台北 2015年1月⑪ 『吉祥草』
『吉祥草』
伯爵の旅も最終日。
ホテルで朝食を終え、午前10時頃にチェックアウト。
復路のフライト・エバー航空190便は、台北松山空港を16:00発。
その2時間前、14:00には空港に到着しなければならない。
とりあえず、ホテルからタクシーで空港に向かう。
土産がたっぷり詰まったスーツケースをMRTで運ぶには、少々骨が折れる。
帰りはタクシーを利用せざるを得ないのだ。
ホテルから空港まで15分程度なので、時間も短く、距離も安い。
フライトまでの時間を有効活用するためにも、変な意地は捨てておこう。
空港にて荷物をコインロッカーに預ける。
身軽になって、最後の散策に行ってみよう。
まずは、空港から15分程度の距離を歩き、『微熱山丘』へ。
この店は、パイナップル・ケーキの専門店。
入店すれば、お茶と試食をくれる。
日本語がどこまで通じるか分からないが、意思の疎通はできたからノープロブレム。
台湾に来るたびに購入しているが、最近は日本にも出店している。
店員のお姉ちゃん度は高く、どこから集めたのか、美形度に感心せざるをえない。
この事実は、意外と知れ渡っていないかもしれない。
もちろん、パイナップルケーキ自体も秀逸。
洋菓子といっても過言ではない味と、シンプルかつオシャレなパッケージで、土産としての効果は絶大。
ただし結構重くなるので、誰彼構わず購入すると、帰途に後悔するかもしれない。
店を出て、再び空港方面へ。
途中の住宅街(団地やマンションが立ち並ぶ)の中に、『吉祥草』はひっそりと佇んでいる。
今回、茶芸館の定食を食べてみようと思っていて、ちょうど良い位置にあることが判明した。
ガイドブックに出ている店だが、雰囲気が良さ気だった。
入店すると、地元のファミリーが一斉に目を向ける。
少々驚いたが、店の人が席に案内してくれた。
他に客はいないようで、半個室のような席にホッとする。
メニューを見ると、日本語の表記で安心も、いまいち意味がわからない。
料理内容を想像するまでに至らず、とりあえず適当に指差し注文。
麺と炒飯を頼んだことは間違いない。
あまり贅沢は、いわない。
残すことなく食べれれば、それで良い。
しばし待って、料理到着。
どちらも中華料理らしいが、油は強くない。
優しい味。
でも、薄くもなく、日本人でも十分にイケる。
台湾の家庭料理という感じなので、数回にわたる台北旅行でも一度も味わったことのない体験だった。
食べ終えて、あまり時間はなかったが、お茶も注文してみる。
店のおばちゃんが、ジェスチャーを駆使して、淹れ方を教えてくれる。
最初は作法に則って楽しんでいたが、時間は刻々と過ぎていく。
最後は、ガブ飲み状態になって、慌てて店を出る羽目になった。
会計時、おばちゃんに『ハオツー(おいしい』と言ってみると、とても喜んでくれた。
店の雰囲気も相まって、昔の日本に来たみたいだ。
記憶にある昔ではないけれど、あの頃を思い出す。
父母がいて、祖父母がいて、共に遊ぶ友人たちがいた。
ほんの一瞬の、タイムトリップ。
台湾よ、また来るぜぃ。
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コメント
こんばんは( ´ ▽ ` )ノ
台湾旅行記、面白かったです!! Σd(゚∀゚)ィヵ酢!!
もう、パッションフルーツが食べたくて食べたくて (笑)
でも生のパッションフルーツって全然ないっすねw
結局パッションフルーツ味のグミ食べて満足しました ←
台湾でのB級映画発掘も気になっております ( ´ ▽ ` )ノ
投稿: カツテキ | 2015年3月10日 (火) 23時56分
カツテキさん、こんにちは!!
もっと早く書き終えたかったのですが、ダラダラになってしまいました。
楽しんでいただけて光栄です。
パッションフルーツは、日本ではなかなかお目にかかれないですね。
私なんか、台湾に行って初めて知ったくらいですから
台湾の記事は終了ですが、発掘した作品を気の向くままにレビューするので、よろしくお願いします~
投稿: 怪奇伯爵 | 2015年3月15日 (日) 14時00分