2016年8月20日 (土)

本日の映画 『マキシマム・クラッシュ』

 『マキシマム・クラッシュ』
 2015年 タイ/アメリカ 監督カオス

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 ひっさしぶりの投稿。
 その理由は、暑さ。
 部屋にクーラーないからね、地獄なんですよ、この季節は。
 ヘッドフォンつけて映画観るから、余計にホット。
 窓から入る自然の風にわずかな涼を求めるも、感じられるは地球温暖化クライシス。
 早く秋にならないかな~、佐々木あき。

 一方で、観たい映画ややりたいゲームがドンドン溜まる。
 安い購入先を見つけたからで、仕入力アップしたのだわさ、アッチョンブリケ。
 こういうのを嬉しい悲鳴というけれど、質より量のホビーライフに微かなクエスチョンも抱きます。

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 さて、本作。
 ジャケ写には、堂々のスコット・アドキンス。
 てっきり彼が主役と思わせ、作品冒頭で出演者名にケイン・コスギやゲリダニ(ゲイリー・ダニエルズ)の名をアピール。
 B級マーシャルアーツ・マニアは興味津々間違いなしのオープニングだ。
 そして開始早々、ショック・ウェーブ第一波が押し寄せる。
 アレッ?
 アレレのアラレちゃん。
 しばし脳内をホヨヨの文字が飛び交う。
 そして発令された空襲警報。
 やっちまったか~!?
 不安を乗せた僕らの船は、広い海原を波と風に任せて漂う。
 マストもない。
 オールもない。
 ただ一艘、ポツンと浮かんでいる。
 ああ、太陽がいっぱいだ。

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 数多くの作品を観てくれば、これで作品の方向性は見えてくる。
 それでもこれだけのマーシャルアーツ・アクターが揃っているのだから……。
 その期待感は、ラスト10分前まで続く。
 そして、衝撃のラストを知った時、怒りとも呆れとも取れる感情は、おそらくは主人公であるジョニーに向けられるはずだ。
 

 ちなみに、主人公はスコット・アドキンスではなかった。
 ケインでも、ゲリダニでもない。
 『ソード・ウォリアーズ』のダスティン・ヌェンといベトナム人俳優である。
 彼自身、武術の経験があるらしいのだが、スコットらと比較すれば特徴的な動きができるわけではないようだ。

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 本作の大筋は、娘を失った父親(元CIAエージェント)の復讐劇。
 娘を殺害したのは誰か?
 その原因を究明し、ヤバい連中に父親が怒りの鉄槌を振り下ろす内容だ。

 私的感想だが、本作にマーシャル・アーツを期待してはいけない。
 ラストの設定を除けば、一般アクション作品としてソコソコのクオリティは保っているとも思う。
 しかし、格闘映画マニア垂涎のキャスティングをしておきながら、まったくマインド・ダンスしない作りはやはり問題があると思う。
 観客のニーズ置き去り。
 アクション映画の醍醐味が何であるか。
 製作側の姿勢に統一感がなかったようだ。

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 夏、真っ盛り。
 窓の外には蝉の声。
 娘の死因が、まさかあのような内容だったとは……。
 わずかに涌いた心の寒さも、すぐにまた暑さに呑みこまれていく。
 あたしのココロは、夏模様……。

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2016年7月 3日 (日)

本日の映画 『チーム・コンバット』




 『チーム・コンバット』
 2015年 アメリカ 監督:フィリップ・リー

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 本ブログ・格闘映画レア・カテゴリで紹介した『ベスト・オブ・ザ・ベスト』『ベスト・オブ・ザ・ベスト2帝王伝説』。(『ベスト・オブ・ザ・ベストは4作品あります)
 実施的な主人公を演じたフィリップ・リーが、再びスクリーンに凱旋!!
 80年代後半~90年代の格闘映画マニアなら、ちょっとした感動を禁じえない出来事です。

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 もっとも。ジャケを見る限りではティーンズ・ガイが前面に押し出され、フィリップ・リーの作品であるとは一見気付きませんね。
 私も観賞始めて、ようやく気付いた始末。
 DVD雑誌買うの止めて、どうも情報不足になっています。

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 本作を簡単に説明するならば、『ベスト・オブ・ザ・ベスト』1作目のキッズ版。
 スポ魂・確執といった要素はヌルめ。
 コメディ色をブレンドし、健全な青少年に是非ご覧いただきたい。
 そういう想いが、溢れんばかりに漂う作品に仕上がっています。

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 かつて、稲妻ジミーと呼ばれたMMA(総合格闘技)チャンピオンが、コミュニティ・センターのコーチに就任。
 貧しい子供たちに格闘技を教え、共に歩んでいく姿が本作の基本路線。
 ちなみに、通称の由来は、過去に稲妻が直撃したというショウモない笑いを誘っています。

 トニー・ジャーやイコ・ウワイスが活躍する現代、あえて80年代臭プンプンの作品を製作して大丈夫なのか?
 要らぬ心配をしちゃいますが、私的には意外と楽しめました。

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 メインは子供たちですが、アクションは想像以上。
 さすがはフィリップ・リーといったところでしょうか。
 テコンドーの蹴技主体なので、画面映えします。
 少年たちの繰り出す回転蹴りは、一番の見せ場でしょう。

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 逆にフィリップは指導役に徹し、本人自体のアクションは控え目。
 見た感じ、まだまだ動けそうな気がしましたので、ちょっと勿体ない作りです。

 マニアなら、クライマックスの大会審査員に注目したいところ。
 リチャード・ノートン。
 ドン・ザ・ドラゴン・ウィルソン。
 ダン・イノサント。
 ベニー・ユキーデ。
 ジュン・チョン。
 彼が実名で登場。
 ただし、年取った感は否めませんが……。

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2016年6月26日 (日)

本日の映画 『エボラ・シンドローム』

 『エボラ・シンドローム』
 1996年 香港 監督:ハーマン・ヤウ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 芸能人の不倫騒動などで脚光を浴びたワード『ゲス』。
 昔から存在していた言葉ながら、頻繁に目にすることはありませんでしたね。
 それが、ほぼ毎日目に入るようになりました。
 
 漢字で書けば、『下衆』。
 成り立ちや真の意味を知らずとも、何となく最低な人間を意味することは感じられます。
 ちょっと、考えてみましょう。
 貴方の周囲に、ゲスの称号を授けたい人間がいますか?
 嫌いな人間はいても、ゲスまで達するレベルは思い当たりますか?
 ●●ちゃん、性格良くないけれど、ゲスまでは達していないな。
 △△課長、威張っているけれど、ゲスと云えるかどうか自信ない。

 

 そう、ゲスとは、相当低いレベルに達していないと、なかなか戴けない称号なのです。
 周囲にそういう人がいない方、幸せですね。
 しかし、ゲスがこれほど広まってしまった今日、我々にはゲスに対する更なる理解が必要ではないでしょうか。

 YES、GESU。
 NOT、GESU。
 あいつは、ゲスだ。
 君は、ゲスではない。
 
 ダンディ坂野のギャグが『ゲッス』と変わらないうちに、私達は様々なゲスと向き合い、理解を深める必要があります。
 ゲスとは何ぞや?
 ゲスを齧った私たちは、更なるステージへと上っていきます。
 そのために重要なヒントが、本作『エボラシンドローム』に隠されているといっても過言ではありません。

