2020年6月24日 (水)

本日の映画 『フェノミナ』

『フェノミナ』
1985年 イタリア 監督:ダリオ・アルジェント
主な俳優:ジェニファー・コネリー ドナルド・プレザンス ダリア・ニコロディ

※本記事は、グロテスクな表現を含みます

 

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ホラーマニアには、言わずもがなの名作。
私も何回観賞したか、思い出せないほどです。
当然レビュー済と思っていたら、どこにも記事が見当たらない。
考えてみたら、メジャー作品って誰もが取り上げるので、天邪鬼精神が働いて避けていたのでした。
最近、もっと楽に生きようと、精神改造真っ只中。
許容範囲を意識的に拡げ、くらげのようなライフを目指しております。

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さて、本作。
主人公ジェニファーは、アメリカで人気のアクターを父に持つ。
母が出て行っちゃったので、ジェニファーはスイスのリヒャルト・ワグナー女学校に入学することになった。
この地は、スイスの魔境とも呼ばれている。
その原因は、フェーンという熱風が吹き、人をおかしくさせるというのだ。
真偽は不明だが、明らかに不吉な事件が起きていた。
少女を狙った連続失踪・殺人事件である。
人々は、シリアル・キラーの存在を疑っていた。

異変は、すぐに始まった。
完治したと思っていたジェニファーの夢遊病が再発したのだ。
混沌とした意識の中、ジェニファーは見知らぬ少女の殺害現場に遭遇してしまう。

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どうにか難を避け、ジェニファーは昆虫学を専攻するマクレガー教授と出会う。
マクレガーは、ジェニファーの持つ不思議な能力に気づく。
そう、ジェニファーは昆虫と意思疎通できるのだ。

 

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学校に戻っても、ジェニファーは落ち着かない。
そんな中、ルームメイトのソフィーが行方不明に。
校長はジェニファーの異常性を疑い、果ては精神病院に送ろうと画策。
友人たちからも苛めを受け、ジェニファーは学校を去る。

 

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再びマクレガー邸を訪れたジェニファー。
犯人の手袋に付着していたウジからヒントを得て、犯人の居場所を探す。
しかし、魔の手はマクレガーに迫っていた……。

 

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こんな美少女がホラーに!?
当時のホラー界は、話題持ちきり。
さらにイタリア流グロ描写も健在で、その取り合わせが斬新すぎた。
加えてBGMはゴブリン、アイアン・メイデン、モーター・ヘッド等のヘビメタ色強し。
強烈な個性をミックスすれば、たいていは失敗する。
しかし、本作は長い間マニアに愛され、ホラー史に君臨しているのだ。

冒頭のシーンから、本作の魅力は開花する。
バスに乗り遅れた観光客が殺害されるシーンだ。
こちらもキュートな女性だが、演じるは監督の娘フィオーレ。
殺人鬼に後頭部を叩きつけられ、顔面にガラスの破片が落ちる。
その割れ具合が見事で、そこから切断された生首が滝を下っていく。
生首や 白糸たぐり 眺めせしまに 
その後、その首はウジ湧くナイスな姿をマクレガー教授邸で晒すことになる。

 

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死体の腐乱加減にスポットを当てるなら、やはりプールが最強だ。
辛うじて原形を留めた肉片や骨。
頭部を這う鮮度抜群のウジ。
熟成度クラウン級の発酵汁。
そこにジェニファーを落とす発想は、アイデアマンというより精神の破綻すら疑うほどである。
しかし、これが本作の魅力のひとつであることは間違いなく、我々の中に眠るフェチの源を発掘する。

 

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満を持して登場するウジ王子の存在も、ミラクル。
造形と動きの気味悪さが、80年代ホラーを象徴するようだ。
この子の生い立ちは、ガイガー警部が訪れた精神病院から想像できる。
暴力、精神異常の遺伝。孤立感。嫉み。羨望など……。
想像力たくましい私は、殺人鬼のやるせない心情を理解してしまった。
ドロドロに汚れ、血臭漂うスイスの田舎町。
ジェニファーは、浄化を担う天使だったのかもしれない。

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感心するポイントは、他にも存在する。
大量の蝿がジェニファーを助けるシーンなど、虫の描写が秀逸。
スタッフの苦労を窺い知るシーンだ。
また、マクレガー博士の介護を務めるチンパンジー・インガが素晴らしい。
物語でも重要な役割であり、チンパンジー界のアカデミー賞必至の演技を披露する。

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2020年6月14日 (日)

本日の映画 『サタニック・ビースト 禁断の黒魔術』

『サタニック・ビースト 禁断の黒魔術』
2018年 ブラジル 監督:ロドリゴ・アラガォン

※本記事はグロテスクな表現を含みます

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「トニックウォーターをくれ」
バーテンの僕は、戸惑っている。
トニックウォーターだけか?
使途が判らず、単品で出してよいのかどうか。

男は、催促する。
「いいから、トニックウォーターだ」
客の要望には、応じなければ。

男の様子は、明らかにおかしい。
受け取った瓶を左手に持ち、自分の正面に置いた。
男の口から洩れる奇怪な言葉。
何かの呪文だろうか。
同じフレーズを繰り返し、額には汗が滲み出ている。
浮き出た太い血管は、興奮しているためか。
身体は小刻みに震え、瓶がカタカタと鳴った。

ドラッグだ。
ヤク中の人間など見たこともないが、僕は直感した。
人間、予想外のことが起きると、何もできなくなる。
僕の思考は停止し、眼だけが男の動向を見守った。

あっ。
異常に気付いた周囲の客も、同様に声を上げた。
男の頭が後ろに反り、瓶めがけて振り下ろされたのだ。
ゴツリという音が、氷のような悪寒を運んだ。

飛び交う悲鳴。
飛び散る血潮。
男の後頭部に貫通した瓶が、真っ赤に染まっている。
なぜ、瓶は割れていないのか……。
奇妙な違和感が先行し、僕の脳は状況を把握していない。

男の両手は、電流が流れたかのように痙攣している。
それでも、男の呪文はまだ続いてた。
ヤビエスラヌス、ハビエルベラモータ……。

それが悪魔を招聘する言葉だとは、後に気付くことになる。
この時はただ、漠然と感じただけだ。
地獄の門が開かれた……、と。

 

