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2014年9月

2014年9月15日 (月)

本日の映画 『BUTCHERED (THE HAZING)』

『BUTCHERED (THE HAZING)』
2003年 アメリカ 監督:JOE CASTRO

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

仮面殺人鬼の恐怖!!

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ホラー映画のタイトルで、たまに「sorority」なる単語を目にします。
辞書で調べれば、その意味は「女性クラブ」とか「女子学生社交クラブ」。
あまり日本では馴染みがありませんが、一つ利口になりましたよ、ホラーでね。
で、本作は、そのクラブに入会しようとする女子大生の話なのです。

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リネットとバーバラは、とある女性クラブに入会しようとする。
入会には様々な試練があって、ほとんどイジメに近い仕打ちだった。
ラケットによる尻打ち。
アウチッ!!
オウッ!!
苦痛に歪む二人の顔。
続いて、上半身裸になってクリームやジャムを塗って、自分で舐める。
挙句の果てに、自分の履いてきたサンダルにまでチョコレートを塗られ、それまで舐める羽目に。
これで、結束が固まるのよね~。
その様を楽しむダフニーとジェニー。

Bt14

しょーもない試練をクリアし、二人にはいよいよ最終試練が課せられる。
それは、巷で幽霊屋敷と称される、ヤバい屋敷で一夜を明かすことだった。
廃屋に放り出された二人。
一方で、ダフニーとジェニーはボーイフレンドらと共謀。
リネットとバーバラを怖がらせようと画策していた。

しかし、彼女らは知らなかった。
かつて、そこで起きたホリブルな事件を。
そして、謎の仮面を被った人物が、そこに潜んでいることを。

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最初に姉ちゃんたちの色気で観客を惹きつけ、スピーディーに屋敷に突入。
予算の少なさは、一目了然。
仮面のサイコ・キラーは、単純に精神が破綻しているようで、殺人のあとに頭抱えて唸ったりします。この辺は雰囲気出てて、ちょっと不気味。

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このサイコ・キラーが一人、または一人と犠牲者を出していくのですが、殺し方のバリエーションは少ない印象です。
メインは包丁で、これもありきたり。
それでも血量は多めで、顔面に何度も振り下ろされる包丁シーンとか、目ん玉飛び出し、腸引き出しなどのゴアシーンも用意されています。
監督が特殊メイクもやっているので、この辺は力の注入度高いですね。

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残念なのは、サイコ・キラーの正体の描写が少ないところ。
突然出てくる少女の霊は意外と不気味で、犯人との関連性を示すシーンが欲しかったのに、この件はある人物が唐突に出てきて語るという処理で終わってしまいました。

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ゴアシーンは安っぽさを感じるものの、逆に嫌悪感なく楽しめる作りになっています。
全体的に力不足なのは否めませんが、インディーズ作品として評価するなら、私的には十分価値ありな評価でした。

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2014年9月14日 (日)

本日の映画 『シンデレラ・ボーイ NO RETREAT NO SURRENDER』

『シンデレラ・ボーイ /NO RETREAT NO SURRENDER』

1985年 香港 監督:コリー・ユン(ユン・ケイ)
主演:カート・マッキニー  注目俳優:ジャン・クロード・ヴァンダム

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私のブログ内では久し振りの、『格闘映画レア』カテゴリー作品です。
ヴァンダムの無名時代の作品ということで、彼の隆盛期に日本でもビデオ化されていました。
ヴァンダムのアクションとしては、『サイボーグ』や『キックボクサー』と比較してインパクトに欠けますが、全体的な存在感は十分にあります。
当時はヴァンダム目当ての鑑賞でしたが、再鑑賞するとコテコテの演出が心地良く、笑わせてもらいました。いや、格闘映画マニアにはウケルッす。たぶん……。

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主人公ジェイソンは、ロスの空手道場で日々稽古に励んでいた。
親父が師範なのでソコソコの実力はあったが、ブルース・リーへの憧れが異常に強く、稽古中のパートナーにさえ突然「あチョー」なる怪鳥音を発して技を試す始末。
親父に何度も注意される、ちょっと困った存在だ。

