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2012年3月

2012年3月21日 (水)

本日の映画 『満月邪霊 FULLMOON DEVIL』

『満月邪霊 FULLMOON DEVIL』
製作年:不明 タイ 監督:KOMSAN・TRIPONG 88分

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うーむ。思わず唸るジャケット・センス。
こんなの見せられたら、鑑賞するしかないでしょう!!
裏を返せば、オオッ、これが噂の首だけ女か!?
あれは、インドネシアかなんかの映画かと思っていたが、タイにも存在するのか?
などと、一般の方は全く気にしないことをアレコレ考え、鑑賞したのでした。

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プロイは、田舎の婆ちゃんと離れ、一人で生活していた。
お金を貯めて、また婆ちゃんと一緒に住むんだ。
クラブで踊り子のバイトをするも、心は穢れないプロイ。
青年医師と親密になるも、あの方には私は不釣り合いだわと健気な様子。
そんな折、プロイを度々原因不明の激痛が襲う。
そしてプロイが二十歳の誕生日を迎えると、更なる異変が!!

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血を吐き、のたうちまわるプロイ。
首に亀裂が入り、なんと胴体から浮びあがっちゃった。
首から下は、食道と肺がぶら下がり、心臓はアイアイマンのリアクターの如く発光。
血を求めて宙を彷徨い、どうみても市販のドラキュラ入れ歯(ゴム製)を誇示。

Full1

Full3

自分の意思に関らず、夜な夜な化け物に変化するプロイ。
その秘密を知らず、病気と信じて疑わない医師は、なんとかプロイを助けようとするが根本的な解決にはならない。
やがて、プロイは自分の正体を知るべく、婆ちゃんのもとを訪ねる。
そこで明らかになる驚愕の真実。
追い詰められたプロイは、衆人の見守る中で醜い姿に変身してしまう。

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タイの妖怪E-Krasueというのが題材のようです。
一応、妖怪とラブ・ロマンスを混ぜたようなストーリーになっています。
妖怪の姿が斬新で、インパクトは大。
冒頭、赤子のへその緒を喰らうシーンがあり、グロイか?と期待を持たせますが、それがマックスでした。
どうもテレビムービーのような気がするのですが、定かではありません。

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ヒロインは、モデル系。
好感が持てます。
ちょっとした色気シーンもあり、大衆娯楽ホラーといった感じ。

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本日の映画 『鬼電車 GHOST TRAIN』

『鬼電車 GHOST TRAIN』
製作年? インドネシア 監督:NAYATO 81分

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製作年不明ですが、そんなに古い作品ではありません。
2008-2011ぐらいに作られたものではないでしょうか。
インドネシアのホラーは、なかなか接することがないので、もの珍しさが先行しました。

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巷で噂される幽霊列車。
一見普通の列車だが、乗車して暫くしてから不可解なことに気付く。
ヒロインであるローサの妹エミリーも行方不明になった。
友人から、幽霊列車に乗ったのではないかと助言されるが、ローサは信じなかった。

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友人の兄ボビーは、仲間とともにオカルトのサイトを立ち上げていた。
エミリー失踪の話を聞き、仲間とともに霊能力者の力を借りて調査に出かける。
そこで幽霊列車の存在を確信したボビーだったが、その後彼らにも異変が起き始めた。
仲間は死に、ボビーの周囲にもあの世の者の気配が感じられた。
そのような折、エミリーが発見されたという情報が入る。
ローサは、ボビーと共に救出に向かったのだが……。

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インドネシアの都市伝説を題材にしたようなストーリー。
目新しい演出はないものの、霊的描写がちょっと怖い。
タイ映画よりは、崩した造形です。
『リング』の貞子要素がちょっと入っているかもしれません。
しかし、ストーリーにどんでん返し等の驚きがなく、ここはタイや韓国ホラーに軍配が上がるかな。
可能性はあるので、もっとインドネシア・ホラーも観てみたいと思う休日の午後でした。

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『F.E.A.R.2』

『F.E.A.R.2』

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デスクトップPCを使い始めて2年ぐらい経つ。
それまではノートを利用し、ゲームも殆どやらなかった。
デスクトップにして、少しずつゲームにトライするものの、昔のような情熱はなくなってしまったなあ。
昔は説明書を熟読し、難易度設定もノーマル以上。
最近は説明書も読まず、チュートリアルもスッとばし、昔の勘で遊んでいる。

