2017年2月27日 (月)

本日の映画 『デビルズ・メタル』

 『デビルズ・メタル』
 2016年 ニュージーランド 監督:ジェイソン・レイ・ホーデン

 *本記事は、グロテスクな映像を含みます

 久々の更新であ~る。
 年初から何をしていたかというと、ともかく観賞を繰り返しておりました。
 『ウルトラマン・オーブ 全話』。
 『ウェイヤード・パインズ シーズン1』。
 『ウォーキング・デッド シーズン1』。
 そして『タンクトップ・ファイター 全話』。
 もちろん、ホラー映画も忘れてはいない。
 レビューは書かないが、観賞ペースはイジリー岡田。

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 さて、本作。
 あまり期待できないぞっ、UQって感じのスタンスで臨む人が多いのでは?
 ジャケ写もパッとしないし、どうやらコメディ部位も混入しているらしい。
 さらにニュージーランド産ときたもんだ、モンデ酒造。
 これで期待しろというには、ムロツヨシ。

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 オープニングは、予想どおりの金属ギター音全開メタル。
思わずヘッドバンキングして、舌を出した貴方。
 メタルの絆を感じたかい!?
 おっと、視線は画面から動かさないでくださいよ。
 
 尻から脱糞のごとく飛び散るBLOOD&小腸。
 バンドマンの奏でるギターは、チ○コ。
 ヘンテコ・アニメが作品のクオリティを期待させます。

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 主人公は、ブロディという高校生。 
 当然のごとくメタラーな訳で、ギターを担当。
 しかし、彼の境遇はかなりヘヴィ・メタルだぜ。

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 母親がヤクにはまり、商店街でサンタのナニをFェラ。
 当然のごとく、精神病院に収容されてしまった。
 ブロディは叔父の家に引き取られたものの、メタルな趣味が受け入れられなくて孤立。
 いとこのデヴィットともソリが合わない。
 学校で人気No1女性メディナに一目ぼれするも、彼女はデヴィットの恋人だった。

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 それでも、ブロディの周囲には仲間が集まる。
 オタクな友人ジャイルズとディオン。
 そしてワイルドなメタラー・ザック。
 彼らは『デスガズム』という名のバンドを組んだ。

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 ザックの手引きで忍び込んだ家は、伝説のメタラー、リッキー・ダガーズの家。
 そこで手に入れた楽譜は、恐ろしい秘密を含んでいた。
 『黒い讃美歌』が奏でられる時、町は邪悪なものに包まれる。
 それは世界を破滅に導く魔王の復活だった……。

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 笑いのツボは、人それぞれ。
 本作の笑いも、人を選びます。
 まあ、下ネタ多発注意報を発令しておきましょうか。
 悪魔化した使徒たちと戦う武器が、ゴム製チ○コやア○ル開発系器具か、ヴァイブ。
 この戦いは、ヤバいと思います。
 そうかと思うと、チェーンソー二刀流の華麗な舞があったり。
 おゲヒーだけでない何かをきちんと含んでいます。

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 誤解のないように言っておきますが、そういう小道具があっても直接的な裸表現は少ないのでご安心(?)を。
 悪魔化した人間は、デモンズに近いですかね。
 何となく『ブレイン・デッド』や『死霊のはらわた』を匂わせる雰囲気も持っています。

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 ハチャメチャな部分も多いけれど、友情・恋愛・孤独など青春要素もしっかり加味されて、それを笑いでコーティング。さらにブラッド・ソースをたっぷりと。
 もちろんバックにはご機嫌なメタル・ナンバーが豊富に用意されて、ユーもミーも思わず叫ぶよ、ファック・オ~ッフ!!

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2017年1月23日 (月)

本日の映画 『デビルズ・トレイン』

 『デビルズ・トレイン』
 2015 イギリス 監督:ポール・ハイエット

 *本記事は、グロテスクな表現を含んでいます。

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 新春一発目のレビュー。
 それに相応しい大作がもっとないものか!
 と、お叱りを受けるかもしれませんが、観賞しちまったものはしょうがない。
 ホラーは、気分でいこう!
 
 今日は、チョイ・グロって気分!?
 本日は、ゲロ・グロでいきたいわ!とか。
 うぉお、今日はギガ・グロがいいぜっ!!!
 ……なんて、貴方の周りにもいるでしょう?
 
 その日の体調。
 思考能力。 
 対人関係。
 昨日食べた夕飯。
 恋人の有無。
 そういったものがミックスされて、自分に相応しい作品を選択するのです。

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 さて、本作。
 主人公は、冴えない感が滲み出ている鉄道会社勤務のジョー君。
 仕事に喜びを見出している訳でもなく、俺このままでいいのかな的オーラに包まれた青年だ。
 転機を見出そうと、昇格試験を受けるも残念な通知が。
 挙句の果てに同僚はバッチリ合格し、しかも夜行列車車掌の代行を命ぜられる始末。
 ジョーが乗った列車は、イーストボローに向けて出発する。

 途中で事件が発生する。
 列車が何かに衝突し、緊急停止してしまった。
 運転士が状況を確認しに車外に出るも、戻ってくる気配がない。
 ジョーは乗客たちを落ち着かせるが、彼らは得体の知れぬ怪物に狙われていた……。

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 ベースは、まるで80年代作品のよう。
 いわゆるクリーチャー王道パターンです。
 適度なグロシーンと緊張感が、バランス良く配置されています。
 斬新な感じはしないのに、飽きが来ないのは監督の力量でしょうか?
 単純な追いかけっこにもならず、ラストまでの処理も申し分なし。
 私的には、評価高いですよ。

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 予想以上に良かったのは、クリーチャー・デザイン。
 題材を言ってしまうと魅力減になってしまうけれど、私が好きな過去作に通じるものがありました。
 このデザインや、そこそこのグロ表現は、アメリカ作品と見間違うほど。
 イギリス作品の品質進化を実感させます。

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 乗客の人物描写もしっかりしていて、感情移入しやすいですなぁ。
 ゲス男には、しっかりと腹立ちましたよ。
 そういえば、昔の作品は腹立つキャラがいて、こいつ殺されろ!!と何度も思ったものでした。
 キル、ヒム。
 狼は生きろ!ゲスは死ね!
 なんてキャッチ・コピーありましたなぁ。
 えっ、ゲスじゃない!?
 アッ、豚だったか……。
 これまたトン(豚)だ勘違いを……。