ある日、3人の怪しげな輩が、道場を訪問。
彼らは正体不明の犯罪組織で、有力な道場を傘下に治め、金儲けを企んでいたのだ。
正義感の強いジェイソンの親父は、当然ながらこれを拒否。
すると、用心棒キャラが闘いを挑んでくる。
一人目との対戦は親父に分があったものの、次の格闘家イワンの実力は圧倒的だった。
親父の足は、ブロークン。
それを見たジェイソンは、怒りに駆られてイワンに挑むが、全く歯が立たなかった。
この出来事が元で、親父は道場をたたみ、ジェイソン一家はシアトルへと移住する。

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引っ越し早々、ジェイソンにはRJという友人ができた。
二人はすぐに意気投合し、行動を共にする。
しかし、これを良く思わない人物がいた。
隣人スコットである。
いじめっ子気質のスコットは、RJを目の敵にするが、ジェイソンがそれを救う。
スコットの苛立ちが募る中、ジェイソンは全米チャンピオンが師範という道場に入門を試みる。
運悪く、スコットは既にそこの道場生であった。
スコットの奸計によって、実力者たちとのスパーリングをする羽目になったジェイソン。
根性は見せたものの、ボコボコにされて退散。

さらに、道場生たちとの諍いは続く。
意中の人キャリーの誕生パーティーに参加したジェイソン。
キャリーはかの道場師範である全米チャンプの妹で、周囲には常に道場生たちの姿があった。
中には、あからさまに好意をみせる男もいたのである。
そのような状況もわきまえず、キャリーとディープ・キスしたりするジェイソン。
当然反感を買って、皆の前で喧嘩。
格上の先輩に叩きのめされ、笑いものとされてしまう。
心配するキャリーの制止を振り切り、パーティー会場を飛び出すジェイソン。

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全ての事が、マイナスだった。
習った空手を駆使しても、喧嘩に負ける。
尊敬していた父親の、落ちぶれた姿。
ジェイソンの自尊心は、ズタズタな状態であった。

傷心のジェイソンが向かった先は、憧れの人ブルース・リーの墓だった。
墓の前で、ジェイソンは懇願する。
「あなたのようになりたいのに、なれない。
どうしたらいいんだ。
助けてくれよ、リー先生!!!」
号泣議員のように、泣き叫ぶジェイソン。

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家に帰れば、親父にボロボロの姿を見られ、口論となった。
そして、秘密にしていたガレージ内の特訓場も、バレてしまう。
お前は未だこんなことをしていたのか!!
親父も自分を抑えられない。
ええいっ。
ああっ、それだけはッ!!!!
ビリビリと剥がされるリー先生のポスター。
ガッデ~ムッ!!!
絶望の淵に落とされたジェイソンは、家を飛び出した。

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RJの元を訪れ、事情を話すジェイソン。
RJのアドバイスで町はずれの空き家に移動。
そこにトレーニング器具を持ち込んで、どうにか居場所を作った。
一人うたた寝をしていると、何者かの気配。
ああっ、あなたは!?
驚くジェイソンの目前に現れたのは、ブルース・リー!?
いや、違うぞ。
その名をリー・タイガーと言った。

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タイガーは、ブルース・リーの化身に違いない。
その日から、夜な夜な二人の特訓が始まる。
「武とは、暴力を止めるということだ」
磨かれていく技と精神。
ジェイソンは、次第に変わっていった。

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そして、事件は再び起こる。
全米チャンプの元を訪れる謎の人物。
そう、あの謎の犯罪組織が、ついにシアトルまで進出してきたのだ。
なりゆきで、全米チャンプと犯罪組織の3対3の試合が開催。
しかし、それは犯罪組織の罠だった。
試合に乱入したのは、あのロシア人格闘家イワン。
全米チャンプをも血祭りにし、止めに入った妹のキャリーまで危険に曝される。

観客席にいたジェイソンは、リングに乱入。
 

武とは、暴力を止めるためにある。
 

リー先生の教えを胸に、ジェイソンの技が炸裂する。

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出演者は、リー・タイガーを除いてほとんど欧米人。
香港映画ながら、やはりアメリカ向けの作品といえます。
プロデューサーが呉思袁(ジャッキーの『蛇拳』『酔拳』等も製作)なので、基本はカンフー作品の骨格を持っています。
欧米向けにアレンジされているので、修業シーンも様変わり。
普通にパワー・アンクルつけてのランニング。
腕立て。
なわとび。
エキスパンダー。
ご家庭でやれてしまう種目の数々。
しかし、それがパワーアップして、自転車より早く走ったり、指立て伏せができるようになったりします。
セオリーでは、かつてのカンフーの達人に習ったりするものですが、今回はブルース・リー似の、正体がよく判らない人物というのも、味があります。
最終的には、作品内でその正体は判るのですが、これも格闘映画では稀に見かけるネタですね。

