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2013年3月

2013年3月31日 (日)

本日の映画 『キング・オブ・キックボクサー ファイナル』

『キング・オブ・キックボクサー ファイナル』
1992年 アメリカ・香港 監督:ルーカス・ロウ  101分
主演:リース・マディガン

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以前、本ブログにて『キング・オブ・キックボクサー』の記事を掲載しましたが、本作は日本ではその第4弾的扱いでリリースされました。
ちなみに2・3作目は、ドン・ザ・ドラゴン・ウィルソンが主演で、およそ『キング・オブ~』とは比較にならない出来栄えに肩を落とした記憶があります。
そして登場した本作。
なかなか満足のいく品質で、かなり印象に残ったものです。
それもそのはず、1作目と同様、呉思遠・製作、監督もルーカスと同じでした。
当時は、監督とか製作とかに注目せず、邦題だけで鑑賞していましたから、今になって驚きの発見でした。

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とあるマーシャルアーツのグランド・チャンピオンシップ。
二人の青年の活躍が目立つ。
中国人師範を持つ主人公・ドルー。
かたや、単なる武術大会にもかかわらず、周囲に女をはべらし、ガウン姿で登場するトレバー。明らかに金持ち・高慢・科学トレーニング系の悪役です。
順調に勝ち進んだ両名は、決勝で対決へ。
しかし、トレバーの実力が圧倒的jに勝り、ドルーは敗北とともに名誉まで汚されてしまう。

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師範とともに落ち込むドルー。
その時、師範が言った。
『強くなるには、もはやワシの力では無理だ。
ワシは行ったことはないが、中国の少林寺で修業すれば……』
なんとも曖昧な助言にも関わらず、ドルーは中国へと渡る。

 

少林寺を訪れたドルーだったが、外国人御断りの慣例に従い、門前払い。
それでは困ると、ドルーは門前で座り込みを始めた。
雨にも負けず、風にも負けず、魂の座禅は続く。
その想いは少林寺に伝わり、やがてドルーは入門を許可される。

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外国人を良く思わない同期生がいたり、修業は厳しいものだったが、ドルーのアメリカ気質に周囲は惹きつけられていく。
師匠にイタズラ、エロ本持ち込み、女学生とダンス・パーティー。
少林寺の僧が見たら、卒倒級の所業を繰り広げるドルー。
幾多のアクシデントを経ながらも、仲間との友情を育み、やがてドルーは少林寺の最終試験さえパスできる人物へと成長した。

As5

とある日。
上海で武術大会が開催。
仲間の出場と、最高僧のお伴として、ドルーは同行。
しかし、その会場には、トレバーの姿があった。
ドルーの存在に気付いたトレバーは、ドルーを挑発。
少林寺の教えに従い、既にリベンジを断念していたドルーは、その誘いには乗らない。

 

そこでトレバーは、対戦相手である少林寺・ガオを必要以上に痛めつけ、怪我を負わせた。
会場の大ブーイングを受けても、トレバーは調子づくだけだった。

 

少林寺の僧も、闘わねばならぬ時がある。

 

最高僧の言葉を受けて、ドルーは再びリングへと上がる。

 

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アメリカン青春グラフティ・イン・少林寺。
一言で表すと、そのような作品です。
重厚な少林寺のイメージを、アメリカ人の入門というありえない設定によって崩した怪作といっても良いかもしれません。
ありえないけれど、あったら面白い。
そのような設定は、東洋武術に憧れる欧米人を触発するに十分な魅力を有しています。

ドルー役のリース・マディガンは、私的には本作でしか見ていません。
アメリカ人としては、なかなかの動きをしていたような気がするのですが、回転系キックなどはロングになるので、ひょっとしたら吹き替えの可能性も考えられます。
自分でやっていたら、大したものですね。

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『ベスト・キッド』を想起させるような内容なのですが、本作のほうがマニアックに作られています。
三十六房的セットや、きっちり木人も登場。
ドルーの決め技は、なんと餓狼伝説テリー・ボガード的クラック・シュート!!
現在では珍しい技ではありませんが、格ゲー流行の兆しを見せた当時においては、えもいわぬ感動を与えてくれたのでした。

また、テーマ音楽である『サマー・タイム・ブルース』もキャッチーで、劇中では『少林テンプル・ブルース』として門下生たちが歌うシーンも印象的です。

ちなみに本作は、『KING OF KICKBOXERⅡ』『NO RETREAT No SURRENDER5』『AMERICAN SHAOLIN』(これが本題)などのタイトル名があります。

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先生役の僧がやたらマッチョ。中国のジェロム・レバンナか?