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行った年、来た年 2016⇒2017

 どうにも動きが鈍い。
 年末にNETが繋がらなくなり、修理を呼ぼうと覚悟。
 どうにか自力で直せたものの、一週間もの時間を費やしてしまった。
 

 29日まで仕事。
 30日、ヤボ用と大掃除。
 あっと云う間に大晦日である。
 正月3日間は風のように過ぎ去り、グダグダの年始となってしまった。

 まずは、今年は抱負がない。
 やりたいことは幾つもあれど、方針が定まらない。
 夏に過去最大規模の仕事が待っている。
 3月でチームメンバー二人が消える。
 とりあえず、大きな不安ばかりが残る。
 
 もちろん、チームのリーダーという立場でオロオロはできない。
 俺のオロオロは、ボビー・オロゴンではない。
 ファックな会社に貢献したくないのが本音だが、たぶん自身の性格が手抜きを許さないだろう。
 会社にモチベーションを下げられながら、なぜフェニックスにならなければならないのか。
 一匹狼に憧れながら、部下や同僚の面倒を見なければならない自分。
 俺は、今後どのように生きていかねばならぬのか?
 唯一たぎるのは、サウザーのセリフ。
 引かぬ。媚びぬ。顧みぬぅ~。
 ああ、帝王に生まれたい俺。

 そうはいっても、過去を顧みてしまうイケない俺。
 昨年の活動結果を思い切り振りかえってみよう。
 

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 ほとんど更新が無いものもあり、本年はテコ入れを考えねばならないなぁ。
 一方で、映画やテレビの視聴数が減ったという理由は当てはまらない。
 休日は、DVDかゲームに大半の時間を費やしている。
 
 特に昨年は『ER』にどハマリ。
 この時期にハマっている人間は少ないと思うが、とりあえずシーズン1~9を制覇。
 マークの去就で一区切りつけた状態。まだ先は長いが…。
 
 問題は、アマゾンPrimeの会員になったことだ。
 会員特典の見放題映画やテレビ番組の内容が自分のニーズにベストマッチ。
 特に今まで見れていなかった子供時代の特撮ものも充実。
 ウルトラマンや仮面ライダーも、やばいくらいのラインナップだ。

 極めつけ、アマゾン独占配信だった仮面ライダーアマゾンズも一気見。
 大晦日に最終話を視聴し、格闘技見るより感動を覚えた年越しだった。
 『ウォーキング・デッド』もシーズン1はクリア。
 テレビ番組ながら、ゾンビメイクの秀逸さに驚きを隠せず。
 今後が楽しみな作品だ。

 いまだ方針定まらぬ1月ながら、多くのエンタメ・コンテンツを楽しむという野望は捨てていない。
 このブログを楽しんでいただいている皆様と共に、広げようB級の輪!
 
 

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2016年12月 4日 (日)

本日の映画 『水野美紀 サム・ヘーゼルダイン in 甲冑師団 コマンダー731』

 『水野美紀 サム・ヘーゼルダイン in 甲冑師団 コマンダー731』
 2013年 アメリカ・インドネシア 監督:スティーブン・シェイル

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 まずは、長尺さに困惑しつつも、何か惹かれてしまう邦題に注目!!
 水野美紀さんは、十分にその名が知れ渡っている女優。
 TOPフィーチャにアメージングはないが、忘れていけないのは、本作が外国作品ということ。
 しかもホラーでB級と来たもんだ。
 私的認識では、水野さんはトレンディ俳優といっても過言ではないポジション。
 ハリウッド進出のドリームを賭けたチャレンジだったのだろうか?
 他にもバリバリのアクション作品出演など、並みの女優ではないソウルを感じさせます。

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 そして、作品を牽引するもう一人の俳優、サム・ヘーゼルダイン。
 正直、彼の名は知りませんでした。
 出演作も数本は存在するようですが、どうにもピンときません。
 ディス・イズ・ア・ピン。
 ディズ・イズ・ア・アッポー。
 あわせてピンナッポー。
 ウケんのか、こんなギャクで……。
 ジャスティンよ、オレのネタでも笑え。

 とりあえず、ヘーゼルダインという名前は音的な響きに魅力があります。
 思うに、ターミネーターあたりからくる音感データを誘引し、サイバーダインという単語と結合。ダインの法則に従って、脳にプラスの影響を施すのでしょう。
 

 ちょっと、実験してみましょう。
 単語にダインを組み合わせるのです。
 ヘルダイン。地獄の兵器で強そうなイメージです。
 ゴッドダイン。巨大ロボのネーミングとして、使えそうです。
 バトルダイン。これも兵器ロボ系に当てはまりそうです。
 ヒャダイン……。

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 まあ、そのような効果を知ってか知らずか、サムさんの名は邦題にプラスの影響を与えていると言えます。
 そして、本作の主たるキャラである甲冑師団。
 ホラー作品において、恐怖の源しずかちゃんを考えた場合、それは殺人鬼やクリーチャーなどが該当します。
 本作のソレは甲冑師団であることを邦題で主張し、甲冑愛好家に猛然とアピール。
 甲冑マニアで、ホラー好き。
 ナイスな観客層の選別で、大ヒット間違いなし!!
 う~ん、ファンタスティックなマーケティングにまいっちんぐ。

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 さらには、ラストワードのコマンダー731。
 初見で気付かぬ私の愚かさや未熟さを笑ってくれい、ジャスティンよ。
 (ちなみに私はジャスティン・Bのことをまるで知らない)
 劇中に判ることだが、これは人体実験の噂が絶えない石井731部隊のことだったのだぁ。
 これに気付かぬようでは、ワシもまだまだよのう。
 自戒の念と共に、愚かな自分にブラックローズの花束を…。

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 さて、内容は至極単純です。
 アメリカかどっかの会社CEOの息子プライスが、インドネシア・ウナウナ島にやってきた。
 金にものをいわせたのか、現地姉ちゃんを同伴。
 そして彼に雇われているのが、日本の歴史研究家リエ(水野美紀)。
 プライスらは兵士たちを雇い(そのうちの一人がサム・ヘーゼルダイン)、廃坑を探索する。
 その廃坑は、旧日本軍のものだったらしい。
 実はプライスらは、伝説の山下将軍が隠した財宝を探していたのだ。
 
 真の目的を知らず、廃坑を探る兵士たち。
 しかし、そこには想像を絶する存在が棲息していた……。

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 恐怖ファクターは、石井部隊の実験によって生存していたクリーチャー。
 および邦題どおりの甲冑師団。
 日本兵の生き残りもいたりして、けっこうブッ飛びの構成だ。

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 賞賛すべきは、低予算を窺わせながらも、世界観をしっかり出せていること。
 日本人にウケるか疑問だが、甲冑師団のディテールは海外で効果を発揮するかもしれません。
 『ディセント』+『エルゾンビ』×JAPANテイスト÷水野美紀×サム・ヘーゼルダイン。
 雰囲気を表現すれば、こんな感じでしょう。

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 肝心の水野さんは、やはりおとなしめの演技。
 ホラーの定石どおり、タンクトップ姿で熱演するのだけれど、ハリウッドのB級肉感姉ちゃんと比較すると、やはりパワー負けはしょうがないか。
 ただ、恐怖に目を向くシーンはやたら印象に残って、女優魂を見せつけてくれます。

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 私的には、もっとスプラッター度や色気をアップすれば、かなり満足度の高い作品になったと思ってます。
 しかし、よくよく考えてみれば、第二次世界大戦時に日本兵は甲冑と刀で戦っていたことになり、時代考証の大切さを考える今日この頃でした。

 最後に一発ギャグを披露。
 ピカチュウ、甲冑、ハイチュウ!! 

