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2012年9月

2012年9月30日 (日)

本日の映画 『吊死詭 THE LETTERS OF DEATH』

『吊死詭 THE LETTERS OF DEATH』
製作年:?(2010頃と推測) タイ  監督:Kapol Thongplab  89分

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簡単に言えば、チェーン・レターを題材にしたタイ国のホラー作品です。
ジャケットからはイメージが掴み辛いのですが、ジャケ裏の写真にエレファント・マンのような男が小さく写っており、鑑賞を決意したのでした。

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セリは郵便局に勤めているが、上司から叱咤され、同僚にからかわれる毎日。
そのような折、小学校の合同同窓会が開かれる。
級友との久し振りの再会に喜ぶセリ達だったが、自分らのクラスだけ参加者が少なかった。

後日、級友たちの元に不審な手紙が届く。
それは、死を予告する呪いの内容だった。
初めは真に受けなかった級友達だったが、既に他の者が命を落としていた事実が判明。
呪いが現実に存在することを知る。
呪いを解くには、ある言葉を手紙に記入し、また同様の手紙を29名に送らなければならないという。
言葉の手掛かりを探るセリ。
やがて彼は、ワンという転入生がいたことを思い出すのだが……。

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なんか刺さっておるよ~

同窓会のシーンで『なんか、俺らのクラスだけ参加者少なくね?』というシーンがあるのですが、既に半数以上が死んでいたという事実が隠されていた訳です。
ちょっとリアリティに欠けますが、細かいことは気にしないように。


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主人公セリは冴えない人物ですが、優しい性格ではあります。
それでも周囲からは認められないのですね~。
実はこの設定がラストへの伏線で、風刺的な余韻を残します。

セリと行動を共にするのがナタヤという女性。
『ガリガリ幽霊』なんてあだ名をつけられていた娘が、モデル級の容姿で同窓会に現われたというムフフlovelyな設定。
アメリカ映画なら、セリ君との恋に発展するところですが、そうは行かぬがタイ映画。
呪いが解けず、『ホワ~イ、何故にぃ!?』を連呼するセリ君に『私に言われても、知らないわよッ!』と一喝。
主人公にキレるヒロインって、すげえcoldsweats02

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さてさて、残酷描写に目を向けましょう。
レストランでプロポーズ中のカップル。
その目前に転落した男がド~ン!!
この展開は、読めなかったねぇ。

その他、転落した男性の顔面に、追い討ちをかける植木鉢がド~ン!!
点滴逆流(これは怖いッ)
窓ガラスで胴体切断。
などなど。
ファイナル・デッド・シリーズの影響でも受けているかのようなコダワリが見られます。

こう書くと面白そうですが、霊的描写はおとなしめ。
こじんまりとして、派手さに欠けています。
衝撃的なのは、子供時代にのび太君のような容姿のワンが変わり果てた姿で登場するところ。
怖いというより、ムサいという表現が適切かと。

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男のムサさが漂う

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2012年9月24日 (月)

本日の映画 『チョコレート・バトラー』

『チョコレート・バトラー』
2011年 タイ 監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ 94分
主演:テジョー

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ジャケット前面にジージャー。
ジージャー主役かと思っていたら、脇役なのね。
それじゃあ、チョコレートの冠も外さなければ。
でも、監督は『マッハ!!!!!!!!』も撮ったピンゲーオだから、侮ってはいけません。

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タイ・バンコクでテコンドー道場を経営しているムン。
金メダルを夢見ていたが、それは叶わなかった。
ムン一家は、幼い末っ子を除いて、家族全員がテコンドーを習得。
長男テヤンに金メダルの夢を託すムン。
ところが、テヤンはダンスのオーディションを密かに受けていた。

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事件は、突然起きる。
返還されたタイ王朝の秘剣を狙い、韓国の闇組織(どういう組織かは不明)が強奪を計画したのだ。
偶然その場に居合わせたテヤンの活躍により、計画は失敗に終わる。
しかし、闇組織の怒りを買ってしまったムン一家は、報復の標的に!!
末っ子が連れ去られ、交換条件として家族は秘剣の略奪を命じられてしまう。

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冒頭でも述べたとおり、ジージャーはサブ・キャラ。
戦闘シーンもありますが、『チョコレート・ファイター』で見せた凄味には欠けています。
メインはテコンドーなので、軽快な足技を楽しみましょう。
ジージャーのムエタイ対K・キムのテコンドー対決など、なかなかに見応えあります。

闘いのメインは長男テヤン。
演じるは韓国人俳優テジョーですが、初めて見る顔です。
雰囲気が、若かりしジャッキーに似ていなくもない。

ダンサー志望の役なので、ヒップホップとテコンドーを融合させた動きを披露。
また、後半で魅せる11人連続回転蹴りや象上の人間を叩き落とした蹴りなど、心に残る技も決めています。
720度の回転を誇るトルネードを決められるかどうかが最大の見せ場でしたが、貴方のハートに何が残りましたでしょうか?

