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2014年7月

2014年7月27日 (日)

本日の映画 『寄生霊』

『寄生霊』
2011年 韓国 監督:コ・ソクチン

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

Kse2

暑さが本格的になりました。
引っ越しして、初めての夏。
前の家ではクーラーつけて寝ないと眠れないほどだったけれど、今度の家はどうでしょう?
無くても、いけるんじゃないか?
……なんて思って、まだ買っていません。
今のところ、扇風機だけで凌いでいます。
でもねえ、先日は顔面から汗がしたたり落ちて、朝五時に起床。
今日も六時に起きちまったので、しょうがないからDVD鑑賞ですわ。

Kse5

ソニは、夫チャン・ファンの提案で郊外の家に転居することになった。
その家は夫の兄家族が住んでいたが、夫婦が事故死し、その息子ビンだけが残った状態だった。
両親を失ったショックもあろうと、ソニはビンを可愛がる。
しかし、その家には開かずの間があったり、時折ビンの様子がおかしいこともあった。
さらにビンの周辺では、不穏な空気が漂う。
友人を鉛筆で刺したり、虫の羽をむしったり。

Kse3




ソニは何度か悪夢にうなされ、やがてビンに対しても漠然とした疑念を抱く。
やがて判明する事実。
ビンの両親は事故死ではなく、陰惨な死を遂げていたことが判明した。
兄の妻は霊能者の娘であり、その母は行方不明となっていた。
その家で何が起こっていたのか?
ソニは、ビンの口からギジンという子供の名を聞くが……。

Kse15

私的には、アジアではタイ・韓国ホラーが好みです。
ジメッとした雰囲気は、欧米では出せませんね。
日本のホラーも推したいところですが、演出・ストーリー・俳優の演技の理由から敬遠しがちです。

Kse16




本作は、Jホラーに似た部分もあるのですが、子供が物語の核を占める分、明らかに表現方法が日本と違うという点に注目です。
現実シーンではないといえ、目つきの悪いガキンチョが、包丁を振り回す。
両足首を切られ、甕の中に押し込められる。
ピーチーエーから抗議されそうな描写が、あちこちに。
気にする人は、気にするんですよね。
私はホラーを全くの架空、一種のファンタジーとして捉えていますから、割り切って観れますので問題なしです。

Kse11




少し前に『クロユリ団地』を観て、あれも子供が主体の内容でしたが、ちょっと消化不良でした。
本作の方が、迫力やビジュアル、雰囲気と好みになっています。

出演者に目を向ければ、ヒロインのソニを演じたハン・ウンジョンさんが魅力的です。
イケ面の刑事は、活躍が期待できるものの、思わず笑っちまう最期を迎えます。
子役も、がんばっていますね。
そして、アイドルグループ・T-ARAのヒョミンも出演しています。
って、知らないんですよね、T-ARA。
でも、可愛いです。
ちょっとツンとしたところがあって、太ももクローズアップの健康エロ効果を担当。
思わず視線がいってしまうヒロインの夫に、軽蔑の眼差しと、変態野郎と言葉を投げつける気丈さ。
世にも恐ろしい熱湯血流地獄の最後も見ものです。

Kse6

今度は、私の知っているグループがホラーに出演してくれると良いのですが…。
ちなみに、私の知っているグループとは

・少女時代
・KARA
・AFTER SCHOOOL
・GIRL’S DAY
です。

Kse1

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2014年7月26日 (土)

本日の映画 『オーガストウォーズ』

『オーガストウォーズ』
2012年 ロシア 監督:ジャニック・フェイジエフ

Aw1

ジャケ写を見ると判るのですが、巨大ロボらしきものが写っている。
同時期に某巨大ロボ映画が注目を浴びていたので(パシ●ック・リムね)、これはパチもんに違いないと勝手に判断。
その種の期待を胸に、嬉々と鑑賞したのですが、実はかなり真面目な作品でした。

Aw8

Aw2


クセーニアは軍人の夫と別れ、息子のチョーマとモスクワで暮らしていた。
新しい彼氏もできて、二度目のゴールインも間近。
彼氏との婚前旅行を迷っていると、元夫からの電話。

息子チョーマをしばらく預けてくれないか?

