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2015年3月

2015年3月22日 (日)

本日の映画 『エクソシスト・キルズ』

『エクソシスト・キルズ』
2013年 アメリカ 監督:ジャスティン・プライス

Ext1

邦題が示すとおり、エクソシスト題材の作品です。
実は、一部の映像をみてから、ずーっと楽しみにしていました。
ひょっとしたら、すごく面白いかもしれない!!
それぐらいの期待を込めていたのですが……。

Ext6

実は鑑賞してまだ数日ですが、ストーリーを既に忘れかけています。
もっともシンプルに表現すれば、親を殺された青年が主人公で、彼を気にかけてくれていた牧師(ダニー・トレホ)も悪魔祓いの最中にし死亡。
主人公は牧師の意志を継ぐ形で、エクソシスト集団『クロス』の一員となり、牧師を殺した悪魔を追うというもの。

Ext4

主人公のルックスは悪くないのですが、なんか演技が下手っぽい。
悪魔もインパクトに欠け、クライマックスでも盛り上がりに欠ける始末。
エクソシストらが使う武器は特徴的で、弾丸が自動装填される銃が登場。
もう少し凝っていたら、かなりのマニア受けをいただきそう。

Ext5




アリORナシの判定だったら、ナシの選択をせざるを得ない。
それでも、冒頭のシーンだけは、かなり期待を盛り上げる。
ヤバいアングルからの下着女性ショットから始まり、本家『エクソシスト』に近い憑依メイクで一気にテンション・アゲアゲ。

Ext3

人間ツインテールは、本家スパイダー・ウォークへのオマージュか。
ダニー・トレホの似合わぬ神父姿に微妙判定を下し、いきなり死んでしまった展開に呆然とする。
とあるイントロでは、ダニー・トレホが主演となっている!
なんだー、開始5分で主演が死ぬのかぁ~、ぺッ!!!
嘘で塗り固められた大人の世界に激怒し、心の中で杉良太郎が『すきま風』を唄う。

Ext7




以降、急速に内容は劣化の一途を辿り、再び冒頭の興奮を呼び起こすことはありませんでした。
ダニーは、チョイ役。
私的にはサプライズだったエリック・ロバーツもチョイ役。
この二人のネーム・バリューを狙ったのだとしたら、本作は怖ろしくマニア向けに作られた作品なのかもしれない。

Ext2

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2015年3月16日 (月)

本日の映画 『パラサイト・クリーチャーズ』

『パラサイト・クリーチャーズ』
2013年 オーストリア 監督:マーヴィン・クレン

Pc3

アルプス山脈奥の気候研究所。
ヤネクは、そこで5年もの月日を過ごした古株だ。
ある日、他のメンバーと共に観測に出かけると、異様な光景を目にする。
紅く染まった氷河。
これは、何を意味するのか。
標本を採取し分析してみると、謎の有機体であることが判明。
新たな発見と沸き立つメンバー達だったが、ヤネクはその脅威を考えていた。
そこへ大臣が視察にやってくるという連絡が入り、ヤネクは反対するのだが、一行にはかつての恋人タニアも加わっていることを知り……。

Pc2

Pc6

タイトルどおり、クリーチャーものです。
そして、あの超有名作『遊星からの物体X』的雰囲気がプンプンと流れています。
もっとも、やはりあの作品は名作だったと気付かせてくれるレベルと申しておきましょう。
いや、予算と技術があれば、もっとハジけた作品になりそうですが……。

Pc4

オーストリア産ということで、少し割り引いて鑑賞しましょう。
台詞がドイツ語だったため、私はドイツ映画だと思ってゴア度を期待していたのですが、それは間違いです。
しかし、気色悪~いシーンもきちんと用意されており、オーストリアがんばっている感が窺えます。

登場人物の描き方も比較的丁寧。
全体的なバランスも悪くありません。
女大臣のキレ具合は爆笑レベルにハジけ、真面目なのか、狙っているのか判らないモヤモヤ感が魅力の一つとも言えるでしょう。
中年女性がドリル両手に変形山羊に突進するシーンは、なかなか他作ではみられない演出です。

クリーチャーは、もっとジックリ見せてほしいところ。
予算ないので誤魔化しているのでしょうが、造形は悪くないですよ。

Pc10


Pc9

ビックリなのは、ラストでしょうか。
次回に繋がるネタを残した訳ですが、続編作ったらどうなるでしょう。
気になって、夜も眠れません。
人によってはアホらしく思えるような展開に、貴方は何を見出すか。
何ともいえない微妙感が、全体を包み込んでいます。

