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2012年8月

2012年8月26日 (日)

本日の映画 『THE PACK』

『THE PACK』
2010年 フランス 監督:FRANK RICHARD 81分

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うだるような暑さが連日連夜続いています。
こう暑いと、ホラー映画鑑賞にも支障をきたします。
というのは、自分の部屋にクーラーが無く、扇風機回して鑑賞しているから。
おまけにヘッドフォン派なので、最悪な環境に。
そろそろ秋の気配を感じたい今日この頃。

Pack6

シャーロットは、ヒッチハイクの男・マックスを拾う。
男の運転で、車はとある田舎のレストランへ。
そこにバイカー野郎達がやってきて、因縁をつけた。
それを制したのは、レストランの女主人。
ショットガン構えて、バイカー達を退散させた。

Pack5

トイレに行ったはずのマックスだが、何故か戻ってこない。
シャーロットは彼を探すが、見当たらなかった。
出発したふりをして、シャーロットは夜に再びレストランへ。
マックスの消息を探るものの、何者かに捕らえられてしまう。
地下室に監禁されるシャーロット。
そこには、同様に拉致されてきた複数の人間がいた。
その一人は、シャーロットの目前で命を落としてしまう。

Pack3

目的も分からぬまま何かの処置を施されるシャーロット。
そして、不気味な月が輝く夜、シャーロットらは屋外に連れ出され、庭先に吊るされた。
地面に滴り落ちる血に誘われ、異形の怪物が地中から出現する。
果たして、そこに隠された真実とは?

Pack4

フランス産のクリーチャー作品です。
大胆にもジャケットに怪物の姿が描かれていますので、イメージはそちらで。
ヒロインは煙草をふかし、ドライブ中のBGMはヘビメタというワイルド設定。
アーシア・アルジェントさんが似合いそうな役ですね。
レストランのゲーム機で『魔界村』やっているシーンもあります。

Pack2

重要な役割を担う女主人が非常に特徴的。
Yolande Moreauという女優さんで、『アメリ』にも出演しています。
やたら癖のある役で、これはハマり役といえるでしょう。
男の頭にヘッドロックかけて、血をバケツに絞りだすというレアなシーンにも出逢えます。

怪物のデザインは悪くないのですが、少しパンチ不足。
一応人の腕ちぎったり、喰ったりするのですが、あっさり塩味処理されています。
危機感の演出も抑え気味で、せっかくの怪オバちゃんキャラでアドバンテージ取っても、後が続きません。
気の強そうなヒロインも、特に際立った活躍はありませんし。
ラストシーンはゾクッとくる良い画なので、もう少し脂肪分の含んだ展開を期待したいところ。

Pack

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2012年8月25日 (土)

本日の映画 『ZOMBIE TOWN』

『ZOMBIE TOWN』
2007年 アメリカ 監督:DAMON LEMAY 88分

Zombietown

インディーズっぽいゾンビ作品です。
現時点では、まだに日本版は存在していないようですが、いずれ発売されてもおかしくない?内容。
ただし、マニア向けです。

Zt1n

田舎の自動車修理工ジェイクの平凡な生活は、突然のゾンビ発生によって一変した。
同僚がゾンビ化し、それは町全体に拡がっていった。
元カノのアレックスの分析で、ゾンビ化の原因は前例のない寄生虫によるものと判明。
途中で友人のランディも加わり、町中に徘徊するゾンビの一掃作戦を画策する。
ゾンビの弱点を知ったジェイクだったが、作戦は思い通りにいかず……。

Zt3

寄生虫によるゾンビというネタは、初めてではありません。
本作の寄生虫は紫色のナメクジっぽく、デザイン的には工夫が見られません。
低予算なので仕方なかろうと察してあげましょう。
しかし、この寄生虫が人間の体内からボコボコ出てくるシーンもあり、ツボはしっかり押さえています。