悩むクセーニアだったが、彼氏との旅行の誘惑が勝った。

元夫が住む場所は、ロシアとグルジアの国境付近。
無事に到着したチョーマは、父や祖父母と楽しい時を過ごす。
しかし、事態は急転した。
グルジア軍の侵攻によって、戦争は開始された。

Aw4

そのことを知ったクセーニアは元夫と連絡を取るが、途中で音信不通に。
彼氏との旅行をキャンセルし、クセーニアはチョーマの待つツフィンバリへと向かう。

Aw3




いわゆる『母は強し』テーマですが、様々な要素を詰め込んでいます。
冒頭はディスニー?かとビックリ。
コメディっぽさもあるなぁと思っていたら、クセーニアが息子を追うあたりから、ハラハラ・ドキドキの緊迫シーンが続きます。
チョーマに訪れる残酷な運命で、一気にテンション・ブルーへ。
兵士と行動を共にするクセーニアも、ありえねぇと思いつつも引き込まれてしまいますね。

Aw7

色々なモノを詰め込んだ代償として、意見が分かれるかもしれません。
しかしながら、私的には随分と印象に残る内容と画でした。
ロシア映画なれど、質は悪くありません。
主役のスヴェトラーナ・イワノーワさんが、現代っぽさを巧く表現したシングル・マザー像を演じています。

Aw9




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2014年7月23日 (水)

本日の映画 『ワールド・ウォーZ』

『ワールド・ウォーZ』
2013年 アメリカ 監督:マーク・フォースター

Wz1

マイナー支持の本ブログですが、ホラー映画談議をする上で本作は重要な位置を占めると思います。
争点は金持ち映画と貧乏映画。
基本的にはB級映画は低予算。
低予算ゆえに、どうにもならない部分は多々あります。
ありえね~。
クソ。
つまらない。
リアルでない。
映画レビューのサイトを見れば、罵詈雑言の嵐。
時間の無駄とまで書かれ、そういう作品を累計何百と鑑賞している私まで否定されている気がします。
しかし、製作側はそれなりに努力をしています。
細やかな演出、退屈さを埋めるエロの配置、独特なクリーチャーデザイン、そしてド派手なグロ描写等々。
金がなければアイデアで勝負。
人間の知恵って、素晴らしい。

Wz7

ところが、この『ワールド・ウォーZ』は、先天的に金持ちに生まれた作品といえます。
主人公は、なんとブラッド・ピット。
噂では、彼の子供がゾンビ映画好きで、子供を喜ばせるために製作したのだとか。
潤沢な資金と、A級俳優を既に手中に収め、これ以上はないという好条件。
苦労人集団のB級ホラーを尻目に、我が道を行くタイプ。
よく少年漫画等で主人公のライバルに金持ちを配し、圧倒的な実力の違いを見せながらも最後には貧乏の根性に打ち負かされるパターンがありますが、これは現実の勝負です。
はたして、B級ホラー作品の運命は!?

Wa3

ストーリー解説です。
ブラピ演じる主人公ジェリーは、家族と車で移動中、不可解な現象に遭遇する。
人が獣のように人を襲い、街は壊滅状態となった。
ジェリーとその家族も危機一髪で救出され、彼は事態の重大さを知る。

元国連の腕利き調査員だったジェリーの実績に目をつけ、政府は彼に原因究明の任務を依頼。
ハーバード大のファスバッグ博士と同行し、感染病の発生源を突き止めるのが当面の目的となった。
調査チームは、韓国に到達。
しかし、その基地も感染の脅威に曝されていた。
頼みの綱のファスバッグ博士も命を落とし、ジェリーは単独、原因究明の任務にあたるのだが……。

Wa6

…という感じです。
やはり、予算の違いが明確です。
舞台はアメリカ⇒韓国⇒イスラエル⇒ウェールズへと無駄に移っていきます。
何よりも、感染者(まあゾンビです)の数がボリューミー。
他作で、ここまで大量に出たことはありません。
CG使っているのでしょうが、合成度も抜かりなし。
ゾンビが群がってできるゾンビタワーは、圧巻といわざるを得ないでしょう。
全力疾走系だし、迫力も十分です。