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『マッハ!!!!!!』にも出演の、タイ人コメディアン・ペットターイ・ウォンカムラオも相変わらずの出演で、ダルシムばりのファイアを披露。
沢村一樹さんらしき敵俳優も、気になります。
ジージャーが脇役でガッカリという意見が多いようですが、格闘映画マニアなら十分に楽しめる内容です。

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ジューダス・ファイアー!!

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2012年9月23日 (日)

本日の映画 『猿の復讐 ISLAND OF THE APES』

『猿の復讐 ISLAND OF THE APES』
2009年 アメリカ 監督:ヨルグ・イーレ 87分

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絶海の孤島を舞台にしたホラーは数知れず。
本作も邦題で大凡のストーリーが予測できてしまい、スルーしても問題なさそうな予感。
そもそも、私は猿に恐怖を感じませんので。
あ、『フェノミナ』のチンパンジーによるリッパー・シーンは怖かったなあ。

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リズら5人は、ヨットで3日間のカリブ海クルーズへ。
はしゃいでいたのも束の間、方角間違えて迷い道フラフラ。
そこへ嵐がやってきて、ヨットは貴方の予測どおり座礁したっちゃ。
何とか命は助かったものの、5人は絶海の孤島に流れ着いてトホホ。

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ヨットの持ち主に無線で助けを求め、迎えが来るまでウエイト・フォー・ユー。
そんな状況にも関らず、リズにプロポーズするジェイク。
険悪だった状況も一変、皆が祝福のハッピー・モードへ突入。
ロマンチックな夜が明けると、大量の血痕を残してジェイクの姿が消えていた。
島に何かの存在を感じ取るリズだったが……。

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『蛾人間モスマン』でヒロインを務めたジュエル・ステイト再び。
凄い美女という訳ではないのだけれど、何か不思議な萌え力のある女優さんです。
ホラーとして演技もまだまだのようですが、彼女のファンであれば十分に楽しめる作品に仕上がってます。

ヨット、孤島、ファットマン、水着美女の組み合わせは顕在。
特にファットマンの、水着を尻に喰い込ませたTバック・シーンは、キック・アス!!
噂の猿メイクもソコソコの出来はキープ。
ちょっとしたグロさも加味して、努力は見受けられます。


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欠点は、説明不足な部分が多いこと。
私のようなマニアであれば、描写されている内容を勝手に想像して補強してしまいますが、馴れていない方には何故の疑問符が浮かぶかもしれません。
また、二組のカップルと男が一人という組み合わせで、孤独な男が周囲のイチャつきに悶々とする演出があります。
普通はこれをもっと活かすのですが、悶々は悶々のままに……。
そんな旅行、行くもんじゃありませんね。

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シュビビ~ン!とやるしかない

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2012年9月17日 (月)

本日の映画『デモンズ2』

『デモンズ2』
1986年 イタリア 監督:ランベルト・バーヴァ 91分

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デモンズの正統なる続編。
製作ダリオ・アルジェント、監督も変わらず。
再鑑賞した前作は、デモンズの描写だけが魅力でした。
続編だから、あまり期待できないのですが……。

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一作目で、劇場を恐怖に陥れた恐怖映画。
今度は、それがテレビ放送されてしまう。
モニター内で蘇ったデモンズが、なんとテレビを抜け出して此方の世界に。
まずは誕生日を迎えたサリーが、皆の目前でデモンズ化。
それを皮切りに、テレビを観ていたマンションの住人は次々に変化してしまう。
悪魔の巣窟と化した高層ビルで、生存者とデモンズの攻防が始まる。

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相変わらずのストーリー性の無さは、否めません。
やっていることは、前回と同じ。
しかも、一作目に出てきた鉄仮面は何の関係もなく、例の映画を観ただけで人々はデモンズ化するのでした。
相変わらず、整合性を気にしない製作ですなぁ。

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これは怖い!! ドアの隙間から入ろうとするチビ・デモンズ

ところが、私的には前回より面白く感じました。
皆のハッピーバースデーの祝福を受けながら、デモンズ化してしまうサリー。
最期まで、醜悪な変化を繰り返し、ゲログロ・サリーとして貴方の心をキャッチ。
可愛らしいボーイは、不気味な坊っちゃんデモンズに変化。
高層ビル内にあるフィットネスクラブのお蔭で、マッチョやレオタード姿の人々がデモンズ軍団と大乱闘。
グレムリン意識の、デモムリン出現。
最期は、醜悪なサリーのドヤ顔ならぬデモ顔で渾身のドアップ。

面白すぎるぞ、このヤローってな感じで、マニア受けは必至。
予想外でした。

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走り方が印象的なデモンズ・サリー

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ダリオ・アルジェントの娘アーシアのデビュー作!!