複雑なものは敬遠し、ホラーっぽいFPSに手を出しているが、これもピンからキリまで。
特に洋ゲーは、差が激しい。

本作もホラーFPS。
かなり注目されたゲームらしく、思わず手を出した。
超能力少女を利用して、レプリカ兵士を創り出す陰謀がベース。
ゲーム自体は、アーマースーツの兵士やバイオ・ハザード的クリーチャーが出現。
ところどころに、映画『マーターズ』の金属板はめ込まれた女性のようなゴーストが姿を現すのでした。

きちんとストーリーがあるけれど、和訳(輸入版を使用)が面倒になり、全部スルー。
イージーモードでストレスなく進み、10時間でエンディング。
このくらい今の私には心地よい作りだなあ。

操作性良く、銃を撃った感触にカ・イ・カ・ン。
自分がアーマード・スーツに乗り込んだ時は、ほぼ無敵状態。
強力な火力で、敵は無残な姿になってしまう。
さすが洋ゲーのバイオレンス描写。
でも、思ったより恐怖度は少ない!?
ホラー映画に馴れているから?

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2012年3月18日 (日)

本日の映画 『バトル・マスターUSAサムライ伝説 AMERICAN SAMURAI』

『バトル・マスターUSAサムライ伝説 AMERICAN SAMURAI』
1992年 たぶんアメリカ 監督:サム・ファーステンバーグ 90分
主演:デビッド・ブラッドリー

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武士道に憧れた外国人から見ると、日本はどう映っていたのか?
それを垣間見ることができる、今となっては珍しい作品です。
今観るとかなり笑えますが、学生の頃はこれに魅力を感じておりました。
凄い作品ですよ、真剣(マジ)で

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日本上空を飛行するセスナが墜落。
森に住む現代のサムライ・TATSUYAは、生き残った赤ん坊を引き取った。
サムライとして教育を施されたドリューは、見事に免許皆伝。
これに嫉妬したTATSUYAの実子・ケンジロウは、家を飛び出し、暗黒組織に身を投じてしまう。

アメリカに戻ったドリューだったが、自宅に賊が侵入。
TATSUYAから受け継いだ日本刀を奪われ、自らも銃弾を浴びてしまう。
傷も癒え、ドリューは奪われた日本刀の手掛かりがイスタンブールにあることを知る。
後を追ってイスタンブールに飛んだドリューは、そこで闇の格闘試合が行われていることを知る。
世界各国から集められた戦士たちは、様々な武器を手に死闘を演じるのだった。
負ければ、死あるのみ。
そして、その地下闘技場のチャンピオンを務めるのが、消えたはずのケンジロウだった。
ケンジロウの憎悪は消えていなかった。
執拗にドリューとの勝負を希望するケンジロウ。
暗黒組織の陰謀も手伝って、二人の宿命の対決が始まるのだった。

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地下闘技場で闘う戦士には、コナン・ザ・グレートもどきや北欧バイキング、テキサス野郎など種々取り揃えています。
皆が武器持ってますから、手首切り落とされたり、首チョンパされたりとまさに死闘を繰り広げます。『サムライ・スピリッツ』実写版という感じですかね。
注目は、中国人同士の対決。双刀に弁髪のファン・スーは、弁髪の先に刃が仕込んであって、とってもクール。
バトル・シーンは、なかなか熱いものが感じられます。
そしてケンジロウ役は、以後にB級での人気を博すマーク・ダカスコス。
ドリューを『ガイジ~ンッ!!』と蔑視するセリフが印象的です。
自分も外人のはずですが

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残念というか、爆笑してしまうのが、日本の解釈。
以下をご覧くださいませ。
それでも、本作を観てサムライに憧れるアメリカ人が30人は存在したはず。

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↑こちらは、伝家の宝刀が飾ってあった棚。

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↑掛け軸の文字に注目!!

本日の映画 『FERTILE GROUND』

『FERTILE GROUND』
2010年 アメリカ 監督:ADAM GIERASCH 92分

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ジャケットからは、内容が想像できなかったので、気になっていた作品です。
パターン崩しの幽霊屋敷モノに分類できるでしょうか?

