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2014年7月23日 (水)

本日の映画 『ワールド・ウォーZ』

『ワールド・ウォーZ』
2013年 アメリカ 監督:マーク・フォースター

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マイナー支持の本ブログですが、ホラー映画談議をする上で本作は重要な位置を占めると思います。
争点は金持ち映画と貧乏映画。
基本的にはB級映画は低予算。
低予算ゆえに、どうにもならない部分は多々あります。
ありえね~。
クソ。
つまらない。
リアルでない。
映画レビューのサイトを見れば、罵詈雑言の嵐。
時間の無駄とまで書かれ、そういう作品を累計何百と鑑賞している私まで否定されている気がします。
しかし、製作側はそれなりに努力をしています。
細やかな演出、退屈さを埋めるエロの配置、独特なクリーチャーデザイン、そしてド派手なグロ描写等々。
金がなければアイデアで勝負。
人間の知恵って、素晴らしい。

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ところが、この『ワールド・ウォーZ』は、先天的に金持ちに生まれた作品といえます。
主人公は、なんとブラッド・ピット。
噂では、彼の子供がゾンビ映画好きで、子供を喜ばせるために製作したのだとか。
潤沢な資金と、A級俳優を既に手中に収め、これ以上はないという好条件。
苦労人集団のB級ホラーを尻目に、我が道を行くタイプ。
よく少年漫画等で主人公のライバルに金持ちを配し、圧倒的な実力の違いを見せながらも最後には貧乏の根性に打ち負かされるパターンがありますが、これは現実の勝負です。
はたして、B級ホラー作品の運命は!?

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ストーリー解説です。
ブラピ演じる主人公ジェリーは、家族と車で移動中、不可解な現象に遭遇する。
人が獣のように人を襲い、街は壊滅状態となった。
ジェリーとその家族も危機一髪で救出され、彼は事態の重大さを知る。

元国連の腕利き調査員だったジェリーの実績に目をつけ、政府は彼に原因究明の任務を依頼。
ハーバード大のファスバッグ博士と同行し、感染病の発生源を突き止めるのが当面の目的となった。
調査チームは、韓国に到達。
しかし、その基地も感染の脅威に曝されていた。
頼みの綱のファスバッグ博士も命を落とし、ジェリーは単独、原因究明の任務にあたるのだが……。

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…という感じです。
やはり、予算の違いが明確です。
舞台はアメリカ⇒韓国⇒イスラエル⇒ウェールズへと無駄に移っていきます。
何よりも、感染者(まあゾンビです)の数がボリューミー。
他作で、ここまで大量に出たことはありません。
CG使っているのでしょうが、合成度も抜かりなし。
ゾンビが群がってできるゾンビタワーは、圧巻といわざるを得ないでしょう。
全力疾走系だし、迫力も十分です。

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核となる解決方法も、盲点といえば盲点ですね。
あれだけゾンビ映画が作られても、このアイデアはオリジナルティ高いかと。
私は素直に感心しましたよ。

で、結論ですが、やはり予算があるなりに、インパクトのある画を提供するなあ、というのが素直な感想。
ゾンビ理論や脚本も、そこらのホラー映画好きな兄ちゃんが考えたものとは雲泥の差がありますね。

Wa5

ただねえ、素直にスゴいと認めたくない何かがあるんですわ。
貧乏人の僻みかもしれないけれど、感染者がクリーンに思えちゃう。
いや、実際の映像ではそう感じないけれど、ゾンビの人喰いというダーティーさが削られているのではないかと。
もちろん、レイティングなんかも考慮してのことかもしれない。
ただ、肉噛みちぎって、骨しゃぶって、ハラワタを掬うというのが王道ゾンビで、そういうB級演出が無いと、凄い映像を見せてもらった割に、あっさりな余韻しか残っていない。
まあ、ブラピが子供に見せるための映画なら、スプラッター描写にブレーキかけるのも当然なのですが……。

とりあえず、B級の魅力は守られたような気がして、これはこれでホラー映画史上で良い考察材料ではあります。

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