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……なんて、小説を書いちゃう梅雨の休日。
みなさん、いかがお過ごしですか?
レベルの低いホラーにありがちな、夢オチに近いオープニングにしてみました。
今回紹介する映画からインスピレーションを受けたのですが、共通項は黒魔術のみ。
かなり違う方向に仕上がりましたね。
何も考えずに創作すると、楽しいです。

 

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さて、本作のレビューに移りましょう。
監督ロドリゴ・アラガォンは、ブラジルホラーのパイオニア。
『デス・マングローブ』『シー・オブ・ザ・デッド』などのゾンビ作品が有名ですかね。
それに『吸血怪獣チュパカブラ』なんてのも手掛けてます。

ジャングル内の小さな村。
汚さ薫るゾンビやクリーチャー。
黒い血のスプラッター描写。
ちょっとしたエロス。
まあ、彼の作風は、こんなものです。
いまいち意味不明なところもあり、勝手に想像して補足する能力が必要かもしれません。
どちらかといえば、一般人には敬遠されるタイプですね。

ところが、ブラジルという土壌に育まれ、予測できない描写がマニアのツボを叩く。
特殊メイクは感心できるクオリティなので、新作出るとスルーできません。
ロドリゴ作品をはじめ、次期ホラーブームは南米が最有力!?
サンバ・オブ・ザ・デッド、よろしく!!

 

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脱線ばかりですが、本作のヒロインはクララという若き女性。
両親は不明で、人の良さそうなオジサンに育てられています。
ある日を境に、人生ガラリ。
一生分の不幸が、まとめてやってきちゃいました。
瀕死の旅人から渡された「シプリアーノの失われた書」は、地獄の扉を開くカギだったのです。
ああ、なんてHELL!!

 

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これまでの作品と違い、なんとなく垢ぬけ。
ダークファンタジー色混入ですが、期待したハチャメチャ度はナリを潜めます。
クライマックスでなんとか追い付き、特殊メイクを存分に披露。

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なんとなく過去名作へのオマージュが感じられ、たとえばエイリアンのフェイス・ハガーを思わせるチキン・ハガーが出現。
少々コミカルですね。
本で悪魔を呼び出すのは、「死霊のはらわた」でしょう。
最後の黙示録描写も、マニア向け。
直接描写ではないのですが、妊婦ネタのグロさが貴方の神経を掻き毟ります。
悪魔のベィビィ、ハイハーイ。
HELLの付け合わせには十分ですな。

 

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2020年6月 4日 (木)

本日の映画 『ブック・オブ・モンスターズ』

『ブック・オブ・モンスターズ』
2018年 アメリカ 監督:スチュワート・スパーク

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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オタク(またはヲタク)というものは、興味のない者には全くどうでもよい文化を創造する。
オタクが存在しなかったら、少なくともゲームやホラーは発展しなかっただろう。
いってみれば、文化の絆だ。
絆な国内のみならず、世界へと繋がっていく。

残念ながら、私のネットワークに外国人のホラーマニアはいない。
かといって、積極的に関係を築こうとも思わない。
海外マニアの、計りしれないパワーに接するのが怖いからだ。
そもそも、会話ができないという語学力問題も解決すべきなのだが……。

 

いきなり、オタク談義などを披露したのは、本作にオタク・エッセンスがたっぷり詰まっているからだ。
作品説明によると、「アメリカのホラーサイトから飛び出したB級スプラッター」とある。
これだけだと、いまいち様子がつかめない。
アメリカのホラーサイトが製作したのか。
アメリカのホラーサイトが資金提供したのか。
アメリカのホラーサイトが原作なのか。
アメリカのホラーサイト関与率を算出してくれ、エプス教授!

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で、詳細不明のまま、観賞開始。
ヒロイン・ソィー、明らかにオタクの香り。
アメリカというより北欧系のような感じを受けるが、”日本のアニメ大好きです”タイプの外見だ。
幼少の頃、母親が失踪という過去。
その時ソフィーは、只ならぬ気配を感じていた。

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成長したソフィーは、18歳の誕生日を迎える。
友人たちと誕生パーティーを開くが、嫌いなクラスメイトまでわんさかやってきて、こんなはずじゃなかったのに~と困惑。
真面目なソフィーを前に、腐った友人共は酒を飲み、ナニまで始める始末。
そこへ突如現れたモンスターたち。
腐った友人たちが次々と悪魔の餌食となっていく。
ピュー。
プシャァー。
引きづり出されるお腸夫人とローリングすっとん頭。

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ソフィーの記憶が甦る。
ワタシ、あの怪物知ってるかも……。
幼き頃、母が読んでくれた本。
その本に、秘密が隠されているのではないか。
そして、ソフィーは母の秘密を知ることに……。

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デジャヴ感は否めないものの、チープなスプラッター描写が楽しい。
予算不足ながらも、やはりマニアのツボは心得たもの。
俳優がとても18歳に見えない、という一般人のご意見が多く寄せられているが、何歳になっても16だからと歌うアイドルが日本にいることを忘れないでほしい。
クライマックスは、お約束のチェーンソー。
唸りをあげて、血飛沫飛ばせ!
おっと、今の時代、飛沫感染は要注意でさぁ。

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2020年6月 2日 (火)

本日の映画 『REC/レック4 ワールドエンド』

 『REC/レック4 ワールドエンド』
 2014年 スペイン 監督:ジャウマ・パラゲロ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 REC1作目は、完全なるPOV(主観)作品として確固たる地位を築いたものでございます。
 POVといやぁ、『ブレアウィッチ・プロジェクト』が始祖と思っておりますが、その製作は1999年。
 RECは2007年と、実に8年の開きがある。
 ほぼ同時期かと勘違いしておりましたが、そんなことで感慨に耽るのはワタクシ含め少数のマニアだけでございましょう。

 REC1作目は、いやゆるゾンビ作品でございました。
 なかなかの出来栄えでしたが、POVというものは何度も見返すものではございません。
 良い映画は何回も見返すものですが、これは臨場感を売り物にした代償とも言えましょう。

