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2013年9月 8日 (日)

本日の映画 『フィアー・フロム・デプス』

『フィアー・フロム・デプス』
2008年 アメリカ・カナダ 監督:ポール・ジラー

Fd9

この作品、タイトルやジャケ写からは、内容が全く予想できません。
アピールポイントがなかったので、存在すら気付かなかった作品です。
たまたま同低級ホラー作品の予告篇として目にし、クリーチャー系の映画だと分かりました。
その時は、クリーチャーのデザインが悪くないと思ったのですが……。
さてさて、その実力はいかに。

Fd1

嵐の夜の海上。
一隻の船が、果敢に漁をしていた。
何故、そのような気象状況で漁をするのか。
有識な観客の疑問に作品は答えを出さず、物語は一方的に進む。
轟く雷鳴。
叩きつける雨粒。
息もできぬような状況で、網を引き揚げるクルーたち。
そして、ジョーイが姿を消した。
海に落ちたに違いない。
誰もが疑問をもたず、船は失意の帰還を果たす。

Fd4

船長のウィルは責任を感じるとともに、不漁続きで経済的にも追いこまれていた。
娘の学費も稼がなければならない。
そんな父親の苦悩をよそに、娘カーリーは恋人ダニー(船のクルーでもある)や友人と近隣の無人島にバカンスへ。

なんとか金を工面し、再び漁に出ようとするウィル。
しかし、港で準備をしていたはずのクルーが惨殺死体で発見される。
残された痕跡や目撃情報から、ウィルは怪物の存在を疑うようになる。
あれは、俺を追ってきたに違いない。
しまいには、そのような発言まで飛び出すウィル。
しかし、それが真実かどうかは、作品内では描写されていない。

Fd3

生物学者のアーデン女史とともに怪物を追うウィル。
次第に被害者は増加の一途を辿り、保安官をはじめとする狩猟班も全滅。
無人島では、娘カーリーも怪物の襲撃を受けていた。
ウィルは娘の救出に船を出港させるが……。

Fd7

ありふれたパターンの海洋クリーチャー・パニックと申しましょうか。
緻密な計算や設定を無視し、ご都合主義に走っています。
例えば、クリーチャーの正体。
深海の生物にはありえない容姿ですね。
蛙とトカゲとアンコウとカメレオンをリミックス。
毒液を噴射して相手の動きを封じ、噛み殺します。
当然ながら肉食で、人間の内臓を食べたりします。
木に登ったり、走り幅跳び的ジャンプも披露。
極めつけは、あのプレデターばりに姿を消せるのです。
これだけではありません。
生物学者のアーデンは、怪物が残した粘液だけで有毒およびカモフラージュ機能を言い当てます。
毒だけならまだしも、なんでそんなことまで分かるんだ……。

Fd8

娘カーリーの恋人ダニーの扱いも中途半端。
怪物に噛まれて、傷の膿が気になります。
これ、最後に怪物化して、その正体に迫るのかと思ったら、それは私のひとりよがりでした。
準主役かと思っていたら、最後の扱いはぞんざいです。

主人公ウィルの設定もスゴい。
漁師なのですが、怪物が出現すると拳銃を懐から取り出しバンバン。
刑事ばりの射撃姿を披露。
クライマックスでは、昔は溶接工だったと自ら発言し、ラストへの布石を打つ始末。
生死を賭けた勝負の結果は、高血圧には嬉しいあっさり味。

では、鑑賞の価値が全くないのかと聞かれたら、そうでもありません。
角度によっては、怪物のデザインはグッド。
少しチャチイですが、喰われた人間の死体は若干ながらのグロさをに臭わせます。
胴体切断、ネック・パクッ・ブリーカーなど、マニア向けサービスも忘れません。

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しかし、何よりも強烈だったのは、ベンの死に様でしょう。
パンツ一丁で檻の中。
鮭の切り身を体に塗りたくり、自ら囮となりました。
毒液くらって、死後硬直。

後に発見したウィルが頸動脈触って、呟きます。
『死んでる……』
その直後、まさかの『マバタキ』がーッ!!
ギョギョギョ~と、さかなクン的驚き方をしてしまいました。
見事な瞬き。
我慢できなかったのでしょう。
編集で何とかせいと思うのですが、きっと眠かったのでしょう。
この一瞬によって、反則的ではありますが忘れられない映画となったのです。
ああ、低級って、面白い。

Fd2_2

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コメント

こんばんは!
頭から喰われてるシーンに噴き出してしまいました(笑)
ベタでいいですね。

女性人も可愛いhappy01

深海魚ってことは視力が弱いのでしょうか?
目玉が真っ白だわ(笑)

投稿: カツテキ | 2013年9月 9日 (月) 00時19分

カツテキさん、こんばんは!
ご指摘のとおり、深海の生物ならほとんど目が見えないはず。
しかし本作では、なんと怪物目線のシーンが用意されています。人間の顔までしっかりと認識できています。
カメレオンのように舌が伸びますし、周囲に同化して姿を見えなくします。
今思えば、深海のカメレオンが妥当ですね。
違和感アリアリcoldsweats01

投稿: 怪奇伯爵 | 2013年9月10日 (火) 00時17分

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