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2016年10月24日 (月)

本日の映画 『ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー』

 『ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー』
 2015年 トルコ・アメリカ 監督:ジャン・エヴェルノ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

 10月も下旬というのに、気温は微妙な感じです。
 先週も、ほぼ通勤は半袖で通しました。
 事務所の中は暑く、窓が開けられない。
 外は涼しくても、自然の風が通らないなんて、しょうがないビルだよ、まったく。
 

 その上、未経験の業務を担当することになって、また時間が足りない生活に舞い戻ってしまいそう。
 それでも今更ながらにハマった『ER緊急救命室』で、新たな人生の教訓を得ている毎日。
 自分でも驚きますが、ここ数カ月でシーズン8までを一気通貫。
 カーター(吹替:平田広明さん)の声色が真似できそうで、業務の電話でも徐々にシンクロさせています。
 これでも部下5人率いるリーダーだから、人生って不思議よね。
 電話でカーター。
 会議でカーター。
 俺、カーターを語る。

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 さて、本作。
 まずはジャケ写に注目。
 邦題の『ヘルケバブ』で、ガツーン。
 まるで大谷の165㎞のような直球だ。
 これでマニアは作品の方向性と内容を推測する。
 そして秀逸ともいえるキャッチ・コピー、『おいでよ、肉フェス』。
 世間は、肉である。
 肉フェス、肉バル。
 異性を誘う口実にも最適だ。
 ヘイ、彼女。肉食いにいかない?
 そのような誘い方をする輩は、おそらくこの日本には存在しないだろう。

 男も肉、女も肉。

 この傾向は、いつからだろう。
 ニク、ダイスキデス。
 そういう風に公言する女性は、昔は少なかった気がする。
 しかし、潜在的な欲求は、昔も現在も変わってはいない。
 やはり、時代がオープンになった証だろう。
 本質は、そのままに。
 無理に隠してはならない。
 それをカバーするのが、食のマナーだ。
 肉といっても、綺麗な女性が血を滴らせ、唸りを上げて咀嚼する訳ではない。
 フォークとナイフを優雅に使い、そっと口に運んで、小さく口を動かす。
 歯間に挟まった肉カスを、爪でほじる仕草もしない。
 肉は、オシャレ。
 そういう時代が始まっているのだ。

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 しかし、本作は決してオシャレではない。
 いってみれば、肉の原点回帰。
 血の滴る肉片を、唾液を垂らしながら喰らう。
 肉と欲。
 森崎友紀の写真集のような響きだが、もっと下級な意味を狙ったに違いない。
 そして、私もそれを想像していたのである。

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 おそらくは、ゾンビもどきが人肉食ってバアアーーン。
 腕がちぎれ、腸が飛び出してドサァ。
 私の期待は、まさにソレだった。
 しかし、その期待は見事なまでに裏切られたのである。

 

 物語は、数人の警官を中心に展開。
 仲間内で下品な会話をした後、救援要請を受ける。
 その場所は、インチャージ地区。
 噂では、普通の人間は寄りつかない場所だという。
 
 到着した警官たちは、闇の中に不気味に佇む旧い警察署を発見。
 そこで信じられないものに遭遇する。

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 正直いえば、全体のバランスは良くない。 
 40分以上かけた前振りが、長すぎるのだ。
 一応、小技の描写を盛り込んでいるが、本筋にかかわるものをもっと早い段階で挿入するべきであろう。

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 しかし、旧警察署の発見から、緊張感は増していく。
 禍々しい雰囲気は、想像以上。
 よく見れば、特殊メイクにあまり予算がかかっていないようだが、それでも雰囲気は損なわれていない。
 謎の集団と儀式。
 既存の作品とは少し趣向が異なっていて、オリジナルティは高い。

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 想像よりは、グロ度は低め。
 雰囲気は、なかなかのもの。
 ただ、何が起きているのか、もう少し描写を求めたいところ。
 おそらく、低級ホラーに馴れていない観客には、何がなんだか意味不明の印象を持たれてしまうだろう。

 最後に。
 一つだけ、スカされた場面を紹介しておこう。
 山羊の面を被った豊満女性の出現。
 とんでもない怪物を期待させておきながら、その後の展開にオープン・マウスが塞がらない。
 お子様厳禁。
 なんとも微妙な、どちらかといえば失笑もしくは鬱い感覚が貴方の内に湧きおこる。
 ああッ、なんと禍々しく、汚らわしいのだろう。
 ヘルケバブ、マニアならドント・ミス・イット。

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2016年9月21日 (水)

本日の映画 『クリスマスまで開けないで』

 『クリスマスまで開けないで』
 1984年 イギリス 監督:エドマンド・パードム

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 表があれば裏がある訳で、聖なる夜が生々しい男女の営みベストデイと勘違いする輩もいたりする。
 そういう世の中に渇を入れたかった訳でもなかろうが、天邪鬼発想がこういうジャンルの作品を生み出しているという事実を我々は認識しておくべきである。

 けがれを知らぬ子供たちに、夢を配る職業。
 ザ・サンタ。
 世界中に、その名を知らぬものはいないだろう。
 しかし、ここで冷静に考えてみよう。

 僕は、大きくなったらサンタになりたい。
 私は、サンタのお嫁になるわ。
 そういう言葉を、貴方は子供から聞いたことがあるか。
 あるかも知れないが、それは少数意見だろう。

 思うに、子供たちはサンタという人間を超越した存在を、自然と区別しているのだろう。
 それは、神の一種に近い存在かもしれない。
 だから、自らそれになろうと考えたり、嫁に行こうなどとは考えられないのである。

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 本作のサンタに目を向けてみよう。
 本作は、紛れもないホラーである。
 ホラーであるから、人が死ぬ。
 犠牲者は、サンタに扮した人間である。
 クリスマス、町はサンタでいっぱいだ。
 超越的な存在のコスプレを、軽々しくしやがって。
 犯人の怒りは、宗教的なものか?
 次々にサンタに扮した人間が、とてつもない残酷な死に方をしていく。