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 前作のヒットを盾に、製作された2作目『REC/レック2』。
 通常なら、ここで脱落する可能性も大いにあるのが映画業界の常。
 それを見事に乗り切った理由は、何でございましょう。
 あまりに個人的な好みからいえば、悪魔要素を組み入れたことではないかと。
 これが数あるゾンビ群作品から、違う方向へと進み始めた兆しではなかったでしょうか。
 ちなみに、ここまではジャウマ・パラゲロとパコ・プラザの共同監督としてクレジットされています。

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 続きましての3作目『REC/レック3 リ・ジェネシス』。
 POVではなく、通常視点の作品という印象が強うございますな。
 私的には、一番好みの作品となりました。
 こちらはパコ・プラザの単独監督作品でございます。
 この感動を胸に、4作目の期待は大いに膨らんでおりました。
 着実に売り上げを伸ばす企業の決算を待つ心境。
 デイ・トレーダーなら、そう表現するやもしれない状況でした。

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 決算が発表された直後の大暴落。
 よくあることで、ございます。
 ピョーッてな、感じでしょうか。
 『なぜ?の嵐』って唱がありまして、吉沢秋絵の歌声が脳内スピーカーから流れ出します。
 ああ、私は孤独な少女。

 本作の舞台は、洋上の船。
 閉塞感ばっちりで、ホラーにはうってつけのシチュエーション。
 主人公に、1作目のテレビレポーター・アンヘラ(マニュエラ・ヴェラスコ)が復活。
 3作目までの生存者も集められて、まさに集大成ともいえる体制が整ったのでございます。

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 ところが……。
 まァ~、普通のホラー作品になっちまいました。
 悪魔要素が希釈されたのが、大きな要因でございましょうか。
 迫力は失われていないものの、オリジナルティは影を潜めてしまったのでございます。
 悪魔要素は、パコ・プラザ監督のアイデアで、パラゲロ監督はあまり歓迎していない?
 これまでの快挙を疑うような、そんな嫌ぁな空気が溢れだす始末。
 C級ホラーのようなラストに、才能は持続するとは限らないと決着。

 アンヘラさんのタンクトップだけは、眩しくて……、夏。

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2020年5月27日 (水)

本日の映画 『ザ・サンド』

『ザ・サンド』
2015年 アメリカ 監督:アイザック・カバエフ

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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春休み。

アメリカは3月下旬~4月上旬の2週間程度が該当期間だそうで。
これは日本でも変わりませんが、広大なUSAには地域によりビーチで泳ぐことができるようです。

本作は、学生が春休み中に3密必至のビーチパーティーを開催。
自粛警察がビッチな姉ちゃん達に地獄の指導を行う……。
いや、違った。
正体不明な『何か』に襲撃されるという内容。

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タイトルが『ザ・サンド』ですからね。
日本語にすれば単なる『砂』。
砂?
怖ッえぇ~。
なんて人は、滅多におりません。
松本清張の『砂の器』なんて作品には、タイトルだけで特殊な雰囲気を帯びているもんですが……。
『砂』単体は、どうにもいけねぇ。
反対に読めば『ナス』で、秋は嫁に食わすもんじゃありません。
いずれにせよ、『砂』というタイトル付けた時点で、本作は自ら品位を下げてしまったのでございます。

そういう点でいえば、これも一種の自粛でございます。
許容範囲の広い低級ホラーマニアも、なかなか触手を伸ばさない。
そんな作品なんでごぜぇます。

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突然の気の迷いと申しましょうか。
何の期待も持たぬまま、本作を観賞することに。
水着の姉ちゃんが最初からエンジン全開サイクロン。
あ~あ、いつものパターンねって感じで、針仕事なんぞをしながら流していきます。
おおよそ、この手の作品は女優美的基準が自分のそれと合致しないのが常。
トップレスになろうが、針を止めることはございません。

何か、不穏な空気が流れ始めました。
トップレス姉ちゃんが、ゲロを吐いてます……。

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(ここで、針が止まる)

アメリカン・ジャイアンみたいなのが、ドラム缶にハマって出られません。
彼は、ずっとこのまま演技をするのでしょうか?

そうこうするうちに、惨劇スタートです。
砂に触れると、なぜか皮膚や肉が剥離。
僕、グロえもん。
この怪現象は、何なんだ!?
意外にも興味は尽きず、ドラム缶ジャイアンのベタなギャグと共に物語は進行。

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低予算であることは間違いないでしょう。
しかし、それを十分にカバーできるアイデアが詰まっておりました。

劇中のセリフにも注目です。
『何かが生まれたの?怪物的な?』
『砂が鳥を喰ってやがるぞ!?』
『くらげより何千倍も痛ぇ……』
『カブトガニが尻に刺さった女よりひどい……』

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2020年5月26日 (火)

本日のゲーム 『DreadOut』

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日本においては、新型コロナの勢力がようやく収まりを見せ始めました。
ゾンビに代表される感染映画を腐るほど観賞してきた私も、身近に迫る死を意識したりして……。
幸い、感染は免れましたが、ちょっと体調を崩そうものならウォーキングデッドのオープニングテーマが脳内を駆け巡ります。
世界的な規模の感染が実際に起きるとは、ゾンビマニアも想像だにしなかったでしょう。
いや、世界にはゾンビの存在を頑なに信じ、シェルター準備している人が1人はいるかも知れませんが。
せめて人々が一刻も早く通常の暮らしを取り戻せるよう、心をこめてアイム・ニーガン。

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さて、久々のレビュー。

『DreadOut』とは2014年にリリースされたインドネシア産ホラーゲーム。
PCゲームですが、以後続編と2019年には映画化されたようです。
わずかなスクリーンショットで確認した限りですが、映画も期待できそう。
日本リリースを期待しましょう。

ゲームの内容は、かつてプレイステーション2などで人気を博した『零』に似ています。
ヒロインが霊をカメラで写して封印するアイデアが斬新でした。
本作のヒロインは、インドネシアの女子高生。
仲間数人と女教師の一行が、道に迷ってしまう。
彼女らの前に突然姿を現したゴーストタウン。
そこにある廃校舎には、恐るべき過去が隠されていた。
って感じです。

