2022年11月13日 (日)

本日の映画『誕生日はもう来ない』

『誕生日はもう来ない』
1981年 カナダ 監督:J・リー・トンプソン

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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巷では岐阜市の「ぎふ信長まつり」が世間の注目を集めた。
参加者46万人との表記を見つけたが、これはもうキムタク効果の何者でもないだろう。
たしかに木村拓哉氏扮する信長は見栄えよく、ポスター一枚とってもカッコ良い。

自治体が主催する祭りにおいて、歴史上の人物に有名人が扮することは少なくない。
私自身は祭りに参加するなど吸血鬼が太陽を浴びるがごとしである。
自ら人混みに埋もれていくシチュエーションは、何としてでも避けたいのだ。

とはいっても、過去に一度だけ祭りで有名人をみたことがある。
その人物は、ルイルイ・太川陽介氏だ。
まだテレビ東京のバス旅で脚光を浴びる前だったので、失礼ながら昔のアイドルとしか思えなかった。
静岡まつりで確か徳川家康に扮していたはずだ。
バス旅ブレイク後だったら、気合を入れて見学したかもしれない。

それにしても、キムタク起用は相当な仕掛けだったといえる。
全国のニュースにも取り上げられ、相当な広告効果を得たはずである。
今回の盛り上がりは大成功かもしれないが、勝手ながら来年の心配をしてしまう。
次回は、誰が信長役なのか。
まさか一般人というわけにもいかなくなり、キムタク級有名人となるとかなりハードルが高くなってしまう。
あ~あ、信長まつりは果たして持続可能なのか。
おおきなお世話だが、日本の片隅でこんな心配をしている人間がいることを紹介しておこう。

ちなみに私の考えは、織田信成氏の起用である。
本当の子孫で、あれだけ教科書掲載の画にクリソツなのだから、効果は十分ではないだろうか。
歴史的にとても感慨深いと思うが……。

 

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久々のブログ更新で、前置きが長くなってしまった。
さて、本作。
製作1981年と私の好物である80年代ホラー作品である。
『13日の金曜日』などと比較するとメジャーではないが、タイトルは何となく聞いたことがあるという人もいるのではないだろうか。
原題は『HAPPY BIRTHDAY TO ME』。
相手に祝ってもらう言葉が、自分自身に向けられている。
つまり、誰にも誕生日を祝ってもらえない”ボッチ”バースデイという訳で、これだけで隠れた悲哀を感じさせるのだ。


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物語は、学校を舞台にしたスラッシャー・ホラー。
トップ10と言われる優秀で金持ちな学生たちがつるみ、時に他人に迷惑をかけながら学生生活を謳歌している。
やがてメンバーに忍び寄る謎の人物。
ひとりまたひとりと消えていくメンバー。
果たして犯人は誰なのか。
そして、その動機は?
という、サスペンス・スリラーを中心に構成されている。

 

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幾重のミスリードを引き起こす空かし。
もうこれで犯人確定と思ったら、まだ裏があって仰天。
しかも、そこに説得感はなく、かなり強引なオチが貴方をウェイティング。

 

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反面、残酷シーンにあまり派手さはない。
(といっても、当時レベルでは十分に見応えあり)
バイクの車輪にマフラー巻きつけて顔面グラインダー。
ウェイトリフトの重さマシマシ、股間にとどめのストーン。
ケバブもビックリ、肉串のディープスロート。
特筆すべきは、開頭手術シーンがインパクトあって、時代を考えればかなりヤバイ描写ともいえる。

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ここまでは小粒なホラーだけれど、ラストシーンにカルトな魅力あり。
嵐の中で、ひっそり準備された地獄のバースディ・パーティー。
アイデアも描写も唯一無二かもしれない。
親父さんの絶望感に感情移入し、気分は澱む。
そして明かされる犯人に、なんでやねん!のツッコミを。
家族や友人に祝ってもらうことの尊さと裏腹に、そうでない人々が世の中にはたくさんいるであろうことも気づかされる。

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ヒロイン・バージニアを演じたのは、メリッサ・スー・アンダーソン。
『大草原の小さな家』が代表作といえるだろう。
農場ホームドラマの俳優が、ホラーでスクリーム。
なかなか感慨深い作品でした。

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2022年5月 8日 (日)

本日の映画 『ヘルウィン』

ヘルウィン』
2019年 アメリカ 監督:パトリック・ルシエ

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 終わる。
 ゴールデンウィークが、終わってしまう。
 振り返れば、スペシャルな出来事は何ひとつなく、途中仕事を交えて、かぎりなくオーディナリーな休日たち。
 そういう人生だと思えばアキラメつくか? それにはある程度の悟りが必要で、瞑想の真似事したら椅子に座りながらの爆睡。
 首がヘビィに傾いて、筋肉痛になった。
 痛ぇッス。
 異動した同僚から毎日休日出勤のグチLINEが届く。

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 最近のお気に入りワード『屁のツッパリは要らんですヨ』と独り言ち、それはキン肉マンだろうとセルフツッコミ。
 牛丼一筋300年?だっけか……?
 そういえば、吉野家騒動の火は消えたのかしら。
 「生娘をシャブ漬にする」って、せめてシャブシャブにしとけば良かったね。
 講師ともなると、話術に少なからずインパクトが必要。
 相手に興味を持ってもらうための技術だが、社会性というフィルターにかける必要がある。
 自社の社員向け、明らかに冗談だと判るような話なら問題にならなかったかもしれない。
 一歩会社出たら、役員だろうが肩書の衣は薄くなる。
 彼はどのようなGWを迎えたことだろう。
 社会って怖いっス。

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 さて、本作。
 その社会の怖さを、別アングルから浮彫にしたとも思える作品だ。
 ジャケ写はパンプキンヘッドマスクのキラーのみ。
 飾り気なく、その作風はほとんど想像できない。
 ハロウィン題材は間違いないが、このジャンルはホラー定番だ。
 某作品の二番煎じか、どうしようもない駄作であるかもしれない香りがプンプンする。
 ところが……。