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白人アクターの格闘映画は、アクションの動きが遅いことが多々あります。
本作の主演であるカート・マッキニーも、素晴らしいアクションとは言えません。
しかし、製作年を考えれば、許容範囲というか、白人小僧にしてはガンバッている方ですね。
無名時代のジャン・クロード・ヴァンダムも、やはり当時としては良いアクションをこなしています。

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意外と重要なのが、イジメっ子気質のスコット。
デブです。
アメリカ映画では欠かせない、いつも何かを喰って、口の周りにクリームとかソースつけているデブです。
あまりの定番キャラぶりが逆に嬉しく、そういえば最近こういうキャラが減ったなあという感想を持ちました。
アメリカ映画におけるデブ・キャラ考察。面白そうなテーマじゃありませんか。

本作は、やはりブルース・リーへのリスペクト度が非常に強い作品。
アメリカ人のツボを巧く刺激した内容で、商業的狙いがあからさまと言えるかもしれません。
しかし、根本には修業による成長と、復讐を遂げる爽快感というカンフー作品の魅力を多分に含んだ内容でもあります。
テーマ曲もノリノリのロックで、アメリカンアレンジの工夫も興味深いですね。

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主演のカート・マッキニーは、本作以外ではあまり名を聞きませんでしたが、その後はテレビをメインで活躍しているようです。
シンシア・ラスロック主演の『SWORN TO JUSTICE』にも出演しているらしいので、機会があればまた鑑賞してみようと思っています。

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2014年9月10日 (水)

本日の映画 『SLAUGHTER STUDIOS スローター・スタジオ』

『SLAUGHTER STUDIOS スローター・スタジオ』
2002年 アメリカ 監督:BRIAN KATKIN

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本作は、アメリカNEW CONCORDE製作のビデオとのこと。
NEW CONCORDEの作品を調べてみると、『キャメル・スパイダー』『ディノ・クロコ』などのB級UMAモノや、格闘モノなどを80年代後半から製作しているようです。
がんばってほしいレーベルですな。
そして本作は、80年代ホラー作品へのオマージュに満ちた、コテコテB級ホラー作品だったのです。

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かつて、映画の製作で賑わった撮影スタジオ。
その名を『スローター・スタジオ』という。
ある作品の撮影時に、事件は起きた。
2枚目俳優として人気のジャスティンが、小道具であるはずの拳銃で撃たれて死亡したのだ。
その事件が元で、スタジオは閉鎖された。

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時は過ぎ、現代。
インディーズ映画を製作する撮影隊が、ナイスなアイデアを思いつく。
『スローター・スタジオ』に忍び込んでロケすれば、費用は格安じゃん!
とんとん拍子に話は進み、監督のスティーヴはじめスタッフは意気揚々と撮影を開始する。

しかし、彼らは知らなかった。
スタジオに跋扈する謎の影。
彼らが一人になった時、影の襲撃が始まる。
これはジャスティンの霊の仕業なのか?
それとも、別に犯人がいるのか。
演技であったはずの悲鳴は、やがて真の恐怖を含んで木霊する。

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80年代の雰囲気をあえて醸し出し、コメディ感をたっぷり含む。
そのためか、緊迫感はやや薄。
一見派手に見える殺人シーンも、肝心のところは見せず。
いざというところでブラックアウトなのだ。
それでも、スプラッター感は適度に損なわれず、ソコソコ先を期待できる展開はキープできているから不思議だ。

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もっとも目立つのは、お色気シーンの豊富さ。
女優のレベルに目を瞑れば、一人を除いて全員がバスト披露。
レズ・シーンまで用意し、故ジャスティンのファンである女優は、これみよがしにフェロモンを噴出する。

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一応は、連続して起きる殺人の犯人は誰か?というミステリー要素がストーリーの核。
ラストにその答えがあるが、ビックリの正体ではあった。
しかし、それが感心するかというと、決してそうではない。
むしろ、冷笑で迎えるか、唖然とするかのどちらかであろう。