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ヒロイン・リンダの武器は、スマホ。
霊を撃退したり、現実には視ることができない謎を写したり。
アクション・アドベンチャーの形式を採用しています。
視点はサード・パーソン型。

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実際にプレイしてみると、『零』と似て非なるところも多々あり。
霊のデザインや演出が秀逸で、噴き出された蛆の大群が床を埋め尽くす描写もあります。
『フェノミナ』でジェニファー・コネリーが落ちた汚水プールを想起させますな。
インドネシアの独特な世界観も手伝い、なるほど・ザ・ホラーワールドを意識する人にはうってつけ。

とはいえ、欠点もあります。
謎解き要素のポイントが、日本と違います。
知らず知らず日本産の親切設計に馴れてしまっている自分に気づくことでしょう。
一例をあげると、重要なアイテムがあれば日本産は光って注意を促します。
本作にはその演出がなく、あくまで予測や直感力に頼る必要があります。

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癖を掴むとある程度は進められますが、サクサク進められるゲームではありません。
不本意ですが、既に柔軟な脳を失った私は攻略サイトのお世話になってゲームを終えました。
攻略見なければ、エンディングには辿りつかなかったでしょう。

ゲーマーとしては、負けを認めざるを得ません。
ただインドネシアのダークな世界観を楽しめたということで、無理矢理納得しました。

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2020年1月26日 (日)

本日の映画 『処刑軍団ザップ』

 『処刑軍団ザップ』
 1970年 アメリカ 監督;デヴィッド・ダーストン

 *本記事はグロテスクな表現を含んでいます

 

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 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
 久々の更新になりますが、ブログの入力画面がリニューアルされたようで、とまどいコンフューズ。
 数日前に一度本稿を入力したのですが、画像挿入のタイミングで操作誤ってしまいました。
 年初のデータ喪失という仕打ちにモチベーション・ゼロとなり、また今年の更新も最低限になってしまう危惧を抱いております。
 数日経って、幸いにも気分は上々アゲランス。
 この勢いで書いてしまえと、フェニックスのごとく復活したのが本稿です。

 

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 そもそも、本日の映画はホラー・マニアにとって、かなり重要なアイテム。
 作品自体の内容・質というより、製作年に注目したいところ。
 1970年にこのような作品が製作・上映されたという事実は、驚き二郎です。
 これをレビューせずして、マニアを語るべきではない。
 そんな義務と使命感をもって、貴方にチェルシーあげたい。
 (ここまでで一旦下書き保存)

 

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 舞台はアメリカ・バレーヒルズという人口40人の村。
 ダム工事の人間が滞在しているが、それが無ければ本当に小さな村だ。
 ある日、この村に8人のヒッピー集団が流れ着く。
 彼らは自由気ままに行動するが、悪魔崇拝の儀式も執り行っていた。
 その様子を盗み見た村の娘シルビア。
 不運にも奴らに見つかり、慰みものにされてしまう。

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 ショックを受けたシルビアはふさぎ込み、弟のピート少年と保護者の祖父はこれを嘆いた。
 ヒッピー集団は村の空き家を見つけ、そこに棲息するネズミを捕えて食糧にしている。
 どうやら村に滞在するらしい。


 怒りが増幅した爺ちゃんは、銃を片手にヒッピー集団のアジトに乗り込む。
 「よくも可愛い孫娘を~!!」
 しかし、爺ちゃんはあまりに非力だった。
 手にした銃もあっさりもぎ取られ、ヒッピー女の洗礼を受けることに!
 馬子にも衣装、爺ちゃんに麻薬。
 そう、爺ちゃんはLSDを飲まされ、ヘロヘロに……。

 

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 どうにか帰宅した爺ちゃんは、自分の不甲斐なさと薬の影響でシルビア同様に塞ぎこんでしまった。
 ふたりの大切な家族を、こんな風にしやがって……。ガッデム、サーカス!!!!!
 ピート少年は、密かに「ヒッピー・ギャフンと言わせてやる大作戦」を画策。
 子供の悪知恵は、時として大人以上に残酷だ。
 神の助けか、悪魔の姦計か。
 ピート少年は、家の近くで狂犬病にかかったシェパードを目撃する。

 

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 犬を射殺したピート。
 死体から注射器で抽出したものは、そうBLOODだ。
 狂犬病に侵された血液が人体に及ぼす影響は!?
 ピート少年が知る由もない。
 ただヒッピーをギャフンと言わせれば、それでいいのだ。
 何となくヤバそう。
 お腹壊して、のたうちまわれ。
 ピート少年にとっては、狂犬病BLOODはその程度だったかもしれない。

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 抑えがたい怒りを隠し、ピート少年は村の女性が営む店の手伝いにいそしむ。
 隙をみて、商品のミートパイに混入させたのは、かの狂犬病BLOODだ。
 それを購入したヒッピーたち。
 破滅へのカウント・ダウンが始まった。
 (ここまででデータ再保存)

 

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 『ミートパイ狂犬病BLOODソースがけ』の影響は、計り知れなかった。
 食したヒッピーたちの意識は混沌とし、バイオレントに人を襲う者も現れた。
 しかも、それは襲われた者にも感染する。
 被害は拡大し、村全体がカオス状態に。
 果たして、バレーヒルズの運命はいかに。

 

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 1970年らしく、アイデアは科学的根拠のない安直SF。
 だけど、これが楽しい。
 感染者は口から泡を吹くだけの描写で、これに俳優の演じる狂気で恐怖を作り上げています。
 手・足の切断とか、グロシーンは当時を考えればかなりショッキング。
 ヤバい映画として、カルト的人気も頷けます。

 

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 結局、邦題『処刑軍団ザップ』の邦題と内容はかなり乖離がありました。
 もっとバイオレントなヒッピー集団が、アメリカの片田舎で住民を恐怖のズンドコに陥れるような内容を想像していたからです。
 ところが、ヒッピーたちは、それほど悪くはない。
 確かに悪魔崇拝やったり、ネズミ喰ったりしているけれど、基本は自分たちの世界の中だけ。
 シルビアも、覗き見しなければ乱暴されずに済みましたし……。
 どちらかと言えば、ピート少年の所業が気になってしまいます。
 子供ながらの短絡的なアイデアから生み出されたカオス。
 テーマ深し、ピート深し。
 いろいろな意味で、時代を感じさせる作品でした。