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エミリー・ウィーバーは、妊娠していた。
夫は優しく、家庭は愛情に満ち溢れていた。
しかし、エミリーは流産してしまう。
精神的な傷を癒すため、二人は郊外の家に転居。
最初は順調に見えた生活も、長くは続かなかった。
エミリーは次第に不可解な現象を目撃し、地下においてあった過去の住人の遺物を発見。
その中には、夫ネートに似た人物の写真もあった。
エミリーの不安は日増しに募り、夫の態度も変化していった。
エミリーは過去に惨劇が繰り返されたことを知り、幽霊の存在を感じたのだが……。

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オカルトに傾いた内容で、エミリーの境遇や心境の変化が実に丁寧に描かれています。
逆を言うと、超常現象自体に派手さがありません。
俳優さんの演技がモノを言い、特にエミリー演じたLEISHA HAILEYが印象に残ります。
似たようなネタを知っていたので、ラストに驚きはありませんでした。
あまり好きなネタではなく、派手さがないにも関わらず、作り手の丁寧さが好印象を与えます。

本日の映画 『殺人遊園地 DARK RIDE』

『殺人遊園地 DARK RIDE』
2006年 アメリカ 監督:クレイグ・シンガー

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ジャケットから、極めてハズレの雰囲気を感じ取っていました。
しかし、予告篇を見ると、そこそこのシーンがある様子。
ここは、いっちょ観てみるとしますか。

1989年アズベリー・パーク。
場末の遊園地で、ホラー・アトラクションを楽しむ双子の少女。
なんと、アトラクション内で二人は殺害されてしまう。
警察の捜査で、他に14人の遺体も発見。
犯人は逮捕され、精神病院へと送られた。
この事件によってパークは閉鎖されたが、2003年に再オープンが決定。
時を同じくして、精神病院からかつての殺人鬼は姿を消す。

一方、能天気な大学生一行は、バカンスに出発。
途中、宿代を浮かすため、アズベリーパークのダークライド内に潜入することを思いつく。
途中、ヒッチハイク・ガールも仲間に入り、ホラーな夜を楽しむヤングマンたち。
しかし、そこには本物の惨劇が待ち構えているのだった。

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殺人鬼のくだりはシンプルというか、ヒネリがありません。
しかし、アメリカのホラー文化をふんだんに取り入れた点には好感を持てます。
80年代ホラーの懐かしさを感じさせますが、現代ホラーのファンに受け入れられるかどうか。
ラストも予測できるものの、なんとも微妙な切り方をしています。

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もっとも印象に残ったのは、笑顔にスザンヌを感じさせるヒッチハイク・ガール。
演じるはアンドレア・ボガート嬢で、色気を振りまきます。
殺され方も、期待通りのエッチ系。
こんな殺され方、見たこともありません。
アイデア賞ものです。

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本日の映画 『ヒルズ・ハブ・アイズ2』

『ヒルズ・ハブ・アイズ2』
2007年 アメリカ 監督:マーティン・ワイズ

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元作の監督ウェス・クレイヴンとその息子ジョナサンが脚本を書いたようです。
たしか『サランドラ2』もあったはずですが、それとストーリーに関係があるかは最早解りません。
さすがに『サランドラ』を観返す気力は、持っていないなあ。

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いつもなら、ここであらすじに行きますが、単純明快になってしまうので止めておきます。
前作の環境を活かし、今回食人一族の餌食となるのはなんとUSアーミー。
しかも、訓練兵ということで、銃持っていても狩られていきます。
前作、アレクサンドル・アジャ監督が丁寧に描いた世界観もふっ飛ばし、派手さのみを追求した作りになったようです。

食人一族はミュータント化が進み、野蛮さのみがヒートアップ。
どうもここら辺の恐怖のツボが、私にはマッチしないようです。
画だけはそれなりの品質を保っているものの、元々があまり拡大できないネタだけに無理があったのでしょう。

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ヒロインに中々の魅力があるも、全体的な雰囲気に癖がある作品でした。

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本日の映画 『ヒルズ・ハブ・アイズ』

『ヒルズ・ハブ・アイズ』
2006年 アメリカ 監督:アレクサンドル・アジャ

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ホラーファンは周知のとおり、ウェス・クレイヴン監督作『サランドラ』をアレクサンドル・アジャを監督に抜擢して製作されたリメイク作品です。
正直、『サランドラ』を観た記憶はあるものの、面白いという感想は持たず。
アジャなら、期待持てますよね。

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娘夫婦と共に、キャンピング・カーで旅を楽しむ元警官の一家。
途中に立ち寄ったガソリンスタンドで近道を教わったが、それが罠だと気付く訳もなかった。
砂漠しかない地で立ち往生する家族たち。
夜を迎え、何者かの襲撃が始まった。
彼らは、果たして何者なのか。

