本日の映画 『燃えよ、マッハ拳!』
『燃えよ、マッハ拳!』
2011年 中国 監督:トミー・ロー&サム・ウォン
本作の鑑賞動機は、やはりケイン・コスギ。
アクション・スターとしての活躍を願って止みません。
ジャケには、他にサモ・ハンの姿が!
ところが、本作の主役はその息子、サミー・ハンだったのです。
ジャケに主役の写真載せないってどうよ!?
ロイ(サモ・ハン)は、海外で蔡李仏拳の道場を展開中。
息子のキッド(サミー・ハン)もイギリスに暮らしていたが、中国に帰国した。
中国では叔父が道場を経営していたが、そこにある企業が買収の話を持ちかける。
既に海外にいるロイから承諾を得たという企業側の情報に、道場側は混乱。
キッドは先頭に立って、買収の話を退けようとする。
そこで企業から提案されたのは、3対3のチームバトル。
キッドらが勝てば、買収の話は消え、更に賞金まで手に入るという。
キッドは先輩弟子と友人の日本人を仲間に、修行を開始した。
しかし、キッドは頻繁に様子を見に来る企業側の担当者・フェイに次第に心奪われていく。
距離を縮める二人だったが、フェイにはバトル参加者でもある恋人がいた。
二人の男のプライドと蔡李仏拳の歴史を賭けて、ついに闘いの火蓋が切られる。
サモ・ハンとサミーは、劇中でも親子の関係。
キッドの友人武田ケンは、空手十段ながら蔡李仏拳を学ぶ助っ人役。
これがケインです。
壮絶な復讐バトルかと思いきや、相手はカンフーもフィットネスの一部として利用しようとするスポーツ企業。
やましいことは何らしていません。
このような設定から、格闘に必要な黒い情念が湧きおこることもなく、キッドとフェイのデートシーンなどを見せつけられてアッチョンブリケな状態になるのです。
フェイの浮気を知った恋人が激しい怒りを見せるかと思えば、とんでもなく寛容な態度を示し、この人良い人かも疑惑が浮上。
更にラストでは、皆の同情を集めるでしょう(道場だけに同情!なんて……)。
蔡李仏拳は実在の近代拳法ですが、その魅力を語るにはかなりウンチク不足。
全体的なヌルさが、ミルクと砂糖たっぷりのコーヒーのよう。
ハードな格闘アクションを求めると、そのギャップに失望します。
肝心の試合シーンも、接写とスローモーションの多用で流れが失われています。
ケインのバトルはソコソコ魅せるものの、サミーの試合展開に爽快さはありません。
誤解のないよう書きますが、サミー自身には魅力があると思います。
技がないのか、演出が悪いのかは、別の作品を見なければ分かりません。
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