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 ストーリーを紹介しましょう。
 とある組織の下っ端カイは、ボスの奥さんと浮気三昧。
 ある日、それがボスにバレて、絶体絶命の危機に。
 しかし、カイは火事場のファッキン・パワーを発揮し、逆にボスらを殺害して国外逃亡。

 10年後、カイの姿は南アフリカ・ヨハネスブルグにあった。
 知人のチャイニーズ・レストランで、職に就いていたのである。
 しかし、オーナーの妻からは見下され、生活は最低レベル。
 鬱憤の溜まる毎日だった。

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 ある日、店で調理する豚肉の仕入れでトラブルがあり、オーナーとカイは新たな調達先として原住民の村を訪れる。
 到着してみると、村の様子がおかしい。
 病人が続出し、村の祈祷師が一心不乱に対処している。
 目当ての豚肉を手に入れ、二人は村を後にした。
 が、途中に口論となり、二人は別々に行動することとなってしまった。

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 カイの目前に現れた原住民の女性。
 彼女も何らかの病気らしく、意識も朦朧としていた。
 そのような状態にもかかわらず、女性の半裸姿はカイの欲情を刺激した。
 アフリカの大地をベッドに、思わずヤッちまったカイ。
 実は女性はエボラ出血熱に冒されており、当然ながらカイの体内にウイルスが侵入。

 店に戻ったカイは、予想通り高熱に冒される。
 普通なら発症し、それは死に至るはずだった。
 しかし、1000万人に一人は、発症しない人間がいるらしい。
 そして彼は、エボラ・ウイルスのキャリア(保菌者)となった。

 奇跡の復活を遂げたカイは、病中に冷たい仕打ちを受けたオーナー夫妻を殺害。
 しばらくは店を切盛りし、エボラ感染した豚肉やオーナー夫妻の人肉でバーガーを調理。
 それを客に提供するというキング・オブ・ゲスの行為に耽る。
 そして、運命の再会。
 香港で殺害したボス夫婦の娘が、店にやってきたのだった。
 娘はカイの顔は覚えていなかったが、彼に染みついた血の臭いが記憶を呼び覚ますのだった。

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 先に気付いたカイは、香港に戻ることを決意。
 エボラ・ウイルスと共に、再び香港の地を踏む。
 殺害したオーナーの金を元手に、高級ホテルに宿泊。
 娼婦を買い、金もエボラもばら撒くよ。
 ああ、香港。
 一人のゲスな男によって、とてつもない脅威が迫る。

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 監督ハーマン・ヤウと、主役カイを演じたアンソニー・ウォンのコンビは、1993年の『八仙飯店之人肉饅頭』でホラー映画史上に名を残しています。
 私もタイムリーで知っていましたが、好みのテーマではなかったために当時はスルーしていました。
 『人肉饅頭』のインパクトは絶大で、それに次ぐ本作、および『タクシー・ハンター』という三部作をスーパー・クレイジー極悪列伝と称してアピールしているようです。

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 本作を知ったのは、とある映画本の記事。
 何やら凄いらしいということは判ったので、観賞する機会を待っていました。
 中古でもなかなかの金額が付いていましたが、レンタルも解禁になったようで、一頃よりはかなり身近な存在になっています。 

 前評判どおり、エロ・グロは当たり前。
 蛙の調理シーンにオェー。
 人間の頭部をドアに挟んで手動開閉。脳味噌ドロリ。
 倫理観を踏みにじり、身勝手街道まっしぐら。
 通常、アウトブレイク系作品は、自分の身を犠牲にしても仲間を救うプロットが埋め込まれるはずですが、本作は真逆。
 美談で終わらせず、ゲスな人間がどのような行動に出るかを直感的に描いたともいえます。

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 香港映画にはありがちですが、およそエボラ出血熱をきちんと研究して作ったかどうかは怪しく、チープさは否めません。
 また、本来ならば事件解決のカギとなるであろうボスの娘も、あまりに中途半端なポジション。
 尻切れトンボ的な扱いに、計画性の無さを感じてしまうでしょう。

 しかしながら、カルトの称号は相応しく、当時の香港映画のバイタリティは存分に表現されています。
 かなり観客を制限してしまう作品ですが、これもまた映画の文化の一つかと。
 まあ、かなりの確率でゲスを理解していただける作品だと思います。

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2016年6月19日 (日)

本日の映画 『クラウン』

 『クラウン』
 2014年 アメリカ 監督:ジョン・ワッツ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 ピエロの起源って、何でしょうか?
 本作によれば、明確な答えはないようです。
 
 子供はピエロ好きのようですが、私自身はそうではありませんでした。
 あの濃厚なメイクは、なんなのでしょう。
 何となく不気味で、狡猾さが感じられます。
 だから、マックのキャラ・ドナルドも素直に受け入れられなかったのです。

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 何となく怖いドナルド。
 あそこまで世界に浸透したピエロ・キャラが怖いとは、変人じゃないか?
 そういう声が恐ろしくて、何も言いだせませんでした。

 CMに出ているドナルドに疑惑の目を向けていた、あの頃。
 それは、ミッキーマ●スを気持ち悪いネズ公と思う感覚に等しいのかもしれません。
 このようなことを公言したら、友達は私の元を去っていくでしょう。
 世間から白い眼で見られ、両親の監督責任が問われるかもしれません。

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 ところが、本作は愛すべきピエロを魔物として描きました。
 私の胸に秘めた感情を代弁してくれるかのようなテーマです。
 世間には、アンチ・ピエロ派がいることが判りました。
 彼らもまた、ひっそりとピエロを信用していなかったのです。
 ピエロに隠された魔力に気付き、自分は騙されないと生きてきた人々です。
 その想いが、ようやく陽に当たる場所を作り出したのです。
 ピエロ、ファッ●・ユー。
 もう、ピエロを愛するふりは、ノーサンキュー。
 奴は魔物だ。
 ジェイソンやフレディと同じ、根っからのキラーなんだ!!

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 さて、本作の内容について。
 

 息子ジャックの誕生日パーチー。
 依頼していたはずの出張ピエロが、来れなくなったわッ!!
 妻メグの憔悴しきった電話を受けた不動産業者ケント。
 担当している中古物件の家から、偶然にもクラウン(ピエロ)のコスチュームを発見。
 渡りに船、渡哲也にグラサン。
 ケントは自らクラウンに扮し、パーチーは盛況のまま終わった。

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 父として面目躍如だった一日。
 少しばかりの充足感を味わって、ケントはクラウンのコスチュームを脱ごうとした。
 あれッ。
 あれれッ。
 何故か、コスチュームを脱ぐことができない。
 服も、赤い鼻も、カラフルなヅラも。
 なんじゃ、こりゃあ~。
 ってな事になって、ケントは悪戦苦闘。

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 やがて、彼は知る。
 このコスチュームは、呪われた存在であることを。
 かつて、北欧ではクラウンが子供を餌食にする魔物であったことを。

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 製作にイーライ・ロスの名。
 「ホステル」や「キャビン・フィーバー」とは違った毛色の作品。
 80年代モンスター系ホラーが骨格を形成し、現代風なアレンジを施したような印象です。

