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2013年7月

2013年7月21日 (日)

本日の映画 『少林寺秘棍房』

『少林寺秘棍房』
1983年 香港 監督:ラウ・カーリョン 主演:リュー・チャーフィー

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時々、80年代カンフー映画が観たくてたまらない時がある。
ジャッキー派だったため、ジャッキーだけを観れば良いと思っていた。
しかし、カンフースターは、他にも大勢いる。
彼らの技は、どうなのか。
隠れた名作は、あるのか。
マニアの風が、私の体を通り抜ける。
そうだ、カンフーだよ、おっかさん!

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宋国のヨンとポン・メイは、共に皇帝に仕える身。
しかし、ヨン家の手柄に嫉妬していたポン・メイ将軍はタタールのイム王と通じ、金沙灘の戦いで罠を仕掛ける。
生き残ったのは五男のンロンと六男のロッロンだが、ンロンは行方不明となった。
なんとか家に辿りついたロッロンだが、あまりのショックに精神に異常をきたしていた。
ヨン家はロッロンの回復を待って、ポン・メイの悪事を朝廷に申し出るつもりだった。
しかし、ポン・メイは、ヨン家の二人の兄弟の命を執拗に狙う。

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一方、行方不明だったンロンの姿は、五台山にあった。
復讐に燃えていたンロンだったが、猟師が命がけで助けてくれたことをきっかけに、仏門に入って修業したいと思うようになった。
何度も拒絶されながらも、どうにか寺で生活を送るようになったンロン。
しかし、ポン・メイの追手は、すぐ傍まで迫る。
楊家の娘バッムイが捕えられ、ンロンは戒律を破って単身ポン・メイのもとに向かう。

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バッムイ役ベティ・ウェイ 大活躍!!!

さて、主人公のヨン・ンロン。漢字で書くと楊 五郎。この楊家の兄弟は、長男から一郎・二郎・三郎……と名がついているのです。日本人にも親しみやすい名前ですね。
この五郎を演じるのが、『少林寺三十六房』でブレイクしたリュー・チャーフィーです。
実はロッロン(六郎)にアレクサンダー・フーシェンがキャスティングされているのですが、彼は撮影中に事故に遭い亡くなりました。
そのためか、ラストで兄と一緒に闘うという感動的な展開ができなくなりました。
なんとも残念な話です。
しかし、棒術に興味がある人にとっては、かなり見応えのある作品といえるでしょう。

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本作は、あまりコミカルなシーンはありません。
父と兄を殺された復讐劇ですから当然ですが、やはり80年代香港ショウ・ブラザーズならではの独特さが混入しています。

たとえば、五郎が修業する(といっても、修業シーンは殆ど無し)『狼牙棒房』をみてみましょう。狼を模した木の人形(木狼?)に、棍棒を打ち込んで技を磨きます。
これは、僧が狼と闘う時を想定したもの。狼の奥歯を砕くことが目的で、殺生はしないという理念に基づいています。奥歯を砕かれれば、二度と狼はやってこない。命をとるまでもないという教えですね。
実はコレ、ラストへの伏線なのです。敵のザコキャラを倒す時、主人公らは歯を狙うのです。棍棒を歯に押し込んだり、叩きつけたり。折れた歯が、棍棒にそのまま残るという描写もあります。うへぇ。

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棺桶積み重ねた舞台は、アイデア賞もの

さらに、一カンフー映画としてはスプラッター度も高い。
割れた竹を叩きつけたり、体を突き抜けたり。
大刀で肉が削げてビローン。
それをみたンロンがちょっとビックリする表情が印象的。
それでも怒涛の攻撃で、相手は棺桶に頭から突っ込みましたけど。

ンロンの性格も、理解レベルを超えています。
寺で入門を願い出た割に、態度が上から目線。
『剃髪しろ~』
『修業させろ~』
的な発言で、周囲を困らせます。
寺が受け入れを拒否すると、自ら血だらけ剃髪と根性焼印。
僧たちもビックリの破天荒な行動。
私的にも、決して忘れられぬシーンでした。
たぶん、名作だわ、これ。

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こいつは、熱いぜ!!

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本日の映画 『花都大戦 ツインズ・エフェクトⅡ』

『花都大戦 ツインズ・エフェクトⅡ』
2004年 香港 監督:コーリー・ユン&パトリック・レオン

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ツインズというのは、当時香港で人気を博したらしいアイドル・ユニットです。
1作目がソコソコに楽しめたので、思い出したように鑑賞してみました。
私の最近の映画鑑賞術は、事前情報を全く仕入れないこと。
作品だけを観ると、予想外な出演者が出ていたり、ストーリーの展開が読めないために興味が持続するなどのメリットがあります。

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中国のとある時代。
女帝によって納められた女人国では、男は奴隷として売買されていた。
女帝は魔術を駆使し、独裁的に国を統治。
その冷徹さは、民衆の心に影を落としていた。