ゾンビメイクも大半は血糊だけの簡易版で、婆さんゾンビはちょっと微笑ましい。
婆さんコミュニティーで感染、各家庭に戻って寄生虫土産を拡散するというアイデアはブラックながらも面白いかぎり。
ブラックといえば、主人公らがゾンビ化した町民をクールに射殺してしまうので、倫理的に心配してしまう内容でもあります。

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コメディ要素もありますが、役者さんの力不足か、ノリは今一つ。
主人公ジェイクが、友人の目前でゾンビ化した彼の父親を平然と射殺してしまい、友人が複雑な戸惑いを見せるというブラックさの方が目立ち、どうにもモヤモヤします。


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それでも、危機感の演出に優れ、クライマックスまでのハラハラ度は高評価。
予算があれば、もっと凄い地獄絵図が描かれたであろうラストシーンも用意され、マニア的にはソコソコ満足かと。

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2012年8月18日 (土)

本日の映画 『C.H.U.D チャド』

『C.H.U.D チャド』
1996年 アメリカ 監督:DOUGLAS CHEEK  96分

Chud5


確か、レンタルビデオ初期の時代だったかと記憶しています。
本作はメジャーではないホラー映画ソフト化の始祖的存在で、私のマイナー・ホラー道への登竜門でした。
ジャケ写のクリーチャーが魅力的でしたね。
余談ですが、この頃はビデオソフトが1作品あたり14,800円程度という恐るべき価格。
レンタルも1本1,000円ぐらいしていましたね。

Chud7

ニューヨーク・マンハッタン。
その地下には、無数のトンネルが通っている。
写真家のジョージは、地下に住むホームレスの写真を撮っていた。
その時に知り合った女性が警察に捕まり、引受人として再会を果たす。
女性の案内で地下の住処を訪れるジョージだが、女性の兄は瀕死の重傷を負っており、やがて不可解な異変が起こる。

Chud3

一方、警察官であるボッシュも、地下住人の失踪が頻繁に起きているという事実に直面。
上司と衝突しながら、独自の捜査を展開する。
捜査の果てに浮かび上がる真実。
地下住人らは“Cannibalistic Humanoid Underground Dwellers”と称される怪物に変異していたのだ。
CHUDは、人間の肉を求めて地上へと出現。
ニューヨークの町を恐怖に陥れるのだった。

Chud2

当時の事情を考慮すれば、クリーチャーのデザインは破壊力マグナム。
マニア受け間違いなし。
しかし、ストーリー展開があまりに平凡。
なかなか怪物が出てこない。
人が襲われるシーンが少ない。
怪物が弱い。
スリリングな展開に乏しい。
……と、えらく退屈なのです。
再鑑賞しても、途中でマジ寝した代物です。

Chud6


ちょっとしたスプラッター感はあり、当時のマニアが喜びそうなポイントが用意されてるだけに、かなり惜しい気がします。
少なくとも、人喰いモンスターを謳うのであれば、そのシーンは必要ですね。

Chud1

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2012年8月13日 (月)

本日の映画『D.N.A リローデッド ドクター・モローの館』 

『D.N.A リローデッド ドクター・モローの館』 
2004年 アメリカ 監督:チャールズ・バンド

Dm3

H.Gウェルズの古典SFを原作とした『ドクター・モローの島』はあまりに有名ですが、本作にもドクター・モローが登場します。
勝手に作った続編のようですが、かなりカルトな作りでビックリcoldsweats01
ある意味、斬新ですけれど……

Dm2


エリックは、行方不明になった兄を捜していた。
情報を集める中で、怪しいストリッパーの存在を知る。
エリックは雑誌記者のマリアン、兄の恋人?ジュディスを伴って、ストリッパーの後を追う。
三人が辿りついたのは、怪しげな館。
そこには、島から脱出したドクター・モローの姿があった。
自らの作りだしたモンスター達に脅迫され、研究を続ける博士。
そして、エリック達もモンスターに捕らえられてしまう。
彼らは、無事脱出することができるのだろうか?