Wa4

核となる解決方法も、盲点といえば盲点ですね。
あれだけゾンビ映画が作られても、このアイデアはオリジナルティ高いかと。
私は素直に感心しましたよ。

で、結論ですが、やはり予算があるなりに、インパクトのある画を提供するなあ、というのが素直な感想。
ゾンビ理論や脚本も、そこらのホラー映画好きな兄ちゃんが考えたものとは雲泥の差がありますね。

Wa5

ただねえ、素直にスゴいと認めたくない何かがあるんですわ。
貧乏人の僻みかもしれないけれど、感染者がクリーンに思えちゃう。
いや、実際の映像ではそう感じないけれど、ゾンビの人喰いというダーティーさが削られているのではないかと。
もちろん、レイティングなんかも考慮してのことかもしれない。
ただ、肉噛みちぎって、骨しゃぶって、ハラワタを掬うというのが王道ゾンビで、そういうB級演出が無いと、凄い映像を見せてもらった割に、あっさりな余韻しか残っていない。
まあ、ブラピが子供に見せるための映画なら、スプラッター描写にブレーキかけるのも当然なのですが……。

とりあえず、B級の魅力は守られたような気がして、これはこれでホラー映画史上で良い考察材料ではあります。

Wa8

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2014年7月21日 (月)

本日の映画 『ZMフォース ゾンビ虐殺部隊』

『ZMフォース ゾンビ虐殺部隊』
2013年 イタリア・アメリカ・ドイツ・カナダ 監督:マルコ・リストーリ、ルカ・ボニ

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

Zm3

未だ製作が停まることを知らぬゾンビ映画。
正直、もう新しいアイデアなんて、出ないでしょ。
…なんて思うのですが、観なければならぬ衝動に駆られてしまう。
いや、理由は判っています。
まだホラー映画に恐怖していたあの頃。
テレビで映画のCM流れる度に、ヒーッなんてビビっていた時代が私にもありました。
その頃に観たロメロ監督『ゾンビ』によるインパクトは、後に熟成され、芳醇な香りを今でも放ち続けています。

Zm1

ホラーの中に見出せし甘美な悪魔の誘惑。
思えば、これが原点なのだなあ。
きっと、同じ衝撃は二度とやって来ない。
求め過ぎた故に、衝撃とか感動とか、心を震わすことを喪失してしまった。
挙句、いつしか心はヒロインの萌え度に奪われ、エロに奪われ、グロに奪われた。
そう、汚れちまった自分。
マニアであるが故に失った、ホラーに対するピュアで真摯な姿勢。
今の私には、本作のような作品がお似合いかもしれない。

Zm4

さてと。
何かが起きて、町に黒い雨が降った。
その雨に触れた人間は、人ではないモノへと変異し、かつての仲間を襲う。
そんな出だしで始まる本作、弱冠の期待感を抱かせる。

舞台は何故かルーマニア。
おいおいドラキュラかよ、とツッコミを画面に入れると、ゾンビ虐殺部隊の成り立ちが説明される。
収監中の囚人で元凄腕の兵士。
こいつがリーダー格で、出所を条件に政府が要請。
出所できれば、幼い娘と再び暮らすことができる。
その他、何言ってるのか判らない会話センス無さすぎの兵士と、外国によく見るアニヲタ・コスプレ姉ちゃんらでチームを構成。
彼らの任務は、件の黒い雨と関わりがあった。

Zm6

米国軍の研究施設で行われていた新型兵器開発。
それが失敗し、周辺はウイルスが蔓延。
ウイルスに感染した人間は、怪物と化してしまう。

米軍は、この事実を何とか隠匿したい。
そこで考え出された作戦は、付近にある原発を爆破し、事故を装って全てを亡きものにしようというものだった。
トンデモねえぜ、米国。

しかし、原発エリア内は、既に多数の感染者が存在する。
そのためにZMフォースは招集されたのだった。

Zm2



無数の怪物が群がる中、我がゾンビ虐殺部隊は突き進む。
忍者もどき姉ちゃんの二刀流が、ゾンビの頭を刎ねる。
傭兵の銃弾が、ゾンビの脳漿をぶち撒ける。
いけいけ、ゾンビ虐殺部隊。
アメリカが世界のリーダーである為に。
都合の悪いことは、ひた隠しにするが良いぃ。