全体的にヌルく、ホラーとしては劣等生的作品ではあるが、B級魂は素晴らしいものが込められている。
ラストのポーシャ嬢(Tara Killian)の死に様は、あきらかに80年代ホラーの良い仕事を窺わせる。
なかなか日本では入手できないと思うのでネタバレするが、荷物を吊り上げるフックがポーシャ嬢の口から後頭部へと貫通。
身体はそのまま天井近くまで吊りあげられ、ブランブランと左右に揺れる。
胸ははだけ、小振りなバストが揺れる角度によって見え隠れ。
ちなみに、ポーシャ嬢は、メンバーの中ではヒロイン的存在である。
吊下がりシーンとしては、『ファンハウス 惨劇の館』の次点あたりと評価したい。

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2014年9月 7日 (日)

本日の映画 『キャリー』

『キャリー』
2013年 アメリカ 監督:キンバリー・ピアース

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ホラー映画史上、名作とされている『キャリー』。
1976年製作で監督ブライアン・デ・パルマ、原作はスティーヴン・キング。
これだけで、期待感バッチリ。
だけど、恥ずかしながら私は未鑑賞。
『マジかよ……』
ホラー・マニアの方にドン引きされるぐらい、重要な位置を占める作品です。
実際に鑑賞しなくとも、概要は知らず知らずのうちに伝わってきます。
それもあってか、自分の趣味的に合致しないと思いこみ、スルーしてきたのでした。

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その理由は、単にクリーチャーや幽霊が出ていないという一言につきます。
私がホラーを観始めた頃は、ちょうど『死霊のはらわた』が劇場公開されるちょっと前。
『ゾンビ』『エクソシスト』などはテレビ放映で観ていました。
『エクソシスト』なんか、観る前からドキドキして、布団かぶりながら観てましたね。
それでようやくホラーに馴れて、次第にその数を増やしていったのです。
その時の基準は、『恐怖の対象が人間ではないもの』。
何故だか知りませんが、人間の心理とか、人間の心の闇とか、そういう題材には惹かれないのです。
ストレートに、異形のバケモノ。
これが全てでした。
『キャリー』も、ビジュアル的なバケモノは登場しません。
そのため、全く鑑賞意欲が湧かなかったのです。

それが今回リメイクされて、ようやく鑑賞意欲が湧きました。
映画の趣向が変わって、人間にも興味を持つようになった?
いいえ。
それは、主演がクロエ・グレース・モレッツだからです。

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キャリーは、学校で変人扱いされている女の子。
その理由は、母親の狂信的ともいえる教えの影響かもしれない。
クラスに溶け込めず、常に一歩退くようなキャリーの生活。
 

ある日、水泳の授業を終えて、キャリーはシャワーを浴びていた。
シャワーに混じって流れ落ちる血液。
キャリーはパニックを起こし、周囲に助けを求める。
それが初潮と判り、キャリーは皆から冷笑を浴びせられた。
さらに、クラスメイトのクリスによってその光景が撮影され、キャリーはイジメの対象になってしまう。

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しかし、彼女には人知れぬ能力が芽生えていた。
その力を、少しずつ認識していくキャリー。
相変わらず孤独だったが、女教師の助けやイジメを反省したスーの配慮もあって、キャリーは学校の人気者トミーからプロムの誘いを受けるようになった。
戸惑いつつも、彼の好意を受け入れるキャリー。

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一方、キャリーへのイジメで処罰されたクリスは、復讐の念を燃やしていた。
念願のプロムに、トミーと参加するキャリー。
夢にも思わなかった、素晴らしい瞬間。
しかし、その幸福は長くは続かなかった。
クリスの仕掛けた罠が、キャリーを襲う。

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オリジナルを知っている方は、やはりキャリー役にクロエ・グレース・モレッツという点が気になるようです。
まあ、変人で苛められる役ですから、クロエの外見からはイメージのギャップは当然といえます。
しかし私のように、クロエだから観るという人もいる訳で。
そしてまた、クロエは幼いころから『100年後…』なんてホラー作品にも出演している訳で、この抜擢は当然といえるような気もします。
勿論、全編通してクロエが可愛いという印象は不偏なのですが、そのクロエを苛めるクリスに対しての怒りは半端ありません。
いや、このクリス役のポーシャ・ダブルディも役にマッチした雰囲気をうまく出しています。
クロエを苛めやがって。
そう思って、クリスにどんな惨めなラストが待っているかを期待する人も少なくないでしょう。

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そして忘れてはいけない母役のジュリアン・ムーア。
敬虔さの度合いが過ぎて、異常にまで発展した女性を絶妙に演じています。
キャリーは、本当に悪魔の子なのか。
母親の教えが、キャリーを破滅させたのか。
観客に様々な疑念を抱かせる重要な役どころで、彼女の演技が作品の完成度を押し上げています。