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 普通のサラリーマン・パパが、何も悪いことをしていないのに呪われてしまう。
 徐々に魔物に変化していく様が、腕の見せ所です。
 最終形態のデザインは、私的にはGOOD。
 シリーズ化できるほどのキャラではないかもしれませんが、デモン系キャラとして心に残ります。
 ネジ一本抜いて、過激度プラス50%のスプラッター・バージョンにすれば、大ヒットするポテンシャルありますね。

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2016年5月23日 (月)

本日の映画 『喰らう家』

 『喰らう家』
 2015年 アメリカ 監督:テッド・ゲイガン

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 最近、唯一といってよいほどテレビ番組の中で楽しみにしているのが、『重版出来!』。
 舞台が出版業界ということもあるし、主役の黒木華さんはじめ、演技派俳優さんたちのキャスティングが魅力だ。
 先週の「安井さん」エピソードは最高で、安井さんを演じた安田顕さんの演技に唸る。
 ああ、今週の楽しみは、それぐらいしか予定されていない。
 また忙しい毎日が始まってしまいマンモス。

 さて、本作『喰らう家』。
 ジャケ写だけみると、黒焦げ幽霊らしきものがメイン。
 キャッチ・フレーズは、ンゴゲゲゲ……。
 まあ、一般的には「何だ?この作品は……」となる。
 一般ピーポーなら、ほぼスルーしてもおかしくはないアートワークだ。
 
 そういう作品ですら観賞してしまう自分はどうか?
 頭部に軽く拳を当て、ぺロッと舌を出してみよう。
 いわゆるテヘペロの一種が、貴方を世間から守ってくれるはず。
 日本は守らなくてよいから、私を守って!!
 ああ、独りよがりの女のブルースが、今日も大魔神を呼ぶ。

 脱線はこのぐらいにして、本作に話を向けましょう。
 田舎臭バッチリの家に引っ越してきたポールとアニー。
 おっと、ポールはポールでも、ノース・ポールではないよ。
 彼だったら、作品のジャンルが違ってしまう。

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 定年退職して第二の人生という訳ではないらしい。
 実は、二人の息子が事故で亡くなっていたのだ。
 そのショックを癒すため、二人は移ってきたのだった。
 

 しかし、二人の傷を癒すどころか、新たな心配事が発生する。
 町の住民たちは、あまり余所者を歓迎していないようだった。
 そして、家の中に、何かの気配が…。
 その家が、いわくつきの家だと知った夫婦。
 だがアニーは、そこに息子の霊の存在を疑っていた。
 夫婦は、霊能力を持つ知人を家に招待するが……。

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 最初の印象は、比較的丁寧に作られたオカルト。
 地味な展開で、刺激が足りてな~い。
 後半は、一気に潮の流れが変化。

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 靴下を食う親父の姿に、アイム ラフィング。
 地下室から来た幽霊たちは、町民虐殺を開始。
 内臓ブシャー!
 頭部圧縮殺なども、拝めます。
 オカルトの欠点をカバーするかのごとく、エンタメに走った後半をどう捉えるか。
 かなり冒険心あふれる試みが施されています。
 一歩間違えば、単なるおバカ映画になり下がる危険性も高い。
 貴方のハートに、何が残りましたか?

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 さて、ひとつサプライズを。
 アニーを演じたのは、バーバラ・クランプトン。
 息子を失くした母親ということで、良い表情を見せます。
 何となく名前を知っているような気がして、だけど誰だったか思い出せない。
 そこで恒例のインべスティゲーション開始。

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 そしたら何と、あの『ゾンバイオ 死霊のしたたり』に出演していたのです。
 役は、ヒロインのメグ。
 全裸を披露し、首だけ教授にエロいことをされるあの娘です!
 マニアの皆さん、ビツクリ・お造り・松ぼっくりじゃ、ありませんかぁ!!
 ケリー・マクギリス級の驚きですなぁ。
 何やら感慨深いですわ、映画の世界って。 
 
 

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2016年5月16日 (月)

本日の映画 『ドラゴン・コップス』

 『ドラゴン・コップス』
 2013年 中国 監督:ウォン・ジーミン

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 会社は、繁忙期ど真ん中!!
 なのに凶悪!?な風邪が社内で流行し、あちらこちらで咳の音が聞こえてくるよ。
 こちらは予防で、マスクを終日装着。
 顔が暑いぜ、こんちくしょう!

 今、伝染されでもしたら、這いつくばってでも出社しなければならない。
 やだよ~、ダルい状態で仕事なんて。
 気合いで病気を抑えられたら、世の中に医者なんていらない。
 調子が悪くなったら、即休み。
 これって、『ゆとり』の考えか?
 でも私は、昭和生まれ。
 昭和ですが、なにか……。

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 さて、本作。
 あのジェット・リー出演だけあって、純粋なカンフーを期待した人たちが多いみたい。
 某レンタルDVDのレビューを見たら、何と酷評のストームが発生しているではないか。
 確かに中だるみはあったけれど、ここまで評価が低いとは思わなかった。
 逆に感心しちゃった私は、ますます世間との乖離を認識せざるをえなくなってきました。
 いっそ、目指しちゃう?
 仙人ってやつを。

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 作品解説を読むと、ジェット・リー主演ってなっているけれど、どちらかといえば香港若手人気俳優ウェン・ジャンのウエイトが高い。
 そして二人の女上司に、『あの頃、君を追いかけた』のミシェル・チェンを抜擢。
 『あの頃~』の清楚な女子学生から一変。
 コミカルな演技と、ほんのり色気を醸し出して、新たな一面を見せてくれています。

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 金持ちの男たちが微笑を浮かべて死ぬという連続殺人事件が起き、ベテラン刑事ホアン(ジェット・リー)と新米刑事ワン(ウエン・ジャン)のコンビが犯人を追うという内容。
 コミカルな演技が中心だけれど、その中にカンフー・シーン(ワイヤー&CG多様)も用意されています。

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 幾つかの映画のオマージュ要素が強く、元ネタを知っているコアなファンはニヤリ。
 リーVSウー・ジンや、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』を想起させるラスボスとの死闘もしっかり魅せます。

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 逆をいえば、オマージュ要素を除いた魅力に乏しく、単体での独立したバックボーンが薄いということになります。
 だから、酷評が多いのでしょう、きっと。

 笑いの質も日本とは微妙に違います。
 楽しそうな雰囲気は感じられるけれど、自らラフできるネタでないというのが正直な感想。

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 逆に、サービス・ショットの何者でもない女性が登場し、フェロモンを振り撒きます。
 これは多分に効果ありで、飽きそうになった展開の穴を、強引に埋めにきました。

 まるで、羽衣を纏った天女さまや~。

 酒に酔ったジジイがコンパニオンに囁くベタなセリフが、きっと貴方の脳裏に浮かぶでしょう。
 これ見よがしのフェロモンに、私は抗う術を知らない。
 
  

 

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2016年5月 8日 (日)