Zm5

まあ、短絡的なストーリーですね。
緊張感もないし、爽快感もありません。
任務が任務ですから、しょうがないですねぇ。
プラスして、台詞がダメ親父。
全くセンスないです。

一応、良いところもあります。
ゾンビの特殊メイクは力入れてますね。
様々なタイプのゾンビが出現。
遊び心を入れ過ぎて、かなり怪人化が進んでいるのもあります。
ラストには、ボスキャラ級のものも見られます。

最大のインパクトは、エンドロール前のラスト。
ここで、このシーンを持ってくるか~!
驚きと、怒りと、軽蔑とニヤケ。
下品な親父の、喜びが伝わってくるよう。
ケイオスティックな余韻を楽しむべきか、怒るべきかは貴方次第。

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2014年7月20日 (日)

本日の映画 『ブラッドショット ヴァンパイア・エージェント』

『ブラッドショット ヴァンパイア・エージェント』
2013年 アメリカ 監督:ディートリッヒ・ジョンストン

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

Bs4

三連休前の前日。
充実した休日を迎えようと、自分的にMAXスピードで仕事をこなす。
いいぞ、休めるぞ。
午後2時の昼食タイムに、一人ほくそ笑む。

デスクに戻ると、21日の連休最終日に仕事の依頼。
どうしても、外せないと仕事だとの先輩談。
ウラァッ!!
私の脳内ではスター・プラチナが出現し、先輩に拳を向ける。
3日間の映画・ゲーム三昧。
マニアにとって、至福の時間。
この瞬間を確保するために、どれだけ計画的に仕事をしてきたか。
それが、一瞬でパア。
何回繰り返せば良いのだ、この理不尽な状況を。
だから嫌なのだ、人間界は。
早く人間になりたいと主張した妖怪がいたが、私は早く妖怪になりたい。

Bs1
吸血鬼は銃弾を弾き返す!!

恨み節から始まった連休鑑賞第一弾の本作。
邦題のまんまな内容です。

はみ出し刑事リップは、一連の殺人事件を追っていた。
その犯人は、普通の人間ではない。
もっと並み外れた能力の持ち主で、リップはその正体を吸血鬼だと睨んでいた。

一方、街ではアッラーの神を讃えたテロリストたちが暗躍。
ヤバいテロ行為を画策し、その準備を進めていた。
そこに出現した闇の殺人鬼。
次々と殺害されるテロリストたち。
現場に急行したリップは、殺人鬼と対決するも、圧倒的な力の前に成すすべもなかった。

Bs5
山羊の頭蓋骨+処女の血+太古の呪文で魔神を呼び起こす



命は助かったものの、警察では誰もリップの話を信じようとしない。
警察はクビになり、離婚した妻とのやり直しも叶わず、リップは一人孤独な淵に佇む。

仲間を殺害されたテロリストたちは怒りに燃え、計画通り核爆弾によるテロを進めていた。
彼らは殺人鬼への対抗手段として『魔神』を入手し、リップの元妻を誘拐。
単身、救出に向かうリップだったが、その前に現れたのは闇の殺人鬼だった。
反発しながらも、一致した目的のために共闘する二人。
やがて、リップは殺人鬼の本当の正体を知る。

Bs3

激しいドンパチ、哀愁漂うハードボイルド。
そんな内容を求めての鑑賞でしたが、物語の進行によってドンドンと内容が逸れていきましたね。
まあ、テロリストの対吸血鬼手段が『魔神』となったところで、怪しいとは思ったのですが
が…。

Bs6
呼ばれて、飛び出て、ジャジャジャジャ~ン!!『魔神』です



テロリストがねぇ、ちょっとお茶らけているんですよ。
初めこそ残忍さを思わせたものの、次第に崩れていく。
『魔神』もねぇ、ビックリですよ。
おっと、クリーチャーっぽいじゃねえか!
なんて思ったのも束の間、命令されて走る姿なんぞは失笑の何者でもない。
ヤベェぞ、この魔神。
とんでもない効果を生み出してしまいそうです。