女流監督ということもあってか、女性のプロムへの思い入れなんかも、実に丁寧に描かれています。
これも、クロエが主演だからこそ感じられるテーマで、オリジナルと比較したい箇所ですね。

クライマックスは、血塗れキャリーの超有名シーン。
あまりグロいシーンはないものの、力に支配されたキャリーの怖さはしっかり描写。
クロエも良い表情しています。
そして、待ったクリスへの復讐。
キル、ハー!!
心の中で叫ぶ貴方が、きっとそこにいるはず…。

いや~、映画って、本当に怖いですね。

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本日の映画 『リベンジャー』

 『リベンジャー』
2011年 フランス・タイ 監督:ジャン=マルク・ミオネ
主演:ジョン・フー

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主演のジョン・フーは、ゲーム『鉄拳』の実写版映画で主演を務めた俳優さんです。
ルックスと格闘技の動きから注目していたのだけれど、ようやく新作が出たって感じですかねー。

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1990年、バンコク。
サマット警部補宅が何者かによって襲撃され、警部補とその妻は惨殺される。
その場に居合わせた少年マニットも頭に銃弾を喰らい、瀕死の重傷。
辛うじて一命を取り留めたが、マニットの生存を知った犯人らは病院に向かう。

少年が狙われていることに気付いた看護師は、マニットを連れ出し、知人の元へ。
この知人こそ、ムエタイマスター・アジャンだった。

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アジャンの秘薬によって、マニットの命は救われた。
しかし、脳を損傷した代償は大きかった。
マニットは感情を失い、無痛症の後遺症が残ってしまった。
以後、マニットはアジャンの元でムエタイを習いながら生活をする。

やがて、運命の輪は、再び廻りはじめた。
両親を殺害した犯人の手掛かりを得たマニット。
究極のムエタイ技を武器に、マニットの復讐が始まる。

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設定は、興味深いものがあります。
脳の損傷による無感情。
そして無痛症。
格闘モノでは、極まれに見かけます。
実際には、敵役がそういう設定だったりしますが、本作は主人公自身。
これが上手く機能すればいいのですが、本作ではちょっと疑問でした。

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設定どおりに感情を出さず、淡々と戦う主人公。
ただし、その裏に両親を殺害されたという復讐が存在しますから、従来の作品ならば怒りを爆発させて敵を掃討する爽快感が生まれます。
ラストで、そのような描写を挿入しているものの、明確にクローズアップしていないので、作品全体を押し上げる爆発力にはなっていません。

同じことが、最期の技にも言えます。
主人公は、マスターから自分の死を覚悟した必殺技なるものを伝授されています。
当然、これがラストを飾るわけですが、これが実に判りにくい。
マスターの見せた動きをきちんと覚えていなければ、これがあの必殺技なんだと思わないでしょう。
普通は、修業シーンを回顧して、印象を高める手法が用いられますが、本作にはそれが欠けています。

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前半は、ジョン・フーの動きも含め、期待度を高めます。
しかし中盤からは、オカマを含めた女ギャング集団など、敵の質もガタオチ。
チビッ子少女が大人をサンドバッグ状態にするシーンの面白さもありますが、肝心のストーリーラインからは逸脱といえるでしょう。

無感情ながら、ロマンス部分も多少。
でも、私的には相手のジャーナリスト姉ちゃんに萌え無し。
格闘シーンのカメラワークも悪く、せっかくの格闘シーンも魅力半減。
素材は、悪くないのだけれど……。
純粋なタイ映画だったら、もっと期待できたかも。
何故に、おフランスの血が入っているのでしょうか?

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2014年9月 3日 (水)

本日の映画 『ヘンゼル&グレーテル』

『ヘンゼル&グレーテル』
2013年 アメリカ 監督:トミー・ウィルコラ

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童話題材のホラーって、珍しくはありません。
最近ではテレビ・ドラマの『グリム』なんてのもありますし……。
この『ヘンゼル&グレーテル』だって、区別がつかないような類似作品も確認できますね。
童話の原作は、実はビックリな残酷描写があって、一時期その手の研究本なども頻繁に出版されていました。
童話に内方されたホラー要素をクローズアップする手法は興味深く、本作はそれをアクション仕立てにしたことが特徴的です。