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 後頭部から口中への槍貫通。
 顔面バーベキュー。
 至近距離から口中への弾丸発射。
 放尿中のティンコ、カミソリ・カット。

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 犯人の目的は?
 親父を殺されたヒロインと、捜査を進める警部が犯人を追いつめていく。
 そして、予想だにしなかった怒涛のラストは、まさに80年代に埋蔵された地雷が爆発したかのような衝撃。

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 聞くところによると、監督エドマンド・パードムはカルト作『ブラッド・ピーセス』に学長として出演していたという。(『ブラッド・ピーセス』は、本ブログでもレビュー済)
 おそらくは、その時に深い感銘を受けたのだろう。
 まちがいなく『ブラッド~』と同じようなテイストが、全体的に施されている。

 あまり必要性のないお色気シーンも豊富で、イエス・サンタッ!!の掛け声必至。
 サスペンスとセクシー、そしてスプラッター。
 不思議とB級要素を多数装備し、奇跡のホア作品(アホの反対。一般人にはどうしようもない内容だが、マニアにはその逆)を堪能しよう。

 イエス、サンタッ!!!

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2016年9月19日 (月)

本日の映画 『残穢 住んではいけない部屋』

 『残穢 住んではいけない部屋』
 2015年 日本 監督:中村義洋

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 前回の記事更新から、また時間が経ってしまいました。
 夏はホラーというけれど、クーラーのない私の部屋はDVD観るのも我慢大会のごとし。
 滴り落ちる汗は、背筋の凍る映画を見ても止まりません。
 自ずとホラーから遠ざかり、ここ1、2カ月は今更ながら『ER 緊急救命室』にハマっていた次第であります。
 既にシーズン5を終えた観賞スピードは過去最速で、死ぬ瞬間に思い出すであろう映像作品の最有力候補といっても過言ではありません。
 しかし、ERのファイナルはシーズン14。
 とりあえず、フェバリット・キャラのダグが去っってしまったので、ホラーに戻る事にしましょう。

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 さて、本作。
 原作は、小野不由美氏の小説。
 私の読書領域ではよく聞く作家さんです。
 
 プロモーションから感じ取れた感想は、ホラーらしいがジャンルが曖昧。
 バリバリのホラーなのか。
 それとも、ミステリーなのか。
 CM観ても微妙で、結局のところ観てみなければ話にならない。
 作品観賞後だから言うけれど、確かにプロモーションが難しい作品であります。

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 雑誌の企画で、実話怪談も手掛ける作家の『私』(竹内結子)。
 女子大学生・久保(橋本愛)からの手紙に興味を持った。
 一人暮らしのために借りたマンションの部屋に、違和感を覚えるという。
 何度か連絡を取りあっているうちに、『私』はその部屋の過去に触れていく。
 何故、その現象は起きるのか。
 何かの祟り?
 呪い?
 死者の魂が、現在もその場に留まっている?
 調査が進むたびに浮かび上がる驚愕の真実。
 闇の歴史の原点とは?

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 という感じの内容です。
 まずは、静かで微妙なセンスを醸し出す竹内結子さんのキャラがツボ。
 どこか冷めたようで、理知的で、作品雰囲気作りの重要なファクターですね。
 そのパートナーとして橋本愛さんもベスト・マッチしています。

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 全体的には『実話怪談』がテーマと見受けました。
 実際、怪談雑誌『幽』編集部の名がエンドロールで出ていますし、『私』の協力者として登場する平岡芳明は怪談界で高名な平山夢明氏、三澤徹夫は福澤徹三氏であるとピンときます。
 

 私も素人ながら『幽』ホームページの創作怪談に寄稿し、2作だけ掲載していただきました。
 正直、私的には怪談界に足を踏み入れるには未熟の域ですが、知識のある方はニヤリとする箇所も多いはず。

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 Jホラーはどうしても『リング』や『呪怨』と比較される傾向がありますが、本作は別物と考えたほうが良いでしょう。
 連鎖的な部分、過去の関連など、連想してしまう箇所がない訳ではありませんが、巧く違うベクトルに流しています。
 なにより、ビジュアル的な怖さに重きを置かず、かつ産毛が逆立つ程度の恐怖感を盛り込んだ点は、監督のセンスが光ったのでしょうか。

 逆をいえば、怖さが不足しているという感想を導きかねない危うさがあります。
 私的には、本作を怪談の発生源追求ルポとして楽しみました。
 視覚的恐怖も期待したい気もしますが、全体的なバランスを考慮すれば現状がベストかもしれません。

 
 

 

 
 
 

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2016年8月20日 (土)

本日の映画 『マキシマム・クラッシュ』

 『マキシマム・クラッシュ』
 2015年 タイ/アメリカ 監督カオス

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 ひっさしぶりの投稿。
 その理由は、暑さ。
 部屋にクーラーないからね、地獄なんですよ、この季節は。
 ヘッドフォンつけて映画観るから、余計にホット。
 窓から入る自然の風にわずかな涼を求めるも、感じられるは地球温暖化クライシス。
 早く秋にならないかな~、佐々木あき。

 一方で、観たい映画ややりたいゲームがドンドン溜まる。
 安い購入先を見つけたからで、仕入力アップしたのだわさ、アッチョンブリケ。
 こういうのを嬉しい悲鳴というけれど、質より量のホビーライフに微かなクエスチョンも抱きます。

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 さて、本作。
 ジャケ写には、堂々のスコット・アドキンス。
 てっきり彼が主役と思わせ、作品冒頭で出演者名にケイン・コスギやゲリダニ(ゲイリー・ダニエルズ)の名をアピール。
 B級マーシャルアーツ・マニアは興味津々間違いなしのオープニングだ。
 そして開始早々、ショック・ウェーブ第一波が押し寄せる。
 アレッ?
 アレレのアラレちゃん。
 しばし脳内をホヨヨの文字が飛び交う。
 そして発令された空襲警報。
 やっちまったか~!?
 不安を乗せた僕らの船は、広い海原を波と風に任せて漂う。
 マストもない。
 オールもない。
 ただ一艘、ポツンと浮かんでいる。
 ああ、太陽がいっぱいだ。

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 数多くの作品を観てくれば、これで作品の方向性は見えてくる。
 それでもこれだけのマーシャルアーツ・アクターが揃っているのだから……。
 その期待感は、ラスト10分前まで続く。
 そして、衝撃のラストを知った時、怒りとも呆れとも取れる感情は、おそらくは主人公であるジョニーに向けられるはずだ。
 