 朝の情報番組に似たタイトルがありますが、出演者のタイトルコールを聞くたびに本作を思い出します。
 せーのッ、ザップ!!
 (画像挿入の前に再度データ保存)

 

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2019年9月23日 (月)

本日の映画『ザ・レイド レディ・ミッション』

 『ザ・レイド レディ・ミッション』
 2017年 インドネシア 監督:ヘルフィ・カルディット

 

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 イコ・ウワイス主演の『ザ・レイド』は、インドネシア産格闘映画の存在を一気に高みに押し上げた。
 私はイコがそれ以前に主役を務めた作品『タイガー・キッド』から注目せずにはいられなかったが、今度は女性が主役の作品が出現。
 女性格闘映画は香港が突出しているが、本作にも期待感を抱かずにはいられない。

 

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 本作のストーリーは、極めて単純。
 テロリストが大使の娘を誘拐、とある島に立て篭もる。
 政府に無茶な要求をし、従わない場合は人質の島民を殺すと脅迫。
 偵察のヘリが島に近づくと、テロリストはRPGで撃墜。
 今度怪しい動きしたら、人質の命は無いよとテロリスト優位な状況に。

 これは迂闊には動けない。
 軍では極秘特殊作戦が練りに練られた。
 軍が動けなければ、格闘技の達人を集めた特殊チームを結成すればよいではないか。
 しかも女性なら、テロリストは気付かないだろう。
 極めて無謀とも思える作戦は何故か承認され、メンバーのスカウトが始まる。

 

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 シラット、カンフー、テコンドー、クラヴ・マガなど、格闘技その他のスペシャリスト総勢10人が集う。
 これを束ねるのは、女鬼軍曹。
 徹底的なスパルタ教育は、一般人をわずかの期間で軍人に仕上げた。
 テロリストに占拠された島で、人質奪還作戦が開始される。

 

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 10人は、多いのではないか?
 その心配は、的を得ていた。
 せっかくの格闘技全部盛りも、あまりクローズアップされずに終わる。
 それでも女性によるシラット、クラヴ・マガ披露は珍しく、、格闘映画マニアには少なからず感動をギブる。
 内容は予想よりハードよりで、香港映画にあるようなコミカル部分は少ない。
 一般人ながら軍の教えを守り、任務遂行のために命も顧みない女性らの心的変化もお国柄を反映しているのかもしれない。

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 島潜入時のカモフラージュである水着モデル装いシーンが適度な色気を放出。
 テロリストとの戦闘は、必死感溢れる流血大バトル。
 テロリスト側の使い手も、良い味出しています。

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2019年8月26日 (月)

本日の映画『THE BITE 変身する女』

 『THE BITE 変身する女』
 2015年 アメリカ 監督:チャド・アーチボルド

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

 久々の投稿でテンション・アゲリシャス!と言いたいところだけれど、必要に迫られて記事をアップします。
 というのは、近々文章を書かねばならぬ可能性があって、こんな駄文でも書いているのといないでは大違い。
 日々の鍛錬の必要性を感じた、ミスター・サマー・タイムなのでした。
 あのこ~ろの~、あっやまちぃ~。

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 さて、本作。
 主人公は、結婚を控えたケイシー。(高峰ではない)
 結婚への不安はあるものの、とりあえず友人2人とコスタリカに独身最後の旅へ。
 女三人でハメを外し、リゾートを満喫。
 現地で知り合ったイケメン?と危い関係になったりして、モラル的にどうよッなんて、真面目な貴方はツッコミを入れるでしょう。
 モラルは大事♪
 幼稚園は園児♪
 興奮したアイツは鼻血、イェイ♪(ラップでどうぞ)

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 そして、事件は起こってしまった。
 観光客は来ない禁断の場所。
 そこにはエメラルド・グリーンの川が流れ、ケイシー達は迷わず遊泳。
 水中で感じた違和感は、正体不明の何かに噛まれたものだった。
 皮膚に空いた小さな穴は、気に留めるほどのものでもない。
 ケイシーは、帰国の途に着くのだった。

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 戻ってからのケイシーは、結婚ムードとはほど遠い距離にいた。
 姑との不協和。
 漠然とした結婚への不安。
 そして原因不明の体調不良。
 やがて、其々が深刻度を増していく。

 何かに噛まれた痕は、特に酷くなった。
 明らかに化膿し、指で押せば膿汁が溢れだす。
 そして、部屋には不気味な異変が……。
 家主でもある姑がケイシーの部屋を訪れた時、事態は最悪の時を迎える。
 果たして、ケイシーの身に起きた異変とは?

Bt003
 

 冒頭がPOV映像のため、不安がよぎる構成。
 正直、POVにはウンザリしてまっせ。
 POV長かったけど、本編は違うので安心を。

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 本作は、SFクリーチャーと分類されるようだけれど、バリバリのSFでもない。
 現象や生態の解説がなく、それを推測する博士も出ない。
 ただ得体の知れない何かに噛まれ、女性がヤバい変貌を遂げていくのだ。
 ちょっとしたドラマの伏線があるが、展開が予想できてしまったので強烈なオリジナルティとはいえない。

 

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 ただクリーチャー描写としては、デザインというより表現に趣向を凝らしていて、そこは印象深いところ。
 どうみても、イクラのジュレといった小道具は、寿司屋で大好きなイクラが喰えなくなる注意報を発令。
 食べようとする度に、思い出すんだろうな、きっと。

 ラストもこじんまりと締めた感はあるが、ジャレッド・ストンピングの非情さに空いた口が塞がらなかった。

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2018年9月24日 (月)

本日の映画 『鬼畜の森 ゴアマスク・ファーマー』

『鬼畜の森 ゴアマスク・ファーマー』
2015年 イギリス 監督:デヴィッド・ライアン・キース

*本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 タイトルから容易に想像できるアイツ。
 そう、『13日の金曜日』に登場したジェイソンの影を、未だ僕らは追っている。
 続編が幾つも製作され、果ては宇宙までをも舞台に殺戮を繰り広げたジェイソン。
 サイキック少女や悪夢の殺人鬼フレディとの死闘を果たし、もうやり残したことはないと思えたが、何故だか再びそのデビリッシュな所業を目にしたいマニアは消えてはいないはずだ。
 だが、そのままジェイソンが主人公ではいけない。
 彼の残した功績が、飽食作用で塗り替えられてしまう。
 僕らの求めるものは、似て非なるもの。
 『13日の金曜日』エッセンスを感じさせ、さらにオリジナルティが加えられたテイストが必要だ……。

