであるリネア・クウィグリーの色気と、蟻をモチーフとしたエイリアン・タイプのクリーチャーに全てを賭けている感じです。

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クリーチャーの生態も大雑把で、人間を襲うもすぐには殺さない。
何か意味があるのでは?と思っていても、単なる演出上の都合だけのようです。
リーダーのジェイクなど何度も遭遇していながら、その度に脱出しています。

クリーチャーに襲われると、どうなるか?
この点も曖昧。
黒い血を吐きまくって、手や顔がグログロに変異するパターン。
魔女のごとき容姿になって、仲間を襲うパターン。
全く統一感がなく、更には微妙に変異した巨大ネズミも登場する始末。
思いつきで撮ってるぅ!?感が濃厚に香ります。

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まあ、これで終わるのだろうな。
平凡だな。
クリーチャーの倒し方も、酷いもんだよ、オッカさん。
西の海で、かもめが啼いてらぁ。
ふと窓の外を眺めてみれば、今日はどしゃ降りサンデー・イブニング。
ハォッ、ハォッ!!
意味のない掛け声で自分を奮い立たせ、再び画面に目を戻す。
低級映画のシンドさは、意図的に抜いてやらねばならぬ。

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そしたら、画面に何かを発見。
死んだと思った怪物から、何かが出てくるではないか。
ウワォオ!!
もしかして……。
そいつはゆっくりと、しかし着実に姿を現した。
あえて名づけるならば、ベイビーゾイドか。
表情が素敵テキテキムテキング。
たまらねぇぜ、この造形。
こんなネタ、隠していやがったのか。

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噴出するアドレナリンは、まるでマギーちゃんheartをテレビで見かけたときのよう。

神様、ありがとお~ぉ。
僕に友達をくれて。


ラスカルの主題歌が脳内で回転し、羽をはやした自分がスキップで跳びまわる。

拝啓、クリーチャー愛好家の皆様。
ベイビーゾイドのお姿を、貴方にも分けたい。

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