 ちなみに、主人公はスコット・アドキンスではなかった。
 ケインでも、ゲリダニでもない。
 『ソード・ウォリアーズ』のダスティン・ヌェンといベトナム人俳優である。
 彼自身、武術の経験があるらしいのだが、スコットらと比較すれば特徴的な動きができるわけではないようだ。

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 本作の大筋は、娘を失った父親(元CIAエージェント)の復讐劇。
 娘を殺害したのは誰か?
 その原因を究明し、ヤバい連中に父親が怒りの鉄槌を振り下ろす内容だ。

 私的感想だが、本作にマーシャル・アーツを期待してはいけない。
 ラストの設定を除けば、一般アクション作品としてソコソコのクオリティは保っているとも思う。
 しかし、格闘映画マニア垂涎のキャスティングをしておきながら、まったくマインド・ダンスしない作りはやはり問題があると思う。
 観客のニーズ置き去り。
 アクション映画の醍醐味が何であるか。
 製作側の姿勢に統一感がなかったようだ。

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 夏、真っ盛り。
 窓の外には蝉の声。
 娘の死因が、まさかあのような内容だったとは……。
 わずかに涌いた心の寒さも、すぐにまた暑さに呑みこまれていく。
 あたしのココロは、夏模様……。

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2016年7月 3日 (日)

本日の映画 『チーム・コンバット』




 『チーム・コンバット』
 2015年 アメリカ 監督:フィリップ・リー

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 本ブログ・格闘映画レア・カテゴリで紹介した『ベスト・オブ・ザ・ベスト』『ベスト・オブ・ザ・ベスト2帝王伝説』。(『ベスト・オブ・ザ・ベストは4作品あります)
 実施的な主人公を演じたフィリップ・リーが、再びスクリーンに凱旋!!
 80年代後半~90年代の格闘映画マニアなら、ちょっとした感動を禁じえない出来事です。

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 もっとも。ジャケを見る限りではティーンズ・ガイが前面に押し出され、フィリップ・リーの作品であるとは一見気付きませんね。
 私も観賞始めて、ようやく気付いた始末。
 DVD雑誌買うの止めて、どうも情報不足になっています。

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 本作を簡単に説明するならば、『ベスト・オブ・ザ・ベスト』1作目のキッズ版。
 スポ魂・確執といった要素はヌルめ。
 コメディ色をブレンドし、健全な青少年に是非ご覧いただきたい。
 そういう想いが、溢れんばかりに漂う作品に仕上がっています。

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 かつて、稲妻ジミーと呼ばれたMMA(総合格闘技)チャンピオンが、コミュニティ・センターのコーチに就任。
 貧しい子供たちに格闘技を教え、共に歩んでいく姿が本作の基本路線。
 ちなみに、通称の由来は、過去に稲妻が直撃したというショウモない笑いを誘っています。

 トニー・ジャーやイコ・ウワイスが活躍する現代、あえて80年代臭プンプンの作品を製作して大丈夫なのか?
 要らぬ心配をしちゃいますが、私的には意外と楽しめました。

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 メインは子供たちですが、アクションは想像以上。
 さすがはフィリップ・リーといったところでしょうか。
 テコンドーの蹴技主体なので、画面映えします。
 少年たちの繰り出す回転蹴りは、一番の見せ場でしょう。

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 逆にフィリップは指導役に徹し、本人自体のアクションは控え目。
 見た感じ、まだまだ動けそうな気がしましたので、ちょっと勿体ない作りです。

 マニアなら、クライマックスの大会審査員に注目したいところ。
 リチャード・ノートン。
 ドン・ザ・ドラゴン・ウィルソン。
 ダン・イノサント。
 ベニー・ユキーデ。
 ジュン・チョン。
 彼が実名で登場。
 ただし、年取った感は否めませんが……。

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2016年6月26日 (日)

本日の映画 『エボラ・シンドローム』

 『エボラ・シンドローム』
 1996年 香港 監督:ハーマン・ヤウ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 芸能人の不倫騒動などで脚光を浴びたワード『ゲス』。
 昔から存在していた言葉ながら、頻繁に目にすることはありませんでしたね。
 それが、ほぼ毎日目に入るようになりました。
 
 漢字で書けば、『下衆』。
 成り立ちや真の意味を知らずとも、何となく最低な人間を意味することは感じられます。
 ちょっと、考えてみましょう。
 貴方の周囲に、ゲスの称号を授けたい人間がいますか?
 嫌いな人間はいても、ゲスまで達するレベルは思い当たりますか?
 ●●ちゃん、性格良くないけれど、ゲスまでは達していないな。
 △△課長、威張っているけれど、ゲスと云えるかどうか自信ない。

 

 そう、ゲスとは、相当低いレベルに達していないと、なかなか戴けない称号なのです。
 周囲にそういう人がいない方、幸せですね。
 しかし、ゲスがこれほど広まってしまった今日、我々にはゲスに対する更なる理解が必要ではないでしょうか。

 YES、GESU。
 NOT、GESU。
 あいつは、ゲスだ。
 君は、ゲスではない。
 
 ダンディ坂野のギャグが『ゲッス』と変わらないうちに、私達は様々なゲスと向き合い、理解を深める必要があります。
 ゲスとは何ぞや?
 ゲスを齧った私たちは、更なるステージへと上っていきます。
 そのために重要なヒントが、本作『エボラシンドローム』に隠されているといっても過言ではありません。

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 ストーリーを紹介しましょう。
 とある組織の下っ端カイは、ボスの奥さんと浮気三昧。
 ある日、それがボスにバレて、絶体絶命の危機に。
 しかし、カイは火事場のファッキン・パワーを発揮し、逆にボスらを殺害して国外逃亡。

 10年後、カイの姿は南アフリカ・ヨハネスブルグにあった。
 知人のチャイニーズ・レストランで、職に就いていたのである。
 しかし、オーナーの妻からは見下され、生活は最低レベル。
 鬱憤の溜まる毎日だった。

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 ある日、店で調理する豚肉の仕入れでトラブルがあり、オーナーとカイは新たな調達先として原住民の村を訪れる。
 到着してみると、村の様子がおかしい。
 病人が続出し、村の祈祷師が一心不乱に対処している。
 目当ての豚肉を手に入れ、二人は村を後にした。
 が、途中に口論となり、二人は別々に行動することとなってしまった。

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 カイの目前に現れた原住民の女性。
 彼女も何らかの病気らしく、意識も朦朧としていた。
 そのような状態にもかかわらず、女性の半裸姿はカイの欲情を刺激した。
 アフリカの大地をベッドに、思わずヤッちまったカイ。
 実は女性はエボラ出血熱に冒されており、当然ながらカイの体内にウイルスが侵入。