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民衆の不満が生んだものか、はたまた真実か。
いつしか真の皇帝の誕生が噂される。
伝説の石板を手に入れ、神剣を手にした者が、真の皇帝である。
真実味を帯びた石板の所在。
今、まさに世紀の大争奪戦が繰り広げられようとしていた。

 

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『ツインズ・エフェクト』の一作目とは、ストーリーの繋がりはありません。
全くの別物ですね。
レビューを見ますと、一作目を支持する方が多いようです。
私的には、圧倒的に本作を推します。
推すといっても、好みの問題なので、作品の品質は別と考えてください。
では、どこがツボだったかを列挙しましょう。

■ジリアン・チョンの魅力が全開
■ジリアンの敵役に、なんとファン・ビンビン様がhappy02
■ジャッキー親子が出演
■台湾で人気のチェン・ボーリンが出演
そして、
■ドニー・イェン対ジャッキー・チェンの格闘シーン

特にドニーVSジャッキーは、全くの想定外。
私的には好みじゃないワイヤー戦もありますが、それでも見ごたえあります。

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全体的には、ラブロマンスを根本に、香港特有の全部載せ的内容。
女帝の魔術がくだらないなど、やるせないコメディ感も含まれております。
ファン・サービスとしての要素が大きい作品でした。

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本日の映画 『THE 8TH PLAGUE』

『THE 8TH PLAGUE』
2006年 アメリカ 監督:FRANKLIN GUERRERO JR

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

この記事を書いている時点では、まだ日本版は未発売。
ジャケットを見ても、いまいち内容がわからない作品です。
実は『ゾンビ映画大マガジン』に作品が紹介されていて、そうなるとゾンビものらしいのですが、鑑賞してみると死霊憑依系に近い感じですね。

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ローナは、両親の墓参りへ。
ところが、待ち合わせしていた妹のニッキーが来ない。
気になって帰宅してみると、妹はキャンプに出掛けたまま戻っていないらしい。
何かあったのでは?
動揺するローナは友人になだめられ、一夜明けてキャンプ地へと向かう。

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妹らのテントを発見するローナらだったが、本人の姿はなかった。
警察に訴えると、今は廃墟と化した刑務所の存在が明らかに。
以前看守を務めていたメイソンや警官と連れ立って探索に向かうローナたち。
しかし、そこには邪悪なパワーが巣食っていた……。

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全体的に地味な雰囲気です。
登場人物もそうですが、予算不足を想像させるような作りとなっています。
しかしながら、少々くどいながらも緊張感を押し上げる演出やカメラワークに工夫が見られます。
逆を言えば、予算があって特殊メイクさえ手直しすれば、結構な品質となる可能性が高いでしょう。

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地味と表現しましたが、ソコソコのスプラッター描写はあります。
メインは、自ら素手で眼球摘出ですか。
適度に誤魔化しているので、正視できないという描写ではありませんので安心を。

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平凡なストーリーながら、意外と緊張感あり。
最後まで飽きは来ません。
ラストも悪くないし、妹との再会シーンも印象に残る。
変化した人間(ゾンビ?それとも死霊?)のメイクにオリジナリティがあれば!
それだけが残念でなりません。

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2013年7月15日 (月)

本日の映画 『インブレッド』

『インブレッド』
イギリス 2011年 監督:アレックス・シャンドン

*本記事は、グロテスクな表現が含まれます

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本作のキャッチコピーに『変態鬼畜 最新進化系』などとあります。
これだけでも、大体内容が想像できてしまいますね。
アメリカでは珍しくないホラージャンルですが、本作は英国産。
はたして、その出来栄えは……?

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二人の社会福祉士に引率されて、とある田舎を訪れた少年少女たち。
そこで集団行動を学ぶのが目的だった。
村はずれの建物に居を構え、初日の夜はバーで乾杯。
ところが、バーの雰囲気がどうにもおかしい。
少女が村の若者にからまれたのをきっかけに、早々に退散。

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あくる日。
フィールドワークを行っていた一行の前に、再び村の若者が接近。
引率のジェフは大怪我を負い、村のバーに助けを求める。
しかし、そこには驚愕の事実が待ち受けていた。

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簡単なネタバレをしますと、村ぐるみで余所者を排除する内容です。
何故そのようなことをするかというと、きちんと劇中に語られています。
うーん、まずいんじゃないか?この設定……。
と余計な心配をしてしまいますが、そんなに捻ったアイデアではありません。

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鬼畜という表現がされていますが、コメディタッチに描かれている部分もあるので、リアルな嫌悪感はありません。
それでも、感情移入度の高い私は、けっこうムカついてしまいます。

グロ度は、高め。
イギリス産にしては、ずいぶんと思い切った描写ですよね。
初めはクソガキ程度だった少年少女を、最後は応援したくなるぐらいに持ち上げる描写が技ありでしょう。

村人の行う殺戮ショーは、予想以上に派手ではありません。
しかし、アイデアはとっても珍しいです。
続編なども出来てしまいそうな感じですね。

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2013年7月13日 (土)

本日の映画 『ZONE ゾーン』

『ZONE ゾーン』
2013年 ロシア 監督:マクシム・ダチュク

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

 

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最近、ロシア映画が増えてきたような気がします。
正直言えば、今まで見たロシアンB級映画は私的には不発。
ちょっと独特なところはありますが、総合的に面白いとまでは明言できず。
本作はSFホラーっぽいのですが、その実力は……?