Bs7

全体的には、アメコミ・ダークヒーロー的雰囲気です。
主人公リップも野郎臭プンプンで、見ようによってはカッコ良いといえるかも。
それなりにテロリストに対する怒りを盛り上げたり、緊張感を創出したりと、ストーリーラインは基本的水準はキープ。
中高生向けなら、まあ納得でしょうか。

ここまではマニアに向かないけれど、ランス・ヘンリクセンがチョイ役ながらも渋い存在感をみせたり、大統領役にクリストファー・ランバートを配したりと、妙なツボは押さえている。
もっとハードボイルドな演出、豊富なゴア描写などで工夫すると、化けたかもしれません。

Bs2
渋さ絶品!!ランス・ヘンリクセン健在

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2014年7月14日 (月)

本日の映画 『拳陣 FATAL CONTACT』

『拳陣 FATAL CONTACT』
2006年 香港 監督:デニス・ロー

Kg1

久し振りの、格闘映画レビューです。
このジャンルは、ホラーに比べてリリース数も圧倒的に少なく、ファンも少ないようですね。
私はホラーよりも愛着があるジャンルですけれど。

Kg4

大陸から香港にやってきて、細々と興行を続ける京劇一座。
その中にカンフー全国大会のチャンピオン、ゴウゴンもいた。
ある日、ヤバい連中がゴウゴンの元を訪れ、地下ボクシングの誘いをかける。
全く応じないゴウゴンだったが、同僚のティンが急接近したことから、次第にゴウゴンの心境に変化が生じる。

デートをしても、互いの貧しさを再認識してしまう香港の地。
貧乏を嫌い、生活の変化を求めるティン。
一試合だけなら……。
そう思って参加した闇の賭博試合。
ゴンゴンは快勝し、手元にはファイトマネーが残った。
予想外の報酬は、彼を次なる試合へと駆り立てる。
次々と組まれる試合。
相手のレベルは上がるものの、勝ち続けるゴウゴン。
やがて別の組織も巻き込み、いつしか巨額の金がゴウゴンを巡って動くように。

Kg3

もはや、ゴウゴンの意志だけではどうにもならない状態が出来上がってしまった。
対立する組織の諍いに巻き込まれ、黒い渦に巻き込まれていく二人。
ティンとの幸せな暮らしを夢見るゴウゴンだったが、思いもよらぬ結末が彼に訪れる。

Kg5

原題は『黒拳』。
こちらの方が、内容を上手く表現しています。
大陸出身の純朴な青年が、次第に闇の世界にどっぷりつ浸かっていく。
このイメージに、主演のウー・ジンはピッタリ。
他にもヒロインのティンや隊長を演じるロナルド・チェンなど、配役が見事に思えます。

Kg6

ウー・ジンなので、カンフー・アクションは安心レベルのクオリティ。
強烈に心に残るバトルはなかったものの、カンフーの魅力は十分。
それと対比になるのが、クライマックスの殴りこみシーン。
武術が暴力へと成り下がる描写は、本作のテーマを見事に表現しています。
また、隊長との比較も興味深く、これが余韻を残しますね。

他作に比べて、本作の後味が悪過ぎ。
けれど、その分の余韻も多くの残ります。
これは、やはりウー・ジンの魅力ではないかと思いますね。
ラストへの急転直下がやや急ぎ過ぎのような気もしますが、そこは香港映画なのでしょうがないかも。

Kg7

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2014年7月13日 (日)

本日の映画 『シー・トレマーズ』

『シー・トレマーズ』
2010年 オランダ・ベルギー・フィンランド 監督:ブライアン・ユズナ

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

St2

『トレマーズ』といえば、砂漠の地下に棲息するドデカなミミズの親分みたいなクリーチャーが大暴れする内容で、意外と人気を博して、関連作も数本製作された作品。
本作もタイトルこそトレマーズ海洋版の様相を呈するも、全く関連性はなし。
でもねぇ、ブライアン・ユズナ監督・脚本となれば、何かがあるのでは?という予感を捨てきれません。
『死霊のしたたり』の事例もあるしね。

St5

舞台は、インドネシア・スマトラ沖。
海洋調査(古代生物の研究)を行うスカイラー博士(女性)。
何らかの研究成果を大学に提出しないと、そろそろお払い箱になりそうな立場らしい。
スタッフも揃えられず、とりあえず地元で船をチャーター。
ところが、チャーターした船の船長ジャックは、ヤバい連中に借金があり、トラブルに巻き込まれてしまった。