 店に戻ったカイは、予想通り高熱に冒される。
 普通なら発症し、それは死に至るはずだった。
 しかし、1000万人に一人は、発症しない人間がいるらしい。
 そして彼は、エボラ・ウイルスのキャリア(保菌者)となった。

 奇跡の復活を遂げたカイは、病中に冷たい仕打ちを受けたオーナー夫妻を殺害。
 しばらくは店を切盛りし、エボラ感染した豚肉やオーナー夫妻の人肉でバーガーを調理。
 それを客に提供するというキング・オブ・ゲスの行為に耽る。
 そして、運命の再会。
 香港で殺害したボス夫婦の娘が、店にやってきたのだった。
 娘はカイの顔は覚えていなかったが、彼に染みついた血の臭いが記憶を呼び覚ますのだった。

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 先に気付いたカイは、香港に戻ることを決意。
 エボラ・ウイルスと共に、再び香港の地を踏む。
 殺害したオーナーの金を元手に、高級ホテルに宿泊。
 娼婦を買い、金もエボラもばら撒くよ。
 ああ、香港。
 一人のゲスな男によって、とてつもない脅威が迫る。

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 監督ハーマン・ヤウと、主役カイを演じたアンソニー・ウォンのコンビは、1993年の『八仙飯店之人肉饅頭』でホラー映画史上に名を残しています。
 私もタイムリーで知っていましたが、好みのテーマではなかったために当時はスルーしていました。
 『人肉饅頭』のインパクトは絶大で、それに次ぐ本作、および『タクシー・ハンター』という三部作をスーパー・クレイジー極悪列伝と称してアピールしているようです。

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 本作を知ったのは、とある映画本の記事。
 何やら凄いらしいということは判ったので、観賞する機会を待っていました。
 中古でもなかなかの金額が付いていましたが、レンタルも解禁になったようで、一頃よりはかなり身近な存在になっています。 

 前評判どおり、エロ・グロは当たり前。
 蛙の調理シーンにオェー。
 人間の頭部をドアに挟んで手動開閉。脳味噌ドロリ。
 倫理観を踏みにじり、身勝手街道まっしぐら。
 通常、アウトブレイク系作品は、自分の身を犠牲にしても仲間を救うプロットが埋め込まれるはずですが、本作は真逆。
 美談で終わらせず、ゲスな人間がどのような行動に出るかを直感的に描いたともいえます。

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 香港映画にはありがちですが、およそエボラ出血熱をきちんと研究して作ったかどうかは怪しく、チープさは否めません。
 また、本来ならば事件解決のカギとなるであろうボスの娘も、あまりに中途半端なポジション。
 尻切れトンボ的な扱いに、計画性の無さを感じてしまうでしょう。

 しかしながら、カルトの称号は相応しく、当時の香港映画のバイタリティは存分に表現されています。
 かなり観客を制限してしまう作品ですが、これもまた映画の文化の一つかと。
 まあ、かなりの確率でゲスを理解していただける作品だと思います。

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2016年6月19日 (日)

本日の映画 『クラウン』

 『クラウン』
 2014年 アメリカ 監督:ジョン・ワッツ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 ピエロの起源って、何でしょうか?
 本作によれば、明確な答えはないようです。
 
 子供はピエロ好きのようですが、私自身はそうではありませんでした。
 あの濃厚なメイクは、なんなのでしょう。
 何となく不気味で、狡猾さが感じられます。
 だから、マックのキャラ・ドナルドも素直に受け入れられなかったのです。

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 何となく怖いドナルド。
 あそこまで世界に浸透したピエロ・キャラが怖いとは、変人じゃないか?
 そういう声が恐ろしくて、何も言いだせませんでした。

 CMに出ているドナルドに疑惑の目を向けていた、あの頃。
 それは、ミッキーマ●スを気持ち悪いネズ公と思う感覚に等しいのかもしれません。
 このようなことを公言したら、友達は私の元を去っていくでしょう。
 世間から白い眼で見られ、両親の監督責任が問われるかもしれません。

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 ところが、本作は愛すべきピエロを魔物として描きました。
 私の胸に秘めた感情を代弁してくれるかのようなテーマです。
 世間には、アンチ・ピエロ派がいることが判りました。
 彼らもまた、ひっそりとピエロを信用していなかったのです。
 ピエロに隠された魔力に気付き、自分は騙されないと生きてきた人々です。
 その想いが、ようやく陽に当たる場所を作り出したのです。
 ピエロ、ファッ●・ユー。
 もう、ピエロを愛するふりは、ノーサンキュー。
 奴は魔物だ。
 ジェイソンやフレディと同じ、根っからのキラーなんだ!!

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 さて、本作の内容について。
 

 息子ジャックの誕生日パーチー。
 依頼していたはずの出張ピエロが、来れなくなったわッ!!
 妻メグの憔悴しきった電話を受けた不動産業者ケント。
 担当している中古物件の家から、偶然にもクラウン(ピエロ)のコスチュームを発見。
 渡りに船、渡哲也にグラサン。
 ケントは自らクラウンに扮し、パーチーは盛況のまま終わった。

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 父として面目躍如だった一日。
 少しばかりの充足感を味わって、ケントはクラウンのコスチュームを脱ごうとした。
 あれッ。
 あれれッ。
 何故か、コスチュームを脱ぐことができない。
 服も、赤い鼻も、カラフルなヅラも。
 なんじゃ、こりゃあ~。
 ってな事になって、ケントは悪戦苦闘。

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 やがて、彼は知る。
 このコスチュームは、呪われた存在であることを。
 かつて、北欧ではクラウンが子供を餌食にする魔物であったことを。

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 製作にイーライ・ロスの名。
 「ホステル」や「キャビン・フィーバー」とは違った毛色の作品。
 80年代モンスター系ホラーが骨格を形成し、現代風なアレンジを施したような印象です。

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 普通のサラリーマン・パパが、何も悪いことをしていないのに呪われてしまう。
 徐々に魔物に変化していく様が、腕の見せ所です。
 最終形態のデザインは、私的にはGOOD。
 シリーズ化できるほどのキャラではないかもしれませんが、デモン系キャラとして心に残ります。
 ネジ一本抜いて、過激度プラス50%のスプラッター・バージョンにすれば、大ヒットするポテンシャルありますね。

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2016年5月23日 (月)