Dm4

かなりの異色作です。
主人公エリックはボクサーという設定ですが、練習や試合風景一切なし。
全てセリフに託す大胆さ。
場面転換も少なく、これで予算が無いことが推測できます。
妙にエロかったり、ちょっとだけグロかったり、いい加減な設定だったり。
B級馴れしていない方が鑑賞すれば、ムッとする代物です。

モロー博士は孤島から脱出し、香港の精神科医である助手パクの館で研究所を続けています。
その館がショボイ。
そこで自ら生み出した怪物に、研究を強いられるヘタレなモロー。
怪物のリーダー格は、なんと豚です。
きちんと人語を話し、ヒロインを騙してエッチをしてしまう怖ろしさ。

Dm5


他に、濃い~色気の姉ちゃんは、拳で人の頭部を貫通させるほどの怪力の持ち主。
『悪魔のいけにえ』レザー・フェイスinチャウチャウなど、どうしようもないキャラも飛びだします。
しかし、館に潜む怪物・ゴルガナは別格。
パク助手の娘で、モロー博士の研究の犠牲者です。
そのデモニックなデザインは、旧き良きマスク・モンスターのかほり。
これだから、低級ホラーやめられないんだなぁ。

Dm6

Dm1
バアァァ~ン! これが噂の『苦痛の館』だ!!

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本日の映画 『フェーズ7』

『フェーズ7』
2008年 フランス 監督:デイヴィッド・モルレ 85分

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原題は『MUTANTS』ですが、ほぼゾンビといって差し支えない内容です。
ウイルス性の感染がテーマで、雪山にある廃施設が舞台。
フレンチ・ホラーということで、描写に注目です。

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救急医のソニアとマルコは怪我人を搬送していたが、既に手遅れの状態だった。
その者は感染者であることが判明し、同乗していた軍人が処置を施す。
軍人は何かを知っているようだったが、途中で感染者の襲撃に遭い、命を落とす。

逃走したソニアとマルコだったが、マルコの体に異変が発生。
二人は山奥の廃施設に落ち着くが、マルコの変化は激しさを増していく。
ソニアはマルコの看病をしながら、ノア基地へ救助の連絡を続けるが……。

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フランス産の割には、過激な描写は抑え気味。
終わってみれば、低予算映画を推測させるも、巧くカモフラージュしていました。
エンタメ色が薄いため、一般的には今一つの評価が多いみたいです。
私的には、ウイルスによる変化が丁寧というか執拗に描かれていて、好感を持ちました。
髪の毛が抜けたり、血を吐いてのた打ちまわったりと、感染病としての恐怖が色濃く描かれています。

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感染者は凶暴になるのですが、マウント取ってパウンド、バックドロップといったあまり必要性のない格闘描写で趣向を凝らしています。
感染者の悲哀を徹底的に描き込み、メランコリックな余韻を残す本作。
人喰いゾンビを期待しなければ、なかなかだと思うのですが……。

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2012年8月12日 (日)

本日の映画 『箪笥』

『箪笥』
2003年 韓国 監督:キム・ジウン

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タンスといえばゴン、あっ違った。ホラーには頻繁に使われるアイテムですね。
中に何かが潜んでいたり、あるいはヒロインが追手から隠れたり。
本作も、タンスが効果的に使われております。
そう、ゴンどころではありませんよ。

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いつもはここで簡単なストーリーを披露しますが、本作はサイコ・スリラー色が強く、あえて記載しないことにしました。

原作は韓国の古典怪談とのことで、あちらではメジャーな話なのでしょう。
そのためか、原作を知らぬ者にとっては少々説明不足に感じる部分もあります。
最初とラストの結びにチグハグさも感じます。

しかし、出演している俳優さんたちの存在感が素晴らしく、相互に生まれる緊張感がビシバシ飛び交います。
監督は舞台監督でもあるらしく、それらしい雰囲気が作品に盛り込まれました。
継母役ヨム・ジョンアさんは、作風にベストマッチの女優さん。
容姿と演技にご注目ください。

Ts4

また、多くはありませんが霊描写もあります。
この演出は見事で、ホラー馴れした私もちょっとビビリー・ヒルズです。
忘れてならぬは、ゲストとしてやってくる親戚の女性。
痙攣から仰け反りへアクロバティックな動作を披露し、その最中に霊を目撃してビックラ仰天な表情がグッジョブgood