St1

ヤバい連中は、スマトラ沖に漁場を持っていて、労働基準局真っ青の劣悪条件で身売りされた少年たちをコキ使う。
タマールとその兄も苦痛に耐える日々を送っていたが、ついに逃亡を図る。
しかし、ヤバい連中に見つかり、兄は殺害されてしまう。

時期を同じくして、海洋に潜む巨大な影。
それが漁場を襲撃し、ヤバい連中は一人また一人と命を落としていく。
タマールの存在を知ったスカイラー博士は、ジャックと共に救出を試みるのだが……。

St4

全体的に。
予算が少ないので、アジアでロケ・製作しました感が強いです。
でも、製作国はオランダ・ベルギー・フィンランドなんだよなあ。
この手の作品の王道パターンからも外れた作りで、それがプラスに働いていれば良いのだけれど、残念ながら王道パターンの方がマシだったような気がします。

St6

そこかしこにユズナ節(魔術ネタ)は入るものの、ストーリー展開の弱さが全体を押し下げ。
期待した割に……な評価です。

良いところを挙げると、犠牲者の死に様がグロい。
リアリティ欠如のチープ・グロですが、私的には満足レベル。
ラストの落とし方も、ちょっとした不気味さを醸し出していて、これはベタながら印象に残りました。

St3

本来なら、スカイラー博士はもっとウンチクを駆使し、ジャックとの絡みも工夫できそうですが、随分と薄い描写になってしまってます。
鑑賞後に作品データを調べたら、ジャック役はなんとマイケル・パレ。
うむむ、さっぱり気付かなかった。

パレでヒッパレ。

もはや過去の栄光となってしまったのでしょうか……。

St7

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2014年7月12日 (土)

本日の映画 『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』

『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』
2013年 アメリカ 監督;ジョン・ラッセンポップ

*本記事は、グロテスクな内容を含みます

Ai2


『悪魔のいけにえ』といえば、ホラー映画を語る上で非常に重要な位置を占める有名作品ですね。
その後『2』『3』が製作され、またリメイクや関連作もあって、ずいぶんと勢力を拡大しました。
ちょっと混乱しそうですが、本作はオリジナルの正当な続編と聞き、軽くサプライズ。
これまでの作品て、正式な続編じゃなかったのか~なんて、チューハイ飲んで一人感慨に耽りましたよ。
そういえば、オリジナルを除いて、各作品のストーリーなんて、全く覚えていない。
まあ、ホラーにはよくあることですが……

Ai3

さて、本作は3D仕様として製作されています。
チェーンソーが唸り、目前まで迫る!!
このコンセプトは期待できるのですが、私は自宅でDVD鑑賞。
当然ながら、チェーンソーは迫りません。
なので、この作品の真価を知ることは不可能。
2Dでの感想となります。

舞台は当然ながらテキサスなのですが、オリジナルのようなド田舎印象は薄いですね。
オリジナルの事件が起きて、レザー・フェイス一家の所業が町民にバレた。
怒りにバーニングな町民は、武器を手にレザーフェイス一家ことカーソン家を襲撃。
一家を血祭りにあげた。
しかし、混乱の中から一人の赤子が助けられ、その子・ヘザーは自分の素性を知らずに成長する。

ある日、ヘザーの元に遺産相続の報せが届く。
お金が必要だったヘザーは、相続した屋敷を売却すべく、かの地を訪問。
友人達と屋敷を訪れたが、そこには秘密が隠されていた。
ヘザーの訪問によって動き出す過去の惨劇。
再び唸りをあげるチェーンソーの爆音。
そして、アイツが帰ってくる。

Ai4

単体でみれば、フツーレベルの作品という印象。
オリジナルの持つザラツキ加減は、あまり感じられませんでした。
グロ描写も期待に反してオトナシイ。
まあ、自分の中でもオリジナルを美化しすぎている気もします。
それと、やはり飽きですかね。
類似のコンセプトを持つ作品も多く、勢力が拡大しすぎたのでしょう。

