本日の映画 『アックス・ジャイアント』
『アックス・ジャイアント』
2013年 アメリカ 監督:ゲイリー・ジョーンズ
*本記事は、グロテスクな表現を含みます
この世の中、知識が有ると無いでは、随分と世界観が変わってきます。
私の場合、この世界観とはヘタレ映画界においてであり、一般的な人が『クズ』とか『カス』、『観るだけ時間の無駄』などと切って捨ててしまうような作品を、どのようにすれば楽しめるかという観点を持って接しています。
それでも楽しめない作品もありますが、多くは何らかの評価すべき点を発見することができます。
私自身、それを念頭において鑑賞するのですが、実は本作鑑賞直後に衝撃の事実を発見しました。
まずは、本作のあらすじから説明しましょう。
舞台は、アメリカのどこかの山中。
軍人なみの張り切り刑務官ホークに率いられ、刑務所に服役中のティーンズたちが合宿。
刑務所を出るためのプラグラムで、これをこなさないと出所できない。
ホーク刑務官のウザい扱きに我慢するティーンズだったが、一人が脱落を宣言。
仲間の説得にあって、どうにか彼は脱走を思い止まる。
その時に拾った牛の角は、実は禁断のアイテムだった。
突如現れた巨人。
彼は大きな斧を手にしていた。
巨人が斧を一振りすれば、仲間が次々と命を落としていく。
巨人の正体は、何者か?
はたして、一行の運命はいかに。
主に北アメリカの伝説ポール・バニアンを題材とした、幾分ファンタジー要素を配合したC級スプラッターといえます。
ポール・バニアン。
初めて聞く名前ですね。
アメリカの民話にあるようですが、ポール・バニアンとは身体のデカい樵(きこり)です。
身体がデカいので、人の何倍も仕事ができるらしく、ミシシッピ川が誕生したのも、このポール・バニアンのお蔭らしいです。
ポールは青い牛のベイブを連れて行動するのですが、本作はこのベイブが人間に殺害され、喰われてしまうという事件を描いています。
それを知ったポールの怒りは爆発し、人間たちを斧で惨殺したのです。
アメリカにはポール・バニアンの像というのがいくつかあるのですが、どれも平和的なイメージで、まさかホラーの題材になるとは現地もビックリでしょう。
本作はCGを多用しているのですが、合成度は低め。
しかしながら斧でチョンパされた死体のグロ度は、娯楽的によい水準に達しています。
全体的にC級化物ホラーの職人芸といった感じで、アートよりも実用性といったところ。
怪獣映画の要素も多分に含んでいます。
さて、冒頭に述べた点に触れましょう。
私はポール・バニアンに関する知識は持っていませんでした。
これがファースト・コンタクトと思っていましたが、本日偶然に観ていたテレビ番組で昔の記憶が呼び起こされたのです。
その番組、昭和時代の弁当について触れていました。
日本の家庭弁当史において、レトルト食品の台頭が説明されました。
その一例として流れたのが、『丸大ハンバーグ』のCMです。
ハイリハイリフレハイリホー。
ハイリハイリフレホッホー。
大きくなぁれよ~。
まぁるだいハンバァグ~。
今でも記憶に残るソングですが、私が注目したのは画面でした。
チェック柄のシャツを着た巨人。
すぐに脳内リンクしました。
あっ、ポール・バニアンだ!!
そう、丸大ハンバーグCMの巨人は、ポール・バニアンだったのです![]()
知識があれば、世界は変わる。
ヘタレ映画を観なければ、この事実には行き当たりませんでした。
作品がつまらぬ訳ではない。
貴方の想像が足りないだけだ。 By 伯爵


