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 さて、本作。
 勝手にジェイの面影を求めたが、原題は『レッドウッド・マサカー』。
 『悪魔のいけにえ』寄りであることが分かった。
 幻聴に取りつかれ、自分の家族をも惨殺した農夫のストーリーだ。
 あっさり殺人鬼の正体をバラして、どうすんねん!!
 そのような関西ツッコミが聴こえてしまうが、本作における殺人鬼の正体など重要なファクターではないといえよう。

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 それは作中、キャンプファイヤーを囲みながら、さほど重要でない人物にあっさりと語られてしまい、以後何の捻りもないまま放置されるからだ。
 ゴアマスク野郎は、何故殺すのか?
 殺して、何をしたいのか?
 奴を止めるには、どうすればよいのか?

 これらの疑問を丁寧に解決すれば、作品に深みが増したような気がするのだが……。

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 期待のゴア描写も、消化不良。
 雰囲気はある程度醸し出しているものの、何か物足りない。
 焼きそばに例えるならば、紅ショウガが無いようなものだ。
 この理由は、おそらく製作国の違いだろう。
 これがアメリカだったら、ジャンク的ハジケが期待できただろうに。

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 どちらかといえば残念な作品だが、目からウロコ要素もなくはない。
 はじめは誰がヒロインか判らないほどキャラが薄く、主役としての華がなかった彼女。
 殺人鬼との絡みでみせる恐怖の表情は、スクリーム・クイーンの称号を授けたいほど。
 楳図かずお先生のホラー漫画に出てくるような表情が実写で見られるので、ヒロインの活躍に目が離せない。

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 最後は、デンプシーロールばりの強連打を喰らうヒロイン。
 最後に立つのは、ヒロインかゴアマスクか。

 ちなみに、予告編には「禁断の実話を映画化!!」とあり。
 マジか~。
 貴方は、そう呟くに違いない。
 そして「鬼畜の有機農夫」というキャッチ・コピーが、腹を抱えるほどの悶絶ボディ・ブローとなって貴方を襲う。

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2018年7月22日 (日)

本日の映画 『クロージング・ナイト 地獄のゾンビ劇場』




 『クロージング・ナイト 地獄のゾンビ劇場』
 2016年 カナダ 監督:セヴェ・シュレンツ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 暑い!!
 暑さのレベルが半端なく、常に熱中症の不安に陥りながら過ごす日々。
 熱中症などかかったことがないから、その兆しをどう判断すれば良いのだろう。
 さすがにクーラーを1日中稼働させるには抵抗があり、窓を開けてみると恐るべき熱風がドロッと吹き込んでくる。
 このような状態では、とてもまともな映画など観ていられない。
 何も考えず、それでも刺激を忘れない。
 そんな作品が、必要だ。
 本作はまさに真夏の、悶絶級暑さの中でこそ威力を発揮する作品だ。

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 ある田舎町に、そのストリップ劇場は存在した。
 姉御肌の経営者ブルージーンは、かつて野球でその名を轟かしたワイルド姉ちゃん。
 しかし、その劇場も終に今夜で閉店となる。

 最後のステージを前に、踊り子たちは様々な思いを馳せる。
 そんな中、炭鉱夫らのグループがやってきた。
 舞台はソコソコの盛り上がりを見せていたが、炭鉱夫の一人に異変が生じた。
 トイレに駆け込んだ炭鉱夫は、大量のブラック・ゲロを放出。
 やがて理性のない殺人鬼に変貌した。

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 ステージの影で繰り広げられる理由なき殺戮。
 やがて、それは他の炭鉱夫らにも感染する。
 モンスター化した炭鉱夫らを止めるべく、ブルージーンの剛腕ピッチが炸裂する。
 はたして、ストリップ劇場の運命はいかに……。

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 ヒロイン・ブルージーンは女性ながら、元実力派野球選手という珍しい設定。
 常に野球ボールを身につけ、時には武器として使用。
 正直、私のタイプとは程遠いが、ラスオチのストリップ・シーンと、子供には理解できないであろうヤバいボール技に何かを得た気がする。

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 同様に、他のストリッパー達もかなり個性的。
 BPS(ブリッジ・ピス・スプラッシュ)で観客の度肝を抜くベイビー。
 その名のとおりオムツ着用のコスプレは、かなりヤバめ。
 出産間際の妊婦フランキーも、その死様を含めて他店にはない演出を用意。

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 予算が低いのか、怪物メイクはただの黒塗りながら、雰囲気は出ている。
 チープながらもスプラッター・シーンは強め。
 人物描写などもきちんと盛り込み、随所に仕込んだ伏線もきちんと処理。
 低予算ながらも、作りはしっかり耐震性を確保しているなぁ。

 いわゆるエロ・グロ・ナンセンスという内容ながら、隠れた技術を見過ごしちゃいけない。
 良し悪しで判断すれば、良いお下劣さ。
 ラストもかなりヤバい演出を含んでいて、それを喜べる自分は立派な下劣症候群。

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 某ミュージシャンも、ゲスの極みなんてバンド名にするから、ずっとゲス○○なんて言われ続けている。
 違う名前だったら、ここまで引っ張られなかったかもしれない。
 ゲスと下劣。
 ニュアンス的に、貴方はどちらに軍配を上げる?

 さあ、本作を観賞して、心の中でシャウトしよう。

 おゲッツ!!