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 2015年、ニューヨーク州ベントン。
 ある若者グループが、ハロウィンパーティー。
 バカ騒ぎで盛り上がり、王様ゲームでちょいとエロいムードにもなってきた。
 トリックというあだ名のパトリックに順番が回り、突然の惨劇が始まる。
 阿鼻叫喚。
 逃げ惑う若者たち。
 数名が抵抗し、ようやくパトリックの凶行は止まった。

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 重傷を負ったパトリックだったが、病院で再びの惨劇開始。
 警官の銃弾を数発浴び、彼は忽然と姿を消した。
 そして2016年以降、ハロウィンの時期になると同様の惨殺事件が続発。
 犯人を追うデンバー刑事とジェーン保安官は、彼の正体に疑問を抱く。


 そして迎えた2019年ニューヨーク州ベントン。
 再びパトリックの犯行を思わせる事件が勃発。
 デンバー刑事を挑発し、2015年事件の生存者シェリルにも魔の手が迫る。

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 派手なチープ・スラッシャーかと思ったが、意外にも硬派な作り。
 犯行の理不尽さ・残忍さから、人間の仕業ではないのでは?という疑問を投げつける。
 パトリックが生存しているのか、模倣犯なのか。
 実在の人間なのか、超常的な存在なのか。
 サスペンス色濃く、このテーマが最後まで観客の興味を惹きつける。

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 一方でショックシーンも工夫が凝らされている。
 犯人の襲撃は、まるでアサシンのごとく。
 刃物メインであるが、演出が派手め。
 ところが注意してみれば、シーン毎に違いはあるものの、血糊量はそれほどでもない。
 いたずらにグロいシーンを見せるのではなく、雰囲気でカバーしているのだ。

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 当然ながら、ラストでは謎がきちんと解決される。
 意外性は十分にあるが、まったくのオリジナルアイデアというわけでもない。
 半分ぐらいは予測可能だったが、よく練られた内容になっている。



 あくまで個人的感想だが、ヒロイン・シェリルの描き方に若干のもの足りなさを感じる。
 演じたクリスティーナ・レイエスは気丈さを備えた雰囲気があり、スクリーム・クイーン素質はありそうだが…。
 ジェーン保安官役エレン・アデアの安定感、デンバー刑事役オマー・エップスのゴルゴ(松本氏)感は好感。

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 絶望的なラストに挿入された「希望」は、他作にはなかなか見られないアイデア。
 安直なラストが多いホラーにおいて、高く評価すべきポイントだ。
 続編製作の可能性あり。  

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2022年5月 5日 (木)

本日の映画 『THEフェイタル・レイド 特殊起動部隊』

『THEフェイタル・レイド 特殊起動部隊』
 2019年 香港 監督:ジャッキー・リー

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 いつのまにか世間はゴールデンウィークに入り、なかには10連休なる人々もいるようで。
 こちらは未だコロナ影響により、従来にはなかった業務が加わって、数々の休日がフッ飛んでいる。
 しかもシフトは突然にやってきて、金曜日に土日出勤が確定するなどオールモスト・ブラック。
 安息の日はいつ来るのだろう。

 

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 さて、本作。
 『レイド』という言葉が付くと、イコ・ウワイス主演の『ザ・レイド』を連想してしまう。
 格闘映画として最高峰といっても過言ではないが、当然ながら映画業界はこの成功にあやかろうとする者が続出する。
 こうなると厄介なもので、オリジナルに似ている場面があるのなら見てみたいというファン心理も働いてしまう。
 数々のナンチャッテ邦題に騙されたファンは、やがてそれ自体に魅力を感じるようになる。
 こうやって低級マニアは形成されていくのだ。

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 そして、私もレイドと聞けば必ず反応してしまう身体になってしまった。
 他にも『ゾンビ』『ジョーズ』『デッド』『エクソシスト』などの言葉がある。
 もう理解しているはずなのに、なぜ追いかけるのか。
 これを人はレイニー・ブルー現象と呼ぶ。

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 まず本作のジャケ写で気になる点を挙げてみよう。
 ショートカットの女性がメインのようである。
 釈由美子氏風だが、どうやらセクシー婦警系の作品かもしれない。
 セクシー婦警がマーシャルアーツを駆使して闘う内容と仮定して鑑賞しよう。

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 舞台はマカオ。
 ストーリーを説明してしまうと、本作の魅力は激減してしまうのでやめておこう。
 冒頭からセクシー婦警の活躍はあるものの、これを全面にフィーチャしているわけでもない。
 どちらかといえば、ストーリー重視。
 パトリック・タムが主演の、正義を信じ、正義に疲れた男たちの物語である。

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 レイド級の格闘シーンは残念ながらないものの、女優たちは飛びつきからの関節技などを披露。
 あまりカンフー経験は無さそうだが、努力賞には匹敵する。
 機関銃、マシンガンなども適度な武器揃え。

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 全体的に小粒感は否めないが、バランス良く収めている印象。
 ジャケ写のショートカットは婦警の中ではエース級の扱いだが、演じるはマレーシア出身の歌手リン・ミンチェン。
 それが台湾でネットアイドルとして人気が出たらしく、映画にも進出!?
 でも、やはりカンフーはマスターしていないと香港作品は物足りないんだよなァ。

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2022年2月 7日 (月)

本日の映画『水怪/Water Monster』

『水怪/Water Monster』
2019年 中国 監督シアン・チウリアン&シアン・ホーション

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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UMA(未確認動物)には、ロマンがある。
もっとも代表的なものはネス湖に生息すると噂されるネッシーや、ヒマラヤ山脈の雪男イエティといったところだが、映画でも数々のUMA作品が製作されている。
リリースされれば観ずにはいられないというUMAフリークは確実に存在しており、人々の嘲笑を尻目にロマンを密かに育んでいるのだ。

特に私は水系の生物に心惹かれている。
深く濁った水の底に蠢く未確認生物。
ああッ、想像しただけで会いにきてアイ・ニー・ジュウ~である。

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そんな要素をドンピシャに題材にした本作。
なんと中国産ときたもんだ。
中国河川に生息するクリーチャーともなれば、期待はバルーンのごとし。
はてさて、どんな仕上がりになっているのでしょうか。