本日の映画 『喰らう家』

 『喰らう家』
 2015年 アメリカ 監督:テッド・ゲイガン

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 最近、唯一といってよいほどテレビ番組の中で楽しみにしているのが、『重版出来!』。
 舞台が出版業界ということもあるし、主役の黒木華さんはじめ、演技派俳優さんたちのキャスティングが魅力だ。
 先週の「安井さん」エピソードは最高で、安井さんを演じた安田顕さんの演技に唸る。
 ああ、今週の楽しみは、それぐらいしか予定されていない。
 また忙しい毎日が始まってしまいマンモス。

 さて、本作『喰らう家』。
 ジャケ写だけみると、黒焦げ幽霊らしきものがメイン。
 キャッチ・フレーズは、ンゴゲゲゲ……。
 まあ、一般的には「何だ?この作品は……」となる。
 一般ピーポーなら、ほぼスルーしてもおかしくはないアートワークだ。
 
 そういう作品ですら観賞してしまう自分はどうか?
 頭部に軽く拳を当て、ぺロッと舌を出してみよう。
 いわゆるテヘペロの一種が、貴方を世間から守ってくれるはず。
 日本は守らなくてよいから、私を守って!!
 ああ、独りよがりの女のブルースが、今日も大魔神を呼ぶ。

 脱線はこのぐらいにして、本作に話を向けましょう。
 田舎臭バッチリの家に引っ越してきたポールとアニー。
 おっと、ポールはポールでも、ノース・ポールではないよ。
 彼だったら、作品のジャンルが違ってしまう。

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 定年退職して第二の人生という訳ではないらしい。
 実は、二人の息子が事故で亡くなっていたのだ。
 そのショックを癒すため、二人は移ってきたのだった。
 

 しかし、二人の傷を癒すどころか、新たな心配事が発生する。
 町の住民たちは、あまり余所者を歓迎していないようだった。
 そして、家の中に、何かの気配が…。
 その家が、いわくつきの家だと知った夫婦。
 だがアニーは、そこに息子の霊の存在を疑っていた。
 夫婦は、霊能力を持つ知人を家に招待するが……。

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 最初の印象は、比較的丁寧に作られたオカルト。
 地味な展開で、刺激が足りてな~い。
 後半は、一気に潮の流れが変化。

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 靴下を食う親父の姿に、アイム ラフィング。
 地下室から来た幽霊たちは、町民虐殺を開始。
 内臓ブシャー!
 頭部圧縮殺なども、拝めます。
 オカルトの欠点をカバーするかのごとく、エンタメに走った後半をどう捉えるか。
 かなり冒険心あふれる試みが施されています。
 一歩間違えば、単なるおバカ映画になり下がる危険性も高い。
 貴方のハートに、何が残りましたか?

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 さて、ひとつサプライズを。
 アニーを演じたのは、バーバラ・クランプトン。
 息子を失くした母親ということで、良い表情を見せます。
 何となく名前を知っているような気がして、だけど誰だったか思い出せない。
 そこで恒例のインべスティゲーション開始。

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 そしたら何と、あの『ゾンバイオ 死霊のしたたり』に出演していたのです。
 役は、ヒロインのメグ。
 全裸を披露し、首だけ教授にエロいことをされるあの娘です!
 マニアの皆さん、ビツクリ・お造り・松ぼっくりじゃ、ありませんかぁ!!
 ケリー・マクギリス級の驚きですなぁ。
 何やら感慨深いですわ、映画の世界って。 
 
 

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2016年5月16日 (月)

本日の映画 『ドラゴン・コップス』

 『ドラゴン・コップス』
 2013年 中国 監督:ウォン・ジーミン

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 会社は、繁忙期ど真ん中!!
 なのに凶悪!?な風邪が社内で流行し、あちらこちらで咳の音が聞こえてくるよ。
 こちらは予防で、マスクを終日装着。
 顔が暑いぜ、こんちくしょう!

 今、伝染されでもしたら、這いつくばってでも出社しなければならない。
 やだよ~、ダルい状態で仕事なんて。
 気合いで病気を抑えられたら、世の中に医者なんていらない。
 調子が悪くなったら、即休み。
 これって、『ゆとり』の考えか?
 でも私は、昭和生まれ。
 昭和ですが、なにか……。

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 さて、本作。
 あのジェット・リー出演だけあって、純粋なカンフーを期待した人たちが多いみたい。
 某レンタルDVDのレビューを見たら、何と酷評のストームが発生しているではないか。
 確かに中だるみはあったけれど、ここまで評価が低いとは思わなかった。
 逆に感心しちゃった私は、ますます世間との乖離を認識せざるをえなくなってきました。
 いっそ、目指しちゃう?
 仙人ってやつを。

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 作品解説を読むと、ジェット・リー主演ってなっているけれど、どちらかといえば香港若手人気俳優ウェン・ジャンのウエイトが高い。
 そして二人の女上司に、『あの頃、君を追いかけた』のミシェル・チェンを抜擢。
 『あの頃~』の清楚な女子学生から一変。
 コミカルな演技と、ほんのり色気を醸し出して、新たな一面を見せてくれています。

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 金持ちの男たちが微笑を浮かべて死ぬという連続殺人事件が起き、ベテラン刑事ホアン(ジェット・リー)と新米刑事ワン(ウエン・ジャン)のコンビが犯人を追うという内容。
 コミカルな演技が中心だけれど、その中にカンフー・シーン(ワイヤー&CG多様)も用意されています。

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 幾つかの映画のオマージュ要素が強く、元ネタを知っているコアなファンはニヤリ。
 リーVSウー・ジンや、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』を想起させるラスボスとの死闘もしっかり魅せます。

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 逆をいえば、オマージュ要素を除いた魅力に乏しく、単体での独立したバックボーンが薄いということになります。
 だから、酷評が多いのでしょう、きっと。

 笑いの質も日本とは微妙に違います。
 楽しそうな雰囲気は感じられるけれど、自らラフできるネタでないというのが正直な感想。

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 逆に、サービス・ショットの何者でもない女性が登場し、フェロモンを振り撒きます。
 これは多分に効果ありで、飽きそうになった展開の穴を、強引に埋めにきました。

 まるで、羽衣を纏った天女さまや~。

 酒に酔ったジジイがコンパニオンに囁くベタなセリフが、きっと貴方の脳裏に浮かぶでしょう。
 これ見よがしのフェロモンに、私は抗う術を知らない。
 
  

 

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2016年5月 8日 (日)

本日の映画 『超科学実験体ゾンビロイド』

 『超科学実験体ゾンビロイド』
 2015年 カナダ/イタリア 監督:ルカ・ボーニ&マルコ・リストーリ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 しばらく、ブログ書けない病にかかってしまいました。
 様々な要因が複合した結果ですが、そのままゴールデン・ウィークに突入。
 期間中も仕事が入り、休み前の期待感は見事なまでに粉砕。