 夏の暑さを吹き飛ばせっ。

 

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2018年7月16日 (月)

本日の映画 『リバイアサンX 深海からの襲来』

 『リバイアサンX 深海からの襲来』
 2016年 イギリス 監督:スチュアート・スパーク

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます
 *また、ネタバレを含みます

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 本日はAmazonのプライム・デー。
 楽しみに待っていたものの、自分の欲しいものが安くならない。
 唯一、Xbox one sが予想以上に安く、飯を食ったりして悩んでいたが、遂に購入を決意。
 PC開いたら、好評につき売切れの表示。
 終了まであと○○時間と表示され、購入度合いの表示はなかったことから、数量限定でないと勘違いしてしまった。
 いつも思うのだが、Amazonの表示は分かりづらいぞ、チキショー。

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 さて、本作。

 リバイアサンというえば、かつて深海に潜むクリーチャーを題材としたモンスター映画。
 その後も深海テーマならリバイアサン何とかという邦題が付けられた作品が存在しました。
 本作も、一番胡散臭い『X』が付与されているので、低級映画マニアはその実力を測り知ることができるでしょう。
 かくいう私も、開始早々姿を見せてしまったクリーチャーに肩を落とし、首に巻いたタオルをシュッシュッとこすったものです。
 ええ、縁側では三毛の小太郎が、暑さに負けてひっくりかえっていましたよ。
 風鈴の音も、猫には効かぬものですなぁ。

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 氷を入れた麦茶を飲み、私は再び深海へと意識を同調しましょう。
 あれ、ヒロイン、陸に上がっちゃいましたよ。
 深海で未知のクリーチャーとバトルじゃないですか、普通。
 嫌な予感が滾々と湧いてきます。

 ヒロイン・オリーブは、海洋生物学者。
 自分の開発した次世代潜水服(アイアンマンのマスク内のようなデータ表示がカッコイイ)をもって、フレッチャー博士の研究助手に志願した。
 深海調査の過程で、問題が発生。
 オリーブは、強硬に調査を続行した。
 そこで遭遇した未知の生物。
 オリーブは意識を失い、どうにか一命を取り留めた。

 潜水服を破損し、博士の怒りを買ったオリーブ。
 助手は解雇となり、恋人マットとの生活に戻る。
 しかし、彼女は潜水服内に付着した異様な物体を持ち帰っていた。
 やがて、それは何かの卵であることが判明する。
 孵化したそれは異様な外見をしていたが、なぜかオリーブは愛情を感じていた。

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 密かに謎の生物を育てるオリーブ。
 生物は物を食べず、衰弱していく。
 やがてオリーブは、その生物の食糧が人血であることに気付く。

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 序盤で姿を現したそれは、まあタコです。
 本作のレビューを見ても、『意味不明』『タコを飼育する内容』『見て損』などの否定的意見が多数。
 確かに、リバイアサンを期待した以上、これは当然の感想。
 それに予算の低さも窺えます。

 深海という舞台も、メインは家の地下室になるのですから、皆さんのお怒りはごもっとも。
 あまり、一般人にはお薦めが難しそう。

 ヒロインの異常行動も唐突です。
 光に過剰反応したり。
 異常な食欲を見せた反面、黒いゲロを吐いたり。
 この辺の処理が、少々説明不足かと。

 クリーチャーの安っぽさも、少々キツいかなぁ。
 なんとなくグロさは感じられますし、ラスト付近の胴体真っ二つシーンはしっかりスプラッターしているので、非常に頑張っている感はあるのですが……。

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 驚いたのは、ラストまでのオチ処理。
 気付く人が少ないかもしれませんが、某オカルト作家の暗黒神話じゃありませんか、これ?
 これに気付けば、まさかの展開な訳で、驚きはショパンの調べ。
 たこ焼きをクトゥルー焼きとして売り出せば、きっと私も大儲け。
 ミスカトニック大学でMBA取りたい。
 

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2018年7月15日 (日)

本日の映画 『スーパー・ボディガード』

 『スーパー・ボディガード』
 2016年 中国 監督:ユエ・ソン

 *ネタバレあり

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 暑さが、止まらない。
 天気予報を見ても、30度を軽く越える地域が続出だ。
 いつの間にか、蝉の鳴き声が当然のように日常に紛れているが、カレンダーでまだ七月半ばと思い知る。
 それでも、週一のジョギングだけは、何とか続けている。 
 昨年、旧友に逢ったことで思い出された高校生時代・夏合宿の記憶。
 うだるような暑さの林道を、何時間歩いたことか。
 何年も忘れていた記憶の封印が解かれ、不快な暑さの中に妙な懐かしさが顔を出す。

 さて、本作。

 監督・脚本・主演は全てユエ・ソンと、格闘映画にはありがちなパターン。
 現在の時点では、おそらくユエ・ソンの知名度は高いものではないだろう。
 ユエ・ソンの漢字の表記は、岳松。
 岳松さんと覚えれば、それは赤塚不二夫の某漫画を知っている我々には馴染み深く感じるかもしれない。

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 この岳松さん、武術の基本は截拳道。
 そう、かのブルース・リーで有名な武術だ。
 本作を位置付けるなら、エンタメ系アクション・ジークンドー映画と分類できるだろう。

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 残念ながら、本作のストーリー自体に特筆すべきものは見当たらない。
 昭和の頃の少年漫画が基本と呼べるような作りだ。
 ある人物が、何者かに追われている。
 そこに遭遇した主人公ウー(ウルトラマンに登場した雪の怪獣ではない)。
 結果として、男を助けることになった。
 それが縁となり、再び再会した両者。
 男はウーに何かを感じ取り、自分の娘フェイの護衛を依頼する。

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 フェイは、何者かに狙われていた。 
 その事件に関しては、かつての兄弟子ジャンも絡んでいた。
 ジャンのボスである影の支配者フーが、事件の黒幕だったのだ。
 そして、ウーはフーとの知られざる確執を知る。

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 激しい闘いの中、ジャンの送り込んだ精鋭たちに敗れてしまうウー。
 フェイは拉致され、その命が奪われるのは時間の問題だった。
 奇跡の復活を果たしたウーは、再びジャンの護衛会社に乗り込む。
 格闘のプロたちが集結したビルは、闘技場と化した。
 無数の敵を相手に、遂にウーの百八蹴拳が炸裂する!!