本日の映画 『超科学実験体ゾンビロイド』

 『超科学実験体ゾンビロイド』
 2015年 カナダ/イタリア 監督:ルカ・ボーニ&マルコ・リストーリ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 しばらく、ブログ書けない病にかかってしまいました。
 様々な要因が複合した結果ですが、そのままゴールデン・ウィークに突入。
 期間中も仕事が入り、休み前の期待感は見事なまでに粉砕。

 とりあえずPS3の『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』オフライン・ノーマル・レベルをクリア。
 クソゲーの評価も多々あるものの、自分はそれなりに楽しみました。
 難易度は結構高めで、何度もトライしたシーンも多く、爽快感は低め。

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 さて、本作。
 第二次世界大戦の末期、ドイツと対戦中の、アメリカ軍ブラック・ウルフのチーム。
 敵襲で一名が負傷し、安全な場所を探す。
 アダムスは、目前に旧い建物を発見した。

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 中を捜索するうちに、アダムスは恐ろしい怪物と接触。
 それは、ナチスが秘密裏に研究していた人間兵器の成れの果てだった……。

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 と、あらすじにすればベリィ・ショートな内容です。
 ジャケ写で、ヒットラー臭プンプンの親父が中心になっており、邦題との併せ技で本作の内容はかなり想像し易いものになっていますね。
 実際、そのとおり直球以外の何物でもありません。

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 映像観る限り、けっこう丁寧に撮っているような気がします。
 しかしバランスはあまり宜しくなく、前半30分は戦争映画と何ら変わりない代物。
 
 ようやく怪奇臭が漂い、ゾンビが出てきます。
 ゾンビ・メイクは悪くなく、力の入り具合を確認できますね。
 死体のグロさも、雰囲気出していますよ、奥さん。

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 まあ、これで怒涛の人体実験&グログロ・パラダイスな世界にご招待いただければ良かったのですが、そこまでの度量はなかったみたい。
 テーマが『武器人間』に似ているので、あちらの作品のハッチャケ度には及ばないものがあります。
 本作は邦題でも盛りすぎの感じがしますね。

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 原題は、『Zombie Massacre 2』。
 1は何かと思ったら、『ZMフォース ゾンビ虐殺部隊』でした。
 本ブログでもレビューした記憶があります。

 『ZM…』は、同じゾンビ題材ながら、エンタメ度にこだわっていました。
 本作は、それよりも真面目に描いたような気がします。
 それが吉と出たか、凶と出たか。
 判定するのは、マニアの貴方次第。

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2016年3月20日 (日)

本日の映画 『サベージ・キラー』

 『サベージ・キラー』
 2013年 アメリカ 監督:マイケル・S・オヘダ

 *本記事は、グロテスクな表現を含んでいます

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 この作品、観賞すべきか否か、悩んでいました。
 事前情報で、概要を知ってしまったからです。
 女性が暴行・凌辱され、後に犯人共への凄惨な復讐劇へと化す。
 有名どころでは、『アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ』が想起されます。

 
 ホラー史上に名を残す作品ではありますが、私は観ていません。
 私的にこのジャンル、苦手です。
 いくら映画とはいえ、可哀想になってしまいます。
 私のホラーへの愛着は、エンターテイメントが大きなキーとなっており、真の恐怖などどうでもよいと思っています。
 だから、作品のテーマとして悪魔・化物といった超常的存在を好み、リアルさなぞ追求していません。

 一方で、真の恐怖とは何かを追求する作品も存在します。
 日常に自分の身に起こるかもしれないリスク。
 人の心の深奥に潜む歪み。
 これらをテーマにするには、リアルさの追求が必要になってきます。
 手っ取り早いのは、実際に起きた犯罪です。
 人と人の関係において、発生するかもしれない歪み。
 それを描写すれば、恐怖度は自ずと高まるでしょう。
 ただ私的には、そのような恐怖を知ったところで、何も楽しいことがない。
 趣味として楽しむ時間を、あえて真の恐怖の追求に費やす精神構造ではないのです。

 こういう考えがあって、本作の観賞は躊躇していたのですが、何やら心惹かれるポイントがありました。
 
 復讐劇が、エグいらしい。

 描写がスゲェということなんでしょうか?
 ホラー映画マニアの好奇心に火が点ります。
 スゲェなら、観るべき!?
 興味はDONDON加速し、いつのまにか本作を手にしていたのでした。

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 さて、作品レビューに移りましょう。
 ヒロイン・ゾーイ、長い金髪の美女じゃありませんか。
 こんな娘が、悲惨な目に遭ってしまう!?
 ウツい。
 これだけで、私の心はウツに支配されそう~。
 

 父親の形見である車で、一人ドライブ旅行に出かけました。
 ゾーイは、何と聾唖者という設定です。
 あ~、どこまでウツいんだ、まったく。
 更に、結婚を間近に控えていることが明らかになり、ゾーイの帰りを楽しみに待つ婚約者も描写されました。
 く~、ウツさで身悶え必至じゃないか。

 広大なアメリカの地。
 結婚前の女一人旅。
 何もないような田舎でも、私たちは油断しません。
 レザー・フェイスが、いるかもしれません。
 でもゾーイは、『悪魔のいけにえ』観ていなかったのでしょう。

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 出てきちゃいました。
 男くせぇ奴らが。
 レザー・フェイスではありませんが、見るからに悪人風情です。
 で、まあ予想どおりのことが起こり、終いにはゾーイをナイフで刺して、地中に埋めてしまいます。

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 あれ、死んだら、復讐劇に発展しないのでは……。
 心配御無用。
 救世主であるアパッチ族の男が現れました。
 ゾーイを掘り出し、施術を行います。
 原住民に伝わる秘法でしょうか?
 横たわるゾーイの横で、踊り、祈りを繰り返すアパッチ野郎。
 すると、あらワンダー。
 ゾーイが息を吹き返しました。
 おお、ファイトー、復活ーッ!!

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 でも、ゾーイの様子が何か変です。

 
 「奴らを地獄で彷徨わせてやる~」


 なんて発言も飛び出し、自分を襲った悪党どもの追跡を開始。
 ターミネーターばりの活躍で、奴らをHELLに送っていくのでした。

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 どれほどウツいかと心配していた女性暴行シーンは、意外なほど描写が配慮されていました。
 心的ダメージは少なく、後のリベンジ劇もエンターテイメントとして味わえます。
 リベンジの描写は、なかなかのグロ注意報。

 ホルモンを引き摺り出し。 

 超至近距離からの弓矢連射などなど。


 ゾーイ自身も、車で思いっきり轢かれたり、手首が取れてテープでくっつけたり。
 ?と思うかもしれませんが、その理由は作品を観てのお楽しみということで。

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 エグい描写に拍手喝采ですが、せつない部分も並行して描かれています。
 婚約者との再会シーンなど、胸が詰まります。
 思い入れのない人からすれば、単なるバカ映画かもしれませんが…。
 中盤からラストに配置された痛快さや緊張感、そして悲哀のバランスの妙を、是非とも楽しんでいただきたい作品です。

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2016年3月13日 (日)