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2012年9月 9日 (日)

本日の映画 『デモンズ』

『デモンズ』
1985年 イタリア 監督:ランベルト・バーバ 88分

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デモンズと名前がつく邦題ホラーは数多くありますが、本当?のデモンズは本作と『2』の二作品のみ。
あとは、日本のメーカーさんが類似要素に関連付けて邦題をつけた作品です。
本作の影響がいかに大きいかが窺い知れますね。

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シェリルは、変わった扮装をした男から新たにオープンした劇場の招待状をもらう。
友人のキャシーを伴って、メトロポール劇場を訪れるシェリル。
上映されたのは、ノストラダムスの墓を探し、悪魔を蘇らせてしまう若者たちを描いたホラー映画だった。
上映が進むうち、一部の観客に変化が現れる。
人間が悪魔に変化する様を目撃した観客たちは、パニック状態に。
逃げまどう人々を、増殖するデモンズが襲う。
はたして、シェリルたちの運命はいかに。

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脚本や製作には大御所ダリオ・アルジェントの名が!!
これだけでホラーマニアは期待値上げてしまいますが、あらためて鑑賞しますとかなり荒唐無稽ですねぇ。
劇中の映画とリンクしているイメージがあったのですが、リンク度低く、緻密な計算というよりは単なる思い付きのようにも思えます。

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石仮面ならぬ鉄仮面もチャチさが目立ちます。
とんでもないものが天井から落ちたり、女の背を破って出現するマキロン……、いや、ちがった、アキロンの大王は全然デカくな~い。
観客との鬼ごっこも緊張薄。
それでも唸るのは、人間がデモンズへと変化する描写。
歯が抜け、指が伸び、舌がデローン。
目ん玉の、ひん剥き具合も神の領域。
これがある限り、人気は衰えないでしょう。

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本日の映画 『オトシモノ』

『オトシモノ』
2006年 日本 監督:古澤健 93分

もう6年前の作品なんですねぇ。
出演者に沢尻エリカさん、小栗旬さん、若槻千夏さん、杉本彩さんなどが名を連ね、ホラーとしては面白い顔ぶれです。

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木村奈々と妹の範子は、妹の同級生タカシと偶然駅で出会う。
『変な女の人に、僕はもうすぐ死ぬと言われた……』
不可解な事をいうタカシだったが、奈々は悪い冗談として取りあわなかった。
しかし、その後タカシは行方不明に。

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タカシに続いて、範子の行方も知れなくなった。
二人とも落ちていた定期を拾ったことに共通点があると知った奈々は、必死に妹を探す。
妹の姿が駅の監視モニターに映っていたことが判明し、奈々は鉄道員の久我に助けを求める。
一方、奈々のクラスメイトの楓も、落ちていたブレスレットをはめた影響で不可解な事件に巻き込まれていた。
二人は事件に関りがあるとみられる女・青沼八重子の存在を知るが……。

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なかなかの滑り出しで、怪談系の怖さを伴っています。
呪怨やリングのあからさまな影響は見られるものの、幽霊メイクも悪くはありません。
そして、後半のストーリー展開は、驚きの方向へ。
はっきりいえば、かなりマニアック。
私は諸星大二郎先生に似た世界観と捉えました。
地獄の亡者どもの追跡も、達成感ありあり。
トンネルに通じる黄泉の国なぞ、たまりません。
杉本彩さんのキャラ設定もツボですし。

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マニアックを貫いて一般ウケしないかもしれませんが、Jホラーの幅を広げる可能性を持った作品といえましょう。
ラストの繋げ方もアイデア的には感心させられます。
ちょっと描写があっさりなのが残念です。
それと友情を強調しすぎて、クサさが目立ちます。
これだけが、ちょっとねぇ。

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本日の映画 『ネスト』

『ネスト』
2009年 アメリカ ルイス・ベルデホ 108分

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ケビン・コスナーといえば、好きな俳優さんの一人。
全盛期には、種類を問わず手当たり次第に作品を鑑賞しておりました。
最も好きだったのは、『アンタッチャブル』のエリオット・ネス。
本当にカッコよかったなぁ。
そんなケビンが、なんとホラーに!!

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サウスカロライナ州マーシー。
作家のジョンは、娘のルイーサと息子のサムを伴って新居に移った。
その背景には、妻が男を作って家族を捨てた事実があった。
不器用ながらも子供たちの世話をするジョン。
しかし、ルイーサは反抗期を迎え、ジョンには扱いの仕方が分からない。
引っ越し後まもなく、家のすぐ近くに不思議な塚が存在することが判明。
ルイーサは、その塚に興味を抱く。
説明できぬ違和感を娘に覚えるジョン。
そのような折、ジョンは過去に起きた不穏な事件の噂を聞く。

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アイルランドの作家の、短編小説がベースです。
そのためか、派手さはありません。
引っ越し系オカルトにクリーチャー要素をプラスしていますが、外観はオーソドックスに思えます。
実は作品のテーマにマッチする人物設定ができており、伏線の張り方などもきちんとしています。
どちらかといえば、家族の心情描写をポイントとして撮っているのかもしれませんね。

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そのためか、クリーチャーの大暴れなぞを期待する人は失望する怖れがあります。
しかも、途中まではケビンでなくとも良いのでは?なんて疑問も浮びます。
しかし、クライマックスのケビンの表情と、娘の変化はかなり良質な画。
やはりケビン・コスナー!!といえましょう。

TSUTAYAさんのレビューが総じて低めで残念。
監督さんは、なかなか良い仕事をしていると思ったのですが。
もうちょっと、ホワイト教授を絡めてほしいとは思いましたけれど。

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