 とりあえずPS3の『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』オフライン・ノーマル・レベルをクリア。
 クソゲーの評価も多々あるものの、自分はそれなりに楽しみました。
 難易度は結構高めで、何度もトライしたシーンも多く、爽快感は低め。

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 さて、本作。
 第二次世界大戦の末期、ドイツと対戦中の、アメリカ軍ブラック・ウルフのチーム。
 敵襲で一名が負傷し、安全な場所を探す。
 アダムスは、目前に旧い建物を発見した。

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 中を捜索するうちに、アダムスは恐ろしい怪物と接触。
 それは、ナチスが秘密裏に研究していた人間兵器の成れの果てだった……。

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 と、あらすじにすればベリィ・ショートな内容です。
 ジャケ写で、ヒットラー臭プンプンの親父が中心になっており、邦題との併せ技で本作の内容はかなり想像し易いものになっていますね。
 実際、そのとおり直球以外の何物でもありません。

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 映像観る限り、けっこう丁寧に撮っているような気がします。
 しかしバランスはあまり宜しくなく、前半30分は戦争映画と何ら変わりない代物。
 
 ようやく怪奇臭が漂い、ゾンビが出てきます。
 ゾンビ・メイクは悪くなく、力の入り具合を確認できますね。
 死体のグロさも、雰囲気出していますよ、奥さん。

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 まあ、これで怒涛の人体実験&グログロ・パラダイスな世界にご招待いただければ良かったのですが、そこまでの度量はなかったみたい。
 テーマが『武器人間』に似ているので、あちらの作品のハッチャケ度には及ばないものがあります。
 本作は邦題でも盛りすぎの感じがしますね。

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 原題は、『Zombie Massacre 2』。
 1は何かと思ったら、『ZMフォース ゾンビ虐殺部隊』でした。
 本ブログでもレビューした記憶があります。

 『ZM…』は、同じゾンビ題材ながら、エンタメ度にこだわっていました。
 本作は、それよりも真面目に描いたような気がします。
 それが吉と出たか、凶と出たか。
 判定するのは、マニアの貴方次第。

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2016年3月20日 (日)

本日の映画 『サベージ・キラー』

 『サベージ・キラー』
 2013年 アメリカ 監督:マイケル・S・オヘダ

 *本記事は、グロテスクな表現を含んでいます

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 この作品、観賞すべきか否か、悩んでいました。
 事前情報で、概要を知ってしまったからです。
 女性が暴行・凌辱され、後に犯人共への凄惨な復讐劇へと化す。
 有名どころでは、『アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ』が想起されます。

 
 ホラー史上に名を残す作品ではありますが、私は観ていません。
 私的にこのジャンル、苦手です。
 いくら映画とはいえ、可哀想になってしまいます。
 私のホラーへの愛着は、エンターテイメントが大きなキーとなっており、真の恐怖などどうでもよいと思っています。
 だから、作品のテーマとして悪魔・化物といった超常的存在を好み、リアルさなぞ追求していません。

 一方で、真の恐怖とは何かを追求する作品も存在します。
 日常に自分の身に起こるかもしれないリスク。
 人の心の深奥に潜む歪み。
 これらをテーマにするには、リアルさの追求が必要になってきます。
 手っ取り早いのは、実際に起きた犯罪です。
 人と人の関係において、発生するかもしれない歪み。
 それを描写すれば、恐怖度は自ずと高まるでしょう。
 ただ私的には、そのような恐怖を知ったところで、何も楽しいことがない。
 趣味として楽しむ時間を、あえて真の恐怖の追求に費やす精神構造ではないのです。

 こういう考えがあって、本作の観賞は躊躇していたのですが、何やら心惹かれるポイントがありました。
 
 復讐劇が、エグいらしい。

 描写がスゲェということなんでしょうか?
 ホラー映画マニアの好奇心に火が点ります。
 スゲェなら、観るべき!?
 興味はDONDON加速し、いつのまにか本作を手にしていたのでした。

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 さて、作品レビューに移りましょう。
 ヒロイン・ゾーイ、長い金髪の美女じゃありませんか。
 こんな娘が、悲惨な目に遭ってしまう!?
 ウツい。
 これだけで、私の心はウツに支配されそう~。
 

 父親の形見である車で、一人ドライブ旅行に出かけました。
 ゾーイは、何と聾唖者という設定です。
 あ~、どこまでウツいんだ、まったく。
 更に、結婚を間近に控えていることが明らかになり、ゾーイの帰りを楽しみに待つ婚約者も描写されました。
 く~、ウツさで身悶え必至じゃないか。

 広大なアメリカの地。
 結婚前の女一人旅。
 何もないような田舎でも、私たちは油断しません。
 レザー・フェイスが、いるかもしれません。
 でもゾーイは、『悪魔のいけにえ』観ていなかったのでしょう。

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 出てきちゃいました。
 男くせぇ奴らが。
 レザー・フェイスではありませんが、見るからに悪人風情です。
 で、まあ予想どおりのことが起こり、終いにはゾーイをナイフで刺して、地中に埋めてしまいます。

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 あれ、死んだら、復讐劇に発展しないのでは……。
 心配御無用。
 救世主であるアパッチ族の男が現れました。
 ゾーイを掘り出し、施術を行います。
 原住民に伝わる秘法でしょうか?
 横たわるゾーイの横で、踊り、祈りを繰り返すアパッチ野郎。
 すると、あらワンダー。
 ゾーイが息を吹き返しました。
 おお、ファイトー、復活ーッ!!

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 でも、ゾーイの様子が何か変です。

 
 「奴らを地獄で彷徨わせてやる~」


 なんて発言も飛び出し、自分を襲った悪党どもの追跡を開始。
 ターミネーターばりの活躍で、奴らをHELLに送っていくのでした。

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 どれほどウツいかと心配していた女性暴行シーンは、意外なほど描写が配慮されていました。
 心的ダメージは少なく、後のリベンジ劇もエンターテイメントとして味わえます。
 リベンジの描写は、なかなかのグロ注意報。

 ホルモンを引き摺り出し。 

 超至近距離からの弓矢連射などなど。


 ゾーイ自身も、車で思いっきり轢かれたり、手首が取れてテープでくっつけたり。
 ?と思うかもしれませんが、その理由は作品を観てのお楽しみということで。

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 エグい描写に拍手喝采ですが、せつない部分も並行して描かれています。
 婚約者との再会シーンなど、胸が詰まります。
 思い入れのない人からすれば、単なるバカ映画かもしれませんが…。
 中盤からラストに配置された痛快さや緊張感、そして悲哀のバランスの妙を、是非とも楽しんでいただきたい作品です。

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