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舞台は、中国の寒村。
時代は不明だが、数十年前のようだ。
主人公・水生(すいしょう)は幼少期に目前で父を失う。
二人で舟に乗っているとき、水猿と称される化物に遭遇したからだ。

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時を経て10年。
水生は成長したものの、何か冷めた生活を送っていた。
そして、再び水猿による惨劇が村を襲う。
村の知恵者は、水猿に生贄を捧げて事態を収めようとする。
生贄に選ばれたのは、村の娘・香蘭。
しかし香蘭に想いを寄せる水生は、水猿を退治することに奮起。
仲間の手を借りて、水魔退治へと向かうが……。

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舞台背景は雰囲気バッチリ。
化物出ても違和感ない河川で、何か寒々としている。
水猿によって舟がひっくり返り、人が投げ出されるなどの演出は派手。
だが、後半になるにつれて、この派手さは別の方角へと向かっていく。

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覚醒した水生(リュウ・リンチョン)は、なぜか武術を身につけていた。
退魔用の武器なども用意し、ヤスにチェーンを取り付けてオリジナル・ウェポン完成。
別人のようにバトルを繰り広げる水生だったが、水猿も負けていない。
飛んでくる武器を巧みにかわし、神業的ディフェンスを見せる。
何の映画だった?と思い返すも、視線は高速バトルにくぎ付けだ。

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ジャケ写は、かなり巨大な水猿が描かれている。
このとおりだったらスゲェのだが、これは誇張イメージ。
実際は等身大で、仮面ライダーAmazonの怪人レベルだといっておこう。
皮膚はスピーシーズっぽく、グロい背骨が特徴。
驚くのは、人間を襲う時の移動方法。
水面を四つん這いで全力疾走する。
そして脅威のジャンプで縦横無尽な立体攻撃を繰り出すのだから、中国作品恐るべし。

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2022年1月10日 (月)

本日の映画『ヤミー』

『ヤミー』
2019年 ベルギー 監督:ラース・ダモワゾー

※本記事は、グロテスクな表現を含みます。

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 うーん、なんだ、この作品は。
 最近は全く予備知識を入れず、映画鑑賞するスタイルになりつつある。
 ジャケ写とわずかな作品紹介だけで判断するのだが、本作を見つけた時の率直な感想がこれだ。
 どうも80年から90年代っぽい作りのようだが、この時期のホラー作品は大抵知っている。
 掘り出し物か?
 昔のカルト作が再発売されてのではないか?
 未知なる発見への期待は、新種を発見するがごとく。
 ツチノコ発見を夢みる子供のように、ワクワク感を味わう。

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 ところが、これが2019年作。
 しかもベルギー産ときた。
 チョコとワッフルが頭に浮かぶが、さらにこのワードでブログ記事を書いたような記憶もかすかに。
 まだまだレアではあるが、ベルギーホラーは初めてではないな、きっと。
 昔飲んだワインの味を辿るがごとく、ホラーの記憶を思い返すも、該当作品思いつかず。
 ああ、いよいよ記憶力も衰え始めたか。
 車にパピーだけは鮮明なのだが、ヤミーってなんだっ!?

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 さて、本作。
 ヒロインは巨乳に悩むアリソン。
 どこに行っても成人男性の視線はコンセントレーション。
 あからさまに下卑た視線は真面目なアリソンにはストレスとなり、悩ましい日々を送る。
 彼氏のミカエルは少々残念に思いつつも、アリソン・ファーストの態度で臨む。
 アリソン念願の『乳房縮小手術』に付き添い、巨大美容整形病院にやってきた。

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 ようやく普通の生活が送れると手術を熱望するアリソン(マイケ・ネーヴィレ)だったが、どうも病院が胡散臭い。
 異変に気付いたミカエル(バルト・ホランダース)は、病院内で一人の患者と遭遇する。
 それは、まるでゾンビのような女性だった。
 ミカエルは、アリソンを連れて病院を脱出しようと試みるが……。

 

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 巨大病院を舞台にしたゾンビ・パニック。
 ゾンビメイクは満足できる水準で、適度なグロさも心地良い。
 主人公の巨乳からしてフザけているが、もっと放送禁止のギャグも用意されている。
 このボカシがすんごくて、観客の想像はフル回転。
 ボカシの裏に何がある?
 そこに愛はあるんかと問えば、あるでしょうと師のたまわく。
 ディレクターズカットあるんかと思い、海外版ならもしかしてパートⅡ。
 そういう余計なことに気を持っていかれる作品なのでございます。

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 想像通りのスプラッター度で、下半身消失ゾンビなども出たり。
 半裸女性のゾンビ・ウォークに味があったりもする。
 結構なハッチャケ具合ながら、やはりアリソンの一挙一動が気になって、作品への集中力はハンパねぇ。

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 コメディ要素も強いが、ホラー演出はしっかり。
 これがアメリカなら、間違いなくカルトな人気を得るだろう。
 B級ホラーマニアのツボを押さえており、ベルギーホラーの可能性を示す作品だ。 

 

 

 

 

 

 

 

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2021年8月 2日 (月)

本日の映画 『デッド・カーニバル』

『デッド・カーニバル』
2017年 アメリカ 監督:エヴァン・セシル

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 ホラー映画にも、いくつかのセオリーがある。
 ひとつのジャンルで多くの類似作品が作られた場合、セオリー崩しが始まる。
 表現したいことは同じでも、何か他作との区別化を図らなければならない。
 目立つことをしなければ、生き残れない。
 製作側は、必死にアイデアを絞らなければならないのだ。

 たとえば、スクリーム・クイーン。
 殺人鬼たちに散々な目に遭わされて、逃げ惑う。
 やがて恐怖を怒りに変えて、殺人鬼に中指を立て、『サノバビィッ~チ!!』と叫んで撃退。
 コスチュームはタンクトップにホットパンツで、画面に映える。