本日の映画 『ザ・デッド インディア』

 『ザ・デッド インディア』
 2013年 イギリス 監督:ハワード・J・フォード、ジョン・フォード

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 ゲーム『DOOM3』をクリアしました。
 初めのうちは画面に酔い、1時間以上の続行は不可能な状態が続いていました。
 身体が馴れたのか、次第に酔いの影響は薄れ、内容にもジワジワとハマっていったのです。
 ラスボスの巨大さにテンション・アゲアゲだったものの、総合的にはやや期待外れ。
 先に『DEAD SPACE』を体験していたからかもしれません。
 会社の昇職試験があるにも関わらず、意識はDOOMオンリー。
 受かるわけないな、これじゃあ。

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 さて、本作。

 インド舞台のゾンビ映画といえば、『インド・オブ・ザ・デッド』が記憶に新しいですね。
 この作品の作風は、ハリウッド的なエンタメでした。
 本作も同様かと思われましたが、実際は正反対。

 簡単にいえば、『ナイト・オブ~』の流れを組む、正統派ゾンビ作品と分類できるでしょう。

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 主人公は、アメリカ人電気技師ニコラス。
 恋人イシャニからの電話で、彼女が妊娠したことを知る。
 しかし、街の様子がどうにもおかしい。
 不安を訴えるイシャニ。
 そう、死者が蘇り、人を襲っていたのだ。

 

 イシャニに危機が迫っていることを知り、ニコラスは500キロメートル離れたムンバイを目指す。
 途中、孤児の少年ジャベドと出逢い、行動を共にする。
 地獄さながらの様相を呈すインドの地。
 果たして、ニコラスは無事イシャニと再会することができるだろうか……。

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 監督のフォード兄弟による前作が『ゾンビ大陸アフリカン』と聞いて、大納得。
 作風が、ほとんど変わりません。 
 アフリカからインドへ。
 ゾンビ飽和状態のホラー映画界において、少しでも斬新さを追求した一つのカタチが舞台設定にあるといえます。
 異文化とゾンビの融合は、少なからず変化を生み出します。
 このパターンでいけば、文化的に特徴のある国は今後もゾンビ上陸の可能性が高くなりますね。
 ゾンビ誘致で経済効果を創出。
 うーん、ビジネスの香りがプンプンですな。

 さてさて、本作のゾンビに目を向けていきましょう。
 レベル的には、まあ普通。
 ビジュアル的に気に入った個体はありませんので、もう少し改善の余地はありそうです。
 監督自身は、おそらくもっと高尚なテーマを持っていて、デザイン的な魅力を重視していないかもしれません。
 しかし、ゾンビ作品を好んで観る人々は、やはりヴィジュアルのエンタメを期待するわけで、そのギャップは意識してほしいと思います。

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 実際、ゾンビ・デザイン以外は、製作側の相当な思い入れを感じとることができます。
 パラグライダーを使用しての脱出劇。
 遺跡や廃墟を取り入れたロケ地の工夫。
 ラストに向けた伏線の数々。
 作品の半部以上は、ロードムービーとして仕上がっているので、これは退屈な部分になってしまうリスクもあります。
 それを少しでも解消すべく、意図的に変化を取り入れているのです。

 ゾンビは、スロータイプながら、緊迫感をしっかり感じさせる演出です。
 主人公の感情もきちんと表現できていますし。
 ニコラスの過去が露呈するにつれて、人間ドラマとしての厚みも増していきます。
 そしてバカ真面目という言葉が似合う、徹底的な悲哀。
 ゾンビ化の蔓延から派生する様々な哀愁ドラマは、時に皮肉を交え、人とは何ぞやという高尚な哲学を全力投球するかのように展開するのです。

 特筆すべきは、一つのシーン。
 チャーリーでも、マーチンでもありません。
 監督がいかにこのテーマと真摯に向き合い、観客にシンキングを促すような問題シーンがあるのです。
 なんと主人公がゾンビ化していない少女をヘッドショット!
 ホラーといえど、子供が死ぬシーンは、そんなに多くありません。
 ましてや、銃で頭部を撃たれるなんて。
 さすがに、これには十字を切って弔いましたよ、ワタクシ。
 ちなみにゾンビ化した少年も頭ふっ飛ばされていました。

 ラストも含め、出来栄えとしてはかなりの完成度。
 しかし、エンタメを求める観客にとっては、刺激不足は否めません。
 ゾンビ作品に飽食し、それでも新しいゾンビ映画の誕生を願って止まないマニアたち。
 仕事していても、ゾンビ作品のストーリーを考えてしまったり。
 誰もいない駅のホームで、両手を前に出して、片足引きずって歩いてみたり。
 そういう人に認められるような作品だといっておきましょう。 

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2016年2月23日 (火)

本日の映画 『オキュラス/怨霊鏡』

 『オキュラス/怨霊鏡』
 2013年 アメリカ 監督:マイク・フラナガン

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 先々週にインフルエンザ感染。
 ほぼ1週間休養したものの、高熱による後遺症が残ってしまいました。
 復帰して2週間経ったものの、未だに嗅覚が50%ぐらい失われています。
 そのために味も以前のように感じることができず、オーマイガーな日々。
 週末のワインも、昔のように楽しめない。
 もしかして、完全回復できなかったりして。
 ただの風邪だとか勘違いして、ナメてましたわ、インフルエンザ。
 周囲の目もあるし、なんか感染ホラーの世界をちょっとだけ体験した気分。

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 さて、本作。

 10年以上の月日を経て再会したケイリーとティムの姉弟。
 二人の両親は、とある事件で変死を遂げていた。
 弟のティムは、父親殺しの犯人として精神治療施設に入所。
 治療を施され、ようやく事件に対する整理ができた状態だった。

 

 しかし、姉のケイリーは、違っていた。
 何故、両親が死んだのか。
 それはティムの仕業ではない。 
 家に置かれていた古い鏡。
 その鏡には、不可解な力が備わっている。
 それが両親を死に追いやったのだ。

 

  10年以上の月日を費やし、ケイリーは鏡の情報を追った。
 鏡を所持したが故に死亡した者は、少なくとも45人。
 両親の死を理解すべく、ケイリーはティムと共に鏡の真相を究明しようとするが……。

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 タイトルで大体の内容が想像できます。
 結果、その予想は合っていたのだけれど、私的には予想以上の完成度。
 もともとオカルト系先品は、派手さが足りないというのが前提。
 派手さがないイコール退屈になってしまう可能性も高く、しかし派手さをプラスすることは作品全体の雰囲気を変えてしまうリスクにもつながる。 
 ということで、一般ウケするには難しいジャンルといえるのです。

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 その点を考えれば、本作はオカルト臭を損なわない程度にショッキングな演出を散らして観客の興味を意識しています。
 
 また、過去と現在、そして鏡の魔力による幻覚という3つのワールドを交差させることにより、何が真実なのか判らない不安感を観客に提供しています。
 真実を知りたいがために、鑑賞を止められない。
 脚本的に、かなり完成度が高い内容だ感じました。

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 次々に交差する場面展開は、私的には疾走感が感じられて監督の力量を評価。
 ただ他レビューには、複雑さや解かりづらさを指摘する声もあります。
 

 俳優さんも、かなり印象に残りました。
 特に姉ケイリーの役は、成人時代も幼少時代も共にインパクトがあります。
 
  
 

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2016年2月 6日 (土)