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期待通り、監督の色が濃く出ております。
これまでのパターンを崩し、かなり残酷な設定まで踏み込んでいます。
嫌悪感の発生する一歩手前というところでした。
冒頭から重いテーマを示唆し、かなり方向性を持った作品といえます。

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後半は、少しばかりSFとも思える要素が混入。
怪キャラも続出し、『ビッグ・ブレイン』のインパクトも大。
アジャ監督の力量発揮といったところですが、ホラー慣れしていないとキツイかもしれませんね。
相手側の少女キャラも、インパクト強いです。

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2012年3月15日 (木)

本日の映画 『パンドラム』

『パンドラム』
2009年 アメリカ/ドイツ 監督:クリスティアン・アルヴァント

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ジャケットからは内容がよく解りませんが、SFホラーに分類できます。
クリーチャーもバッチリで、アクション要素も豊富。
地味なジャケット以上の内容が詰まっています。

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2174年、宇宙船エリジウム。
船のクルーであるバウアーは、予定より早く冷凍催眠から目覚める。
静寂に包まれる船内。
何か異常が発生したようだった。
冷凍催眠の後遺症で、覚醒したものは記憶の一部が欠如している。
船内を探るうちに明らかになる驚愕の事実。
そして、そこに巣食う怪物の謎。
絶望的な危機から船を救うべく、バウアーは奮闘するのだが……。

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B級SFの割には、スケールの大きなストーリー。
宇宙船のデザインも◎、クリーチャー造形も◎。
『パンドラム』という症状をテーマに、これをラストまできちんと繋げる展開に拍手。
娯楽SFとしては、まさにアイデア賞もののネタですね~。

私的には、もう少しグロシーンが欲しかったけれど、それはあくまでマニアの好み。
バランス考えれば、妥当なところだと思います。
そして、マニア的ツボに触れたヒロイン、アンチュ・トラウェ嬢。
カッコ良いねぇー。強いねぇー。
一目惚れですわ、まったく。

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本日の映画 『アーバン・エクスプローラー』

『アーバン・エクスプローラー』
2011年 ドイツ 監督:アンディ・フェッチャー 88分

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本作内の言葉を借りるならば、ベルリンの地下には25,000ものトンネルが存在。
その3分の2は封鎖され、60年以上放置されている区域もあるという。
うーむ、凄いですねぇ。
ホラーファンには、かなりキテいる設定です。

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夜更けに集う若者たち。
それは、非合法の地下探検ツアーに参加するためだった。
ベルリン地下に封鎖されたトンネルには、ヒトラー統治下の壁画も存在するという。
ガイドのダンテの案内で一行はトンネル奥深くへと歩を進めていく。
しかし、彼らは危険な存在が潜んでいることを知らなかった。
身の毛もよだつ経験が、彼らを待っているのだった。

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正直、ストーリーはかなり直球です。
ヒネリや伏線が少なく、もう少し工夫のほしいところ。
地下世界に興味があれば、前半は楽しむことができます。
全体的には刺激が少なく、ドイツ産ゴアは期待できません。
ただし、クライマックスにエグイシーンは用意されています。

殺人鬼の正体が私的好みと異なり、盛り上がりはイマイチ。
それでも、印象に残る画は少なからず用意されていましたので、不思議な作品と言えるでしょう。
ラストもモヤモヤです。

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2012年3月 5日 (月)

本日の映画 『SWEATSHOP スウェットショップ』

 『SWEATSHOP スウェットショップ』
2009年 アメリカ 監督:ステイシー・デヴィッドソン 87分

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久し振りに、キてます
最近観た中では、かなりのゴア描写。
怪力ですねー。怖いですねー。止まりませんねー。
パワー型WWEタイプの殺人鬼!
赤い処刑マシーンと闘わせたい

廃墟となった工場に現われた若者たち。
パンク・ファッションに身を包み、音楽機材を持ち込んで、今宵は特別なレイヴで盛り上がろう!
サウンド・オッケー、ビール・オッケー、エッチ・オッケーてなノリで、世の中オレ達中心に回っちゃう。
そこに化物が棲んでいるとは、夢にも思わないわなあ。

何なんだ!アイツラは?
ファック・ユー、オーマイガッ。
取りいだしたる武器は、シティーハンター実写版かと見紛うほどの巨大ハンマー。
肉が跳び、骨が砕ける。
ゴアゴアゴ~ア、ゴ~アー、子牛を乗~せ~て~♪
理不尽な絶叫が、夜の廃工場にこだまする。

