本日の映画 『バトル・オブ・アトランティス』
『バトル・オブ・アトランティス』
2013年 アメリカ 監督:ジャレッド・コーン
巨大怪獣に立ち向かうは、僕らの巨大三色ロボ レッド&ブルー&グリーン!!
原題は『アトランティック・リム』。
最近、似たような響きの巨額製作費作品を観ましたが、おそらくそれにインスパイアされて作られた作品ではないかと想像できます。
向うは、太平洋。
こちらは、大西洋。
同じような題名ならば、巨大ロボも登場するに違いない。
少年の頃からロボットに惹かれて数十年。
私の心は、ロボと共にあった。
生きているうちに、巨大ロボを操縦してみたい。
そう思うのは、私だけだろうか。
たとえ、それがヘタレなロボだったとしても……。
大西洋のとある海域。
調査を行っていた潜水艇が音信不通となり、ベースの石油リグが消失する事件が勃発。
その調査を担うことになったアメリカ軍は、NASAで極秘に行われていた『アルマダ計画』を実践。
三体の巨大ロボを捜索に向かわせた。
ロボのエース・パイロット、ウォーターズは、海底で謎の巨大怪獣と遭遇する。
怪獣は海岸へと浮上し、甚大な被害を人類に与えた。
上層部の命令を無視し、暴走するウォーターズ。
どうにか怪獣を倒すものの、命令違反で軍に拘束される。
だが、事件はこれだけに留まらなかった。
原油の中に眠っていた怪獣の卵は、2個あったのだ。
再び怪獣の脅威に曝される人類。
マンハッタンに上陸した怪獣たちは、破壊の限りを尽くす。
立ちあがるのは、三体の巨大ロボ。
新たに開発された神経系統シンクロ装置ハローを携えて、ウォーターズらは最後の闘いに挑む。
え~っと、なんていいましょうか。
結構、ブッ飛んでいる内容です。
ツッ込みどころ多数あり。
B級ネタの玉手箱や~って、作品です。
製作会社は、あのアサイラム。
当然といえば、当然なのですが……。
気になる点を、箇条書きで挙げてみましょう。
・ロボの操縦者たちは、軍所属の兵士。なのに、命令を全く聞かない。
・ロボは極秘プロジェクトなのだが、主人公が全く気にせず公言する。
・闘いの最中、操縦者たちは文句タラタラ。
・軍の司令部が、会社のオフィスと変わりない。
・操縦者たちの、しょーもない三角関係
・大統領の決定すら覆す軍中将USAトクミツさん
・神経シンクロのため、ロボの受けた攻撃は操縦者に直接伝わるというシステムの不可解さ
・ヒロインの、あまりに画にならない間抜け戦闘シーン
・ロボ接近専用武器の形状が、蝿タタキとピコピコ・ハンマー。
などなど。
極めつけは、主人公ウォーターズの人物描写です。
確かに怪獣を倒したのですが、彼の武器(ビーム・レイルガン)によってビルが倒壊。
多数の死者を目の当たりにしても、怪獣を倒した興奮が先行。
俺は英雄だと豪語し、仲間が犠牲者たちの救助をしていても、本人はパーティーなんぞに出席していまう。
これが改心して、自分の命を犠牲にして人類を救うのであれば、僅かながらに葬快感も得られるのですが……。
ちなみに、ヒロイン役ジャッキー・ムーアさんはダレ○ガレ明美さん風。
ヘタレな操縦っぷりと、やる気のなさそうなランニング・シーンが記憶に残ります。
主人公の彼女らしいのですが、グリーン・ロボ操縦のジムとも関係を持ってしまったようで、複雑な立場におります。
この人間関係を利用して、最後はお涙頂戴・自己犠牲と友情と愛情と……なんてパターンにすれば良かったのですが、不思議なくらいノータッチ。
そのような設定であることを、製作側自ら忘れてしまったかのような扱いを受けています。
思えば、昔の縁日では、テレビや漫画で見たこともないようなロボットのプラモデルが売っていました。
全体的なフォルムは、たとえばガンダムに似ている。
しかし、顔やパーツは、明らかにショボい。
そのようなパチもんが、出回っていたのです。
それでも、子供心に惹かれてしまう何かが其処にはありました。
そう、それこそがロボの持つ魅力。
何故だか、ロボはカッコ良い。
ロボ自体に罪は無い。
ロボが輝くかどうかは、それを操縦する人間にかかっている。
そんなことを考えた、ゴールデンウィークの午後。
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こんばんは( ´ ▽ ` )ノ
ジャケ写がイカスなあw
充実したGWをお過ごしでしょうかヽ( ´ ▽ ` )ノ
投稿: カツテキ | 2014年5月 6日 (火) 00時41分
カツテキさん、こんばんは!!
GWは、どこも混んでいて、旅行代金も高い!
素直に家に引きこもっております。
DVD観て、ゲームやって……。
これって、充実っ!?
投稿: 怪奇伯爵 | 2014年5月 6日 (火) 23時44分
こんにちは
基地がオフィス。。。良いですね(笑)。
昔、何の作品だったか(自分のブログでも紹介してますが忘れましたw)、エイリアンか何か倒して国防省(内装がポリ袋w)が「インディペンデンス・デイ」みたいに皆「Year!!」と手を挙げて喝采するも三人しか人が居なかったシーンを思い出しました(笑)。
ちなみにロボットはVガンダムに乗ってみたいですねw。
投稿: スティッチ☆ | 2014年5月 7日 (水) 10時35分
スティッチさん、こんばんは
たぶん、ヘタレ基地は、まだまだ存在するでしょうね。
しかし、三人って、凄すぎ。
それに比べると、本作はまだマシ。
主人公の設定が酷くて、ひょっとしたらウケ狙いかもしれません
投稿: 怪奇伯爵 | 2014年5月 8日 (木) 22時22分