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 このパターンを捨ててしまうのは、かなりの勇気が必要だ。
 美女がズタボロになりながらも、セクシーさと爽快感を醸成してくれる効能を捨ててしまうことになる。
 それに替わる何かを準備できるか。
 これは、なかなか難しい。

 ここに本作の冒険がある。
 主人公はイケ面ながらも、かなりのヘタレ。
 このヘタレさは最期まで続くのだが、これがどうにもヤキモキしてしまう。
 本来なら、おバカでお色気担当の被害者要員も、アクティブ・シニアに変更だ。
 元気な老人たちの日帰りツアー参加客なのだ。

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 彼らが立ち寄ったロデオ・パーク。
 テーマパーク風にした観光牧場で、最大の見せ場はロデオ・ショー。
 それなりに楽しんだシニア一行だが、帰り際彼らの前に一人の女性が助けを求める。
 そこへ登場した黒ずくめのカウボーイ。
 彼は特殊な武器で女性を殺害した。
 目前で繰り広げられた惨劇に、パニクるシニア一行。
 なんとか逃げ出すものの、添乗員のサイモン君は置き去りに。
 サイモン君は、他にも捕らわれの身となった被害者たちと共謀して逃亡を図るのだが……。

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 いわゆるアメリカの田舎は、理不尽が一杯系のストーリー。
 動機なんて糞喰らえ。
 倫理の欠片も存在しない。
 そんなカントリー・ヘルが繰り広げられる。
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 被害者たちは家畜のように扱われ、様々なパターンで被害に。
 グロ度は比較的高めで、派手さが感じられる。
 テンポ速く、殺人鬼と被害者の追いかけっこ形態も飽きがこない工夫が見られる。
 殺人鬼は特殊な方法で筋力をアップし、被害者の首にロープを巻き付けてスィングなんて場面も。

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 当然シニアも被害に遭い、凄惨な末路を辿る者もある。
 一般人が鑑賞したら、当然けしからんなんてご意見も噴出しそう。
 これをシャレと捉えることができるか、できないか。
 できない人は、そもそもホラー観る必要ないんじゃないのと思うのだが、何故か鑑賞してしまうんだな。
 それで正義感振りかざしてしまう。
 虚構を楽しむものなのに、無理に現実に持ち込もうとする。
 でもね、シニア俳優さんの演技は生き生きとしているんだなぁ、これが。
 定年もどんどん延長されているのだから、シニア活躍の場が広がってもいいんじゃない。
 ホラーでもね。

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 エンドロールに流れる曲が素晴らしく、余韻に浸れます。
 意外にも爽快感が味わえて、Good Job! 

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2021年6月16日 (水)

本日の映画『ZOOMBIE2 ズ―ンビ2 ネクスト・レベル』

『ZOOMBIE2 ズ―ンビ2 ネクスト・レベル』

2019年 アメリカ 監督:グレン・ミラー

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 まさかの続編が製作されていた。
 いや、アイデアは悪くないので、調理方法によっていくらでも続編製作可能なはずだ。
 ただ、前作同様に製作アサイラム、監督グレン・ミラー。
 大幅なチェンジは期待できないのである。
 ネクスト・レベルという副題に期待したが、ネクストではなく正反対ではないか。
 これは否定を表現したのではなく、本作と前作の関連に大きな誤解を生む可能性がある故だ。
 2作を続けて観れば、その理由が理解してもらえると思う。

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 今回は、密猟者グループが野生動物保護施設に侵入するところから。
 ミーアキャットに独自製法の麻酔薬を打つ悪い奴ら。
 その所業が、とんでもない事態を招いていく。

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 事態の収拾を図るため、密猟者も保護局員も協力。
 解決方法を見出すが、それはいくばくかのドラマを生む。
 前回、ストーリーの捻りがないと評したが、本作は少し練られていた。
 特にラストの繋げ方は、正当なる続編の存在感を示す。

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 CGもわずかにアップか。
 サイに踏みつけられる。
 ワニに呑み込まれる。
 カバに喰われる。
 貼りついたヤマアラシを剥がしたら、顔面ズルむけ。
 など。

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2021年6月13日 (日)

本日の映画『ZOOMBIE ズ―ンビ』

 『ZOOMBIE ズ―ンビ』
 2016年 アメリカ 監督:グレン・ミラー

 ※本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 蒸し暑さが日増しにアップし、ついに半袖シャツ着用に踏み切る。
 ランニング・コースにアジサイの花をみつけ、我かたつむりの唄を口ずさむ。
 世間は梅雨を迎えようとしているが、すでにコロナ・ウイルスを迎え入れてしまった。
 五輪まで迎え入れて、気がつけば夏。
 未来に何が待っているのか、それは誰にも分からない。

 とりあえず、コロナ影響で仕事が倍増し、何故か賃金は減るという我が境遇に恨み節を。
 あ~ら、えッさッさ~ッ。
 『必殺 からくり人』山田五十鈴氏の掛け声をもって、日々を乗り切っている。
 優しさ頼りに生きてはきたが、優しさだけでは生きられぬ。
 早く来てくれ、からくり人。
 ウン、名文句だなぁ。

 

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 さて、本作。
 オープニングでアサイラム・プレゼンツが明らかにされると、即座に方向性が判明。
 スピルバーグの超有名作品を想起させるオープニングだ。
 でも、安い。
 チープさ滲み出ていて、さすがアサイラムと納得。

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 まずは舞台となる動物園の説明を。
 おそらく主人公と思われるエレン博士の祖父が企画。
 おそらくというのは、主人公にしては活躍薄く、キャラ描写が浅薄だから。
 祖父の夢を孫がようやく実現にこぎつけたのが、”エデン・ワイルドライフ・ズー”である。

 この動物園、並大抵のズ―ではない。
 なんと世界中の絶滅危惧種を集め、保護しようとしている。
 まもなく一般公開が予定され、実習生のトレーニングが開始された。

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 一方で、お猿さんに異変が生じていた。
 何かのウイルスか、お猿さん凶暴に変貌し、職員を襲う。
 お猿さん達、研究室を飛び出し、脅威は動物園全体に拡大。
 異変に気付いたエレンは、動物園を封鎖し対処に乗り出すのだが……。