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2013年3月24日 (日)

本日の映画 『ゴーストメイカー』

『ゴーストメイカー』
2011年 アメリカ 監督:マウロ・ボレッリ

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ジャケットとタイトルから、内容をイメージし易い作品ですが、ちょっと想定外でした。
観終わってみれば、ティーン向けのB級ホラーだったという感想ですが、アイデアが目新しいですね。
人物設定も、従来のホラーから捻っています。

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カイルは、ドラッグに手を染め始めた学生。
恋人ジュリーの金に手をつけてしまい、二人の関係はギクシャクしたものに。
ある日、バイトのために一軒の家を訪れたカイル。
地下室の清掃と、そこにあった旧い棺の処分を請け負う。
依頼人は棺の廃棄を求めたが、カイルはそれを販売しようと画策。
友人らとともに、棺の調査を始めた。

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調査の結果、その棺が中世の拷問道具職人トリステンの作によるものと判明。
さらに実験の結果、棺の底部に組み込まれた装置で幽体離脱できることを知る。
その魅力に取りつかれたカイルらは、夜な夜な装置を作動させ、思い思いの目的に利用。
しかし、その装置には恐るべき副作用があった。
装置をめぐり、崩れていく倫理と浮き彫りとなる心的変化。
やがて、それはジュリーをも巻き込む騒動へと発展する。

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拷問道具職人が作った装置という、ありそうでなさそうなアイデアが良いですね。
装置の描写も悪くなく、雰囲気出ています。
これに加えて、ジャケ写のような怪キャラが出現し、良いアクセントとなっています。
グロやクリーチャー要素が無いので、私的好みとはかけ離れた作品ですが、ストーリーやアイデアの工夫を感じ取ることができます。

終わってみれば、スケールの小さいティーンズレベルに留まった内容でしたが、これは客層を意識した結果かもしれません。
あまりヒロイン的役割を果たさぬジュリーでしたが、終盤にエクササイズマシンに拘束される姿はフェチ度高く、思わぬ色気を振りまいたのでした。

この監督さん、『呪縛』なる、思いっきりC級のホラーを撮っていますが、まるで別物のような仕上がりです。
ビックリですね。

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本日の映画 『スペース・ハザード』

『スペース・ハザード』
2008年 アメリカ 監督:ブラッド・サイクス  86分

*本記事は、グロテスクな表現を含みます。

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やっちまいました。
本当は本作をレアな発掘として記事にする予定でしたが、念のため確認したら日本版がしっかり発売されていました。しかもレンタルまでweep
全然レアじゃないということで、一般ホラーとして記事を分類。
レンタルの分類にはSFアクションとされているようですが、これはホラーでしょう。

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2241年。
宇宙輸送船パンドラは、救助信号を傍受した。
発信された船にドッキングし、中を調査すると4名の生存者を確認。
しかし、その4名は女海賊団で、パンドラは彼女らの乗っ取りにあってしまう。

Spl6


パンドラの積み荷には、謎のエネルギー体があった。
不慮の事故で、女海賊がそれに触れてしまう。
すると、正体不明のウイルスに感染し、彼女は不死身の怪物へと姿を変えた。
理性を失い、生存者の肉を求めて襲いかかる怪物。
それに噛まれた者も感染し、ウイルスの脅威は拡大の一途をたどる。
はたして、パンドラの運命はいかに……。

Spl2

ストーリーは、単純です。
さらに、エイリアンとゾンビがごちゃ混ぜになっています。
そもそも、本作はドイツ版には『SPACE OF THE LIVING DEAD』という大層なタイトルがつけられており、アメリカの原題は『PLAGUERS』となっています。
加えて、日本版のジャケ写は全く別物。
これは、気づかんな~。