本日の映画 『バーニング・デッド』

 『バーニング・デッド』
 2015年 アメリカ 監督:レネ・ペレス

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 昨日、ニュースで桜島噴火の様子を目撃しました。
 噴き出す溶岩の迫力は、想像以上。
 火口では雷のような現象もあって、噴火の様子がはっきりわかりました。
 イメージと実際の自然パワーのギャップはあまりに大きく、自然をナメていた自分を実感。
 その理由は、直前に本作を観賞していたからに違いありません。

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 本作の舞台は、北カリフォルニアのセント・バーバラ山。
 別名”デビルズ・ピーク”と呼ばれる山です。
 山麓の町では、今にも噴火が起きそうな兆候に避難命令が発令。
 
 シェリフのマイクは、町民の避難状況を確認。
 友人であるミンディの家を訪れ、彼女の父親ベンにも避難を促すよう依頼。
 そう、ベンは頑固親父で、誰の忠告にも耳を貸そうとしなかったのです。
 親父の頑固さを判っていたミンディは、自分が忠告しても無駄だと主張。
 しかし、最終的に説得を試みます。

 ベンの家を訪れるミンディ。
 娘や、そのボーイ・フレンドも同行し、どうにか頑固親父を説得。
 しかし、時すでに遅し。
 デビルズ・ピークは、噴火を開始。

 この噴火、どうにも様子がおかしい
 吹きあげられた溶岩が着地すると、その箇所からリビング・デッドが発生するのです。
 熱々のデッド。
 そう、これがバーニング・デッドだったのです。

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 そして、このデッドたちがミンディ家族らを襲撃します。
 火山噴火の様子をブログに掲載しようとした、エロいお姉さんも襲われます。
 この方、火山の噴火を背景に、自分のトップレス写真を撮ろうとしたツワモノ。
 
 はてさて、彼女らの運命はいかに……。

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 ダニー・トレホがメインであるかのようなアピールですが、彼はチョイ役。
 こういう作品、多いですね。
 それ以外、アピールすべき点がないというのが本音でしょう。
 保安官役でも良かったような気がするのですが、あの役はどういう位置づけなのでしょう。
 子供脅して、ウワァッ、ハッハ。
 オチの演技も含め、ダニトレである理由は見出せません。

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 ただ出演するだけで、作品のホラー度に渋みや熟成感がプラスされる。
 ダニトレも、そういう役者の一人であることには間違いありません。
 多少ベクトル違えど、ランス・ヘンリクセンのような存在になりつつあります。
 まあ、ホラー映画界の振興になってくれれば、多少の目は瞑ります。
 だけれど、主役とチョイ役のギャップは、過度の期待に冷水をブッカけ、空になった桶で頭を叩かれるようなもの。
 それを何度もやられてしまうと、 『ダニトレ注意報』なんて防御システムが構築されて、彼の存在が軽石に変わっていくかもしれませんなぁ。

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 さて、本作。
 全体的に、かな~りユルい作品になっています。
 そもそも、溶岩ゾンビという存在がおかしい。
 デッドは、基本的に火や熱に弱い。
 死体は燃えてしまって、跡形もなくなります。
 そういうセオリーを全く無視。
 

 主人公も曖昧で、最後まで誰がそうであったのかを見極めるのは困難。
 とりあえずのポイント稼ぎのようなエロ・シーンは、かなり最低な必然性のもとに設置。
 たいしたストーリーでないにも関わらず、最後は親子の絆がテーマであったかのような落とし方。
 作りのアラは、次々と発見可能です。

 監督レネ・ペレス。
 他にどんな作品撮っているのでしょうか?
 調べたら、『カウボーイ&ゾンビ』『ジャンゴVSエイリアン』など。

 ハハ~ン、納得ッス。

 同じような作品ですわ、どれも。

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 ゾンビ・メイクは、下の上といったところ。
 矛盾のマグマ・ゾンビは、ビジュアル的には一瞬興味をそそるものもあり。
 人間の腸の再現がお粗末で、逆に印象に残ったりもします。

 過去から現代まで出現する『姉ちゃんゾンビ』の熱演が、モヤッとしたインパクトを残すでしょう。 

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彦麻呂かな!?YES!! 彦麻呂じゃない?YES!!
早見優の某曲に乗せてお読みください。




 
  
 

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2016年1月24日 (日)

本日の映画 『リンク』

 『リンク』
 1986年 イギリス 監督:リチャード・フランクリン

 誰かこの猿を止めろ!

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 DVDジャケットにこのようなキャッチコピーが書かれていれば、私のような人間はスルーするわけにはいかない。
 マニア心をくすぐるメーカーさんに、まずは軍配があがる。

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 本年は、申年。
 新春一発目のレビューには、やはり猿に関連した作品が相応しい。
 猿が印象的な作品といえば、やはり『フェノミナ』。
 かの作品でのチンパンの役割は、重要であった。
 しかし『フェノミナ』のレビューは、既に掲載済み。
 対象外である。

 他に猿が関わる作品はないか?

 『猿の惑星』は有名だが、ホラーではない。
 次に思い浮かんだのは、「右折だ、クライド!」の台詞が忘れられない『ダーティ・ファイター』。
 クリント・イーストウッドとオランウータンの異色コンビという、今では仰天級の喧嘩作品だ。
 しかしこれも、ますますホラーから逸脱する。

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 ようやく辿りついたのが本作、『リンク』である。
 本作は、幾つかの映画本によってその存在が伝えられていた。
 ジョジョの作者荒木飛呂彦氏も、著書『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』で本作を取り上げ、ヒロインであるエリザベス・シューの魅力に言及している。
 
 カルト的な人気が継続し、近年DVDも奇跡の発売。
 これによって、現代でも視聴は比較的容易になった。
 まさに2016年オープニングを飾るに相応しい作品といえよう。

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 さて、物語について。
 エリザベス・シュー演じるは、ヒロイン・ジェーン。
 アメリカからロンドンに留学しているという設定。
 
 霊長類研究の権威フィリップ教授のアシスタントとして、アルバイトが決定。
 博士は人里離れた一軒家に住んでいた。

 チンパンジーのインプとブードゥー。
 そして、最もIQの高いオランウータンのリンク。
 研究のため、3匹の猿を飼育していた教授。
 その環境にすぐ溶け込むジェーンだったが、博士の猿たちへの接し方に疑問を持つことも。
 そして、博士は忽然と姿を消す。

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 博士の車も消えていたことから、用事で出かけたのだろう。
 家の周囲には野犬がいて、車がなければ町へ戻る事はできない。
 仕方なく、ジェーンは博士の帰りを待つことに。

 何となく流れる不穏な空気。
 リンクの、ジェーンに対する態度がどことなくおかしい。
 そのような折、ジェーンは戸棚に隠されていたブードゥーの死体を発見。
 何かの事件が起きたことに気づく。
 博士を探しに、覚悟を決めて家を出るジェーンだったが……。

 …という感じ。
 正直、サスペンス感や恐怖感が優れているとは思えない。
 ジェリー・ゴールドスミスの音楽も独特な雰囲気で、なんとなく明るさを醸し出す。

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 ヒロインであるエリザベス・シューのキュートさ。
 そして最大のウリである猿たちの演技が本作の2大柱であろう。
 DVDジャケットの表現を借りるならば、

