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2014年3月

2014年3月23日 (日)

本日の映画 『アックス・ジャイアント』

『アックス・ジャイアント』
2013年 アメリカ 監督:ゲイリー・ジョーンズ

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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この世の中、知識が有ると無いでは、随分と世界観が変わってきます。
私の場合、この世界観とはヘタレ映画界においてであり、一般的な人が『クズ』とか『カス』、『観るだけ時間の無駄』などと切って捨ててしまうような作品を、どのようにすれば楽しめるかという観点を持って接しています。
それでも楽しめない作品もありますが、多くは何らかの評価すべき点を発見することができます。
私自身、それを念頭において鑑賞するのですが、実は本作鑑賞直後に衝撃の事実を発見しました。
まずは、本作のあらすじから説明しましょう。

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舞台は、アメリカのどこかの山中。
軍人なみの張り切り刑務官ホークに率いられ、刑務所に服役中のティーンズたちが合宿。
刑務所を出るためのプラグラムで、これをこなさないと出所できない。
ホーク刑務官のウザい扱きに我慢するティーンズだったが、一人が脱落を宣言。
仲間の説得にあって、どうにか彼は脱走を思い止まる。
その時に拾った牛の角は、実は禁断のアイテムだった。

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突如現れた巨人。
彼は大きな斧を手にしていた。
巨人が斧を一振りすれば、仲間が次々と命を落としていく。
巨人の正体は、何者か?
はたして、一行の運命はいかに。

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主に北アメリカの伝説ポール・バニアンを題材とした、幾分ファンタジー要素を配合したC級スプラッターといえます。
ポール・バニアン。
初めて聞く名前ですね。
アメリカの民話にあるようですが、ポール・バニアンとは身体のデカい樵(きこり)です。
身体がデカいので、人の何倍も仕事ができるらしく、ミシシッピ川が誕生したのも、このポール・バニアンのお蔭らしいです。

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ポールは青い牛のベイブを連れて行動するのですが、本作はこのベイブが人間に殺害され、喰われてしまうという事件を描いています。
それを知ったポールの怒りは爆発し、人間たちを斧で惨殺したのです。
アメリカにはポール・バニアンの像というのがいくつかあるのですが、どれも平和的なイメージで、まさかホラーの題材になるとは現地もビックリでしょう。

本作はCGを多用しているのですが、合成度は低め。
しかしながら斧でチョンパされた死体のグロ度は、娯楽的によい水準に達しています。
全体的にC級化物ホラーの職人芸といった感じで、アートよりも実用性といったところ。
怪獣映画の要素も多分に含んでいます。

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さて、冒頭に述べた点に触れましょう。
私はポール・バニアンに関する知識は持っていませんでした。
これがファースト・コンタクトと思っていましたが、本日偶然に観ていたテレビ番組で昔の記憶が呼び起こされたのです。
その番組、昭和時代の弁当について触れていました。
日本の家庭弁当史において、レトルト食品の台頭が説明されました。
その一例として流れたのが、『丸大ハンバーグ』のCMです。

ハイリハイリフレハイリホー。
ハイリハイリフレホッホー。
大きくなぁれよ~。
まぁるだいハンバァグ~。

今でも記憶に残るソングですが、私が注目したのは画面でした。
チェック柄のシャツを着た巨人。
すぐに脳内リンクしました。

あっ、ポール・バニアンだ!!

そう、丸大ハンバーグCMの巨人は、ポール・バニアンだったのですcoldsweats02

知識があれば、世界は変わる。
ヘタレ映画を観なければ、この事実には行き当たりませんでした。

作品がつまらぬ訳ではない。
貴方の想像が足りないだけだ。 By 伯爵

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 マニアは注目! 変人爺さんにジョー・エステベスの配役

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2014年3月22日 (土)

本日の映画 『ゾンビ・クエスト』

珍しいオランダ産のゾンビ・コメディ

『ゾンビ・クエスト』
2011年 オランダ 監督:マルテイン・スミッツ&エルヴィン・ヴァン・デン・エショフ

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オランダ産のホラーって、初めてかもしれません。
しかもゾンビで、コメディで。
こういうのって、期待しない方が良いんだよね。
もともと、ホラーコメディって、苦手な分野ですけど、最近は何故か観てしまう。
この世界にドップリの証拠ってか。

