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2013年10月13日 (日)

本日の映画 『バスケットケース』

『バスケットケース』
1982年 アメリカ 監督:フランク・ヘネンロッター

*本記事は、グロテスクな表現を含みます。
*ストーリーは、ネタばれあり

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ホラー映画史に名を残すカルト作品です。
何度も入手のチャンスはあったのですが、何故か積極的に鑑賞する気がおきず、放置しておりました。
私の利用するレンタルにも作品はあるらしいのですが、在庫が少なく借りることが困難です。
そうなると、急に観たくなるのだから、マニアって身勝手ですね。

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ニューヨーク。
一人の青年が、安宿にチェックイン。
彼の名をドゥエイン・ブラッドリーという。
大きなバスケット・ケースを持ち歩いている以外は、爽やかな印象だ。
しかし、ハンバーガーを大量に買い込み、それをバスケット・ケースに投げ入れるなど奇妙な行動をみせる。
バスケット内から聞こえる咀嚼音。
何かが、バスケットの中に居るのだ。

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ある日、ドゥエインはニードル医師の医院を訪れる。
応対した受付嬢に特別な感情を覚えたドゥエインは、再会の約束を取り付ける。
一方で、ニードル医師は、焦燥していた。
ドゥエインが、かつて自分が手術をした少年だと分かったからだ。
その夜、ニードルマンは何者かに襲われ、残虐な手口で殺害された。

 

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その犯人は、バスケット・ケースに入っていたドゥエインの兄・べリアルだった。
べリアルとドゥエインはシャムの双生児であり、それを忌み嫌った父親の手引きで、分離手術を無理やり受けさせられたのだった。
手術は、ドゥエインだけを生存させる目的で行われた。
処分されるはずのべリアルは、ドゥエインによって救われていたのだった。

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兄弟の怒りは、当然収まらなかった。
元凶の父を殺し、兄弟は復讐のためにニューヨークにやってきたのである。
手術に関わった医師を、次々に狙う兄弟。

 

しかし、ドゥエインには、新たな感情が生まれていた。
受付嬢との恋。
それを知ったべリアルは、嫉妬の感情を抱く。
人間として暮らす弟。
怪物として隠れる兄。
弟の恋人の存在は、べリアルに耐えがたい感情を植え付けたのだった。

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暴走するべリアルは、一人でホテルを抜け出す。
双生児のテレパシーによって、兄の後を追うドゥエイン。
そして、ドゥエインの見たものは、信じがたい地獄のような光景だった。
二人の兄弟の運命は……

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べリアルの造形は、はっきりいってチープです。
しかし、本作においてはチープさが味となっています。
全身像で動きを見せるときは、なんとクレイ・アニメーションを使用。
全体的に、リアルさの追求からは離れています。

本来、べリアルは人間なわけで、分離手術後もしかるべき処置をしていなければ生存できないでしょう。
しかし、何とゴミ袋に入れられて、家庭用ゴミと一緒に置かれていました。
それを、手術後まもない少年が、どのように救ったのか?
なんて疑問は無視です。
細かいことは、どうでも良い。
本能的な兄と、人間的な弟の対比。
そこに生まれる感情と悲哀。
そういうものを感じ取ってくれ。
監督のメッセージを勝手に代弁すると、そういうことに行きつきそうです。

説明描写も、技術的には未熟。
マニアがこれまで培った経験で勝手に予測し、作品の主張を穴埋めします。
それができれば、チープだけれど味のある作品と思え、いつしかそれが傑作ではないかとう疑問さえ生みだします。

当時にしては、グロい描写も特徴の一つ。
血糊の豊富さ。
メスを数本顔面に突き立てられた絶叫中年女性のシーンもインパクトあり。
ラストも余韻ありですが、一番のインパクトは受付嬢に乗っかったべリアルでしょう。
ああ、屈折。

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