 ヒッチコック「鳥」のアニマルトレーナーが魅せる圧巻のチンパンジーの演技”。 


 この言葉に、何ら偽りはない。
 できればメイキングが観たいと思うほど、その仕事の完成度は高い。

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 インプを演じたチンパンジー。
 リンクを演じたオランウータン。
 果ては野犬のクレイジーさまで、かのトレーナーの功績が見受けられる。
 是非動物たちの喜怒哀楽に注目してもらいたい。

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 映画本でも取り上げられていたが、ジェーンのシャワーシーンB級遺産認定級。
 猿の前だから気にしないで全裸になったものの、それを眺めるリンクの視線はエロサイトにはまる中年親父のよう。
 ジェーンとリンクの表情の対比が、絶妙な間で描写されるのだ。

 そして、何ともいえぬ複雑な気持ちになるラスト
 鑑賞後でも整理のつかない心情が、貴方の脳内にクラウドを作るはず。
 申年にこそ、鑑賞する価値のある作品かもしれない。

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 *余談ながら、ヒロインを演じたエリザベス・シューは、ニコラス刑事(この変換、ウケ狙いcoldsweats01)主演の『リービング・ラスベガス』に出演。
 観賞時は映画初心者だったので、女優さんの名前すらチェックしていなかった。
 ラスベガス旅行前に楽しいイメージを作ろうとして鑑賞したのだけれど、内容はそれとは正反対。
 精神ダメージを受け、ツレと一緒に鑑賞しなくて良かったと心底思えた作品だった。
 『リンク』を先に観ていたら、キュートなシューとのギャップにもっとダメージを受けた可能性があったかもしれない。


 
 


 
 

 

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行った年、来た年 2015⇒2016

 本来であれば、この記事は年初に書くべきもの。
 既に3週間近く過ぎています。

 前記事で『少林寺への道』記事を投稿したものの、実は昨年11月に下書き保存しておいたものでした。
 昨年の記事を見返してみると、11月~年末にかけて忙しく、さらに仕事上のビッグトラブルにも巻き込まれて、ほとんど同じようなサイクルをなぞっていることが判ります。

 今更このような記事を載せるのも恥ずかしいですが、本ブログの歴史でもありますので、ご容赦ください。

 昨年の活動を振り返ります。

 ①『Xファイル』シーズン6~9を観賞し、すべてコンプリート。
   ライフワークとして生涯かけてゆっくり鑑賞と位置づけた作品でした。
   しかしながら、モルダーからドゲットに主人公変更の件が知りたくて猛加速したのです。
   今年、モルダー&スカリーの新エピソードが米国で放映されるらしく、真のコンプリートではなくなってしまったというオチがつきました。

 ②『ツイン・ピークス』シリーズ1~2をコンプリート。
      買い置きしていて、ずっと未鑑賞だった作品。ようやく鑑賞終了です。
   こちらも新エピソードが準備中らしいです。
   最終話でローラがクーパー捜査官に投げた意味深な言葉。
   『25年後に会いましょう』
   この25年後がまさに本年2016年。
   うぉおおお、このタイミングで鑑賞を終えた私は、まさにツイン・ピークスの申し子。
   この偶然は、スゲェぜ。

 ③『フラッシュ・ポイント』 シーズン1を観賞。
   米国の警察特殊部隊SRUの活躍を描くテレビドラマ。
   派手なアクションが売り物ではなく、良質なヒューマン・ドラマが展開。

 ④『DEAD SPACE』 クリア
   海外輸入ゲーム。ホラー系FPS。
   エイリアンのような世界観とグロなクリーチャーが特徴。
   全体的なバランスも良く、私的には我がゲーム史上でも殿堂入り。
   続編も3までリリースされており、本年入手を画策。

 ⑤『SPELL FORCEⅡ』 2シナリオをクリア
   こちらもPC輸入ゲーム。ファンタジー系RTS(リアルタイム・ストラテジー)。
   もともとRTSがゲームでは一番好きなジャンルということもあり、最高度のハマり具合。
   ただクリアまでに要する時間が長く、相当な時間が費やされているのも事実。
   

 …と、強い印象が残ったものを列挙しましたが、その他にも映画やドラマ、ゲーム何ぞに時間を費やした訳です。
 

 当然ながら、ブログに割ける時間は減少。
 やはり5年目にして、少々マンネリ化してしまった感は否めません。
 ここはちょっと反省し、ブログのパワーアップを試みようと思います。
 それには面白い文章とネタが不可欠。
 がんばっていきまっしょい。

 2015年の閲覧数実績

 ・電子書籍投稿サイトuppi ビュー数 1247⇒1568
 ・電子書籍要綱サイトパブー 24880⇒31612
 ・TSUTAYA レビュー広場 1344⇒1351
 ・深城寺雪広のホラー映画鑑賞日記(FC2・ブログ) 3963⇒5290
 ・怪奇画廊 『場末のB級映画館』(ライブドア・ブログ) 1407⇒18782
 ・世界のホラー・ショーwith格闘映画博物館(ココログ・ブログ) 95788⇒148412

 総合計数 128629 ⇒ 207015
 
 ようやく20万ビューを突破。
 素人個人の書いた文章が読まれた数にしては、十分に満足できる数値。
 ご覧いただいた方には感謝ですhappy01
 
 

 

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2016年1月15日 (金)

本日の映画 『少林寺への道』

 『少林寺への道』
 1976年 台湾・香港 監督:ジョセフ・クオ

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 私がジャッキー・チェンを知ったのは、確か中学時代。
 彼の主演作がきっかけで、長きに渡る格闘マニアの道に足を踏み入れたのです。
 友人が雑誌の切り抜きをコレクションしていて、これは誰だろう?と思ったのがきっかけ。
 何となく興味を持ちながらも、しばらくはジャッキー作品を観賞するまでには至りませんでした。

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 ある日たまたま立ち寄った電気店。
 陳列されたテレビに流れていた名も知れぬカンフー映画が流れていました。
 今でも作品名や俳優すら判らない作品ですが、それまで特撮ヒーローの格闘シーンしか見たことのない自分には、あまりに異色な闘いが繰り広げられていたのです。
 これが、カンフーか。
 スゲェぜ、カンフー。
 多感な時期に出逢ったカルチャー・ショックは、私の中に確実に種を蒔きました。
 そして、実際にジャッキー作品を観て、その種は実を結んだわけです。

 ひととおりジャッキー作品を観賞し、私の興味は他作にも移っていきました。
 ブルース・リーやジェット・リーは元より、白人アクターなどにもその対象は拡大。
 結局、その興味は失せることなく、本日まで続いています。
 本作にはジャッキーは出演しておらず、作品のタイトルだけは聞いたことがあった程度の認識でした。
 何故かデジタル・リマスターとなって発売されたようで、私的には格闘映画マニアの原点を思い出させるような存在です。
 また、ビジュアル的にも凄まじいインパクトがあり、一度観たら絶対忘れないレベルと言えましょう。

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 さて。
 本作の時代背景は、明朝末期。
 明と清の争い激化する中、明の関将軍邸が襲撃に遭います。
 将軍らは殺害され、一歳の赤ん坊・少龍だけが従者の手によって救いだされます。
 少龍は物心ついた頃には、少林寺に入門。
 カンフーの腕を磨き、修業の日々を過ごします。
 時には兄弟子のサポートを受けながら、少龍は最難関の三十六房に挑戦。
 少林寺に潜む十八銅人の試練に耐え、免許皆伝になるまでが実質の第一部。