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 ストーリーに捻りなく、ド直球な展開。
 アサイラムはテレビ用映画らしく、お色気シーンもなし。
 動物のゾンビ化を期待させるも、ビジュアル的な魅力に欠けている。
 どうせなら動物の腐敗感を出せれば良いのだが、そこまで手間はかけられない。

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 動物はCGで、合成度も70%ほど。
 重要キャラのゴリラも、ハラニシゴリラに近い。
 スケール感に乏しく、大パニックでなく小パニックといったところ。

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 それでも、ホラーを名乗るいくつかのお楽しみシーンは忘れない。
 お猿さんに両目をくり抜かれる女性。
 ゴリラの怪力で頭部圧縮される男性。
 「私に中に巣を……」意味深な言葉で訴える女性のドイヒーな状態。
 安いながらも、それなりのアイデア用意しています。

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 子役の少女、印象に残りますが、他作でも見た覚えが。
 ホラー界のマナちゃん!?
 コアラに襲われて、まぁ大変。
 あ~ら、えッさッさ~!

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2021年3月 1日 (月)

本日の映画『the SONG of SOLOMON』

『the SONG of SOLOMON』
2017年 アメリカ 監督Stephen Biro

*本記事はグロテスクな表現を含みます

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 久々の更新。
 年始の更新も怠り、6か月更新がなければブログ消滅の警告メールをいただく。
 思えば昨年のコロナ休業から早一年が経過してしまった。
 その間、映画は見なかったのか?
 レビューは書かなかったのか?
 と問われれば、そうでない。
 武者修行のつもりで、Amazonレビュアーとして活動を続けていたのだ。

 一年で約150レビュー。
 参考になった票300以上と、ほとんど反応のない我がブログからすると少し世界の広がりを感じた経験となった。
 ちなみに、Amazonでは『ブラハム・カァ伯爵』の名でレビューを投稿。
 プライムの低級ホラー映画中心なので、もしかしたらお目にかかっていたかもしれない。

 

 

 さて、今後の活動は未定ながら、久々に我がブログに相応しい作品に遭遇。
 こいつは、スゲェぜ!ある意味で級だったので、ご紹介したい。

 

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 本作は、なんとアメリカン・ギニー・ピッグ・シリーズの4作目にあたる。
 もともとギニー・ピッグは1980年代の和製スプラッター。
 リアルなゴア表現が特徴で、相当なマニアしか受け入れられない作品群だ。
 私の嗜好ともマッチせず、観賞は避けていた。
 しかし、これが海外の一部マニアの支持を受け、遂にはアメリカン・ギニー・ピッグが誕生してしまった。
 アメリカンは1作目を観賞してみたが、やはり途中で断念。
 以後、接点なし。
 ところが本作の予告編に興味を魅かれ、日本のAmazonで購入できるとあって、ついつい観賞に至ったのである。

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 正直、ストーリーはあってなきが如し。
 冒頭で被憑依者であるメアリーの父親が喚いているシーンからスタート。
 おっと、悪魔の力が作用したか、自分の喉を切り裂き、そこに指を突っ込んで、なぜかそこから舌を引っ張りだして絶命。
 う~ん、ギニーっす。

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 悲劇のヒロイン・メアリーは既に悪魔に憑かれており、それを撃退するために神父が遣わされる。
 要は物語の大半をエクソシズム・シーンで構成し、そこにゴア描写を盛り込んでいる。
 父親の死後、メアリーと対決するはブレイク神父ら二人。
 この二人はあっさり悪魔の力に屈してしまう。
 ひとりは自分の舌を指でつかみ、大摘出。
 ブレイク神父は両眼摘出、頭部崩壊。

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 つづいて能力高そうなコルビン神父登場。
 悪魔祓いを開始するも、メアリーの連続内臓嘔吐に戦意と信仰心喪失。

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 満を持して登場したパウエル神父は、最初からビビりまくり。
 四股を固定されたメアリーだが、無理に手足を動かして開放骨折。
 筋肉は裂け、血がピューピュー。
 またしても邪悪な力が働き、パウエル神父はズボン脱いでメアリーに覆いかぶさる。
 なんとも冒涜的なシーンが続き、まさかのクライマックスが待っていた。
 エンターテイメントに徹してはいるが、教会関係者激怒の内容かもしれない。 

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 とにもかくにも、スゲェことは間違いない。
 内臓描写もチープ・グロなので、ギニー・ピッグというには違う方向性だろう。

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2020年6月24日 (水)

本日の映画 『フェノミナ』

『フェノミナ』
1985年 イタリア 監督:ダリオ・アルジェント
主な俳優:ジェニファー・コネリー ドナルド・プレザンス ダリア・ニコロディ

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

 

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ホラーマニアには、言わずもがなの名作。
私も何回観賞したか、思い出せないほどです。
当然レビュー済と思っていたら、どこにも記事が見当たらない。
考えてみたら、メジャー作品って誰もが取り上げるので、天邪鬼精神が働いて避けていたのでした。
最近、もっと楽に生きようと、精神改造真っ只中。
許容範囲を意識的に拡げ、くらげのようなライフを目指しております。

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さて、本作。
主人公ジェニファーは、アメリカで人気のアクターを父に持つ。
母が出て行っちゃったので、ジェニファーはスイスのリヒャルト・ワグナー女学校に入学することになった。
この地は、スイスの魔境とも呼ばれている。
その原因は、フェーンという熱風が吹き、人をおかしくさせるというのだ。
真偽は不明だが、明らかに不吉な事件が起きていた。
少女を狙った連続失踪・殺人事件である。
人々は、シリアル・キラーの存在を疑っていた。

異変は、すぐに始まった。
完治したと思っていたジェニファーの夢遊病が再発したのだ。
混沌とした意識の中、ジェニファーは見知らぬ少女の殺害現場に遭遇してしまう。

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どうにか難を避け、ジェニファーは昆虫学を専攻するマクレガー教授と出会う。
マクレガーは、ジェニファーの持つ不思議な能力に気づく。
そう、ジェニファーは昆虫と意思疎通できるのだ。