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会社員のアジズ。
外見的にも能力がないのは、明らか。
上司に目を付けられ、勤務中のバカ兄からの電話でユー・アー・ファイアー(クビ!!)。
せっかく美人秘書が気のある仕草を見せてくれたのに、バカ兄のせいで人生台無しだ。

とりあえず文句の一つも言ってやろうとバカ兄の家を訪れるアジズ。
バカ兄は、パーティーの真っ最中。
ひょんなことから喧嘩が起きて、兄弟揃って豚箱に直行。

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その時、事件は起きた。
ロシアの宇宙基地が墜落し、未知のウイルスをバラ撒いたのだ。
そして、その墜落先は、美人秘書テスのいる、アジズの元職場のビルだった。

愛しのテスを救うため、アジズは頼りない仲間とともに救出に向かうが、アムステルダムの街は多くのウイルス感染者に埋めつくされていた。
はたして、アジズはテスを救うことができるのか……。

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主人公は、ナイナイの岡村さんと小島よしおさんをフュージョンさせたような男。
ヘタレ系ながら、男気を見せるといった、ヘタレの星的存在です。
どうしようもない兄モーとのやりとりも面白く、脇を固めるキャラたちの多彩さも正解。
ヒロイン的存在のテスより、気が強い美人警官キムの方が魅力的です。
SPの真木よう子さんインオランダみたいな!?

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ギャグのセンスも感じられ、私的にはほぼ満足といったところ。
ゾンビメイクも、コメディでは許せる水準。
ガトリングガンでゾンビ撃ちまくりの葬快感や、単調では終わらない展開など、作りは結構練られています。

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何といっても、私的にはキムが一推し。
外見もそうですが、ラスト近くの格闘に味があります。
ギャグのセンスが合わなければしょうがありませんが、私的には観て良かった作品でした。

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2014年3月16日 (日)

本日の映画 『オゾンビ』

アメリカ発挑発度MAXのゾンビ映画

『オゾンビ』
2012年 アメリカ 監督:ジョン・ライド

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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題名だけだと判りませんが、パッケージをみれば本作の内容が一瞬で理解できる代物です。
ターバン巻いたゾンビたち。
そう、これはかのテロ首謀者を題材にした、アメリカ的悪ノリ挑発度100%な作品なのです。

作品内で、はっきりO様・ビンラディンって言ってるんだよね。
いや、ひょっとするとビラディンかもしれない。
私は挑発したくないので、ビラディンとして話を続けます。

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アメリカの特殊部隊がビソラディンの居場所を突き止め、急襲。
激しい銃撃戦が予測されたが、そこはゾンビの巣窟だった。
何とかゾンビを始末した特殊部隊は、ビソラディンを追い詰める。

ビソラディン、自分に何かの薬品を注射。

そこへ特殊部隊が突入し、ビソは射殺された。
ヘリによって移送されるビソの遺体。
しかし、異常事態が発生し、ヘリは特殊部隊もろとも海に墜落。
その事実は伏せられ、ビソラディン死亡との報せだけが公表された。
バアァァ~ン!!

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後日。
アフガンで孤立した、別の特殊部隊があった。
砂漠で出くわすゾンビを狩りながら、脱出ルートを探す兵士たち。
途中で兄デレクの捜索にやってきたダスティを救い、行動を共にする。

ビソラディンは、生きている。
自分の直感を信じ、デレクはビソラディン殺害を目的にアフガンに渡ったのだ。

タリバンとゾンビがひしめく砂漠。
ビソラディンは、本当に生きているのか?
消えたデレクの行方は?
兵士たちの運命は、砂漠だけが知っている。

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こちらが入らぬ心配をしてしまうほど挑発的な題材ですね。
映画館で上映したら、テロに巻き込まれそう。
行けないですね、映画館。
怖くて……。

で、肝心の中身は、普通にB級ゾンビ映画です。
ゾンビに噛まれたり、引っかかれたりすると、当然に感染して自分もゾンビ化するのですが、自分の筋肉を誇示したい役者さんは平気で裸になります。
ランボーじゃねえし。
女性兵士もなかなかの美形ですが、よく見ればメイクバッチリ決まってます。
砂漠で化粧してガン・シュートとは、設定があまちゃんですな。

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描写としては、FPSを想わせる感じ。
ターバン巻いたゾンビが脳漿ぶちまけて、次々に倒されていきます。
娯楽的には小気味良いのですが、どうにも後味は宜しくない。
なぜなら、かのゾンビたちは、アメリカの化学兵器『ゴッドスマック』の予想外な効果によって生まれたのですから。
何をやっているんだ、USA!!