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 そして、親の敵である『黒い鷹』とよばれる将軍を倒すのが、第二部として構成されています。 
 このパートでは、同じ目的をもった許嫁と兄弟子である鉄君との協力体制でバトルを繰り広げます。
 凄腕三人が揃う訳ですが、敵である『黒い鷹』も少林寺最大の奥義・十八羅漢拳を既にマスターしており、勝負の行方は全くわからず。
 そして『黒い鷹』は複数の影武者を用意し、その影武者の数が必要以上に多すぎるという異色さも、本作の魅力の一つといえるでしょう。

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 見どころとしては、やはり少林寺での修業シーン。
 ジャッキー作品とは異質のものですが、常人離れした内容は顕在。
 飛び道具が次々に襲う部屋や、針が迫る通路など、ギミック的にも楽しめます。
 失敗したら、絶命必至の仕掛けも多数。

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 また、十八銅人のデザインは当時だから許されるレベルですが、見た人間にしか判らない不思議な達成感を得られます。
 流行りの言葉に置きかえるなら、『とにかく,金色な坊さん』。

 ホワーイ、少林ピープル?
 金色である意味に説明を求む。
 そして、私のようなマニアは秘かに思っていることでしょう。
 少林寺の十八銅人は、はたして実在したのか?と。
 金粉塗って、本当に闘っていたのだろうか?
 金粉、高けーし。
 汗で落ちるし。
 もったいねーし。
 ……と、まあ、歴史的興味が次々に湧きおこること間違いなし。

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 その他にも、修業僧が大きな鐘の中に入って、外部からそれを突く。
 当然、中の修業僧の耳を轟音が襲うわけで、主人公なぞは鼻血流して悶絶
 見るからにキツそう。
 鼓膜なんか、鍛えられるんですかね?
 科学的でないなんて言ったら、ダメよー、ダメダメ。
 こういう修業が、カンフーの魅力なのです。

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 作品自体は、やはり旧さは否めません。
 ジャッキー・チェンの初期作品、リー・リンチェイ主演の『少林寺』や『阿羅漢』、ショウブラザーズ作品を好む方にのみ、面白さの真価が発揮される作品と言えます。

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2015年11月22日 (日)

本日の映画 『マンホール』

 『マンホール』
 2013年 カナダ 監督:ジェシー・T・クック

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 本作のタイトルとジャケ写から判断し、下水道に殺人鬼が潜むスラッシャー系と勝手に判断していました。
 そういう油断した気構えで観賞すると、マニア以外の方はかなりダメージを受けるかもしれません。
 ある意味、骨太。
 とあるテーマを基本に置き、ブレのないコダワリを見せていると言えます。

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 ただし、そのテーマが問題。

 一言で言い表せば『汚』。
 汚さに人は顔をしかめ、背けます。
 しかし、『汚』とホラーは密接な関係にあり、『汚』のないホラーなぞ刺激不足の何者でもない。
 『汚』は、大切。
 『汚』は、必要。

 そういう図式が導かれる訳で、それなら徹底的な『汚』を追求しようというコンセプトも頷けなくはありません。
 しかし、哲学的に導かれる本質と、生理的に発生する感情は共存できるのかという新たな問題に直面します。
 その答えは観客の感性に委ねられる訳で、『観るな』『観ろ』という推薦なぞ到底できない存在になっているのです。

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 ただし、間違ってもカップルがデートでホラーを観ようということになり、その後の夕食も楽しみにしたりなんかして、意気揚々と本作目当てに劇場に入ることは全力をもって止めた方がよいと勧告します。
 おそらく、アメリカやカナダでは実際にそういうカップルが存在したに違いなく、彼らの行く末を心配せずにはいられない、万国カップル不安注意報を当局に要請します。

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 さて。
 本作の主人公は、ジャック。
 しがない下水処理員をしております。
 彼の住むタウンは、ナウ大変な状況になっております。
 水質汚染が発覚し、チフスやコレラなどの菌も発見。
 遂に住民に避難勧告が発令されてしまいました。

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 そこに現れた謎の男プロッサー。
 プロッサーは、ジャックにある依頼をします。 
 水質汚染の原因を突き止めてくれれば、20万ドルの報酬が手に入るよ。
 奥さんも間もなく出産が近いし、成功すればもっとマシな職業も保証されるぜ。

 

 不審に思うジャックでしたが、もうすぐ父親になる身。
 大金あれば、妻のシェリーにも良い思いをさせられる。
 意を決して妻
に相談するジャックでしたが、彼女は猛反対。
 思いやりがすれ違いし、シェリーは一人タウンを離れます。
 
 後戻りできないジャックは、単身調査に乗り出します。

 彼が目を点けたのは、旧インフラ施設。
 現場に到着してみると、不自然な箇所が……。
 そして登場する謎の男。
 ジャックには、世にも恐ろしい運命が待っていたのでした…。

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 まず、冒頭で○汁ブシャーなシーンが炸裂。
 下劣な人間は、このオープニングだけで月に向かってハウリング。

 やべぇぜ、この映画。

 逆に製作側からすれば、これ以上ない奇襲攻撃を仕掛けた訳です。
 下手をすれば、これだけでノックアウト。
 自ら観客を振るいにかけ、鑑賞続行か否かのクエスチョンを提言。
 選ばれし者だけが、最後まで耐久できる。
 本作は汚いよ。
 はたして君は鑑賞を続けられるほどの度胸と度量があるのかな?
 軟弱者は、ここで退散しておいた方が身の為だぜ。

 製作陣の強気な挑戦状。
 オーライ、ヌルい気持ちは捨て去ろう。
 相手は、強敵だ。
 それなりの覚悟を持ち、柔軟な姿勢で臨まなければならない。
 心は冷静に、拳は熱く。
 襟を正したマニアの方々が目に浮かびます。
 

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 以後、『汚』シーンはマンベンなく続きます。
 個人差もありますが、私的には耐久できるギリギリ程度の演出と思われ、この辺はきっちり計算されているような感じも受けます。
 ゴア・シーンもあるのですが、これは意外と少なめ。
 それよりも『汚』シーンが圧倒的に多く、ホラー史上もっとも悲惨とも思える主人公をドンゾコまで突き落とします。

Mh002

 終わってみれば、シチュエーションや登場人物も少なく、予算が潤沢とはいえない作品だと思われますが、鑑賞中にはそれを感じさせない品質です。
 類似作品もあまり思い当たるものはなく、展開も予想外だったことから、製作陣の技は賞賛しておきましょう。
 私的にはごくわずかに『悪ドク(悪魔の毒々モンスター』の色が混ざっている気もします。
 なお、監督は伝説の怪物たちがただプロレスをする異色作『モンスター・トーナメント』も手掛けています。

 生理的な部分を常に刺激してくるということで、全く本作を受け付けない方も多いと思われます。
 ある程度感性が成熟していないとトラウマになりかねない、そんなリスクも抱えて鑑賞に挑みましょう。
 レッツ、臭臓チャレンジ!!

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