Pc11

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2015年3月15日 (日)

台北 2015年1月番外篇 『ホラー映画』

1月に行った台北旅行を長々と取り上げ、3月半ばまでかかってしまいした。
今回はあまり気合いを入れてなく、下準備もおろそかに。
現地に行ってもオタク的行動は最小限となり、怪奇伯爵の旅としては最も平凡といえるでしょう。
本当なら、台北のDVDやゲーム事情を調べるべく、『光華商場』(台湾のアキバと呼ばれている)で半日時間を取るのですが、2泊3日ではちょっと厳しかったです。

そうはいっても、やはり海外でホラー映画DVDを漁るのが最も楽しい!!
これなくして、台北に来た甲斐なし!!!
ということで、ホテルから徒歩圏内の、行きつけの店を再訪してきました。

時間は20時頃でしょうか?
台北駅近くということもあって、人通りはかなりのもの。
同じようなDVD・CDショップが2軒並んでいます。
客層はティーンズらしき女の子が多いですね。
アイドル(日本や韓国あたりが人気らしい)系のCDを物色している様子。
DVDコーナーは、親父風の男性が多いようです。
別にエロいDVDは、そこには並んでいません。
ハリウッド等の一般作や、中国のドラマなぞを物色しているようです。
そんな親父に混じり、伯爵はホラー映画を探します。
大抵は、背表紙しか見えない状態。
熱意がなければ、骨の折れる作業でしょう。

背表紙が黒にタイトルが赤など、ホラーっぽい作品は何となく判るので、あたりをつけて引き出します。 
今度は、ジャケットの表裏で判断。
既に日本でも発売されていて、鑑賞済みの作品も混じっていますので、ジャケ裏に掲載された僅かな画面写真を手掛かりに判別します。
台北では、当然ながらタイトルやジャケが別モノになっていることが多いからです。
日本でレンタルできるような作品を、わざわざ台北で購入する愚かさは避けたいものです。
残念ながら、伯爵は何度かミスっています。

では売られている作品に目を向けていきましょう。
伯爵の主観によるものなので、事実かどうかの検証はしておりませんが…。
一般作を含めてDVDを大別すると、欧米・タイ・韓国・日本・中国となっております。
台湾オリジナル、特にホラーの数は極少。
数的には欧米が多いでしょうか。
ホラーにスポットを当てるならば、かなりの低級作品も入っており、日本よりも発売が早そうです。
低級ホラーは特価の対象となり、日本円にして150円ぐらいまで値下がりします。


特徴的なのは、タイのホラー作品が充実していること。
新作は日本円にして1500円程度。
これも、やがて値崩れして最低150円程度まで下がる事もあるようです。
ただ、前回売っていた作品が、今回は消えていた!なんてこともあるので、このあたりが判断の難しいところ。
日本でもタイ作品は発売されていますが、未発売の作品も多いことが解かります。
以前はタイのZ級クラスも多数売っていましたが、今回は消失していました。

他に、日本や韓国作品もそこそこ揃っています。
韓国ホラーも、日本でリリースされる可能性は高いのですが、それでも未発売作品を何度か発見しました。
ただ、今回は随分と品薄。
たまたまなのか、下火になったのかは不明です。

中国作品は、大陸ドラマが多いようです。
ただし、ホラーは殆どありません。

今回気になった作品は『鬼醫院』『6:66鬼替身』『鬼4厲』『鬼亂5』『鬼三驚』『凶地』の6作品です。
なんと全てタイ作品。
タイのホラー生産力には一目置かざるを得ないでしょう。
ちなみに、タイトルに『鬼』が多数使用されていますが、中国語で『幽霊』を指す言葉だそうです。

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001

最後に。
海外のDVDを日本で鑑賞するには、注意が必要です。
まず映像記録方式というのがあります。
これには2種類あって、日本はNTSCというもの。台湾もこれです。
もうひとつはPAL方式で、主にヨーロッパ圏内が採用しているようです。

次にチェックすべき項目は、リージョン。
NTSCで記録されたものでも、リージョンが違えば一般的なプレーヤーでは見ることができないのです。
ちなみに日本はリージョン2。
アメリカは1で、台湾は3が多いですね。
つまり、日本国内の一般的なDVDプレーヤーでは、視聴不可となります。
ただし、台湾ではリージョン3の他に、リージョン・フリーというのが存在します。
これなら、リージョンの制限は受けず、どこでも鑑賞可能という訳です。
ちょっと注意してほしいのは、DVDソフトに記載された内容が誤っていることもあるということ。
リージョン・フリーとなっていても、リージョン3であったり、その逆もあったりします。
その制限を受けたくなければ、たとえばプレーヤーでリージョン・フリーのものを購入したり、他にも幾つかの方法があったりするようです。