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 主人公ウーは、鉄足拳という武術を習得。
 その奥義が、百八蹴拳だ。
 中盤まではターミネーターのような強靭さを誇るウー。
 この時点で、まだ真髄を見せていない。

 ウーを表現するなら、

 ・時代遅れの野暮なスタイル(バンダナがヤバい)
 ・所構わずの開脚訓練
 ・車と同じ速度の脚力
 ・走行中の車に真正面からドロップ・キックする破天荒さ

 …と、なる。

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 実は両足に鉄靴なるものを履いていて、その重量は片方で25㎏。
 その状態で車と同じぐらいのスピードで走るのだから、足枷が取れた時の力量は半端ないって。
 これがクライマックス、百人相手の無双脚劇に繋がっていく。
 一度負けた相手へのパワーアップ・リベンジは、格闘映画のお約束。
 攻撃時のレントゲン画像挿入による骨折描写は、仕事人・念仏の鉄。
 二本指で秘孔突きは、北斗の拳・ケンシロウ。
 80年代に思春期を迎えた方々は、親指立てて賞賛する演出も。

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 ヒロイン・フェイの影がイマイチ薄い気がするものの、大富豪のワガママ娘という役どころは、演じたリー・ユーフェイの雰囲気とマッチ。
 前作『キング・オブ・ザ・ストリート』から比較すれば、進歩と言えるだろう。

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 ストーリーに特徴がなく、ワイヤー多発。
 (CG使用は無しとの触れ込み)。
 格闘映画として最高峰とは言い難いが、エンド・クレジットのメイキングを見ると製作の苦労や熱意が伝わってくる。
 格闘映画ファンなら、観賞して損はないだろう。

 
 

 

 

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2018年2月12日 (月)

本日の映画 『マミーVSフランケンシュタイン』

 『マミーVSフランケンシュタイン』
 2015年 アメリカ 監督:ダミアン・レオーネ

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 さあさあ、久し振りにやって参りました。
 対決ものです。
 エイリアンVSプレデター。
 フレディVSジェイソン。
 ハリウッドは、これまでホラー界・夢の対決を作品化してきました。

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 本作も『ハムナプトラ』シリーズで人気を博したマミーと、幾度も作品化されている人造人間・フランケンシュタインのWキャストで夢を広げてくれます。
 しかし忘れてならぬのは、低級映画界の法則。
 こういうタイトルの作品には、Z級含有率が極めて高いことも覚悟しなければなりません。
 さすがにマミーが母親だったなんて設定はないものの、造形はピンキリ。
 かつて『イエティVSゾンビ』なんて作品を観たら、イエティは着ぐるみで、ゾンビはゴムマスクを被っただけ、なんてのに遭遇しました。
 はい、怖いですね、怖いですね。

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 本作は、そこまで心配することはありません。
 まあ、低予算ながらの努力賞って位に落ち着きます。
 ストーリーは安直ですかね。
 医学部の教授ヴィクターと、考古学教授ナイラのラブ・ロマンス。
 これに人造人間と、エジプトで発掘されたウセルカラー王のミイラが絡みます。
 ウセルカラー⇒失せるカラー⇒不良かよッて、連想した貴方!
 私と同じ思考の持ち主です。
 低級映画に文句を言わない心優しき人物とお察しします。

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 さて、本作。
 直接的なゴア描写は少しだけ。
 舌や鼻をナイフで切り落とされるシーンに、ペインを感じます。
 そして前段に示唆した言葉に従って、急所切断を思わせる描写力にブラボー・フラグを掲げましょう。
 ああ、チ○コが痛たたたたたたた、ホワッチャー。
 お前はもう、切られている。
 なんてケンシロウのセリフが聞こえるよう、吉田羊。

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 フランケンとマミーの対決は、それなりに楽しめます。
 バチバチのメンチを皮切りに、フランケンの体重を乗せたチョッピング・ライトが炸裂。
 マミーは、ナイフで応戦だ。
 ちょと戦い方が人間くさいけど、渋いっちゃ渋い。
 だって、二人とも元は人間だもの。
 人間って、いいな。 

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2018年1月29日 (月)

本日の映画 『口裂け女 IN L.A.』

 『口裂け女 IN L.A.』
 2015年 日本 監督:比呂啓・廣瀬陽・小川和也・曽根剛

 *本記事は、グロテスクな表現を含みます

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 日頃から思っていました。
 口裂け女のビジュアルって、他国のホラー作品で見かけないと。
 日本独自の都市伝説なんですかね。
 もちろん、日本で流行した現象が他国に伝わって、模倣例はあったとは思います。
 それでも、映画のキャラとしては浸透しなかったのでしょう。

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 ホラー映画キャラのビジュアルとしては、決して他国に引けはとりません。
 鋏というウエポンも、『バーニング』と同等。
 そう、口裂け女は、海外でも十分に活躍できるキャラなのです。

 鋏で攻撃という手段を考えれば当然外傷型ということになり、イコール血飛沫となります。
 そう、口裂け女はスプラッターに辿り着くのです。
 スプラッターの本場、アメリカに彼女が渡ったら、どうなるか?
 正直、観賞前に抱いた期待は、富士マウンテンのごとく。
 口裂け女よ、お前の鋏で色欲に満ちたアメリカン・グラフティを切り裂いてくれぃ。
 そんな興奮が迸るほど、本作のコンセプトは希望に満ちたものでした。

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 ところが。

 いざ、観賞を始めると、期待はドンドン後退。
 その勢いを止めることはできません。

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 メイド三人娘のこっくりさんプレイ。
 陰陽師と名乗る風来坊の活躍。
 悪魔神父とサタンにゾンビを添えて。
 あまりに荒唐無稽なカンフーアクションとかめはめ波。
 貞子似、不気味女の登場に『君の名は?』と問えば、その名はウメコです。
 そう、本作は口裂け女を主軸としたオムニバスだったのです。

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 辛うじて各話に通じる接点はあるものの、肝心の口裂け女が際立たない。
 ずさんな計算と表現力で、作品はまさにカオス状態。
 ロサンゼルスに日本の都市伝説を持ち込んだはいいが、その結果はまさに闇鍋。
 出演者の演技も、お世辞にも巧いとはいえない。

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 口裂け女に絞って、鎌片手にビバリーヒルズを疾走させたほうが良かったよ。
 そんでもって、それを追うのが、エディ・マーフィー。
 または、フレディVS口裂け女も観てみたい。
 

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位牌の戒名がスゲェ!!


  

 

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