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5人の若者が、車で移動中。
どうやら、キャンプ場に行くらしい。
途中で見つけた廃墟。
面白半分に寄ってみた。

 

廃墟の内部をビデオ撮影。
あれッ、なんか映ったゾ?
不審に思って、再生してみる。

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なんだ、これ?
不審に思っていると、友人の一人が消えている。
何かが、起きている。
不安に駆られながら、行方不明の友人を探す一行。
そこへ未知の生物が姿を現した。
若者、パニック。
なんじゃあ、ありゃあ!!
知らないわよ。とにかく逃げるわのよ。
ラン&ラン。
若者たちは、必死に脱出を試みるが、廃墟は未確認生物たちの巣窟と化していた。

 

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ロシア製ですが、かなりアメリカ寄りの作り。
ストーリーも安直なドストレート型。
グロ描写僅かながらも、ロシアにしては頑張ったか。
クリーチャーは、合成精度70%程度ののCG。
幾つかの種類がでてきますので、その点は楽しめます。
デザインは、私的には特筆できるものは無し。

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2013年7月 6日 (土)

本日の映画 『酔拳 レジェンド・オブ・カンフー』

『酔拳 レジェンド・オブ・カンフー』
2010年 中国 監督:ユエン・ウーピン

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『酔拳』と聞くと、真っ先に思い浮かぶのがジャッキー主演作。
カンフー映画の地位を押し上げた名作であります。
その後、酔拳と名のつく作品が幾つも作られましたが、やっぱりジャッキーがトップですかね。
その後、『酔拳2』にてジャッキー=酔拳は、私の中で揺るぎない地位を獲得しました。
だから、本作の鑑賞は思い切りハードルを下げています。
しかし、監督は『酔拳』と同じユエン・ウーピンではありませんか!
しかも主演は『ブレード/刀』が強烈な印象を残したチウ・マンチェク。
面白いかもよ。

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1861年清朝の混乱期。
勇猛な戦士が存在した。
彼の名をスー・サンという。
けっして、釣りバカの親父ではない。
無数の敵を蹴散らし、敵に捕らわれた親王を救いだした凄腕の兵士であった。

しかし、スーは昇進の機会を捨て、家族とつつましく生きる道を選ぶ。
自分の代わりに義兄であるユアンを推薦し、一人戦場を去るスー。

時は流れ、スーのもとを訪れたユアン。
自分の育ての親であり、スーの実父でもある男を殺害する。
ユアンは、自分の父親が彼の手によって殺されたことを知っていたのだ。
月日は憎悪の念を増幅させ、彼を復讐の鬼と化したのだった。

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五毒邪拳という暗黒の拳法を身につけたユアン。
彼はスーの妻であり、自分の妹であるシャオインとその息子を連れ去る。
後を追うスーだったが、ユアンの五毒邪拳の強さは尋常ではなかった。
敗れたスーは、濁流へと身を落とし、姿を消した。
その後を追って、川に飛び込むシャオイン。
ユアンのもとには、スー夫妻の息子だけが残った。

シャオインの身を賭した救助で一命をとりとめたスー。
ユアンとの闘いによって受けたダメージは相当なもので、拳士としての復活は絶望的だった。
しかし、献身的な妻の態度に感化され、日々修業に励むようになる。
息子を取り戻すことを目標に、日々を生きる二人。
しかしある日、シャオインはスーの精神状態が破綻しかけていることを知る。
それによって、無茶な修業を繰り返すスー。
このままスーに修業をさせる意味があるのか。
悩んだ末に、シャオインは単身、兄のもとを訪れる。
そのことに気づいたスーは、必死に後を追ったが……。

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ストーリーはもう少し長くて、二部構成のようになっています。
後半は、コロシアムで外国人ファイターとの決闘なんかもあります。
少しコミカルなところ、漫画的なところもあり、純粋なカンフーとはちょっと違いますね。
酔拳も、かなりブレイクダンス要素が強くなっています。

修業シーンでは、ひげ仙人と武神という異色キャラが出現。
ドラゴンボール的修業を繰り広げますが、その正体が面白いアイデアですね。
敵となるユアンの五毒邪拳も、ちょっとマニアなネタ。
いわゆる毒手というやつで、自分の腕に虫や蛇などの毒を徐々に染み込ませて武器化するのです。映像的にも、なかなか。

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ひげ仙人の頭上に武神がジョジョ立ち
ばぁあぁぁぁん!!!

心に残るバトルシーンとまではいきませんが、修業を活かしたユアンとのクライマックスはウーピン節健在。
前半と後半のチグハグ感は否めないものの、総じて楽しめる作品となっています。

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