言語や字幕にも、注意が必要です。
台湾で手に入れるのならば、日本作品以外は音声や字幕に当然日本語はありません。
よくて英語の字幕、悪くて中国語の字幕のみという設定です。
中国語といっても漢字なので、何となくイメージは掴めることもあります。
ただ、私のように心得のない者は、台詞をきちんと理解するのに相当の労力を要するでしょう。

本記事にて、2015年1月台北旅行記は終了です。
次回より、再びホラー映画レビュー中心の記事になります。
ガラリと内容が異なりますので、旅行記事のみご存知だった皆さんはご注意ください。

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2015年3月 9日 (月)

台北 2015年1月⑪ 『吉祥草』

『吉祥草』

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伯爵の旅も最終日。
ホテルで朝食を終え、午前10時頃にチェックアウト。
復路のフライト・エバー航空190便は、台北松山空港を16:00発。
その2時間前、14:00には空港に到着しなければならない。

とりあえず、ホテルからタクシーで空港に向かう。
土産がたっぷり詰まったスーツケースをMRTで運ぶには、少々骨が折れる。
帰りはタクシーを利用せざるを得ないのだ。
ホテルから空港まで15分程度なので、時間も短く、距離も安い。
フライトまでの時間を有効活用するためにも、変な意地は捨てておこう。

空港にて荷物をコインロッカーに預ける。
身軽になって、最後の散策に行ってみよう。

まずは、空港から15分程度の距離を歩き、『微熱山丘』へ。
この店は、パイナップル・ケーキの専門店。
入店すれば、お茶と試食をくれる。
日本語がどこまで通じるか分からないが、意思の疎通はできたからノープロブレム。
台湾に来るたびに購入しているが、最近は日本にも出店している。
店員のお姉ちゃん度は高く、どこから集めたのか、美形度に感心せざるをえない。
この事実は、意外と知れ渡っていないかもしれない。

もちろん、パイナップルケーキ自体も秀逸。
洋菓子といっても過言ではない味と、シンプルかつオシャレなパッケージで、土産としての効果は絶大。
ただし結構重くなるので、誰彼構わず購入すると、帰途に後悔するかもしれない。

店を出て、再び空港方面へ。
途中の住宅街(団地やマンションが立ち並ぶ)の中に、『吉祥草』はひっそりと佇んでいる。
今回、茶芸館の定食を食べてみようと思っていて、ちょうど良い位置にあることが判明した。
ガイドブックに出ている店だが、雰囲気が良さ気だった。

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入店すると、地元のファミリーが一斉に目を向ける。
少々驚いたが、店の人が席に案内してくれた。
他に客はいないようで、半個室のような席にホッとする。

メニューを見ると、日本語の表記で安心も、いまいち意味がわからない。
料理内容を想像するまでに至らず、とりあえず適当に指差し注文。
麺と炒飯を頼んだことは間違いない。
あまり贅沢は、いわない。
残すことなく食べれれば、それで良い。

しばし待って、料理到着。
どちらも中華料理らしいが、油は強くない。
優しい味。
でも、薄くもなく、日本人でも十分にイケる。
台湾の家庭料理という感じなので、数回にわたる台北旅行でも一度も味わったことのない体験だった。

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食べ終えて、あまり時間はなかったが、お茶も注文してみる。
店のおばちゃんが、ジェスチャーを駆使して、淹れ方を教えてくれる。
最初は作法に則って楽しんでいたが、時間は刻々と過ぎていく。
最後は、ガブ飲み状態になって、慌てて店を出る羽目になった。

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会計時、おばちゃんに『ハオツー(おいしい』と言ってみると、とても喜んでくれた。
店の雰囲気も相まって、昔の日本に来たみたいだ。
記憶にある昔ではないけれど、あの頃を思い出す。
父母がいて、祖父母がいて、共に遊ぶ友人たちがいた。
ほんの一瞬の、タイムトリップ。
台湾よ、また来るぜぃ。

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2015年3月 4日 (水)

台北 2015年1月⑩ 『パレ・デ・シン 君品酒店』

『パレ・デ・シン 君品酒店』

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伯爵はホテルに一旦戻り、部屋に入ってしばしの休憩を。
本日の宿は、『パレ・デ・シン』。
既に4年越しの利用であり、伯爵の常宿であった。
内装が豪華の割に、料金は同ランクのホテルに比べればリーズナブル。
何よりも、台北駅に近いという地の利がある。