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ヘンゼルとグレーテルがまだ幼少の頃、二人には不可解な出来事があった。
何かが起きて、二人は家を出、深夜の森を彷徨う。
そこに現れたお菓子の家。
住んでいたのは森の魔女で、二人は危うく餌食となるところだった。
すんでのところで魔女を倒した二人は、やがて魔女ハンターとして成長する。

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一方、アウクスブルでは子供たちが行方不明になる事件が続出。
市長は、ヘンゼルとグレーテルの噂を聞き、魔女狩りを委託する。
調査を進める二人。
やがて二人は、事件の黒幕が自分たちの過去と繋がっていることを知る。
血の満月の夜、魔女たちは永遠の力を求めて集う。
はたして、二人の運命は?

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まっ、結構ド直球なストーリーです。
ダークファンタジー・アクションとして分類でき、スピーディーなアクションはそれなりに迫力があります。
不快にならない程度のグロ描写もあり、ホラーマニアにも適度に満足な刺激を与えるでしょう。

あとは、ヘンゼルとグレーテルに感情移入できるかどうか。
パッと見、私的にはイマイチ感があったのですが、話が進むうちに次第に惹きこまれていきました。
ただ、何か足らんなぁという思いは払拭できません。
どうにも煮え切らんのですね。
ラストも多少は盛り上がるものの、やはりストレートすぎる。
さかなクンもギョギョッとするような、ヒネリが欲しかったですね。

小道具は、良いです。
武器のデザインなんか、良い仕事してますねぇ~。
でも武器の割にヘンゼル&グレーテルが弱いような気が……。

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2014年9月 2日 (火)

本日の映画 『宇宙生物X』

『宇宙生物X』
2004年 アメリカ 監督:ジェフ・リロイ

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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ご指摘を受けましたが、『X(エックス)』という言葉にはB級マニアを惹きつける不思議な効果があります。
これまで何度『X』を観てきたことか。
たぶん、大したことない。
そんな予感を持ちながら、しかし『遊星からの物体X』の例もあり、チェックをせざるを得ない状況に陥ってしまうのです。
極めつけは、『スピーシーズX』。
『X』が次第に増えて、『XXXX』なんてタイトルになっている。
一体、何作まで続くのか?なんて心配するのだけれど、エロいジャケ写についついインタレスティングなんだよね、イェイ。

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さて、本作。
いきなり野外でイチャつくカップルを双眼鏡で覗くバカそうなUSA青年。
双眼鏡の先にアップで露出するバスト。
オー、イェー。
B級のつかみ、バッチリじゃないですか。

そして起こるチンケな地震。
これまたチンケな洞窟が岩肌にぽっかり空いて、3人は中を探索。
黄金を発見したものの、何者かに襲撃された。
ジョークのような死に方を迎える青年たち。
ああ、ちょっと期待しちまうよ。

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一方、ソートン精神科病院に入院しているケイト。
青年たちの死のビジョンを感じ、怪物の存在を認識する。
(本作の原題は、Unseen Evil2.。ケイトは前作の生き残りかもしれない)
怪物狩りチームのガイド役として、彼女は捜索に参加することになる。

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一方で、超常現象研究局も怪物の存在を掴んでいた。
しかも、別の怪物の死体すら回収していた。
はたして、怪物の正体は?
人類の行く末は?

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なんか、こうやって書くとストーリーがグダグダですな。
鑑賞後、私の記憶は清流のごとく流れていったのです。
まあ、ストーリーを重視する人は、本作など観ない気がするのですが……。
とりあえず、文章にするのがシンドいので、私の鑑賞メモを原文のまま収録。

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アメリカン大門!!

・黄金を食糧とする3百歳の古代人は、エイリアン
・ちっともハラハラしない展開
・ショボい爆発
・エイリアンの、プレステ1レベルのCGランニング・シーン
・くだらねぇ裏切り
・ふなっしーのような断末魔の悲鳴をあげるバークの最期
・ジョークのようなエイリアン吹っ飛びシーン
・フィービー・ダラーのビッチさ
・ヒロイン(ミーガン・マロイ)のパワフルな絶叫

はい、凄いですね。
一体、どんな作品なんでしょう。

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そして忘れてはいけないラスト・シーン。
数々のパワフル絶叫を見せてきたヒロインが、ついにキレてしまいます。
延々と続くバカ○○。
呆然とした私も、そのうち大○○。(○は漢字1字+ひらがな1字)
この感覚、ニュータイプか!?

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