 

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学校に戻っても、ジェニファーは落ち着かない。
そんな中、ルームメイトのソフィーが行方不明に。
校長はジェニファーの異常性を疑い、果ては精神病院に送ろうと画策。
友人たちからも苛めを受け、ジェニファーは学校を去る。

 

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再びマクレガー邸を訪れたジェニファー。
犯人の手袋に付着していたウジからヒントを得て、犯人の居場所を探す。
しかし、魔の手はマクレガーに迫っていた……。

 

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こんな美少女がホラーに!?
当時のホラー界は、話題持ちきり。
さらにイタリア流グロ描写も健在で、その取り合わせが斬新すぎた。
加えてBGMはゴブリン、アイアン・メイデン、モーター・ヘッド等のヘビメタ色強し。
強烈な個性をミックスすれば、たいていは失敗する。
しかし、本作は長い間マニアに愛され、ホラー史に君臨しているのだ。

冒頭のシーンから、本作の魅力は開花する。
バスに乗り遅れた観光客が殺害されるシーンだ。
こちらもキュートな女性だが、演じるは監督の娘フィオーレ。
殺人鬼に後頭部を叩きつけられ、顔面にガラスの破片が落ちる。
その割れ具合が見事で、そこから切断された生首が滝を下っていく。
生首や 白糸たぐり 眺めせしまに 
その後、その首はウジ湧くナイスな姿をマクレガー教授邸で晒すことになる。

 

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死体の腐乱加減にスポットを当てるなら、やはりプールが最強だ。
辛うじて原形を留めた肉片や骨。
頭部を這う鮮度抜群のウジ。
熟成度クラウン級の発酵汁。
そこにジェニファーを落とす発想は、アイデアマンというより精神の破綻すら疑うほどである。
しかし、これが本作の魅力のひとつであることは間違いなく、我々の中に眠るフェチの源を発掘する。

 

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満を持して登場するウジ王子の存在も、ミラクル。
造形と動きの気味悪さが、80年代ホラーを象徴するようだ。
この子の生い立ちは、ガイガー警部が訪れた精神病院から想像できる。
暴力、精神異常の遺伝。孤立感。嫉み。羨望など……。
想像力たくましい私は、殺人鬼のやるせない心情を理解してしまった。
ドロドロに汚れ、血臭漂うスイスの田舎町。
ジェニファーは、浄化を担う天使だったのかもしれない。

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感心するポイントは、他にも存在する。
大量の蝿がジェニファーを助けるシーンなど、虫の描写が秀逸。
スタッフの苦労を窺い知るシーンだ。
また、マクレガー博士の介護を務めるチンパンジー・インガが素晴らしい。
物語でも重要な役割であり、チンパンジー界のアカデミー賞必至の演技を披露する。

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2020年6月14日 (日)

本日の映画 『サタニック・ビースト 禁断の黒魔術』

『サタニック・ビースト 禁断の黒魔術』
2018年 ブラジル 監督:ロドリゴ・アラガォン

※本記事はグロテスクな表現を含みます

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「トニックウォーターをくれ」
バーテンの僕は、戸惑っている。
トニックウォーターだけか?
使途が判らず、単品で出してよいのかどうか。

男は、催促する。
「いいから、トニックウォーターだ」
客の要望には、応じなければ。

男の様子は、明らかにおかしい。
受け取った瓶を左手に持ち、自分の正面に置いた。
男の口から洩れる奇怪な言葉。
何かの呪文だろうか。
同じフレーズを繰り返し、額には汗が滲み出ている。
浮き出た太い血管は、興奮しているためか。
身体は小刻みに震え、瓶がカタカタと鳴った。

ドラッグだ。
ヤク中の人間など見たこともないが、僕は直感した。
人間、予想外のことが起きると、何もできなくなる。
僕の思考は停止し、眼だけが男の動向を見守った。

あっ。
異常に気付いた周囲の客も、同様に声を上げた。
男の頭が後ろに反り、瓶めがけて振り下ろされたのだ。
ゴツリという音が、氷のような悪寒を運んだ。

飛び交う悲鳴。
飛び散る血潮。
男の後頭部に貫通した瓶が、真っ赤に染まっている。
なぜ、瓶は割れていないのか……。
奇妙な違和感が先行し、僕の脳は状況を把握していない。

男の両手は、電流が流れたかのように痙攣している。
それでも、男の呪文はまだ続いてた。
ヤビエスラヌス、ハビエルベラモータ……。

それが悪魔を招聘する言葉だとは、後に気付くことになる。
この時はただ、漠然と感じただけだ。
地獄の門が開かれた……、と。

 

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……なんて、小説を書いちゃう梅雨の休日。
みなさん、いかがお過ごしですか?
レベルの低いホラーにありがちな、夢オチに近いオープニングにしてみました。
今回紹介する映画からインスピレーションを受けたのですが、共通項は黒魔術のみ。
かなり違う方向に仕上がりましたね。
何も考えずに創作すると、楽しいです。

 

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さて、本作のレビューに移りましょう。
監督ロドリゴ・アラガォンは、ブラジルホラーのパイオニア。
『デス・マングローブ』『シー・オブ・ザ・デッド』などのゾンビ作品が有名ですかね。
それに『吸血怪獣チュパカブラ』なんてのも手掛けてます。

ジャングル内の小さな村。
汚さ薫るゾンビやクリーチャー。
黒い血のスプラッター描写。
ちょっとしたエロス。
まあ、彼の作風は、こんなものです。
いまいち意味不明なところもあり、勝手に想像して補足する能力が必要かもしれません。
どちらかといえば、一般人には敬遠されるタイプですね。

ところが、ブラジルという土壌に育まれ、予測できない描写がマニアのツボを叩く。
特殊メイクは感心できるクオリティなので、新作出るとスルーできません。
ロドリゴ作品をはじめ、次期ホラーブームは南米が最有力!?
サンバ・オブ・ザ・デッド、よろしく!!