台北駅の地下は広大で、店も多い。
雨が降ったら、ここを散歩するだけでも十分に楽しめる。
食事場所も結構あり。
更に、伯爵が必ず訪れるDVD店も台北駅付近にあるのだ。

台北駅近くにホテルは数軒あるが、比較的新しく、豪華さを追求するならば、やはり『パレ・デ・シン』という選択になってしまう。
これまではデラックス・タイプの部屋を予約していたが、今回は空き無し。
仕方なく、スーペリアに宿泊。
部屋の内装は似ているものの、大きく異なる点が2つ。

まずは、部屋の眺めがデラックスに比べて悪い。
なんか、隣のマンション風建物が見える感じで、カーテンを開放すべきか悩む。
もうひとつは、風呂の作り。
デラックスはシャワー・ブースが独立しているが、スーペリアはバスタブのみ。
入口ドアの裏に作られているという独特な配置は変わらずで、シャワー・ブースがないと使い勝手が悪い。
ホテル・オリジナルサイトからの予約では、料金的に大差はないので、デラックスを選択したほうが無難かも。

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さて、この日の夕食。
わざわざ隣駅まで徒歩で歩き、茶芸館で定食を食べようとしたら、なんとシャブシャブ屋に様変わりしていた。
台湾でシャブシャブってのも、なんだかなァ~。
なんか、気に入らない。
しょうがないから、来た道を戻る。
夜のネオンを眺め、店はたくさんあることを確認する。
歩き疲れで、既に足も限界に近い。
気力も、すでに尽きかけている。
全てを諦めようと思った時、ふと脳裏に浮かぶ店があった。
そうだ、『功夫拉麺』があるじゃないか!!!

『功夫拉麺』とは、台北駅ビル内にある店のことだ。
値段もリーズナブルで、味は当然のクオリティ。
何よりも、入店しやすいという利点もある。
記憶を頼りに、台北駅ビル内を進む伯爵。
ところが……。

ない。
ナッシング。
知らない中国料理屋に替わっている。
結構繁盛していたはずなのに、何があったのだ『功夫拉麺』!?
他にもフードコートや店は存在するものの、遂に伯爵の心はブロークン。
自暴自棄になって、俺って惨めモードに突入だ。

結局、閉店間際の弁当屋で、とんかつ風の弁当を購入。
ついでにコンビニで台湾ビールを手にいれ、ホテルの部屋でいただく極貧ロンリー・ディナーを体験。
日本のビジネスホテルでやったことはあるが、まさか台湾のホテルで弁当食う羽目になろうとは!!
やるせない思いと裏腹に、弁当は意外と美味。
まあ、これはこれで良しとしよう。

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翌朝。
楽しみにしていた朝食ビュッフェに向かう伯爵。
まずは料理を眺め、2年ぶりの変化を確認しておく。
目立つところに陳列されし魚は、さんまではないか。
いらん、いらん。
台湾の朝に、何故にさんまなのか?
アイデアとしては面白いかもしれないが、自分の嗜好には合わない。
あれッ、スモーク・サーモンがない。
これまで必ず供されていたのに。
うあぉ、ハムやソーセージの種類も少なくなっている。
劇的な変化に戸惑う伯爵。

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中華の点心も、好んで食べていたものが消えている!?
フンガーッ。
期待していたもの、殆どが消えているではないか。
和食コーナーのおにぎりなぞ、混ぜているワカメの割合が多すぎる。
全然旨そうでないぞ。

073




こうなると、アラばかり探すようになる。
オムレツ作っているシェフ、愛想ねぇー。
他のスタッフも、二コリともしないぜ。
チェチェチェチェチェーー。
カーッ、ペッ。
帝国、崩壊。
あのローマ帝国さえ滅んだのだ。
いつかは、こういう日が来ると思っていたが……。

そうだ。
せめてパッション・フルーツを食べて、気を取り直そう。
パッション・フルーツを覚えたのは、このホテルだった。
外国人客が5つも6つも食べていたっけ。
しかし、そのパッション・フルーツすら姿は見えなかった……。
経営方針、変わったのか?
このままじゃ俺、あんたを嫌いになっちまうよ……。

グレードが下がったという訳でもないが、好んで食べていた品々が消失。
その日のメニューが偶然にそうであったのか。
それとも、毎日がこうであるのか。
とりあえず、二年越しの期待を裏切られる形となって、何とも残念。

