本日の映画 『パンプキンヘッド』
『パンプキンヘッド』
1988年 アメリカ 監督スタン・ウィンストン
パンプキンヘッドの存在は知っていたけれど、映画はパート4の一作しか鑑賞していませんでした。
エイリアンを模した単純モンスターホラーだろうと油断していたのですが、主演がランス・ヘンリクセンだったことに気付き、自己の中で再評価した作品です。
パート4は本作のストーリーと繋がっており(おそらく3も)、こちらはパンプキンを語る上で外せないと思ったのです。まあ、内容はほぼ解ってしまっているのですが……。
エド・ハーレイは妻に先立たれ、男手一つで息子のビリーを育てていた。
ある日、若者たちがエドの店に立ち寄り、モトクロスに興じ始めた。
所用があって、ビリーを残し出かけたハーレイ。
戻ってみると、息子がバイクに轢かれ、死にかけていた。
若者の一人は残っていたが、エドは一人で息子を自宅に連れ帰る。
そして、息子は息を引き取った。
復讐の念に駆られ、エドは幼い頃に一度だけ目撃した怪物の伝説を思い出す。
その秘密は、人里離れた森に住む老婆が知っていた。
老婆の忠告を無視し、怒りの感情に任せたエドの行為は、やがて悪魔の化身パンプキンヘッドを蘇らす。
次々に惨殺される若者たち。
エドは、自分の考えが間違ったことに気付くが……。
監督は『ターミネーター』や『エイリアン2』のSFXを手掛けた方。
どうりでパンプキンヘッドの造型に味がある訳です。
昔の作品なので、惨殺シーンなぞは控え目。
エドの心理的描写も、思ったよりはあっさりしていました。
これは、ランスの渋みが加わったパート4に軍配が上がりますかね。
まあ、ハーレイ親子が仲むつまじいので、彼らを襲った悲劇には感情移入できます。
全体としては、ダーク・ファンタジーに分類できますね。
しかし、元を糺せば、あのバカ犬が飛び出したのがいけない訳で、なんとも微妙な余韻ですね。
ラストも悲しいですが、もうちょっとドラマチックにできたかもしれません。
ちなみにバカ犬ジプシーは、『マッシュルーム』君(ちゃん?)といって、エンドロールにきちんと名前がクレジットされているんです。
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