ただ、やはりオリジナルとの違和感は否めません。
レザー・フェイスの人間性を浮き彫りにし、同情やヒーロー性を加味したような設定は、続編なら仕方ないかと思う反面、オリジナルの魅力を希釈してしまったような感想を持ちます。

Ai6

レザー・フェイスはねぇ、ファンタジーで良いと思いますよ。
もちろん、実在の殺人犯にヒントを得ていたり、ド田舎ならこんな人間の一人や二人、居るかもしれねぇというリアル感は重要です。
でもねぇ、彼には彼の事情が…なんて突っ込まれると、まるで裁判のよう。
ド田舎で、人を平気で殺す倫理観欠如野郎がチェーンソーを振り回す。
こいつは怖ぇえぜ!
もともと、オリジナルはそういう映画だったはず。
ここら辺が違和感の原因ですかね。

Ai1

否定的になってしまいましたが、注目ポイントもあります。
ヒロイン?役のヘザーを演じるアレクサンドラ・ダダリオ嬢。
よく可愛い子をお人形のようと表現しますが、この方の眼がそれに匹敵します。
スゴイ魅力ですよ、この眼は!!
そして、クライマックスのシャツはだけ状態。
むうっ、むむうう。
思わず身を乗り出す自分。
久し振りだぜ、このドキ・ワク感。
それぇ、もうちょっとだ…なんてね。

Ai5

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2014年7月 5日 (土)

本日の映画 『スラッグス』

『スラッグス』
1987年 アメリカ 監督:J.P.シモン

*本記事は、かなりグロテスクな表現を含みます

本作も、いわゆるアニマル・パニックものとして分類できますが、実はこの種の作品はほとんど観ていません。
モノホンの気持ち悪さが苦手なのと、ストーリーがどれも同じような気がして……。
それでも鑑賞に踏み切ったのは、グロ描写がスゲェのではないか?と思ったからです。
たぶん、どっかのサイトで画像見て、これは!と思ったんですね。

Sgs6


ウェイン群アシュトン。
空き家で、ホームレスの死体が発見された。
目玉や内臓が喰われた痕跡があり、関係者はその惨たらしさに首を傾げた。
その後も、同様の事件が続く。

Sgs5

主人公である衛生官マイク・ブレイディは、事件を調査。
犯行現場に残された粘液から、その正体を推測する。
もしや、ナメクジが……。
しかし、ナメクジが人を襲うことなどあるのだろうか?

Sgs7

マイクの疑問をよそに、強烈な繁殖力で増加するナメクジたち。
そう、それは汚染物質によって変異し、肉食性を帯びた巨大ナメクジだったのだ。
正体に気付いたマイクだが、市長たちは一向にとりあわない。
やがて、町では被害が拡大。

マイクは、少数の仲間と共に駆除を試みるが……。

Sgs1

やはり、ストーリーは想定内。
ナメクジの正体のくだりも簡素で、主人公が想像して、学校の生物の先生が意見を言って、それで解明。
市長や保安官に信じてもらえないところも、『ジョーズ』と比較すると全く負けています。

では、ダメな作品かというと、実はそうでもない。
80年代ホラーの特徴ともいえる、無駄にスゴいスプラッター描写があるのですよ。
うわっぁあ。
だぁからぁ、ようやく議員になったと、ウワァアアぁああ。
失礼、感情的になってしまったようです。

Sgs4

目玉喰われたり、内臓喰われたり。
その描写を着実にチープグロで表現している訳なんですね。
誤ってナメクジ喰ったオジサンが、レストランでぶっ倒れるシーンが凄いの。
たぶん、頭の中でナメクジが異常繁殖したとの設定なのでしょう。
スキャナーズよろしく、頭部爆発。
ミミズ的ナメクジ?が噴出するのだから、これはタマラない。
ガキの頃に観ていたら、きっとトラウマ注意報。

Sgs2

他にもスゲェ・シーンはありますよ。
エッチ直後の全裸ビッチが、床上を埋め尽くしたナメクジの上にダイヴ。
もちろん、喰われます。

私が爆笑したのは、ガーデニング親父のシーン。
自分の手首切り落として、ウワァアアーッ。
何故か、家まで大爆破。

イッツ、ベリー・ファニー。
これだから、80年代ホラーはやめられない。

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