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2015年3月 1日 (日)

台北 2015年1月⑨ 『伊聖詩私房書櫃』

『伊聖詩私房書櫃』

062

 

軽い昼食の後、目的もなくプラプラしていた伯爵。
台北のカフェなぞに行ってみようかとなって、再びMRT(地下鉄)に乗車。
台北駅まで戻り、乗り換えで台電大樓駅までやってきた。
地上に上がり、周囲を見渡す。
地図で確認し、最寄りの出口はあっているものの、目印となるものが皆無。
目指すカフェは、ここから徒歩で約10分。
当然ながら、目視はできない。
地図をみても、自分の向いている方角すら分からない。
明らかに、困ったちゃん。
そういうオーラが、滲み出ていたのだろう。

そこへ、自転車に乗った女性がかなりのスピードでやってきた。
何か、伯爵に話しかける。
しかし、その言葉が、明らかに早い。
中国語?と思ったが、よく聞けばメイ・アイなんちゃら……と言っているような。
おそらく、英語に切り替えてくれたのだろう。
たぶん、メイ・アイ・ヘルプ・ユー?なのだろうな、これが。
直感した伯爵だったが、その女性のオーラがあまりに強い。
表情に少しでも笑いがあれば安心するのだが、その娘は微笑すら浮かべていない。
黒ぶち眼鏡の奥に光る眼光は鋭く、怒りすら含まれているような気がする。

むうっ、うぬは闘気を身にまとったか!!
おもわずラオウ口調が飛び出し、これにはトキの拳で対応するしかないと決意。
流す。
流している。
眼鏡娘の出す剛を、伯爵の柔で受け流すのだ。

実際は何も発することができずにいた伯爵。
英語で説明する言葉がでてこない。
この男は英語すら話せないと判断されたようで、眼鏡娘は再びバイシクルにライドオンし、リーヴしていった。

ホッと一息つく間もなく、再び話しかけられる伯爵。
今度は、若い男。
しかも、日本語だ。

空襲警報っーーーーーーーーーーー!!!!

海外で、笑みを浮かべて近寄ってくる奴。
これはこれで、危ない。
ヘタレ・ハートの伯爵は、思わぬ危機に直面したのである。
詐欺か、スリか!?
チェンジ、ザボーガー!! ゴーッ!!!!
今の俺は、秘密警察・大門豊。
ちょっとでもおかしな真似をすれば、飛龍三段蹴りを繰り出し、ザボーガーの速射破壊銃でこっぱ微塵にしてやるぜ!

ココロの中はゲスの極みに達していた伯爵に気付くこともなく、青年は伯爵の差し出したガイドブックを確認。
伯爵が行くべき方向を指し示してくれた。

日本語できるんですね。

伯爵の問いに、あまりできませんと謙遜の青年。
どうやら、本当に親切心で対応してくれたようだ。

そういえば、このエリアには大学があり、学生たちで賑わう。
困っている外国人を助けようとしてくれたのだ。
さきほどの女性も、きっと同じだったに違いない。
台湾の学生は、なんと親切なんだ。
それに比べて、日本はどうだ。
いや、そもそも自分だって、そんな真似はできないだろう。
親切心から近寄ってきた女学生を、ラオウに見立ててしまうほど俺の心は歪んでいたのか!
意気消沈の伯爵。
こんなところで、人生の反省が待っていようとは……。

秘かに受けたダメージを胸に、ようやくカフェに到着。
シャレオツな雰囲気が、自分には相応しくないと自虐する。
土曜の午後にしては、空いている。
日本のガイドブックに掲載されるぐらいだから混雑は必至と覚悟も、これは嬉しい誤算。
メニューは中国語と英語で、日本語はなし。

059




お目当ては、ここでもパッション・フルーツのチーズケーキ。
注文を取りにきたイケ面兄ちゃんに言うと、ちょっと待って下さいジェスチャー。
厨房に確認しに行ってしまった。

品切れもあるのかよ!
当然といえば、当然か。
でも、はるばる来たのだぜ、台北よ。

その想いが届いたのか、イケ面に兄ちゃんからOKサイン。
よし、これにコーヒーをつけて、パーフェクトの組み合わせ。

061

お値段、ケーキ120元(約450円)。
コーヒー150元(約550円)。
ケーキの甘さは控えめ、チーズ濃厚にパッションが華やかさをプラス。
コーヒーも本格的で、量も多い。
日本にあれば、間違いなく通いたくなる店。

055

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