 

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脱線ばかりですが、本作のヒロインはクララという若き女性。
両親は不明で、人の良さそうなオジサンに育てられています。
ある日を境に、人生ガラリ。
一生分の不幸が、まとめてやってきちゃいました。
瀕死の旅人から渡された「シプリアーノの失われた書」は、地獄の扉を開くカギだったのです。
ああ、なんてHELL!!

 

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これまでの作品と違い、なんとなく垢ぬけ。
ダークファンタジー色混入ですが、期待したハチャメチャ度はナリを潜めます。
クライマックスでなんとか追い付き、特殊メイクを存分に披露。

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なんとなく過去名作へのオマージュが感じられ、たとえばエイリアンのフェイス・ハガーを思わせるチキン・ハガーが出現。
少々コミカルですね。
本で悪魔を呼び出すのは、「死霊のはらわた」でしょう。
最後の黙示録描写も、マニア向け。
直接描写ではないのですが、妊婦ネタのグロさが貴方の神経を掻き毟ります。
悪魔のベィビィ、ハイハーイ。
HELLの付け合わせには十分ですな。

 

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2020年6月 4日 (木)

本日の映画 『ブック・オブ・モンスターズ』

『ブック・オブ・モンスターズ』
2018年 アメリカ 監督:スチュワート・スパーク

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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オタク(またはヲタク)というものは、興味のない者には全くどうでもよい文化を創造する。
オタクが存在しなかったら、少なくともゲームやホラーは発展しなかっただろう。
いってみれば、文化の絆だ。
絆な国内のみならず、世界へと繋がっていく。

残念ながら、私のネットワークに外国人のホラーマニアはいない。
かといって、積極的に関係を築こうとも思わない。
海外マニアの、計りしれないパワーに接するのが怖いからだ。
そもそも、会話ができないという語学力問題も解決すべきなのだが……。

 

いきなり、オタク談義などを披露したのは、本作にオタク・エッセンスがたっぷり詰まっているからだ。
作品説明によると、「アメリカのホラーサイトから飛び出したB級スプラッター」とある。
これだけだと、いまいち様子がつかめない。
アメリカのホラーサイトが製作したのか。
アメリカのホラーサイトが資金提供したのか。
アメリカのホラーサイトが原作なのか。
アメリカのホラーサイト関与率を算出してくれ、エプス教授!

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で、詳細不明のまま、観賞開始。
ヒロイン・ソィー、明らかにオタクの香り。
アメリカというより北欧系のような感じを受けるが、”日本のアニメ大好きです”タイプの外見だ。
幼少の頃、母親が失踪という過去。
その時ソフィーは、只ならぬ気配を感じていた。

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成長したソフィーは、18歳の誕生日を迎える。
友人たちと誕生パーティーを開くが、嫌いなクラスメイトまでわんさかやってきて、こんなはずじゃなかったのに~と困惑。
真面目なソフィーを前に、腐った友人共は酒を飲み、ナニまで始める始末。
そこへ突如現れたモンスターたち。
腐った友人たちが次々と悪魔の餌食となっていく。
ピュー。
プシャァー。
引きづり出されるお腸夫人とローリングすっとん頭。

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ソフィーの記憶が甦る。
ワタシ、あの怪物知ってるかも……。
幼き頃、母が読んでくれた本。
その本に、秘密が隠されているのではないか。
そして、ソフィーは母の秘密を知ることに……。

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デジャヴ感は否めないものの、チープなスプラッター描写が楽しい。
予算不足ながらも、やはりマニアのツボは心得たもの。
俳優がとても18歳に見えない、という一般人のご意見が多く寄せられているが、何歳になっても16だからと歌うアイドルが日本にいることを忘れないでほしい。
クライマックスは、お約束のチェーンソー。
唸りをあげて、血飛沫飛ばせ!
おっと、今の時代、飛沫感染は要注意でさぁ。

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2020年6月 2日 (火)

本日の映画 『REC/レック4 ワールドエンド』

 『REC/レック4 ワールドエンド』
 2014年 スペイン 監督:ジャウマ・パラゲロ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 REC1作目は、完全なるPOV(主観)作品として確固たる地位を築いたものでございます。
 POVといやぁ、『ブレアウィッチ・プロジェクト』が始祖と思っておりますが、その製作は1999年。
 RECは2007年と、実に8年の開きがある。
 ほぼ同時期かと勘違いしておりましたが、そんなことで感慨に耽るのはワタクシ含め少数のマニアだけでございましょう。

 REC1作目は、いやゆるゾンビ作品でございました。
 なかなかの出来栄えでしたが、POVというものは何度も見返すものではございません。
 良い映画は何回も見返すものですが、これは臨場感を売り物にした代償とも言えましょう。

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 前作のヒットを盾に、製作された2作目『REC/レック2』。
 通常なら、ここで脱落する可能性も大いにあるのが映画業界の常。
 それを見事に乗り切った理由は、何でございましょう。
 あまりに個人的な好みからいえば、悪魔要素を組み入れたことではないかと。
 これが数あるゾンビ群作品から、違う方向へと進み始めた兆しではなかったでしょうか。
 ちなみに、ここまではジャウマ・パラゲロとパコ・プラザの共同監督としてクレジットされています。

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 続きましての3作目『REC/レック3 リ・ジェネシス』。
 POVではなく、通常視点の作品という印象が強うございますな。
 私的には、一番好みの作品となりました。
 こちらはパコ・プラザの単独監督作品でございます。
 この感動を胸に、4作目の期待は大いに膨らんでおりました。
 着実に売り上げを伸ばす企業の決算を待つ心境。
 デイ・トレーダーなら、そう表現するやもしれない状況でした。

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 決算が発表された直後の大暴落。
 よくあることで、ございます。
 ピョーッてな、感じでしょうか。
 『なぜ?の嵐』って唱がありまして、吉沢秋絵の歌声が脳内スピーカーから流れ出します。
 ああ、私は孤独な少女。

 本作の舞台は、洋上の船。
 閉塞感ばっちりで、ホラーにはうってつけのシチュエーション。
 主人公に、1作目のテレビレポーター・アンヘラ(マニュエラ・ヴェラスコ)が復活。
 3作目までの生存者も集められて、まさに集大成ともいえる体制が整ったのでございます。

