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2015年1月17日 (土)

本日の映画 『THE BASEMENT』

『THE BASEMENT』
1989年 アメリカ 監督:Tim O’Rawe

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昨年からレビューがストップしておりましたが、ようやく時間と気力に改善の兆しが見えてきました。
更新しなくても、予想以上に我がブログの閲覧数は減らず、これもまた励みとなっております。
今年もよろしくお願いします。

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さて、早速レビューといきましょう。
本作はCAMP MOTION PICTURESという、おそらくはインディーズな製作会社の作品です。
製作年1989年ですから、私の好みである80年代ホラーの範疇ですね。
ただ、本作の存在は認識がありませんでしたので、日本ではビデオすら販売されていない可能性もあります。

鑑賞といきましょう。
粒子粗い画像から、インディーズ臭プンプン。
冴えない男女4人が、見知らぬ場所に立っている場面から。
この4人、互いの面識はなく、自分らが何故にその場にいるのか解っていないようです。
倉庫のような建物の扉が開き、中から怪人が出現。
そいつは、どうやらサタンの化身のようです。
何故、貴様らがここに居るのか、語ってやろう。
サタンは4人のエピソードに披露します。

①『Swimming Pool』

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ビクトリアは、性悪な女。
プールにモンスターが潜むのを知り、嫌いな人間をプールに誘い込み、犠牲者はモンスターの餌食となる。
数人を抹殺したものの、最後は別の人間に気付かれて、自分が怪物の餌食に。

怪物の姿は一瞬しか現れず、部分的な露出に限られていた。
私の目撃したそれは、緑色をしたゴムホースのようで、先端が若干ながら大人の玩具に似ていた。

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②『Trick or Treat』

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チャールズが妻エミリーの墓参りをする。
エミリー、君と別れて寂しいよ。
なんて言葉を吐くが、彼は他人には冷酷だった。
性悪ながらも、彼の職業は教師。
授業中、自分が生徒を皆殺しにする妄想を抱いてしまうほど、精神は歪んでいる。

彼は、憂鬱だった。
ハロウィーンの夜がやってくる。
子供たちが、お菓子をねだりにやってくる。
見知らぬガキ共に、菓子などくれてやる謂れはないわッ!!
一人、怒りの炎を燃やすチャールズ。
しかし、彼の夢の中に妻エミリー(なぜか姿はゾンビ)が出現し、彼をたしなめる。
チャールズ、これは貴方が成長するチャンスなのよ。
妻エミリーの言葉もむなしく、訪問してくる子供たちにマジギレのチャールズ。
その報いとして、彼は次々に出現する怪物に命を狙われるのであった。

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ETのゾンビではない。これが妻エミリーだ

チープながらも、怪物たちの造形に味がある。
妄想シーンながらも、生徒の顔面に鉛筆を突き刺し、両手にダブル・ブレードで切りつけるチャールズに唖然とする。
次に銃を取り出し、数人の生徒を射殺。生徒役俳優(たぶんド素人)の演技が全く痛そうでなく、画面に向かって叱りつけたほどの大根ぶり。リアルさは皆無。
チャールズ役がセレブさの欠けたグラハム・カーのようで、私的にはツボだった。

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③『Zombie Movie』

ヘタレなゾンビ映画製作現場。
ゾンビメイクは白塗りで、革ジャン着たヘビメタファンと相違ないダメッぷり。
さすがにスタッフが監督に苦言を呈する。
もっとロメロのような作品を作りましょう。
しかし、監督は聞く耳持たず、逆ギレ。
その夜、理由もなく墓からゾンビが甦り、スタッフたちを襲う。
女二人を連れ込み、イチャついていた監督もゾンビの襲撃を受けた。
監督は、女二人をゾンビの群れに送り込み、自分だけ助かろうとするが……。

かなりドイヒーな内容。
単純にゾンビを出したかっただけのようで、ヒネリも何もない。
全体のバランスを考えれば、ここでゾンビは正解の気もするが、食人シーンも準備できていないので、効果なし。
監督が両目を指で潰される(もろ『死霊のはらわた』)シーンだけ、インパクトあり。

④『Home Sweet Home』

若い男。
遺産を相続し、家の購入を考えている。
不動産屋を訪れ、物件の写真をみせてもらうと、これは!!と思う物件があった。
しかし、不動産屋は浮かない顔。
そこは事件のあった物件なんですよ。
6年前、22人が激しい拷問を受けて、殺害された場所なのです。
ところが、男は譲らない。
それでも構わない。僕はこの家が気に入りました。
不安の残る不動産屋は、男に試泊を促した。
それでは、実際に泊まって様子をみてください。

男は、不動産屋の提案に従い、一夜を過ごす。
友人のピーターが合流し、二人で酒盛り。
しかし、ピーターは家の中で怪物に殺害される。
ピーターの死体に驚く男だったが、何故か翌日も宿泊。
しかも、今度は彼女を連れてきた。
案の定、男が目を離した隙に、彼女は殺害される。
途方に暮れる男の前に、別の男が出現。
それは6年前の事件の犯人だった。
お前も悪魔に魅入られたのだ。
その一言で、男は二人を殺害したのが実は自分だったことを知る。

私は墓地の傍に住んでみたいとマジに考えていますが、さすがに22人が拷問を受け、殺害されたサディスティック・ハウスは遠慮したいです。
この主人公、まともな感覚ではありませんね。
怪物の姿は、手のみ出現。
しかしながら、ピーター殺害シーンのゴア度は本作で一番高く、顔面を潰されて脳摘出までの経緯が描かれています。(照明がない状況設定なので、鮮明ではありません)
彼女は、天井から吊るされた状態で発見されますが、あばら骨が見えるほどの惨殺ぶり。
でも、ちょっと待ってください。良くみる必要もなく、違和感を覚えます。
そう、聡明な貴方ならお気づきでしょう。
これは白いタンクトップに、ペイントしただけです。
ザッツ・アイデア。
初めて見ました。低予算の工夫が、観客の胸を打ちます。
がんばれ、インディーズ。

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あばら骨がペインティングされていることがわかる
日本のショッカーに酷似

こうして4つのエピソードが終わり、サタンな人物は4人をドアの中に招き入れます。
単なる地下室のようですが、その先にはマグマが噴出する世界が広がっていました。
これぞ、HELL。
どっかの火山資料映像を使用しただけみたいですが、地獄感は十分に窺えます。
最後まで、低予算の工夫を意識させる作品なのでした。

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サタンな怪人

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コメント

いったい、どこでこんな作品を発掘してこられるのでしょう?(笑)
つくづく思ってしまいます。。。

IMDbで検索かけてみると、5.6点と意外に高得点だあることに、また驚いてしまいます。

レビューを拝見した限りだと最後の話が一番面白そうですね。

紹介頂いたブログもチェックするようにしますね。
『ヘルデモンズ』が紹介してあったので、ちょっとテンション上がりましたわ!(*゚▽゚)ノ

投稿: 伝衛門 | 2015年1月18日 (日) 22時33分

こんばんは!!

本作は、同製作会社の4本の作品とセットになってDVD販売されています。
おまけとして、VHSテープが付くのですが、全く嬉しくなく、邪魔なだけ。
発掘は海外サイトとYouTubeが主ですね(笑)

投稿: 怪奇伯爵 | 2015年1月19日 (月) 22時48分

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