結局、こういう状況下の中で、アメリカ兵士たちが其々のドラマを背負って死んでいくのですが、これまた安っぽい内容なのです。
特にジローラモ似兵士のエピソードは、どうでもよい感が強く、涙どころか欠伸を誘発する効果があります。

当初からB級特有のヘタレ感プンプンですが、予想外に良いのはゾンビメイク。
けっこう力入ってます。
砂漠だからか、あまり汁っ気がなく、私的にはグチャドロなゾンビが好みですが、本作のゾンビさんたちには満足いたしました。

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2014年3月 2日 (日)

心機一転

どうも引っ越し前の日常に戻らない。
これは、どうにかしないと~。
なんて思って、久々に短文を書いてみました。

文章書くのは楽しいのですが、ホラー映画レビューもちょっとマンネリかなぁ。
もっと面白い文章書く為に、自身の変革が必要だなあ。
などと思いまして。

新ジャンルに挑戦してみました。
その名も『女子高生ルルミのマジカルな日常』。

もっとハジけた文章書くには、感覚もハジけないと。
ルルミにシンクロし、目指すは恒常的不思議ちゃん。

電子書籍投稿サイト『パブー』にて公開中です(もちろん無料設定)

http://p.booklog.jp/book/83257

前作の『オタカル漬丼台湾篇2012』の①巻は、本日時点で4300PVを超えました。
これだけ異常に多いのは、本ブログ内に記事リンクを付けたから?
実態は不明ながら、私としては嬉しいかぎり。
皆さまに多大なる感謝を申し上げます。

過去作も同じくパブーで公開中。
以下のURLから。

http://p.booklog.jp/users/kkaiki0710

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本日の映画 『パイレーツ・オブ・ゾンビ』

『パイレーツ・オブ・ゾンビ』
2013年 フィリピン 監督:タイロン・アシエルト

*本記事は、グロテスクな表現を含んでいます

『パイレーツ・オブ~』なんて聞くと、ジョニデプさんのカリビアンを真っ先に思いますが、本作はフィリピンの海域が舞台です。
原題は『ゾンビ・アイランド』ですから、もともとそんなに海賊を重視しているわけでもないようで、海賊プライム度は高くありません。
海賊に憧れ、ハーロックやエメラルダスを愛してやまない海賊フェチの皆さまには到底満足できない起用となっています。

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主人公は墓泥棒コンビの少年たち。
母親に捨てられたピーウィーは小学生くらいの年齢で、「あばれはっっちゃく」ライクなキャラ。
もう一人は天涯孤独な兄貴分ロミー。ヘタレながら、弟分ピーウィーの面倒をしっかり見ています。

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この二人、墓を掘り起こして死人の装飾品等を盗んで生計を立てています。
ところがある日、村人に現場を発見されて大逃亡劇となります。
ようやく村人を振り切るわけですが、なんと孤島まで辿りついてしまいました。

その島には秘密があって、アンデッド化した人間がウヨウヨ。
逃れようとするうちにお互いははぐれ、それぞれ生存者と遭遇。
島で何が起こったのかを知り、島からの脱出を試みるのですが……。

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一言で表現すれば、少年冒険ホラー活劇と申しましょうか。
アクション性が高く、怪奇性は控え目。
ストーリーとしても、基本的な組み立てはできています。
フィリピン産ということを考慮すれば、特殊メイクもソコソコ。
ただし欧米ゾンビ作品に慣れ親しんだマニアにとっては、さして魅力はないでしょう。

Zi7

ちょっとしたユーモアもあり、緊緊とした雰囲気を少し逃しています。
一般受けを狙ったようなテイストですね。
恐怖感を求めるには適しませんが、作品全体のまとまりはあります。
惜しむらくは、どの年代の観客に支持されるだろうかという点。
ホラーマニアには子供っぽさが気になり、少年たちにはちょっとキツいかなという感じ。

Zi2

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