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Ts2


Ts6

Ts7

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2012年8月10日 (金)

本日の映画 『ツインズ・エフェクト』

『ツインズ・エフェクト』
2003年 香港 監督:ダンテ・ラム 

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何がツインズなのかとずっと疑問に思っていましたが、香港のアイドルユニット『ツインズ』が主演しているからと判明しました。
ジャッキー・チェンが特別出演していたり、武術監督はドニー・イェンだったりと、スルーできない要素があります。

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反吸血鬼同盟のハンター・リーヴは、パートナーと共にヴァンパイアのデコテス公爵を襲撃する。
予想以上の力を持ったデコテスの前に、パートナーは命を落とし、リーヴも心の傷を負った。
リーヴの新たな相棒として派遣されたのは、まだハンターとしての経験が浅いジプシー。彼女は、密かにリーヴに憧れていた。
一方、リーヴと同居するヘレンは、彼氏に浮気され別れを告げられる。
傷心の彼女の前に現われたイケ面と新たな恋に落ちるヘレンだったが、その正体はヴァンパイアの王子だった!!

ヴァンパイア・ハンターの兄とヴァンパイアの彼氏。
ヘレンの悩みは尽きない。
始めはソリが合わなかったジプシーを巻き込み、ヘレンは解決策を探る。
そのような折、デコテス公爵が再び姿を現す。
彼は最強の力を手にすべく、王子の命を狙っていたのだった。

Te2


香港で人気のアイドルということで、さすがに可愛いです。
アクション初めてとのことですが、ドニーは妥協を許しませんね。
なかなか見応えありますよ。
香港お決まりの、シリアスかと思わせてコメディへの移行がみられ、香港作品に不慣れな人は違和感を感じてしまうかも。
ジャッキーのチョイ役も、味があります。

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吸血鬼ハンターの兄貴リーヴにイーキン・チェン。
ヴァンパイア王子にエディソン・チャン。
ヘレンにシャーリーン・チョイ。
ジプシーにジリアン・チョン。
皆さま、其々に魅力あり。

ストーリーも、少しだけパターン崩し。
日本の漫画的演出が見られ、予想以上に楽しめる作りでした。
以後、ツインズ主演で幾つかの作品が作られたようです。
アイドル・アイドルした姿を是非見てみたいですね。

Te3

Te4

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2012年8月 5日 (日)

本日の映画 『ステイク・ランド』

『ステイク・ランド』
2010年 アメリカ 監督:ジム・マイケル 98分

Sl1

ここ数年、吸血鬼系の作品が量産されました。
使い古されたネタのように思えますが、オリジナルティを盛り込んだ作品もあります。
本作も、吸血鬼を題材にした青春ロード・ムービーです。

Sl2

マーティンは、目前で家族を吸血鬼に殺害された。
その場に居たミスターに命を救われたマーティンは、彼と行動を共にする。
ミスターからハンターとして生きる術を学び、日増しにマーティンはヴァンパイア殺しの腕をあげていく。
彼らの行く先は、ニュー・エデン。
そこはヴァンパイの被害が無いと噂される町だった。
途中で出逢った人々と行動を共にしたり、時には狂信者集団ブラザー・フッドと争いながら、二人は新天地を目指すのだった。

Sl5

テーマは、少年が出逢いと別れを繰り返しながら、やがて成長していく姿。
登場人物の配置によって、この成長過程が見事に描写されています。
ヴァンパイアの怖さは薄いのですが、その分人間ドラマが濃くなっています。

監督は『ネズミ・ゾンビ』のジム・マイケル。
前作も、マニアックなこだわりを感じたのですが、本作でもそれは顕在。
男の世界というか、男塾アメリカンのような感じ。
ミスター役のニック・ダミチが作風にマッチし、ラストの渋さに繋がります。
ホラー色は薄いけれど、ヴァンパイアの存在が良いテイストに。
良い映画だったなぁ。

Sl4

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