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私的には、これで十分のゴア度。
ハンマーなんて使いづらいモノを、うまく描写できています。
飛び散る内臓。露出する骨。
適度に作りもの感が残っていて、これぞホラー映画の醍醐味。
リアル過ぎるのは嫌いなんです、これでも。

ゴアを見せることがメインで、ストーリーは不完全。
もうちょっと、説明部分が正直ほしいところ。
ただし、満足感は結構得られたし、続編出来れば是非という品質。

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デモンズと貞子をミックスした雰囲気のグール(屍鬼)も出現し、『こいつら、何なん?』という好奇心に満ちた少年の瞳を取り戻すのでした。
ラストもパターン崩しで、思わぬ展開に。
ホラーマニアのツボをきちんと捉えています。

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ここで一句
デカ鋏 思わずツッコミ バーニング

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こんなのは序の口でさぁ、旦那

2012年3月 4日 (日)

本日の映画 『エル・ゾンビ 死霊騎士団の誕生』

『エル・ゾンビ 死霊騎士団の誕生』
1971年 スペイン 監督:アマンド・デ・オッソリオ

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スパニッシュ・ホラーの金字塔として、カルトな人気を博したブラインド・デッド・シリーズの1作目。
ホラーマニアとしては、チェック必至の作品ですね。
なかなか鑑賞できませんでしたが、ようやく果たすことができました。

ベティは、ヴァージニアとホテルのプールで偶然の再会を果たす。
寄宿舎でルームメイトだった二人は、秘密の関係を持っていた。
ヴァージニアの友人ロジャーの提案で、三人は週末を田舎で過ごすことに。
距離を縮めるベティとロジャーに嫉妬を覚え、ヴァージニアは列車を飛び降りてしまう。

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ヴァージニアが家に戻っていないことを知った二人は、列車から遠目に見えた村を訪れる。
そこは中世の廃墟ベルサノ。
かつて悪魔崇拝の騎士団が存在した地であった。
やがて、二人はヴァージニアが惨殺されたことを知る。
しかし、それは怖ろしい事件の始まりに過ぎなかった。

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何故、エル・ゾンビがブラインド・デッドと呼ばれているか、知りませんでした。
本作を観て、納得。その理由がきちんと描かれています。
いわゆるゾンビですが、ロメロのゾンビとは全く異なりますね。
造形も、朽ち果てた感が強く、ミイラに近い状態。
動きは、超がつくほどスローモー。
一般の方は『さっさと逃げればいいじゃん。アハハハ』なんて嘲笑するレベルですが、このジワリ感を肯定するのがマニアの務め。
そして、ひとたび馬に跨れば、その動きは生者のごとくハツラツとなる。
当り前か……

処女を磔にして、剣で何度も斬りつけ。
傷口から流れ出る行き血をすする騎士団の描写は、当時ではかなりインパクトあったでしょう。恐怖とともに漂うエロチシズムに、スパニッシュ親父は痺れたに違いありません。

もっとも感心したのは、ラストです。
予想外の発展を見せ、なんとも後味の悪い余韻を残す。
旧いホラーの醍醐味が凝縮されていますねぇ。

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本日の映画 『モンスターズ/地球外生命体』

『モンスターズ/地球外生命体』
2010年 アメリカ 監督:ギャレス・エドワーズ

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130万円の低予算で作られたという謳い文句で宣伝されたSF映画です。
題名から異星人と人類の闘いというイメージがありますが、実際には違います。
ド派手な内容を期待すると、そのギャップに戸惑うかもしれません。
否定的な意見も見かけましたが……。

Monster

本作は、一応ストーリーがありますが、私的解釈ではあまり重要ではありません。
どちらかといえば、地球外生命体が飛来し、そのまま棲息している世界の描写にこだわっています。
というか、低予算でできることを考えた結果と言えるでしょう。
主人公たちは、その世界に入り込んだいわば部外者(=旅人)であり、観客の案内人的な機能を果たしているのです。

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ですから、その世界観を楽しめるかどうかがポイントで、ストーリーとして起承転結を求めると違和感を覚えるのですね。
モンスターに破壊された後の景色、いつ遭遇するかもわからぬ緊張感など、私的には意外に楽しめる作り。
印象に残る画もありますし。
廃墟が好きな方とかに、ウケが良いかもしれません。
130万円という製作費の捉え方にアレコレあるそうですが、いずれにせよ低予算であればアイデア賞ものでしょう。

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