『エクソシスト』 文庫版
『エクソシスト』と言えば、まずはウィリアム・フリードキン監督の映画(1973年)が有名。
私の最も好きな映画の一つです。
この映画を観たからこそ、ホラーマニアとしての自分がここにあると言っても過言ではありません。
映画では、どうしても悪魔に憑かれた少女リーガン(リンダ・ブレア)のショッキングなヴィジュアルに目が行きがちですが、実は本作の魅力はそれだけに留まりません。
原作を読むと、その違いに気づかされます。
そもそも、悪魔憑きというものは、精神病との境界が曖昧です。
エクソシスト(悪魔祓い師)や、エクソシズム(悪魔祓いの儀式)は実在するそうですが、闇雲に儀式を行うことはないそうです。
儀式を行う司教らも、常に病との見極めに留意し、慎重な対応を取るそうです。
原作では、その見極めに関しての描写が巧みであり、文章ならではのスリリングさが味わえます。この辺のくだりは、映画より描写に力を入れておりますね。
逆に、ラストのエクソシズムシーンでは、衝撃的なシーンを駆使した映画に軍配が。
映画では、素晴らしい余韻も残してくれました。
私は映画→原作の順でしたが、お互いがミックス・アップして面白さを押し上げてくれた気がします。
これは、同様のテーマを別観点から捉えた『エミリー・ローズ』の映画にも少なからず影響を与えます。どちらかといえば、原作はエミリー寄りに感じました。
悪魔祓いの知識を深めると、これらの映画の魅力が増しますので、未読の方にはおススメです。
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