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特殊メイクだけを切り取ってみると、これはなかなか悪くない。
どことなくデモンズ。
どことなく死霊のはらわた。
どことなく死霊のえじき。
たぶん、製作陣も生粋のホラーマニアなのでしょう。

女海賊の中には、なかなかのルックスを誇る姉ちゃんもいますが、あっさりゾンビ化しちまいましたよ。
駄目なのは、捻りのないストーリー展開。
および、細部への恐怖演出不足。
もっと、タメとか俳優さんの表情とか、いくらでもテクニックを駆使すべき点があまた存在します。

とはいっても、特殊メイクのこだわりを感じられますので、応援したい作品ではあります。

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2013年3月17日 (日)

本日の映画 『CLICK』

『CLICK』
2010年 インド 監督:SANGEETH SIVAN  127分

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本ブログの新たなチャレンジとして、インド映画に手を出しました。
インドといえば、ボリウッド。
ボリウッドといえば、ミュージカルという安直なイメージしか持ち合わせなかった私。
歌って、踊って、ホラーだとぉ!!
怖いわけ、ないだろっ。
と、思っていたのですが、ちょっと調べてみたら、価値はありそうな気が……。
純粋なインド映画は『チャンドニー・チョーク・トゥー・チャイナ』しか観ていなった私。
女優さんがメチャ綺麗でしたので、そういう意味も含めていざインドホラーの世界へGO!ひろみ。

Cl1


アヴィは、プロの写真家。
仕事のパートナーであり、恋人でもあるソニアと順調な生活を送っていた。
しかし、ある日。
友人達との楽しいひと時を過ごした帰途、二人は交通事故を起こしてしまう。
アヴィの提案で、その場を逃げ去る二人。
路上には、倒れたままの女性の姿が……。

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数日後、二人はそれぞれに不可解な現象に見舞われる。
アヴィの撮る写真には異様なものが写り、ソニアの周囲には超常的な気配が感じられた。
ふとしたことから、ソニアはアヴィの写真が心霊写真であることを知り、そこに何かのメッセージを読み取る。
一方、アヴィの友人達にも変化が現れた。
次々に命を落とす友人たち。
これはアヴィらがひき逃げした犠牲者の呪いなのか?
それとも……。

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初めは全く分かりませんでしたが、実はこれ、某アジアン・ホラーの名作とほぼ同一の内容となっています。
インド版のリメイクかもしれませんね。
途中からオチまで予測できてしまい、最後までそのとおりになってしまいました。
それでも、一応楽しいめる品質にはなっています。

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霊描写は、既存のレベル内ですかね。
ミイラ女性チープながら、なぜか好感持てます。
グロ描写は、ほとんどありません。
アヴィの友人が、自らナイフを喉に突き立てる程度。
血糊量も抑えめ。
ある女性がナイフで自分を傷付けるシーンが刺激的ですが、これもオリジナルの方が迫力があったような気がします。

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娘がミイラ化しているのに気付かない母親

そして、しっかり入っていました。
音楽とダンスシーン。
これがないと、インド映画として成功しないのでしょうね。
DVDのチャプターも、SONGSとして独立して設けられています。
あまりダンスには魅力を感じない私ですが、これはさすがに関心させられます。
男性も女性も、たとえホラーといえど俳優さんは歌って、踊れて、なおかつ芝居ができなければいけません。
ボリウッド・スターって、多才でなければ務まりませんね。

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ハイッ、ハイッ、ハイッ、ハイーッてな感じで、ノリの良いソング

全般的に、オリジナルに軍配が上がりますが、実は元作品は私の大好きな作品であり、ラストショットの秀逸さが気に入っています。
その分を差し引けば、決して悪い作品ではないといっておきましょう。
むしろ、インド的アレンジが効果的に施されていると思います。

インド・ホラーは、他にも数作を仕入れました。
他作品も、楽しみです。

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なんか、歩いてきてるよ~

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週末ワイン 『マンフレディ ピエモンテ・コルテーゼ』

『マンフレディ ピエモンテ・コルテーゼ』

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週末ワインの記事は、久しぶりですね。
毎週1本を飲んでいたのですが、時間が足りない……。