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 ところが……。
 まァ~、普通のホラー作品になっちまいました。
 悪魔要素が希釈されたのが、大きな要因でございましょうか。
 迫力は失われていないものの、オリジナルティは影を潜めてしまったのでございます。
 悪魔要素は、パコ・プラザ監督のアイデアで、パラゲロ監督はあまり歓迎していない?
 これまでの快挙を疑うような、そんな嫌ぁな空気が溢れだす始末。
 C級ホラーのようなラストに、才能は持続するとは限らないと決着。

 アンヘラさんのタンクトップだけは、眩しくて……、夏。

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2020年5月27日 (水)

本日の映画 『ザ・サンド』

『ザ・サンド』
2015年 アメリカ 監督:アイザック・カバエフ

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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春休み。

アメリカは3月下旬~4月上旬の2週間程度が該当期間だそうで。
これは日本でも変わりませんが、広大なUSAには地域によりビーチで泳ぐことができるようです。

本作は、学生が春休み中に3密必至のビーチパーティーを開催。
自粛警察がビッチな姉ちゃん達に地獄の指導を行う……。
いや、違った。
正体不明な『何か』に襲撃されるという内容。

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タイトルが『ザ・サンド』ですからね。
日本語にすれば単なる『砂』。
砂?
怖ッえぇ~。
なんて人は、滅多におりません。
松本清張の『砂の器』なんて作品には、タイトルだけで特殊な雰囲気を帯びているもんですが……。
『砂』単体は、どうにもいけねぇ。
反対に読めば『ナス』で、秋は嫁に食わすもんじゃありません。
いずれにせよ、『砂』というタイトル付けた時点で、本作は自ら品位を下げてしまったのでございます。

そういう点でいえば、これも一種の自粛でございます。
許容範囲の広い低級ホラーマニアも、なかなか触手を伸ばさない。
そんな作品なんでごぜぇます。

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突然の気の迷いと申しましょうか。
何の期待も持たぬまま、本作を観賞することに。
水着の姉ちゃんが最初からエンジン全開サイクロン。
あ~あ、いつものパターンねって感じで、針仕事なんぞをしながら流していきます。
おおよそ、この手の作品は女優美的基準が自分のそれと合致しないのが常。
トップレスになろうが、針を止めることはございません。

何か、不穏な空気が流れ始めました。
トップレス姉ちゃんが、ゲロを吐いてます……。

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(ここで、針が止まる)

アメリカン・ジャイアンみたいなのが、ドラム缶にハマって出られません。
彼は、ずっとこのまま演技をするのでしょうか?

そうこうするうちに、惨劇スタートです。
砂に触れると、なぜか皮膚や肉が剥離。
僕、グロえもん。
この怪現象は、何なんだ!?
意外にも興味は尽きず、ドラム缶ジャイアンのベタなギャグと共に物語は進行。

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低予算であることは間違いないでしょう。
しかし、それを十分にカバーできるアイデアが詰まっておりました。

劇中のセリフにも注目です。
『何かが生まれたの?怪物的な?』
『砂が鳥を喰ってやがるぞ!?』
『くらげより何千倍も痛ぇ……』
『カブトガニが尻に刺さった女よりひどい……』

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2020年5月26日 (火)

本日のゲーム 『DreadOut』

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日本においては、新型コロナの勢力がようやく収まりを見せ始めました。
ゾンビに代表される感染映画を腐るほど観賞してきた私も、身近に迫る死を意識したりして……。
幸い、感染は免れましたが、ちょっと体調を崩そうものならウォーキングデッドのオープニングテーマが脳内を駆け巡ります。
世界的な規模の感染が実際に起きるとは、ゾンビマニアも想像だにしなかったでしょう。
いや、世界にはゾンビの存在を頑なに信じ、シェルター準備している人が1人はいるかも知れませんが。
せめて人々が一刻も早く通常の暮らしを取り戻せるよう、心をこめてアイム・ニーガン。

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さて、久々のレビュー。

『DreadOut』とは2014年にリリースされたインドネシア産ホラーゲーム。
PCゲームですが、以後続編と2019年には映画化されたようです。
わずかなスクリーンショットで確認した限りですが、映画も期待できそう。
日本リリースを期待しましょう。

ゲームの内容は、かつてプレイステーション2などで人気を博した『零』に似ています。
ヒロインが霊をカメラで写して封印するアイデアが斬新でした。
本作のヒロインは、インドネシアの女子高生。
仲間数人と女教師の一行が、道に迷ってしまう。
彼女らの前に突然姿を現したゴーストタウン。
そこにある廃校舎には、恐るべき過去が隠されていた。
って感じです。

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ヒロイン・リンダの武器は、スマホ。
霊を撃退したり、現実には視ることができない謎を写したり。
アクション・アドベンチャーの形式を採用しています。
視点はサード・パーソン型。

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実際にプレイしてみると、『零』と似て非なるところも多々あり。
霊のデザインや演出が秀逸で、噴き出された蛆の大群が床を埋め尽くす描写もあります。
『フェノミナ』でジェニファー・コネリーが落ちた汚水プールを想起させますな。
インドネシアの独特な世界観も手伝い、なるほど・ザ・ホラーワールドを意識する人にはうってつけ。

とはいえ、欠点もあります。
謎解き要素のポイントが、日本と違います。
知らず知らず日本産の親切設計に馴れてしまっている自分に気づくことでしょう。
一例をあげると、重要なアイテムがあれば日本産は光って注意を促します。
本作にはその演出がなく、あくまで予測や直感力に頼る必要があります。

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癖を掴むとある程度は進められますが、サクサク進められるゲームではありません。
不本意ですが、既に柔軟な脳を失った私は攻略サイトのお世話になってゲームを終えました。
攻略見なければ、エンディングには辿りつかなかったでしょう。

ゲーマーとしては、負けを認めざるを得ません。
ただインドネシアのダークな世界観を楽しめたということで、無理矢理納得しました。

Do010

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