さて、今までは金曜の夜、会社帰りにワインを一本購入していたのですが、帰宅まで電車で1時間かかります。
ボトル持って、1時間はキツい。
しかも、1,500円以下の価格帯は、一軒の店ではそんなに品揃えもありません。

そこで、昔店舗で購入していたヴィノスやまざきさんの通販を試してみることにしました。
今では東京の要所に店を構えていますが、私が知った時は静岡の店舗だけだったんですね。

やまざきさんの特徴は、蔵元から直で買い付けを行っていること。
独自のルートなので、いわゆる有名ワインではないのですが、それを補うべく、ワインの説明がしっかりしています。
これで、ワイン選びのイロハを覚えた私なのですが、コストパフォーマンスも素晴らしい。
1,000円代のワインでも、ビックリするような味がゴロゴロ。
私のように外ではあまり飲まない人間には、ピッタリのお店です。

さて、『マンフレディ ピエモンテ・コルテーゼ』。
お店側の説明では

『イタリア・ピエモンテ州の家族経営農家。創業時は大八車で量り売りをしていたという、ヴィノスやまざきとは親戚のような蔵元。ピエモンテの代表的品種コルテーゼから造られるきりっとした辛口。柑橘類の香り豊かで、爽やかな一本』

私的感想は、香りが特徴的。
香りだけだと、食事との兼ね合いが心配だけど、実際には全く邪魔にならず。
何にでも合いそうな予感。

今回のつまみには、ドライ・マンゴー。
菜の花。
茎ブロッコリー。
モッツアレラ・チーズとトマト。
これに主食として、石窯で焼くパン屋の調理パン各種。

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2013年3月11日 (月)

本日の映画 『バリケード』

『バリケード』
2006年 アメリカ・ドイツ 監督:ティモ・ローズ 

*本記事は、グロテスクな描写が含まれております

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久しぶりの記事ですが、その間にホラーではない一般作品なぞを鑑賞し、昨年12月実施の台湾旅行記②巻を作成し、会社のレポートを書いていました。
アー、一か月ぐらい休みがほしい。
その間にも、次々にホラーはリリースされ、どうにも追いつかなくなりました。
昔に比べて、ホラー増えたなぁ。
とりあえず、気になった作品をコツコツと……。

Bcd2


ドイツ在住のマイケルは、浮かれ気分。
現在は友人の関係だが、密かに恋心を抱いているニューヨーク在住の女優ニナが遊びに来るからだ。
ニナが到着すると、三人で仲良くキャンプへ。
しかし、その森は1976年以降、120名もの行方不明者を出している場所だった。
森に潜む邪悪な存在。
果たして、ニナたちの運命はいかに。

Bcd9

うーむ、こうして書くと、やたら短いストーリーですね。
それだけ単純な内容なんですが、ゴアシーンに特徴があります。
特殊メイクは、『バーニングムーン』のオラフ・イッテンバッハ。
間違いないっスね、これは。

Bcd5

一番面白いのは冒頭で、被害者のティンコがスパッと。
今後の展開が、気にならない訳がございません。
以後、コンスタントに盛り込まれるゴアシーンが、マニアだけを作品に繋ぎとめます。
正体は?
動機は?

大量行方不明者の影に、謎は君臨。
ゴアであれば何でも良いというメッセージをしかと受け止め、粗い画像もなんのその。
それが妙に作風とマッチしていて、アングラ感漂うヴィンテージものに。
意味不明の拷問と、必要性の感じられないカニバリズム。
ホラーに、勢いはつきものさ。
ゴア、ゴア、マッスル!!
リ~ング~に~なんて歌ってみたら、チェーンソーの響きは母の子守唄。

Bcd4

一応、主要人物たちのキャラ設定なぞも考えていて、駄目っぽいけど一線は越えていないレベルをキープ。
私的には、意外と好き寄りな感想です。
それにしても、最近オラフ・イッテンバッハと縁があるなぁ。
他の作品も、気になってきた自分が怖い。

Bcd7

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